F1が好きで、もう25年くらいは観戦しています。テレビでですが。
昨年10月、鈴鹿での日本グランプリは台風によるひどい雨のレースでした。
レース中断も検討される中、フランス人ドライバーのジュール・ビアンキが乗るマシンは、コーナーでハイドロプレーニングを起こし、コースアウトして、先にリタイアしていた他のマシンを撤去中だったクレーン車に突っ込んでしまったのです。
ビアンキは頭部を損傷し、ずっと意識が戻らないまま翌月にフランスへ移送されましたが、この7月17日に、目を覚まさぬまま亡くなりました。
25歳の若さでした。
昨日行われた、F1ハンガリーグランプリ決勝では、レースの前にドライバーたちが輪になって、彼のために黙祷しました。
皆のヘルメットの真ん中に、ビアンキのヘルメットが置かれています。胸が痛みます。
ビアンキは、将来フェラーリチームに参加を期待されていたドライバーでした。
彼もどんなに乗りたかったことでしょう。
レースでは、そのフェラーリのベッテルが優勝し、勝利を彼に捧げました。
ジュール・ビアンキ、どうぞ安らかに。