モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
夏休みは海外旅行の季節ですね。
出発に向けて、楽しく準備されている方も多いことでしょう。
旅の始まりは空港から、そして飛行機に乗った時から。
私はエコノミークラスしか乗ったことがありませんが、どの飛行機に乗っても
「もうちょっといろいろと、オシャレだといいのにな・・・」
と思っています。
飛行機の内装や備品って、案外デザインがつまらなく、品質が安っちいんですよね。
エコノミーだからしょうがないんでしょうか・・・。
同じように思っている方、いませんか?
それなら一緒に「ブラニフ・インターナショナル・エアウェイズ」に乗ってみたいですね。
これは、25年ほど前まで実在したアメリカの航空会社です。
日本便は就航していなかったので、日本での知名度は低いと思いますが、
それはそれは”いかした”オシャレな航空会社でした。
(ブラニフ航空のヒストリカル・サイトは→こちら!)
1920年代にアメリカ国内便からスタートしたこの会社、第二次大戦後には国際線に拡大し、ジェット機の時代がやってきて航空会社の競争が激しくなった60年代半ばに、画期的なキャンペーンを始めます。
キャッチコピーは、"The End of the Plain Plane"。
「さよなら、退屈な飛行機!」というわけです。
機体をカラフルでポップな、ジェリービーンズのような色に塗り分けたり、
スチュワーデスの制服をエミリオ・プッチがデザインした、制服の概念を打ち破る最先端のトレンドのものに変えたり。
機内の備品や、空港のラウンジ、チケットのデザインにいたるまでこだわりまくり、
他社では味わえない「オシャレな飛行機の旅」を、徹底的に演出したのです。
このキャンペーンは大当たり、ブラニフは一躍大成功企業に。
しかしその後、価格競争などで業績が悪化し、ついに1982年に破産してしまいました。
けれどもその秀逸なデザイナーたちが結集したプロジェクトは、未だにファンが多く、ブラニフ・グッズのコレクターも結構います(私も集めたい)。
そんな伝説のエアライン、ブラニフがもし今もフライトしていたら、きっと機内にはこんなBGMが流れていただろう・・・!
というコンセプトで作られたのが、今日ご紹介するアルバム。
選曲&ミックスは、私が愛するスウェーデンのハウス・プロデューサー、ラスマス・フェイバーです。
(ラスマス・フェイバーについての過去記事は→こちら!)
ブラニフの機内アナウンスをはさみながら、選び抜いたオシャレなチューンを、ノンストップで聴かせてくれます。
彼自身も「キャプテン・ラスマス・フェイバー」としてアナウンスを入れちゃってるんですよ。(^^)
トップ画像がこのCDのジャケットです。
こんなカラフルな飛行機が飛んでたなんて、ワクワクしますよね。
スチュワーデスの制服も、なんとモードな・・・。
特に素晴らしいのはホノルル便のスチュワーデスさんたち。
このセンスには感服です。目の保養です。
美しいデザインに囲まれて、オシャレな音楽が流れる空の旅・・・。
iPodで聴きながら歩いていると、夢がふくらみますよ。
でもねぇ、せっかくのノンストップが、iPodに落とすと曲間に「切れ目」が入っちゃうんですよね。
これだけは残念だなぁ・・・。(-_-;