ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

5/20日 南アルプス林道歩き その6(最終記事):ウツギ 外来植物多種 クリンソウを見て戸台大橋に戻る

2016-05-31 06:52:48 | 草花
この林道はかつて自然破壊の象徴と目された時期があり、開発に賛否の意見が盛り上がったことがありました。
1980年に供用開始され、小生はその年か翌年に、この道をバスで、北沢峠から戸台大橋まで通ったことがあります。
その時の様子は、斜面を抉って道を通したがために、余った土砂を山の斜面に落としたような印象で、道の谷側には土砂が流されていました。

そして、バスの車窓から自然破壊の爪痕をまざまざと見せつけられたという思いがありました。
もうそれから36年も経ち、そういう場所を緑が覆い尽くしてしまい、ここを初めて通る人には、過去に大掛かりな自然破壊があったということを考え付かないことになっていることでしょうね。

そんな感慨を持ちながら、この林道を下って行きます。

松 ↓

谷側の斜面から松の木が立ち上がっていて、枝一杯にその花が見えています。



イタチハギ ↓

林道沿いに外来植物がドンドン現れ始めました。イタチハギは花には少し早かったです。



フジ ↓

大きな木にフジの蔓が伝い上ってしまっています。

近写 ↓

近くにもフジが出てきました。



ウツギ ↓

下に来るとウツギの花が咲いてきています。



エニシダ ↓

外来植物のエニシダが黄色い斜面を作っています。

近写 ↓

近づいて写します。



ヨウシュヤマゴボウ ↓

これも外来の植物ですが、これからもっと大きくなってきます。



ビロードモウズイカ ↓

これも外来の植物ですね。自然を破壊されて、他所の国由来の植物に侵入されて、やはり好ましいことではありませんでしたね。



キリンソウ ↓

これは岩場で見かける固有種でしょうね。



モリイバラか? ↓

ノイバラとは少し違う、これはモリイバラでしょうか?
このあたりから中腹の廃屋を目指して、また山の中に潜り込むことにしました。
折角落とした高度をまた上げることになります。



中腹の廃屋 ↓

朝、一度ここを通っています。古い車が緑に埋もれようとしています。



クリンソウ ↓

緑の中に赤いものがチラッと見えます。近づくとクリンソウでした。

クリンソウ(近写) ↓

花の姿は大型のサクラソウです。



アカネ ↓

アカネの若い茎も見ました。



山麓の廃村集落 ↓

中腹から滑り落ちそうにして、山麓の廃村集落まで下りてきました。



戸台大橋直近の道 ↓

もう廃道になっていますが、かつては車の往来もできた道のようです。



戸台大橋 ↓

向こうから林道バスが走ってきました。おそらく本日の最終便ではないでしょうか。



駐車位置 ↓

朝、車を置いた場所に戻って来ました。



総歩数 ↓

今回、そうたくさんはカウントしませんでした。


 

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5/20日 南アルプス林道歩き その5:昼食後に引き返す。 シロバナヘビイチゴ トチノキ 仙丈岳の雄姿  

2016-05-30 06:36:04 | 草花
病み上がりのような体調で、歩き始めから急斜面を無理して登りましたので、筋肉疲労をして、この辺が限界だと諦めて、昼食をとり、引き返すことにしました。

元気の良い時ですと北沢峠まで行って引き返したり、その直近で戸台川まで下りて川沿いに歩いてきたり、監視路からダムの取水口まで下りて川沿いに歩いたり、いろいろやりましたが、今回はそれよりもぐっと運動量が少なくなりました。

まぁほどほどで切り上げることが出来るようになっただけ、体力の衰えについて達観できたのかもしれません。

鋸岳から甲斐駒ケ岳 ↓

まだ逆光線気味ですが、鋸岳から甲斐駒ケ岳までの連なりを画角に入れます。



カシバードの描画 ↓

同じ部分をカシバードで描画します。



シロバナヘビイチゴ ↓

実がなると、やがて赤熟し、美味しいのです。



ミヤママタタビ ↓

白い葉を所々に見せるこの木は、崖の下にありましたのでズームで撮りました。



ウリカエデ ↓

ウリカエデは未だ蕾です。



眼下の戸台川 ↓

崩落地の見えるところまで戻って来ました。戸台川は随分下にあります。



ウラベニダイモンジソウ ↓

山側が石灰岩の岩壁になっているところで、来るときに見落としていたウラベニダイモンジソウを見ました。

葉裏 ↓

葉裏はきれいな赤です。



ニワトコ ↓

ニワトコはかなり標高の高いところまで上がってきています。



ウワミズザクラ ↓

花にはやや遅れていますが、たくさん花をつけています。



トチノキ ↓

トチノキも1400m付近から下で時折姿を見せます。

トチノキの花 ↓


花に蝶 ↓

綺麗な蝶々が来ていました。



ヒトリシズカの株立ち ↓

林縁でヒトリシズカの元気の良い株を見ます。



ヤマブキ ↓

ヤマブキの黄色い花にもう一度向き合いますが、どうもうまく撮れません。



ハクウンボク ↓

ハクウンボクも未だ蕾です。



黒川 ↓

戸台川が一般道沿いを流れるところでは黒川と名前を変えます。



ヤマツツジ ↓

来るときに短絡して歩かなかった部分を、遠回りして歩きます。山肌にヤマツツジを見ました。



仙丈岳 ↓

来るときに通らなかった道でしたが、ここを歩いていれば一番初めに見えたのはこの山の筈でした。



カシバードで確認 ↓

カシバードで確認しておきます。
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5/20日 南アルプス林道歩き その4:甲斐駒ヶ岳と鋸岳の景観 オトシブミ アイズシモツケ コミヤマカタバミ

2016-05-29 07:11:36 | 草花
林道の緩い登り勾配をゆっくり歩いてきて、歩き始めの標高1000メートルから、今は1500メートルあたりのところに差し掛かっています。
相変わらず山の緑麗しい景色に包まれていますが、高度が上がったことによって花の時季が少しずつ遅れてきているのが実感されます。その第一番手はイカリソウの花の咲き方でした。

イカリソウ ↓

高度が上がって来たので、イカリソウも花が遅れてきて、花を完全には展開していません。



監視路入口 ↓

これは戸台川に三峰川電力株式会社の取水口があり、隧道により尾勝へ導水され、第一発電所に送り込むものですが、この林道から戸台川まで真っ直ぐに下りて行く道です。小生は以前、2度ほどこの道を使いましたが、今回は戸台川の水が多そうでしたので、渡渉時に困難することを嫌ってこの道を取りませんでした。



オトシブミ1 ↓


オトシブミ2 ↓

オトシブミの揺り篭で、この中に卵が産み付けられています。孵化した幼虫はこの木の葉の揺り篭を食べて成長するそうです。
オトシブミの種類によって、使う葉も違うし、出来上がった揺り篭の形も違うようです。



アイズシモツケ ↓


アイズシモツケ(近写) ↓

同じバラ科シモツケ属に、コデマリやユキヤナギがありますが、コデマリは中国原産ですね。
これはアイズシモツケのようです。



鋸岳 ↓

鋸岳が時折姿を見せてきます。



甲斐駒ケ岳 ↓

鋸岳の右には甲斐駒ヶ岳も姿を見せることがあります。甲斐駒の山群は次のCGでお確かめください。



カシバードで描画 ↓




猿面岩 ↓

林道の曲がり角で大きな岩が出てきます。それを通り過ぎてから振り返ると、横向きの猿の顔が現れます。



ミヤマウズラ1 ↓

三河の山で見るものとは違って、葉は小型ですが、模様もくっきりとしていて、緑色も濃いですね。

ミヤマウズラ2 ↓

こちらは三河で見るものに近いと思いました。



沢に出逢う ↓

小さな沢に出逢いましたので、ここで水筒の水を入れ替えます。



マイヅルソウ ↓

まだ時期が早いので花はついていませんでした。



再び鋸岳 ↓

鋸岳に近づいてきています。時間的に逆光線となっています。



甲斐駒ケ岳 ↓

正面の甲斐駒ヶ岳もきれいな三角錐が見えていますが、これも逆光線に近いですね。



セントウソウ ↓

これはセントウソウでしょうね。



コミヤマカタバミ ↓

こちらは亜高山帯から高山帯にかけてみられるコミヤマカタバミです。



タラの芽 ↓

標高1500m付近でまだタラの芽をみました。



フキノトウ ↓

と思えば今度はフキノトウも見ます。 季節を遡っていくような感じですね。
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5/20日 南アルプス林道歩き その3:カツラ ミヤマザクラ イカリソウ ヤマブキ シナノコザクラ(充分遅い)

2016-05-28 07:02:24 | 草花
林道歩きはバスが通るほどの道ですから、北沢峠までなだらかな登り坂の道で、歩いて困難を感じることはありませんので、自分のペースでのんびりと歩を進めればよいのです。
これが一人歩きの最大の利点ですね。

パーティーでの行動の場合は全員の速度が等しくないと、パーティーとしての意味を成しませんから、速足の人も、鈍足の人にも多少のストレスはあるはずです。

この道は一般には封鎖されていて、バスと通行許可車両だけが通る道ですので、閑散としていて、一人歩きする小生の想念の邪魔になるものは何一つとしてありません。
いわば最大限の自由の真っ只中にあるといってよいのでしょうね。

幸いなことに天気の崩れはありませんので、この時、気に掛かっていたのは、下山してから、帰り道の交通渋滞のことくらいのものだったかもしれません。

カツラ ↓

道沿いには植えられたものなのかカツラがたくさん出てきます。



近写 ↓

葉が丸くて温和な木という感じがします。



ミヤマザクラ ↓

切り立った崖のようになっている場所でミヤマザクラの花が咲いています。
ソメイヨシノの華やかさとは較ぶべくもないような姿ではないでしょうか。



イカリソウ ↓

イカリソウの花は、少し高度が上がってきたことによって、時季がぴったりと合致してきました。



ウド ↓

ウドかどうか柔らかいところを毟り試食してみました。この植物に特有の香りがします。



一回り ↓

この木のお題は何でしょうか? 「逡巡」? それとも「遊び心」? それとも「なりゆき」?



ヤマブキ ↓

ヤマブキをうまく写せませんでした。



柳の一種 ↓

高山型の柳は幾種類かあるようですが、その区別は難しくて、種の同定ができません。



アオダモか? ↓

崖から幹を立ち上げて咲いていた、トネリコ属の仲間です。アオダモでしょうか。




戸台川を見下ろす ↓

林道から見下ろす戸台川は300メートルも下にあります。



対岸の崩落地 ↓

対岸の崩落地は地図上では幕岩と記されたあたりのようです。

ズーム ↓

崩落地の中に横に走る筋がありますが、あれはカモシカの足跡だと以前聞きました。



ムシトリスミレ ↓

岩盤の直下にムシトリスミレが細々と群れています。花には少し早かったようです。
葉の表面に粘液があり、小さな虫が捉えられています。(微細な黒い点々)



カツラの”並木” ↓

ここではカツラの木が並木のようになっています。やはり道沿いに植えたのでしょうね。



フジアザミ ↓

大型のアザミ・・・フジアザミは未だ芽が出て間が無くて、一生懸命の成長過程にあるようです。



イケマ ↓

これはガガイモ科のイケマですね。試みに葉をちぎると乳が出てきます。



シナノコザクラ ↓


シナノコザクラ ↓

目当てにしていたシナノコザクラはもう花がしぼんで散っていました。
季節の進み方が驚くほど早くて、危機的にさえ感じました。



ヤグルマソウ ↓

ヤグルマソウは大型の草ですが、ここではまだ小さくて幼い葉を艶々させていました。
しかし葉の形だけはしっかりと矢車の様子になっています。



フキの群生 ↓

フキノトウはもう終わっていると見えて、ここでは小さな葉だけがあたりに広がっていました。
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5/20日 南アルプス林道歩き その2:廃屋にアナグマ? 車道歩きで中央アルプス望見 鋸岳と甲斐駒ケ岳も 

2016-05-27 06:45:16 | 草花
南アルプスの信州側の林道(車道)歩きでは、初めのうちは南側に著しく迂回してから北側に回り込んできて、戸台川に沿って300~400メートル上につけられた車道で、山腹を北沢峠目指して登っていくものであります。
建設の当初は「南アルプススーパー林道」という呼称で呼ばれていましたが、いつの間にか”スーパー”が取れて、ただ、「南アルプス林道」と呼ばれるようになっていました。

今回は、歩き始めの南側への大迂回を嫌って、山腹を直進するように歩いて、車道(南アルプス林道)につき上げようとしているのです。

始めの廃村集落を過ぎてから、中腹にもう一つ一軒家の廃屋があります。
そこまでも、そこに着いたそれから後も急斜面が続き、結果的には病み上がりの体力を相当消費してしまいました。

中腹の廃屋 ↓

枯れ葉の急斜面を滑り落ちそうになりながら、やっとのことで中腹の平地まで登り着きました。
そこには廃屋が一軒あります。



アナグマか? ↓

その廃屋に向かって野生生物が走り込んでいきました。始めはタヌキかと思いましたが、アナグマかもしれません。



車道に出た! ↓

廃屋を後にしてからもGPSを頼りにして、車道へ短絡するために斜面を直進し、やっと車道にたどり着きました。
このアルバイトで体力を相当消耗し、後悔することになります。



中央アルプス ↓

たどり着いたそこには、眼前に中央アルプスの大景観が広がっていて、車道上で休憩を入れることにします。



カシバードで描画 ↓

上の部分をカシバードで描画し、山名を確認します。



空木岳方面 ↓

中央アルプスの南の部分を見ます。



駒ケ岳方面 ↓

こちらは北部になります。霞んだようなはっきりしない空で、午後にはこの視界はありませんでした。



ミズキ ↓

すぐそばでミズキの花が咲いています。



白樺 ↓

道は白樺の生えているところに差し掛かります。この道沿いではこのあたりにだけ白樺の木が纏まって見られます。このあたりで林道は、尾根の南から北側に回り込んでいきます。


キリの大木 ↓

尾根の北側に回り込んできて、林道は戸台川に沿ってごく緩く登っていきます。、道沿いで桐の木をよく見かけますが、ここのものが一番の大木でした。



鋸岳と甲斐駒ケ岳 ↓

ついに鋸岳と甲斐駒ヶ岳が見えてきました。これからはこの山の眺めを友として、その方向にずっと近づいて行き続けます。


カツラの並木 ↓

道沿いに並木のようにカツラの木が出てきます。



ラショウモンカズラ ↓

山側の斜面でラショウモンカズラを見つけましたが、そこまで登って行けないので、望遠で寄せます。



ハシリドコロ ↓

ハシリドコロも出てきます。



若葉に包まれる ↓

時折若葉のトンネルの下を通ります。気分爽快!



イカリソウ ↓

イカリソウが出てきました。花には少し遅いかなと思えましたが、高度が上がるにつれて、だんだん花が新しくなってきました。



チゴユリ ↓

チゴユリも時々お目見えしてきます。



ズミ ↓

花がたくさんついています。恐らくズミでしょうね。



イタドリ ↓

思わず採取したくなるようなのが出てきますが、山菜採りではないので我慢して素通りします。



フタバアオイの葉 ↓

フタバアオイの葉を見ましたので、掻き分けると・・・ ↓

フタバアオイの花 ↓

一つだけ花を見ました。
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