ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

10/28 東三河の雨生山(うぶさん)に秋の花を訪ねる その1:エンシュウハグマ ムラサキセンブリ

2013-10-31 09:43:53 | 草花
川上哲治さんが亡くなられましたね。
存命中に国民栄誉章を受けるべき人であったと思っていましたが、ついにその機会が失われてしまったことは残念で仕方ありません。
しかし、そういう栄誉を受けていないにしても、彼の野球に捧げた輝かしい生涯は決して価値を減じるものではありません。

小生は現役時代の川上選手の一ファンであり続けました。
戦後職業野球がその振興のために全国各地を巡回していた頃に、小生が育った田舎の街にも公式日程の巨人対広島戦がやって来ました。
川上選手は小生の見ている前で二安打を放ち活躍しました。確か一本は二塁打だったような気がしました。

川上哲治さんとの最接近遭遇はそのときが最初で最後のことですが、TV時代の到来と共に彼の姿はいつも間近にあり続けました。

時代はどんどん進みましたが、小生の中では「打撃の神様」は燦然と輝く金字塔であり続けて来ました。
昨日突然の訃報に接し、今はただヒーローの死を悼みます。


先日東三河の里山を歩いて来ました。その時の花模様を何回かに分けてレポートします。
位置 ↓

愛知と静岡の県境にある里山で、今回は山の頂は目指さずに、山中をのんびりと徘徊しました。



行程図 ↓

駐車した場所から時計回りで歩きました。



歩き始めの場所 ↓

ひょんなことから、瀬戸市から来たという左側の男性と今行程をご一緒することになりました。



足元にイヌタデ ↓

車を置いた場所にはイヌタデが群生しています。



コウヤボウキ ↓

歩き始めるとすぐにコウヤボウキが出てきます。



エンシュウハグマ ↓

今年はこの花には縁がないと思っていましたが、山道の際でこれを見ることが出来ました。



ヤブコウジ ↓

これは実が4つもなっている元気モノでした。




シモツケか? ↓

これはシモツケの花の後でしょうか。来年ここへ来たときには確認してみましょう。


ムラサキセンブリ ↓

瀬戸から来た方は、この花を見るのが主目的の一つだったようですが、ムラサキセンブリは歩き始めてすぐに出現して来ました。



ムラサキセンブリ ↓

この花は愛知県でもここでだけ咲くようです。この花はどうも蛇紋岩地で生育するようで、県内でこれ以外の場所にはそういうところが無いようですね。
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10/13日 籾糠(もみぬか)山と天生(あもう)湿原の秋景色 その7(最終):

2013-10-22 09:07:34 | 草花
また台風が日本の南の海で北上を続けているようです。
今度は27号と28号の二つがジワリ・ジワリと近付いてきます。
先ず27号は「非常に強い」ものから、日本に近づくにつれて「強い」ものへとトーンダウンするようですが、もちろん油断は禁物です。
28号のほうは「強い」ものから、「非常に強い」ものへとパワーアップするようです。
しかも移動速度も速いようですから、立て続けに台風パンチを浴びることになりそうな気配もあり、要注意です。

今年は夏の暑さが長引いて、身体も心も辛かったですが、今度は矢継ぎ早の台風襲来ですね。
それが済むと、今度はあの傍迷惑な国のPM2.5の垂れ流しにお付き合いなのでしょうか。
自国の繁栄は他所の国の迷惑・・・・いろいろ重たいことが続きますね。

籾糠山と天生湿原の最終部分をレポートいたします。
ブナの樹幹 ↓

今回何度も出てきたブナの大樹ですが、何度見ても滑らかで美しい肌ですね。



ブナの黄葉 ↓

見上げた上のほうでは未だ黄葉が残っています。



ブナの実 ↓

落ちていた実を拾ってきて、外側の硬い皮を剥いてみました。未だ薄皮がついていますが、そのまま食べてみますと、脂部分が豊富で、胡桃の実に近い食感があります。
冬眠前の熊にとっては恰好の栄養源になるに違いありません。



カツラの根元近くの幹 ↓

今回見納めになるカツラの大木ですね。根元が洞穴状になっていて、冬眠する熊の寝床に良いかも知れません。



樹幹を這い登る紅葉 ↓

今回は絵に書いたような見事な紅葉には出会えませんでしたので、こういう小規模のものにも目が行きます。


タムシバ ↓

湿原周辺の低木帯で、タムシバの実がついているのを見つけました。


スノキか? ↓

これはもっと低木ですが、スノキでしょうか。



ナナカマド ↓

ナナカマドの目を見張るように綺麗な紅葉にはついに行き会いませんでしたが、赤い実のなっている姿は見つけました。


ミズバショウ ↓

湿原内で、ミズバショウの幼い葉を見かけました。



神事 ↓

湿原の中ほどに、まるで海から顔を出した島のような場所があります。
そこを「匠屋敷」と言っていましたが、朝訪ねたときには小さな祠があるだけで、訪れる人は少なかったのでしたが、帰りにこんな人だかりがありました。
巫女さんのような姿も見えますから、おそらく神事なのでしょうね。



「ハウチワカエデ」 ↓

ハウチワカエデの仲間でしょうね、部分的ですが綺麗に色づいています。



ヤマウルシ ↓

これも紅葉する代表”選手”ですが、もう葉を落としています。



ヤマブドウ ↓

道からややはなれたところにヤマブドウも見えました。こういうものの採取もご禁制ということになります。
「公園法」というのは大変厳格で、一木一草も採取禁止で、落ちている木の葉や枯れ枝、石ころ一つでも持ち帰れません。ですからキノコの採取もダメ、木の実の捕食もダメということになります。
つまり現状に人手を加えること・変更することを禁じているようです。



駐車場に帰着 ↓

駐車場に着くと、敷地の端に天幕が張ってあり、そこで農産物販売や、イワナの塩焼きを売っていました。
赤い三角屋根はトイレです。
(レポート終了)
長いことお付き合いいただきましてありがとうございます。

これから次の山行までレポートは暫く休眠させていただきます。
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10/13日 籾糠(もみぬか)山と天生(あもう)湿原の秋景色 その6:山頂をあとにして桂門まで下りていく

2013-10-21 10:40:44 | 草花
思いがけずに山頂まで来てしまえましたが、生憎、山頂からの山岳展望は優れませんでした。
近場の山々も葉の色づき方が不調で、期待はずれでしたが、雨に遭わないだけでも良かったと思うことにします。
山頂から下って、始めのうちはピストンですが、来るときに休憩を入れた分岐点から先は、今度は尾根筋ではなくて、谷筋の道を歩くことにします。

「白樺」 ↓

これは「白樺」の大木で、来るときにも見ていたものでしたが、この山中では特に大きな樹でした。



カニコウモリ ↓

この株が唯一、こんな時期にも拘らず”花もつけていた”カニコウモリでした。



トイレブース ↓

こちらは”用足し”をするときに身を隠せる施設ですね。ここで紙パックの携帯トイレ(有料)を使って”用を足す”ことになります。



道沿いの黄葉 ↓

登山道沿いで背丈の低い落葉広葉樹が色づいています。



木の間越し ↓

やや遠景は木の間越しにこんな景色になります。



ツバメオモト ↓

こちらのツバメオモトは実が黒ずんできています。



「ホトトギス」 ↓

「ホトトギス」は実を枯れさせて、冬入り前の姿になってきています。



お・も・て・な・し(おもてなし) ↓

小さな沢の水を枯れ木で受けて・・・・・この地ならではのサービスではないでしょうか。


秋空 ↓

カツラの大木は未だ葉を残していますが、大半の葉は落として、だいぶ隙間が多くなっています。
その隙間には秋の空が見えています。



カツラの丸い葉 ↓

地に落ちた桂の葉は丸くて、可愛く見えます。一枚を拾って匂いを嗅ぐと葉面から甘い香りがするそうです。(小生の鼻は感度が悪くて殆ど感じられません)


ツルアジサイ ↓

登りで見たのはイワガラミでしたが、こちらはツルアジサイのようです。きちんと観察していないので、はっきりとは言えませんが・・・・。



カメバヒキオコシ ↓

三河で見るよりもやや大型ですが、こんなものも出てきます。



桂門(遠景) ↓

くだりに使った谷筋の道はカラ谷登山道ですが、そのルートのメーンイベントとも言うべき「桂門」に差し掛かりました。
ここにはカツラの巨木が何本か群生しています。



桂門(近景) ↓

その「桂門」の核心部分で、カツラの大木は古銘木のような風格で、その場に佇んでいました。
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10/13日 籾糠(もみぬか)山と天生(あもう)湿原の秋景色 その5:籾糠山の山頂に到る

2013-10-19 10:47:57 | 草花
10月19日(土曜)の朝は未明からの雨が少し残っていて、気温も随分低くなり、そろそろコタツの心配でもしようかというところまで来ました。
先週は真夏日がありましたが、今週はコタツの心配をするなんてことは、今はまさに気候が激しく転換するその真っ只中にあると言うことなのですね。
こういうときは得てして体調を崩しやすいものです、小生も急に来た気温変化に追随しきれない部分も出て来て、昨晩は風邪薬を服用してしまいました。

寝るときの布団もついに綿入り掛け布団の出番が来てしまいましたが、皆様も急な温度変化にどうかご注意ください。

今回の記事は尾根を詰めて籾糠山の山頂に到るまでの道筋をレポートします。
ブナの黄葉と青空 ↓

今山行ではブナの木はいたるところで見ましたが、ところどころで美しく黄金色に染まった葉をつけたブナの大木も沢山見ています。そんな姿を三連発します。



ブナ木立 ↓




ブナの空間 ↓




ツルリンドウ ↓

今度は地際にツルリンドウの可愛い実を見ました。



ツクバネソウ ↓

こちらでは羽根つき遊びの片方の主役である「羽根」に良く似た実をつけています。



「ユキザサ」 ↓

「ユキザサ」には綺麗な赤い実が先のほうについています。



熊の糞 ↓

道の真ん中に堂々と垂れてあります。踏んでは困りますので、目印が立てて有ります。
こんな光景を今回は五箇所で見ました。
熊もこういう何もない平面が「し」易いのでしょうね。



オオカメノキ ↓

オオカメノキ(別名ムシカリ)はきれいに黄葉→紅葉しますが、今回はこんな姿を何度か見ています。



ツバメオモト ↓

ツバメオモトの実は現在は綺麗な瑠璃色ですが、これがやがて黒色に変化していきます。
葉は既に生気をなくして、緑色が抜けて褐変しつつあります。



休憩所 ↓

尾根歩きの途中で分岐点が有り、山頂まではここから40分位になります。
山の神様の体調が悪くはないようですので、ここから山頂までピストンして、違う道を下りることにしました。



籾糠山の頂を望見 ↓

尾根歩きの途中で目指す山頂が見える場所がありました。
これから最後の急傾斜のぼりに入って行きます。



ゴゼンタチバナ ↓

急傾斜を登り詰めて、山頂のほんの少し手前でゴゼンタチバナの赤い実を見ました。



山頂 ↓

籾糠山の山頂は狭くて、大人が20人も来ると溢れそうです。幸いなことに今回は小人数でしたのでのんびりと出来ました。


籾糠山山頂の三等三角点 ↓

ここからは東側に北アルプスの眺望が得られるはずですが、今回は生憎雲に遮られて、山岳景観は良くありません。
幽かに乗鞍と木曽御嶽の裾野が見えるかな・・・?といった程度でした。



アカミノイヌツゲ ↓

これは当初はクロソヨゴかと思いましたが、どうやらアカミノイヌツゲのようです。
どちらもモチノキ科で区別に戸惑いました。
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10/13日 籾糠(もみぬか)山と天生(あもう)湿原の秋景色 その4:湿原をあとにして尾根を登って行く

2013-10-18 09:32:08 | 草花
昨晩の十三夜は皆様の地ではどうでしたでしょうか。三河では薄く雲がかかり、気がかりでしたが、それでも何とか見ることが出来ました。

10月17日 十三夜の月 ↓




さて、天生湿原のレポートに入ります。ここでは湿原をあとにして、西側の尾根道に向かい山道を登りはじめる部分の記述となります。
蔦の紅葉 ↓

黄葉の具合が期待していたよりもおとなしかったので、小規模であっても目に付く紅葉なら、それをこまめに拾っていきます。



「トリカブト」 ↓

トリカブトの仲間が一輪だけ咲いていました。



カツラの大木 ↓

初めて出会ったカツラの木で、この大木の根元一帯にカツラの丸い葉が落ちています。
あたりはカツラの葉の甘い香りが満ちているようですが、鼻の感度の鈍い小生にはほんの少ししか嗅ぎ取れません。



ウバユリ ↓

カメラを持った熟年女性がこの姿を気に入って撮っていました。背丈のかなり大きな草で100センチは下りませんでしたね。



サラシナショウマ ↓

こちらも花殻ですが、これも大柄なサラシナショウマの茎が立っていました。



栃の木の黄葉 ↓

道を分岐して西側の道を取ります。すぐに背丈の低い栃の木に出あい、それは黄葉真っ最中でした。



栃の大木 ↓

それからすぐあとに、圧倒的な大きさの栃の木に出逢います。



ブナ ↓

この辺りから巨木化したブナの木が出てくるようになりました。


ブナの巨木 ↓

これは相当な巨木でしたが、林内に立ち入れませんので、遠くから撮ります。



ブナ林 ↓

こういう雰囲気のブナの生えたところを歩いていきます。



テンナンショウ属 ↓

テンナンショウ属はもう実を赤く染め出しています。



イワガラミ ↓

時々大木にこういうつる性の木本が絡んでいます。



「ユキザサ」 ↓

これはこの地特有の「ユキザサ」かも知れません。ユキザサにもいろいろ種類がありますから、詳細には判別できませんでした。
コメント (2)
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