この林道はかつて自然破壊の象徴と目された時期があり、開発に賛否の意見が盛り上がったことがありました。
1980年に供用開始され、小生はその年か翌年に、この道をバスで、北沢峠から戸台大橋まで通ったことがあります。
その時の様子は、斜面を抉って道を通したがために、余った土砂を山の斜面に落としたような印象で、道の谷側には土砂が流されていました。
そして、バスの車窓から自然破壊の爪痕をまざまざと見せつけられたという思いがありました。
もうそれから36年も経ち、そういう場所を緑が覆い尽くしてしまい、ここを初めて通る人には、過去に大掛かりな自然破壊があったということを考え付かないことになっていることでしょうね。
そんな感慨を持ちながら、この林道を下って行きます。
松 ↓
谷側の斜面から松の木が立ち上がっていて、枝一杯にその花が見えています。
イタチハギ ↓
林道沿いに外来植物がドンドン現れ始めました。イタチハギは花には少し早かったです。
フジ ↓
大きな木にフジの蔓が伝い上ってしまっています。
近写 ↓
近くにもフジが出てきました。
ウツギ ↓
下に来るとウツギの花が咲いてきています。
エニシダ ↓
外来植物のエニシダが黄色い斜面を作っています。
近写 ↓
近づいて写します。
ヨウシュヤマゴボウ ↓
これも外来の植物ですが、これからもっと大きくなってきます。
ビロードモウズイカ ↓
これも外来の植物ですね。自然を破壊されて、他所の国由来の植物に侵入されて、やはり好ましいことではありませんでしたね。
キリンソウ ↓
これは岩場で見かける固有種でしょうね。
モリイバラか? ↓
ノイバラとは少し違う、これはモリイバラでしょうか?
このあたりから中腹の廃屋を目指して、また山の中に潜り込むことにしました。
折角落とした高度をまた上げることになります。
中腹の廃屋 ↓
朝、一度ここを通っています。古い車が緑に埋もれようとしています。
クリンソウ ↓
緑の中に赤いものがチラッと見えます。近づくとクリンソウでした。
クリンソウ(近写) ↓
花の姿は大型のサクラソウです。
アカネ ↓
アカネの若い茎も見ました。
山麓の廃村集落 ↓
中腹から滑り落ちそうにして、山麓の廃村集落まで下りてきました。
戸台大橋直近の道 ↓
もう廃道になっていますが、かつては車の往来もできた道のようです。
戸台大橋 ↓
向こうから林道バスが走ってきました。おそらく本日の最終便ではないでしょうか。
駐車位置 ↓
朝、車を置いた場所に戻って来ました。
総歩数 ↓
今回、そうたくさんはカウントしませんでした。
1980年に供用開始され、小生はその年か翌年に、この道をバスで、北沢峠から戸台大橋まで通ったことがあります。
その時の様子は、斜面を抉って道を通したがために、余った土砂を山の斜面に落としたような印象で、道の谷側には土砂が流されていました。
そして、バスの車窓から自然破壊の爪痕をまざまざと見せつけられたという思いがありました。
もうそれから36年も経ち、そういう場所を緑が覆い尽くしてしまい、ここを初めて通る人には、過去に大掛かりな自然破壊があったということを考え付かないことになっていることでしょうね。
そんな感慨を持ちながら、この林道を下って行きます。
松 ↓
谷側の斜面から松の木が立ち上がっていて、枝一杯にその花が見えています。
イタチハギ ↓
林道沿いに外来植物がドンドン現れ始めました。イタチハギは花には少し早かったです。
フジ ↓
大きな木にフジの蔓が伝い上ってしまっています。
近写 ↓
近くにもフジが出てきました。
ウツギ ↓
下に来るとウツギの花が咲いてきています。
エニシダ ↓
外来植物のエニシダが黄色い斜面を作っています。
近写 ↓
近づいて写します。
ヨウシュヤマゴボウ ↓
これも外来の植物ですが、これからもっと大きくなってきます。
ビロードモウズイカ ↓
これも外来の植物ですね。自然を破壊されて、他所の国由来の植物に侵入されて、やはり好ましいことではありませんでしたね。
キリンソウ ↓
これは岩場で見かける固有種でしょうね。
モリイバラか? ↓
ノイバラとは少し違う、これはモリイバラでしょうか?
このあたりから中腹の廃屋を目指して、また山の中に潜り込むことにしました。
折角落とした高度をまた上げることになります。
中腹の廃屋 ↓
朝、一度ここを通っています。古い車が緑に埋もれようとしています。
クリンソウ ↓
緑の中に赤いものがチラッと見えます。近づくとクリンソウでした。
クリンソウ(近写) ↓
花の姿は大型のサクラソウです。
アカネ ↓
アカネの若い茎も見ました。
山麓の廃村集落 ↓
中腹から滑り落ちそうにして、山麓の廃村集落まで下りてきました。
戸台大橋直近の道 ↓
もう廃道になっていますが、かつては車の往来もできた道のようです。
戸台大橋 ↓
向こうから林道バスが走ってきました。おそらく本日の最終便ではないでしょうか。
駐車位置 ↓
朝、車を置いた場所に戻って来ました。
総歩数 ↓
今回、そうたくさんはカウントしませんでした。
開発課自然保護かで揺れ動きますね。
壊れた場所も長い年月で市電が復活する場所は長い目で見ればよかったかも・・でもそう言う場所から地震の時崩壊しそうな気も・・・。
イタチハギ散歩道で咲いていましたので山ではちょっと早かったかもですね。
ビロードモウズイカは健在だったのですね。
魔女のローソクと言う別名が面白いです。
バイパスのトンネル工事中沢山咲いていましたが今は消えました。
タネを採っておけば良かったと反省していますが大きすぎですね。
村の痕跡もどんどん消えていきますね。
2万歩とは凄いですね。
お疲れ様でした。
人間が暮らしていくうえで、必ず何らかの殺生や、破壊がつきものですね。
特にこの林道開発は国のプロジェクト的な規模でしたので、世論は賑やかでした。
結局、開発されてしまい、環境の破壊は進んだわけですが、この道ができてしまうと、人間ばかりでなくて、野生動物にも便利が良いみたいで、鹿などはよく見ます。
そして、道沿いに鹿の食害は一気に広がったような気がします。
同じように外来の植物も道に沿って生育範囲を広げているような気がします。
それとは反比例するかのように、山間部の集落からは人の生活が失われてしまいました。
その結果山は荒れるし、獣の被害は広がるようです。
山間の村のこういう有様を見るにつけ、国策の破たんを感じないわけにはいきません。
「時代の波」というお手軽な言葉一つで片づけていたら、この国はますます沈んでいくことでしょうね。
今回はあわよくば4万歩を狙いましたが、身体がついていきませんでした。
林道が完成した36年年前のあの時に思ったことは、一度失われた自然は二度と元には戻らないのではないかと思いましたが、これだけの期間で、かなりの部分で修復されています。
仰言る通り、自然の力は偉大ですね。
しかし、外来植物も進出してきており油断がなりません。
南アルプス林道に、このような経緯があったとは知りませんでしたが、月日の流れが風花させてしまったようで、当時を偲ぶ事すら出来ないようですね。せめてもの生き証人である”ぶちょうほうさん”は希少な存在じゃないでしょうか?失礼な表現で申し訳ございません。
それにしても、外来種の多さには目を見張るものがありますね。少しでも駆除していかないと、在来種が危うくなってきそうですね。
「南アルプススーパー林道」と言っていたころで、「山と渓谷」誌上で賑やかな論議がありました。
ところが一旦林道が出来てしまうと、皆さんはほとんど無条件で林道バスを使うようになってしまいました。
小生がことさらこの道を歩いて通るのはそんな経緯を含んでいると言うことをご理解ください。
あの頃の無残な破壊の爪痕は、年月が経ったことによって、草木の緑に覆われてしまいましたが、当時の姿を知る身にとっては、その野蛮な行為の爪痕を今でもたどることはできます。
”生き証人”も足元がおぼつかなくなった昨今であります。
どういう経緯で侵入したものか、外来植物が多いですね。
エニシダなどはわざわざ植えたのではないでしょうか。
ビロードモウズイカやイタチハギなどももしかしたら、不用意に持ち込んだ可能性があります。
進んで自然破壊をするくらいですから、植生の変更なんか全然痛みを感じずにできたことでしょうね。