ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

11/23日 奥三河の宇連山と棚山の尾根歩き その4:宇連山の山頂で眺望を楽しむ

2013-11-30 06:43:49 | 草花
今山行のメーンイベントは二つありました。
その内のひとつは時節柄紅葉狩りですね。尾根歩きをして来ながら紅葉狩りは楽しんで来ましたが、これから先もまだまだ紅葉は続くはずです。

そして残るもうひとつは山岳展望の楽しみです。
宇連山の頂上で極め付きの眺望があるということは前から知ってはいましたが、これまでに何度かここを訪れて満足の行くような景観に浴してはいませんでした。
ところが今回は途中の尾根で南アルプスの荒川・赤石・聖岳がチラっと見えていましたので、頂上からの眺望には期待をして歩いて来ました。

さぁ、どんな眺めが待っているか・・・・・・
南アルプスの北部 ↓

視界の一番左側に南アルプス北部の峰があります。仙丈岳は3000mを超すみ峰で、その右側の稜線からほんの少しだけ双眼鏡的な見え方で顔を覗かせるのは甲斐駒ヶ岳、そしてその右にアサヨ峰が見えています。それから右には昨日記載した北岳・間ノ岳・塩見岳と続きます。



南アルプス南部の峰 ↓

南アルプス南部の峰は秀でた姿をしていないものが多いので山座同定に苦労します。カシミールの描画を元にして名前をつけてみます。



明神山西尾根の馬の瀬岩 ↓

三ツ瀬明神山西尾根の馬の瀬岩を引き寄せて撮ります。確か長さが200mくらいある痩せた岩稜でした。



荒川・赤石・聖岳 ↓

距離と位置の関係で、ここから一番立派に見えているのは矢張りこの山域でした。
来るときに稜線の潅木の枝の間から見た姿とは違って堂々たる姿を見せています。



他己紹介 ↓

遅くなりましたが今回同行していただいた(連れて行って頂いた)お二方を紹介させていただきます。
男性は”こりんのとざんにっし(コリンの登山日誌)”
を運営しているコリン様といい、渓流釣りとフィールドワーク、テニスを趣味とされるかたで、女性はそのテニス仲間のきなこ様です。
お二方では三河の山を良く歩かれていて、小生との出会いもそんな中でひょっこり・・・・というものでした。



山頂を辞して棚山に向かい歩きだす。 ↓

宇連山の山頂をあとにして、昼ご飯を食べる静かで日当たりの良い場所を求めて歩きだします。稜線を下り始めて歩く中で、頂上とは違う視野の得られる岩場が有り、そこに立ち寄ります。愛知県の最高峰の茶臼山が見えています。その背後には中央アルプスの峰が少しだけ見えてもいます。



見納めの南アルプス ↓

南アルプスの見納めです。位置が少しだけ変わったので見え方も少しだけ違って来ました。



見納めの富士山 ↓

これで本日の富士山ともお別れです。



明神山ともさようなら。 ↓

明神山西峰のアンテナ塔がはっきりと見えています。先日訪れていますので、親近感があります。背後に南ア南部の峰が見えています。



分岐点 ↓

ここで愛知県民の森から来た道を分けて、小生たちは棚山方面を目指すことになります。



コショウノキ ↓

ある一角に来るとコショウノキが群生しています。もう既に蕾を持っていますが、咲き出すのはこれでも2月頃になるのではないでしょうか。



棚山までの尾根筋の紅葉 ↓

ここでもところどころで綺麗な紅葉が見られました。


紅葉 ↓

紅葉狩り・・・・「狩り」と言っても草刈り鎌や鋸で切り取るわけではなくて、これも物見遊山の一形態ですね。
しかしそれに山歩き(山登り)の要素が加わりますので、眺める紅葉は平地で見るカエデ主体の真っ赤に染まった、どちらかというと単調なものではなくて、自然界の生存競争を生き抜いた百選練磨の逞しい木々の落葉直前の晴れ姿ですから、それこそ千変万化の色彩ショーとなっています。
この複雑さこそが山での紅葉ショーの真骨頂ですね。
色の混じり具合の妙味を存分に楽しんで歩いて行きます。


ツルリンドウ ↓

このツルリンドウの実も一箇所で固まって出て来ました。





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11/23日 奥三河の宇連山と棚山の尾根歩き その3:素晴らしい眺めの待つ宇連山の山頂に着くまで

2013-11-29 06:46:40 | 草花
前記事で恵那山が見えたときに”ラストワンチャンス”という言葉を不用意に使ってしまいましたが、それは正確な表現ではありませんでした。
稜線歩きをしていますので恵那山を見る機会は何度かあったはずです。
それが印象に残っていなかった原因は、立ち木が邪魔をして、そちらの方角を見る気持ちにはならなかったというところだったようです。


恵那山と三河の山 ↓

あの”ラストワンチャンス”以後はたまに恵那山が見えたとしても精々こんなところでしたね。これは少々乱暴な話ですが、仮に山岳景観を得ることだけを考えると、一つの山の東西南北の4方面に展望スポットを設けて周りの樹木を切り払えばことは足りますね。
自然破壊に繋がるという見方は強いはずですが、山岳景観というものの貴重性も人間にとって大切な財産かもしれません。
植林しても放置してある現状を考えると、どちらが自然破壊なのか、微妙な気持ちになります。



一本だけ黄葉 ↓

これはカエデの仲間のようですが、紅くはならずにこのまま落葉するのではないでしょうか。
一本の樹の色変わりのパターンも千差万別のようです。



蜂の巣の残骸 ↓

道端に蜂の巣の残骸がありました。おそらくこの地方で"へぼ"と呼ばれるクロスズメバチの巣が取られたのでしょうね。この季節ですと”へぼ飯”(蜂の子入りご飯)は大ご馳走になりますから。



海老峠 ↓

この稜線を跨いで東西に伸びた道は今は廃れて通行できませんが、歌舞伎役者の海老様は徐々に復活してくるようですね。



木段の道 ↓

時にはこんな親切な手当てもしてくれてあります。



見上げて赤と青 ↓

今回の上天気で、紅葉も映えます。



ヤブコウジ ↓

これもめでたい姿でしたね。
♪藪ら柑子の藪柑子パイポパイポ パイポのシューリンガン・・・・・♪長久命の長助さんの頼りにした植物でしたか。



宮標石 ↓

この稜線では数多くこの標石を見ます。宮標石とは御料局三角点の標石のことです。
”宮”という字をデフォルメした刻印がありますが、判っていただけますか。



キッコウハグマ ↓

キッコウハグマの花は終わり今は種を飛ばす段階の終息期になっています。



山頂直下の登り ↓

長い稜線歩きは、山頂直下の最後の部分に差し掛かりました。高みに近付き、あたりは明るさが増してきたように感じます。



宇連山山頂 ↓

標高929m二等三角点のある山頂に付きました。トンネルの手前のところから歩き始めて3時間20分経ちました。大変調和の取れたペースで歩いてきたと思いましたね。



富士山 ↓

山頂に来て真っ先に探すものは当然富士山ですね。目当ての”その山”は眼前にありました。
頂上部分しか見えないのが残念ですが、およそ120km先にあるものが見通せるということですからこの日の空はまず澄んでいる部類に入れても良いといえます。



南アルプスの高嶺 ↓

白銀に覆われた甲斐の白峰と塩見岳が見えています。その手前に今夏小生が頂を踏んだ奥茶臼岳も割り込んでいます。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11/23日 奥三河の宇連山と棚山の尾根歩き その2:仏坂峠から紅葉真っ盛りの尾根を歩いていく

2013-11-28 07:01:04 | 草花
本日明け方の国際宇宙ステーション(ISS)の航空ショーは、雲に妨げられて見る事が出来ず残念でした。次回は明後日(11/30日)の未明になるようですが、空模様はどうなるでしょうか。

前記事で仏坂峠に着き、今回はそこから右に曲がり尾根道を南に高度を上げながら進むことになります。
仏坂峠の標高は622mで、目指す最高点の宇連山山頂は929mですから、約3.5km先までおよそ300mの高度差しかありません。
この間の稜線は小さくアップダウンを繰り返しますが、そこは国策の東海自然歩道のことですから、さしたる危険も無く淡々と歩いて行けます。
今回のハイライトはこの尾根筋の紅葉見物です。
例によりまして、こういう麗しいものを眺めたときに小生の言葉表現の持ち合わせ在庫種類が少なくて、ただ「美しい」としか言えませんので、今回もその部分では下手な言葉遣いは差し控えておきます。

テンナンショウ属 ↓

この仲間もいよいよ実の黄色に赤味を集約させ始めて、不気味そうで美しい姿を見せてくれます。



樹間に鞍掛山 ↓

仏坂峠から向こうに鞍掛山の美しく黄葉した姿がちらちらと見えてきます。



ラッキー! ↓

目を転ずれば、手前の枝に邪魔されながらも、左手はるか前方に南アルプスの憧れの雪嶺が見えているではありませんか。
景色を遮るもののない宇連山山頂でこの眺めを得たくて気が逸りますが、結果的にはそこに着くまでにこれから2時間45分を費やすことになります。



最初の休憩 ↓

歩き始めてから45分経過。ここで小休止が入り、身支度を整えなおします。



頭上の黄葉 ↓

カエデの色づきも千差万別、このあたりから紅葉の見物は幕を開けます。



竜頭(りゅうず)山 ↓

ほぼ真西に見える竜頭山は植林が進んでいるのでしょうか、険阻な部分の染まり以外は針葉樹の緑色です。



紅葉ショー ↓


 ↓


 ↓


 ↓



本宮山と御岳(みたけ)山 ↓




紅葉ショー ↓




潅木の枝に邪魔されながら ↓

ラストワンチャンスで恵那山と大川入山が見えました。手前には三河の古町高山や鹿島山が見えています。



珍しく後姿 ↓

♪うしろ姿のしぐれてゆくか♪    種田山頭火の句でしたね。
山頭火も雨男だったのでしょうか。
小生のうしろ姿撮りは一人で歩くときには不可能ですが、お友達との同行でしたら簡単に撮れます。 雨男も久しぶりに晴れ男となり面食らっています。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11/23日 奥三河の宇連山と棚山の尾根歩き その1:仏坂トンネルから歩き始めて仏坂峠まで

2013-11-27 06:32:57 | 草花
この23日に東三河のお友達と奥三河の山を紅葉狩りして歩こうということになりました。
当初の計画が双方の都合により一週間遅れて、23日になったものでしたが、結果的にはこれが幸いして、絶好の山岳景観がいつもの雨男を迎えてくれました。

今回の山行では先ず一地点で待ち合わせをして、最初、下山地点に一台の車をデポして、そこからもう一台の車に乗り合わせて登山口まで走り、そこから登山開始となります。
山での全行程を終えて下山したら、最初にデポした車に全員が乗って、登山口まで走り、そこで車を回収するという方法を取りました。

車を二台使うとこのように効率的な山行が可能となります。
普段一人で歩いている小生にとっては勿体無いような山行の形態ですね。

位置 ↓

地図上の赤いポイント地点が今回の行動範囲です。



青い線と赤い線 ↓

地図上の青い線は計画段階の行動予定線で、赤い線は実際に歩いた部分です。
今回は北の登山口から尾根を縦走して南の下山地点までおよそ13.7kmを歩きました。



断面図 ↓

この断面図の場合は左から右に移動しています。歩き始めの標高が500mくらいありますので最高地点929mまでの高度差がそれ程開いていないので、気楽な山旅となるはずです。



鳥瞰図 ↓

ここでも左から右に移動しますが、下山地点までぐ~んと高度を下げていくのが面白いところです。



待ち合わせ時間中 ↓

待ち合わせ時間は朝の7時でした。少し早く着いた小生はストレッチなどをして山行に備えます。
向き合った山肌に朝日が差し始めました。



待ち合わせ場所 ↓

山間の街道沿いのコンビニでお友達の到着を待ちます。その間は寒さが強く、あたりには霜が降りています。



クモラン ↓

待っている時間に付近を散策します。畑の脇の柿の木を良く調べますと、クモランが幹に着いていました。



カヤラン ↓

クモランのほかにも着いていないかと念入りに探しているとカヤランも着いています。
こういう場所に来ると割合普通にこのような野生ランは見られるようですね。
やがてお友達が到着したので、車を下山点に一台置いてから、乗り合わせて登山地点まで走ります。



登山地点の仏坂(ほとけざか)トンネル手前 ↓

まだ朝の明けきらないような雰囲気の残っている仏坂トンネルの手前に着きました。
トンネル内ナトリウム灯の穏やかな明るさが見えています。
今日の歩行行程の主要部分はここから東海自然歩道を歩くことになります。



歩き始めは鉄製の階段 ↓

いきなり出てくるこの鉄製の階段を登ることから今日の山行が始まります。



仏坂峠について ↓

歩き始めのところに峠の説明があります。



仏坂峠

峠路を登ってきて20分くらいで、仏坂峠に着きました。ここは切通しのようになっていて、そこに役の行者の石像と馬頭観世音の石碑がありました。
これからは尾根歩きに移行します。



ミヤマシキミ ↓

赤い実はこの時期のお約束・・・・ミヤマシキミの実です。



ミヤマシキミ(蕾) ↓

そしてこちらは春咲く花の蕾ですね。 花のない時期ですので、こういうものにも反応をして歩いていきます。

追加
※明日の明け方(名古屋では午前5時59分頃から7分間くらい)に、ISS(国際宇宙ステーション)の航行が見えるはずです。
若田さんが乗っているので見上げながら声援を送りたいところですが、その頃この地の降水確率は30%あり、今晩からの曇り空は回復しそうに有りません。
折角良いチャンスなのに、小生はまた要らぬところで雨男の本領を発揮してしまうようです。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11/19 三ヶ根山 三河湾近くの温和な山 その5(最終):山間の田を後にして車道を歩き車に戻る

2013-11-26 07:07:21 | 草花
三ヶ根山のレポートはこの記事で終了と致します。
当初はもう一回あるはずでしたが、後が控えていますので、回数を詰めることにしました。

先日三河のお友達と歩いた山のレポートを次回からすることに致します。
季節の記事はあまり古くなると、気が抜けてしまいますので、そのように致します。

山間の田んぼ ↓

これは当たり前のことなのですが山から水が流れてくるように田んぼも作られています。
こういうものも傾斜度がごく緩い棚田の一種といえるのかもしれませんね。
ところで米作には山の上側がよいのかそれともしも手側のほうがよいのかどちらなのでしょうね。



フユイチゴ ↓

ここでは日当たりの良い場所でフユイチゴが沢山実をつけていました。



イタドリ ↓

来るときに街道筋で見かけたイタドリは干からびていましたが、ここのものは元気一杯で種をつけています。



ネズミモチ ↓

山間のネズミモチは黒ずんだ実をつけて枝が下を向いていました。



モチツツジ ↓

モチツツジの狂い咲きもありましたが、自分の枝が邪魔をして花をきちんと開くことが出来ません。



チャノキ ↓

人家に近い畑には周囲にお茶の木が植えてあります。
チャノキには花が咲いていたり、種が付いていたりしていました。



アオツヅラフジ ↓

こちらは木の上に掛かっていた蔓で、その蔓には黒ずんだ実が付いています。アオツヅラフジでしょうか。



筆柿 ↓

愛知県幸田町は筆柿の一大産地となっています。そこに近いこちらも筆柿栽培を試みた時期があったのでしょうか。屋敷の端で一本だけ実をつけた木がありました。



広い車道 ↓

山間の道は終わり、この広い道を歩いて行くことになります。道の両側にはメタセコイアの並木がありますが、歩きながら見ていくとかなり歯抜けになっています。
おそらく日本の気候風土にマッチしなくて脱落していくのでしょうね。
根鉢を見ると気の毒なくらい狭くて、これでは樹木が呼吸できずにかわいそうです。



ナンテン ↓

斜面にナンテンの実が見えます。おそらく小鳥の糞からの発芽でしょうね。



センリョウ ↓

そのすぐ隣にセンリョウも実をつけています。人家ではないところですので、これも小鳥の贈り物ではないでしょうか。



メタセコイア並木 ↓

カメラを構えた場所はメタセコイア並木の空地ですね。何らかの原因で枯れて、歯抜けになったままのところです。早く補充しないと高さが揃わなくなりますね。



サクラ ↓

街道の歩道の外側の法面でこの花を見ました。最近こういう時期にサクラの花を見ることが増えましたね。



交差点 ↓

現在位置を表わす目安として撮っておきました。
三ヶ根駅はJR東海道本線の駅です。 車を置いた場所はこのすぐ近くにあります。



タラノキ ↓

道端に元気の良さそうなタラノキがありました。これ一本だけですので、人に芽を摘まれなかったのでしょうね。



駐車地点 ↓

心地よい疲労感を持って戻って来ました。この川ならまだホタルが棲めるかもしれませんね。



歩行数 ↓

程よい時間に戻って来ました。これなら持って来たおにぎりは家に持ち帰り、暖めて食べたほうが良さそうです。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする