ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

11/17日 鳳来寺山 利修仙人道から入り、行者越から戻る。 その7(最終記事):高徳不動、利修仙人護摩所を経て下山。

2016-11-30 06:28:54 | 草花
このシリーズの最終記事です。
表参道歩きは短くて、それからすぐに分岐して、本日3度目となる山への取付きです。
始めに目指すのは高徳不動という窟屋の不動様で、そこにお参りします。
次に朝に通った利修仙人の護摩所まで登り、そこからはやや歩きやすくなった山道(これも参詣道ですが)を下り、朝の登山口まで戻ります。

今回は最終区間となるその部分のレポートとなります。

三度目の山入りを目指す ↓

表参道と別れて、また山に入る道を進みます。



リュウノウギク ↓

道端にリュウノウギクが出て来ました。パークウェイ沿いでは一度も見なかった花を、山裾の昔からある道で見ました。


リンドウ ↓



お気に入りのリンドウの花が固まって出て来てくれました。これが今年最後のものになりそうです。



ヤクシソウ ↓

この花もパークウェイでは見かけませんでした。 強そうでいて意外と繊細なのかもしれませんね。



テンナンショウ属 ↓

テンナンショウ属のお約束の姿で、冬には赤くなった実が重くて、枯れた茎は折れてしまいます。


沢蟹 ↓

もうそろそろ冬ごもりした方が良いと思いましたが、まだ姿を見せてくれました。流石に動きは鈍かったです。



ムラサキシキブ ↓

もう一度実を見ました。



ジャケツイバラ ↓

こちらは久しぶりに見るジャケツイバラです。莢は枯れて、焦げたような色になっています。



少し黄葉 ↓

ブッシュのような山道を邪魔な枝をかき分けながら進みます。仄かな黄葉は気持ちの慰めになっています。


ミヤマシキミ ↓

やっと真っ赤な実がきちんとついた株が出て来ました。



高徳不動 ↓



高徳不動はご覧のように岩の庇の下にあります。まるで岩窟で修行する行者を暗示するかのようです。


フユイチゴ ↓

お不動様の前で、きれいに色付いていました。


イズセンリョウ ↓

そのフユイチゴの隣で、イズセンリョウも実をつけていますが、まばらですね。



利修仙人護摩所を目指して ↓

高徳不動からまた歩き出します。少し傾斜を増した斜面を根気よく登っていきます。



利修仙人護摩所 ↓

いつ来ても判りにくい分岐点を過ぎて、朝来た場所に舞い戻ってきました。
これから先の道は、勝手を知った道ということになります。



下山に掛かる ↓

始めのうちは尾根道ですが、・・・・・


植林地帯 ↓

やがて山腹の道となり、右側は植林帯となる道を下ります。



下山地点直近 ↓

下山地点はすぐその先です。


ホオズキ ↓

平地に下りて、歩を進めると、こんなものを見ました。お墓が近いので、植えられたのでしょうね。


お墓には西日 ↓

そのお墓の団地にはもう西日が当たっています。山の日没は早いですね。



総歩行数 ↓

今回はこじんまりとした周回コースだったようで、思ったほどには歩行数が伸びていませんでした。
しかし、疲れは一人前にもらって今山行の終幕となりました。
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11/17日 鳳来寺山 利修仙人道から入り、行者越から戻る。 その6:パークウェイの途中から、表参道を目指し、また山に入る。

2016-11-29 07:15:03 | 草花
かつては有料道路だった鳳来寺パークウェイを徒歩で進んでいきます。
道路の状況は良好に保たれていて、この日は金曜日でしたが、マイカーが適度な間隔で、通り抜けていきます。
晩秋の秋日和といった中を草花を見つけては一つずつに拘りながら、のんびりめに歩いています。
日当たりも、風通しも良いところですから、山の中では見ないような草花が出て来ます。

モチツツジ ↓

ツツジの中では時季以外に花をつける代表選手が出て来ました。



舗装道路 ↓

日当たりの良い、山間地の緩い下り勾配の舗装道路を、曲がり曲がりしながら、穏やかな気持ちで歩いています。


クサギ ↓

クサギは赤と黒を見せて、この木の一番美しい時を飾っていました。



「入道岩」(仮称) ↓

道から見上げるところに威圧的な感じで、岩が立ちあがっていました。このまま通り過ぎるのが惜しいので、「入道岩」と名前を付けてあげましたが、もう既に何らかの名前がついていたら、ゴメンナサイです。



ヨウシュヤマゴボウ ↓

こういうものも道筋でしたら当然のことのように出て来ますね。明治時代の初期に北アメリカからやって来て、いつごろからこの場所に来たのでしょうか。


ヒヨドリジョウゴ ↓

草むらにヒヨドリジョウゴの赤い熟果がありました。道端にはいろいろのものが出てくるものですね。



植林の間を行く道 ↓

道は植林の間を通り、日陰の中を進みます。そろそろ山に取付く場所が近づいて来ました。


これは? ↓

道端に草丈の割には随分小さな花をつけたものが出て来ました。
これはヒメジソでしょうか?


一輪ドウ ↓

山に入る人だけが通れるような細い林道があります。どうやらそこから山に取付くようです。
その入り口の道案内のようにリンドウが咲いています。


こちらは林道 ↓

これでも地図に記載されていた道ですから入っていくことにします。



林道のわきで見るリンドウ ↓



山に取付いてすぐのところでリンドウの花が山道を飾っていました。



植林帯 ↓

道はやがて植林帯の中に入っていき、次第に不鮮明になり、やがて道を失いました。
GPSを頼りにして歩きます。


無名峰 ↓

やがて無名峰の肩のあたり(標高300mくらい)に来て、ここから表参道に向けて下ることになりますが、行く手は藪になっています。


藪の中 ↓

地図に記載されていた道は今は見当たらなくなっていて、藪漕ぎを始めますが、不思議なことに行く手の方向には破れたビニールテープがずっと引かれていて、これを目印にしてもよさそうだと判断して、このテープに沿って藪の中を進んでいきます。


木材の伐り出し ↓

山裾に出てくるとそこには伐り出された杉材が積まれています。どうやら伐り出した材を、枝打ちして、山中で一定の長さに切り揃えて(出荷サイズにしてしまって)からここに集積しているようです。


表参道 ↓

材木の集積場所からは表参道はすぐ近くにありました。昔の人たちはパークウェイの無い時でしたから、皆この道を使って鳳来寺山の石段を登って行ったことでしょう。松尾芭蕉も、種田山頭火も若山牧水も皆等しく・・・・。


弁財天 ↓

小生は石段の方向には背を向けて参詣道を下る向きで歩いて行きます。
表参道沿いに弁天様が祀られていて、ここは心の中でだけお詣りして行きます。



二の門 ↓

道の両脇に立つ、この立派な建造物が参詣道の門となっていて、これは二の門に当たります。
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11/17日 鳳来寺山 利修仙人道から入り、行者越から戻る。 その5:東照宮・行者越を経て鳳来寺山パークウェイ歩き。

2016-11-28 07:20:41 | 草花
今回の山行では、鳳来寺山の本堂までは足を延ばしませんでした。長い石段歩きもせずに、山歩きとしてこの山に入ってきていますので、それを物足りなく思う気持ちも湧きはしませんでした。
ただひとつ、東照宮だけは順路沿いにありましたので、立ち寄ってお詣りしてきました。

東照宮を鳥瞰 ↓

山道が下りになると、眼下に東照宮の建物が見えてきます。昔はこのあたりは杉の巨木が立ち並んでいて、薄暗かったのですが、そんな林床にナツエビネが点在していました。
今は杉の巨木を刈り払ってしまい、こんな明るさになってしまいましたので、環境変化によってナツエビネは絶滅してしまいました。
神様のいますところの全景を上から見下ろすなんて、何となく気が引けるような気がします。
まぁ、徳川家康程度なら良しとしますか。



本殿 ↓

こちらが東照大権現を祀った場所です。



三つ葉葵 ↓

徳川家の家紋の三つ葉葵か見えます。もともと葵の紋は京都の賀茂神社のものでしたがそちらは二葉葵で、それから派生して、徳川は三つ葉葵となったようです。
徳川の祖先の松平家が葵紋を使ったのは松平氏の三代目信光が賀茂氏を称していたためであり、またその領地も三河国加茂郡松平郷と”賀茂”に由来する土地でした。



拝殿 ↓

ちょうど団体さんが来ていました。


石灯籠も…↓

灯篭にも三つ葉葵が誇らし気に刻まれています。



社務所 ↓

善男善女たちが、旅の記念か、あるいは御利益を求めてか並んでいます。



石段 ↓

この日は金曜日でしたが、参詣客で賑やかでした。



旧宿坊跡 ↓

天狗岩から見下ろした赤い屋根の建物の前に来ました。今ではもう客扱いはやっていないように見受けました。



行者越に至る山道の入り口 ↓

今回は久しぶりで行者越に行ってみます。この道を歩くのは、山の神様と結婚前の昭和41,2年に歩いて以来のことです。  あれからもう50年くらい経つのですね。



行者越まで ↓

参詣の人で賑わった道とは違い、こちらの道は静かなものです。



少し黄葉 ↓

木の間からのぞきながら進みます。



休憩所 ↓

こんなところにも立派なものが準備されています。



部分的な紅葉 ↓

ごく些細なものですが、これも愛でておきます。



記念碑 ↓

ここが下から歩いてきた場合、行者越の入り口になる場所です。ところで旧宿坊からの道のりで、危険個所や、越えるのに困難な場所はひとつもないので、何をわざわざ「行者越」などといういかにも難所のような名前を付けたのだろうと思ってしまいました。



お能書き ↓

この看板にもそのように書かれているので不思議に思いましたが、じつは、昔の行者越の道は急峻な岩場で、本当に危険な場所だったようで、道端に十六羅漢様も祀られていたそうです。
現在の山道は本来の行者越を迂回しているそうです。
そうと知ったからにはその道を見に、十六羅漢様に会いに、もう一度行く必要が出て来ました。



ミヤマウズラ ↓

記念碑のところで見つけました。



ヤブコウジ ↓

これも同じ場所で見ました。



鳳来寺山パークウェイ ↓

路面に下りて、しばらくの間、この道を歩いて行きます。
鳳来寺山パークウェイは1971年に開通した有料道路でしたが、2005年から無料開放されています。



ヤクシソウ ↓

パークウェイ沿いでは、日当たりの良い場所で、晩秋の草花が見えてくるようになりました。



キツネノマゴ ↓

山上では遠くの見通しはそれほど良くはありませんでしたが、道沿いでは風もなくて良い日差しが来ています。
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11/17日 鳳来寺山 利修仙人道から入り、行者越から戻る。 その4:高座石から鷹打場をへて東照宮を目指す。

2016-11-27 07:18:16 | 草花
南アルプス展望台からの眺めを続けます。
空は曇ってはいないのですが、快晴というほどでもなくて、遠くの眺めには常に靄が付きまとっています。ですから希望して来た富士山の眺めについては、とても望むべくもありません。
そんな中ですが、比較的近場の山から見ていきます。

三ツ瀬明神山 ↓

時刻は午前10時頃ですので三ツ瀬明神山には斜光線が当たり、適度な立体感が出て見えています。



宇連山 ↓

宇連山には順光線が当たっていて、ややべったりとした感じに見えています。



遠州の山並み ↓

山に取付く靄の影響で、この山塊がとても遠くのように見えてしまいましたが、それほど遠くもなくて、南アルプスの南端の山の、そのまた前座のような山たちでした。
これで、岩から下りて、この場所を後にします。


高座石まで ↓



高座石までの道を進み、あたりの紅葉を楽しみながら歩きます。



高座石 ↓

高座石は利修仙人にまつわる一つのエピソードを持つモニュメントみたいなものですが、さしたる見ものはありません。



鷹打場まで ↓



鷹打場↓

高座石から10分ほど歩いて鷹打場に着きます。ここは細長い安定した岩棚になっていて、休憩地点としてはとても好都合な場所になっています。


鷹打場 ↓

この岩棚は、どこにいてもかなりの高度感を味わうことが出来ますが、この岩の突起がこの岩棚の最先端になります。



南ア南部 ↓

そこから、この日最後となる南アルプス南部の山並みを見ておきます。


紀伊イトラッキョウ ↓

岩棚の足元の岩際で、薄ピンクの色を見たような気がしたので近づくと、ヤマラッキョウのようです。
でも、子細に眺めるとちょっと違うようにも思えます。家に帰ってから調べてみるとこれはキイイトラッキョウ(紀伊糸ラッキョウ)のようです。
もしもそうなら国(環境省)の絶滅危惧Ⅱ類に該当し、生育地は愛知県、岐阜県、和歌山県、山口県と随分限定的な分布となります。
これを見てからこの場を後にします。


東照宮まで ↓

ここで道を分けて、東照宮を目指します。



東照宮まで ↓



一応東海自然歩道になっていますので、安全に通れるような措置が取られていますが、木材は腐るので、そろそろ・・・・という感じが出てきています。


フユイチゴ ↓

フユイチゴは時節柄、沢山の場所で目にしました。


エンシュウハグマ ↓

エンシュウハグマは花の痕を遺していました。


部分紅葉 ↓

小規模ですが紅葉を見て、


ユズリハ ↓

ユズリハの若木を見ていきます。


キッコウハグマ ↓

キッコウハグマはこの山でも閉鎖花ばかりをみます。
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11/17日 鳳来寺山 利修仙人道から入り、行者越から戻る。 その3:最高地点・「山頂」・天狗岩・南アルプス展望台まで。

2016-11-26 07:47:40 | 草花
一般的にはブッポウソウの鳴き声で知られる鳳来寺山ですが、ここは国の名勝及び天然記念物の地でもあり、1425段あると言われる長い石段の先には鳳来寺があり、徳川家康を祀った東照宮もあります。
石段の途中には日本一高いとされる樹高60メートルの傘杉(樹齢推定800年)があったり、徳川三代将軍家光が寄進したとされる仁王門もあります。
かつては俳人松尾芭蕉、種田山頭火、若山牧水などの文人もこの地を訪ねています。

今回は山歩きとしてここに来ていますので、そういう名所旧跡には無関心でしたが、唯一通り道になったので東照宮(”その5”で出て来ます。)だけには立ち寄っています。

今回は最高地点の瑠璃岩から、「山頂」を経由して、尾根道を下って行き、天狗岩から鷹打場を目指して歩き、途中の南アルプス展望台までの道のりをレポートいたします。

最高地点の瑠璃岩 ↓

瑠璃岩と呼ばれる岩の上によじ登ると、そこがこの鳳来寺山の最高地点になります。



つぎに岩の上からの景観を並べてみます。
宇連山と三ツ瀬明神山 ↓

岩に立ち、まず第一番に探したのは富士山でしたが、今回もそれは見えませんでした。
眼前に宇連山と三ツ瀬明神山が力強く見えています。



それを個別に眺めます。
宇連山 ↓


三ツ瀬明神山 ↓




今度は棚山と宇連山のつながりです。 ↓

紅葉の季節なのに、広葉樹が少ないのが残念です。



本宮山 ↓

本宮山は南西の方角にやや霞んで見えています。



南アルプスの南部 ↓

ここからは相当霞んでしまって、南アルプス南部の山が見えるだけでした。



瑠璃岩から「山頂」を目指す。 ↓

瑠璃岩から下りて、「山頂」を目指します。まずはこの鉄製のこの階段を下ります。



木の階段 ↓

手摺付きの木の階段もあります。東海自然歩道を歩いていますので至れり尽くせりの措置です。



部分紅葉 ↓

紅葉の名所として愛知県内では名の通った場所ですが、今回はどれも小規模のものばかりを見ていきます。



「山頂」 ↓

先ほどの瑠璃岩よりも標高は低いのですが、ここを「山頂」とされているのです。



尾根を下って行く ↓

ここを下って尾根を東進し、鷹打場を目指します。



オブジェ ↓

道筋に樹の幹だか根だかわからないオブジェ風のものが出て来ました。



ムラサキシキブ ↓

僅かに実がついています。



天狗岩 ↓

道から壊れかけた東屋が見えました。ここを「天狗岩」という露岩があります。参道方面が鳥瞰できますので、岩頭に立ってみます。



旧宿坊跡 ↓

赤い屋根の宿坊は今は使っていないようでした。昔はここで、昼には観光客に、精進料理を食べさせてくれました。



豊橋方面 ↓

すっかり霞んでしまっています。



浜松方面 ↓

ほとんどシルエットになってしまいました。



表参道 ↓

松尾芭蕉や種田山頭火が歩いたとされる、表参道が見下ろせます。
天狗岩を後にして尾根歩きを続けます。



南アルプス展望台 ↓

南アルプス展望台と札がありましたので、視界が戻っていればと思い、岩の上に登ってみます。



瑠璃岩方面 ↓

南アルプス方面の視界はもっと悪くなっていました。眼前の景色は、先ほど歩いて来た瑠璃岩のようですが、手前の木が邪魔をして岩の本体はしっかり確認できません。
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