ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

6/23日 雨飾山 その4(最終記事):来た道を使って下山。

2017-06-30 07:14:01 | 草花
雨飾山の山頂から笹平まで下り、広い草原の北東端に着きました。
この場所には1894mの標点があるようで、ここが岩尾根を下って戻る基点になっています。
また、この場所まで北側の鋸岳や茂倉岳から来る稜線も続いていて、かつてはそういう登山道もついていたようでしたが、今は廃れて草に埋もれているという感じがしました。

先ほどまで笹平の分岐点付近で希少植物を探しながら歩いて不出来でしたので、この場所にリュックを置いて、稜線を北側に降りて花探しをして見ることにしました。

笹平の北東端 ↓

ここにリュックを置いて、稜線を北側に下りて行き、花探しに掛かります。



ミヤマカラマツか? ↓

かなり急な下り斜面の道傍に綺麗な色の”カラマツソウ”が出て来ました。葉の形状から判断しましたが、これはミヤマカラマツかなと思いました。


ツマトリソウの群生 ↓

この山ではツマトリソウを何度も見ましたが、ここでの群れが一番濃いのではないかと感じています。


ツバメオモトの群生 ↓

ツバメオモトがこんなに賑やかに咲くこともあるなんて・・・・とびっくりしました。
1894mの標点より80メートルほどは下ったでしょうか、廃れたような山道は背丈の低い樹林帯の中に入っていくようですので、花探索を止めて、登り返して元の場所に戻ります。



岩尾根下り ↓

登って来た時も急勾配だなと呆れていましたが、下りは特に慎重に取り掛かります。



この花が・・・ ↓

この木の花がよく判らなかったのですが、ツクバネウツギなのかどうか・・・・今も悩んでいます。



タニウツギ ↓

登るときは暑くて、必死になっていた所為か、植物の見落としも多かったですね、この派手な色の花にも気づきませんでした。



ノウゴウイチゴ ↓

来るときに見落としていたものがどんどん出て来ます。



タムシバ ↓



タムシバはもっと下の方でも見ていますが、見上げて撮るよりも、下り道で上から撮った方が撮りやすいので、これまで”お待たせ状態”でした。



道に雪解け水 ↓

ある場所では、雪解け水が登山道を流れています。



野鳥が水浴び ↓

ヒガラでしょうか。小生の5メートルほど先の山道上で、のんびりと水浴びしています。雪解けの水ですから相当冷たいはずなのに、平気なんですね。



ニリンソウ ↓

朝は蕾んでいた花も開いてきています。



荒菅沢の雪渓 ↓

ここでもう一度アイゼンを着けます。でもこんなことをするのは小生だけみたいで、雪の上の足跡にはアイゼンの爪の刺さった痕跡がありません。



コミヤマカタバミ ↓

ブナ帯に戻ってくると、林床にこんな花も出て来ます。



ブナの美肌 ↓

この樹肌は特に美しさが際立った”美丈夫”でした。



ヤマツツジ ↓

ヤマツツジはやっと今頃咲き出すようです。



平地に到着 ↓

すぐそばを川の流れる、”山の取り付き口”に下りてきました。これから先は川の流れに沿って歩く平坦な道となります。



橋架け工事 ↓

道の途切れた場所を橋架け工事中でした。



登山口 ↓

車を置いた登山口に戻って来ました。 駐車場には小生の車だけが残っています。
つまりどん尻を歩いたことになります。 体力の低下は正真正銘、自分のものでした。



歩行数 ↓

大した数ではないのに、くたびれ果てています。原因がはっきりしないのですが、今後の課題としていろいろ再構築しなければならないようです。
コメント (4)
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身近な野生ラン ネジバナを眺める。

2017-06-29 11:56:56 | 草花
梅雨時らしい雨が降っていた昨日の午前でしたが、お昼近くから雨が上がってしまい、時には薄日も差していました。

そんな中を少しだけ歩いてみようとして、用事を作って外出しました。
その帰り道に駅前ロータリーのネジバナはどうなっているか気がかりになり、そこまで足を延ばしてみました。
この場所はネジバナの花の穂が伸び出すちょうどそのころに、無情にも草刈りがおかなわれてしまい、ネジバナが壊滅状態になったところなのです。

行って見ると、背丈の随分小さなネジバナが花の穂を上げて咲いているではありませんか。
今回はカメラを持ち歩きませんでしたので、その状態を見るのみですが、ふと思いついて、特徴的なものを二本だけ摘んで、持ち帰りました。

家で、水に挿して、身近なところで眺めようということです。
典型的なネジバナ ↓








これに対して巻き方が細かいネジバナ ↓







上の三つの画は同じ花穂で、下の三つは別の一本の花穂です。
どうやら花の巻きあがり方が逆方向ですね。花の付き方はそれぞれ違いがあって面白いと思いました。
コメント (2)
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6/23日 雨飾山 その3:岩尾根を登り切り、笹平を経て、山頂に到り、そこから戻る。

2017-06-29 07:16:04 | 草花
日に灼け出される感じで急勾配の岩尾根を登っていきます。
ここに到り、相当の疲労感が出て来ましたが、戻るなんて言う選択肢は持ち合わせて居ません。
暑くても何でも歩いて行きますが、思い返してみると、以前この山で熱射病寸前まで追い込まれて、やむを得ず日陰の地べたに長い時間寝そべって、直接的に体温を冷ました苦い経験もありました。

ツマトリソウ ↓

岩稜帯に来ても、常に裸地で身を太陽に曝しているわけではなくて、たまには木陰もあったりしました。
ツマトリソウはこの山でたくさんの場所で見てきました。



梯子段 ↓

こういうところも出て来ます。



女性に追い抜かされた ↓

そこらに普通にいるようなお婆ちゃん二人連れに追い抜かされました。
山上の草原部に乗り上げた時点で、一緒に休みながら聞いてみると、彼女たちは地元の白馬村の住人で、実に山慣れた方たちであり、植物のことも詳しくわきまえていました。



ハクサンチドリ ↓

山上の草原部に着いてからひと休みを入れて、笹平と呼ばれる山上の広々とした草原を歩き出します。ハクサンチドリを今年初めて見ます。



ハクサンタイゲキ ↓

こちらはハクサンタイゲキです。地元の女性陣に花の名前を聞いて確認していきます。



ミツバオウレン ↓

草の根元に埋もれるように咲いていました。



ハクサンイチゲ ↓

今年は花が遅いはずなのに、ハクサンイチゲはもう花の最終段階のような感じになっていました。



ヨツバシオガマ ↓

ヨツバシオガマはまだ咲き始めたばかりのようで、今の姿はなんだか頼りないようです。



笹平から山頂を望見 ↓

あそこまで行けば、今回の折り返し点になります。笹原の中を進んでいきます。



雨飾山の北峰 ↓

山頂に着きます。そこは北峰であり、石仏が日本海方面を向いておかれているようですが、この日は海面が見えませんでした。



ハイマツ ↓

北峰からすぐ隣の南峰に行きます。手前にハイマツが生えていますが、この山でたった一度だけ見たハイマツです。



南峰 ↓

こちらの峰にはいろいろなものが並べられていて、登山者はこちらに寄っていました。



(ミヤマ)オトコヨモギ ↓

未だ花が来ては居ません。



山頂から笹平を見下ろす ↓

歩いてきた方角を見下ろします。今からまた、あそこに下って行きます。



イワベンケイ ↓

山頂直下の岩場で咲いていたのを見落してきました。



タチカメバソウ ↓

これも見落としていたものです。普通この草は水気の多い場所で生育しますが、雪が多いこの地では、こういうガラガラの場所でも生き残れるようです。



ギボウシ ↓

何ギボウシか判りませんが、未だつぼみです。



オヤマボクチ ↓

これも、こんな場所で生きているのが不思議だと思いました。



グンナイフウロ ↓

グンナイフウロは向こう向きで咲いていました。進入制限する綱が張られていますので、中に入って行けません。



笹平の分岐点 ↓

この付近に希少植物が咲くということでしたので、最大限の注意を払って、探しながら歩きましたが、残念ながら見つけることが出来ませんでした。
この分岐点から下に降りる道は、新潟県側の登山路になっています。
コメント (6)
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6/23日 雨飾山 その2:荒菅沢に残った雪を横切り、岩尾根を登る。 とにかく暑い!

2017-06-28 10:09:25 | 草花
雨飾山に取付いてぐんぐん高度を上げていきます。
朝のうちは大分涼しくて、寒さを覚えるほどだったのですが、身体が温まるのとともに、気温もぐんぐん上昇して来ていて、岩尾根に出ると、背丈の高い木が無くなり、全身が日光直射を受けて、暑さは耐え難いほどに感じます。
この記事ではそのあたりまでをレポートします。

ヨウラクツツジの仲間 ↓

色のきれいなヨウラクツツジ(の仲間)の花が出て来ました。



ムラサキヤシオツツジ ↓

ムラサキヤシオツツジも、そう頻繁ではありませんが、時折顔を出します。



オオカメノキ ↓

オオカメノキは随分数を見ましたが、花には少し遅かったようで、花付きの木を探して歩きました。



ブナ ↓

登り始めからブナの木は見ていますが、だんだん出現頻度が多くなってきました。



中腹では ↓

中腹は傾斜が緩くなり、山腹を巻くような感じで歩きます。
融け残った雪も出て来ました。



ブナ平 ↓

あたりがブナの大木に覆われる場所、ここをブナ平と言います。雪の無い場所で一休み入れます。



エンレイソウ ↓

この山ではエンレイソウばかりを見て、シロバナエンレイソウは見ませんでした。



サンカヨウ ↓



スミレ ↓

花も葉も大きめのスミレを見ます。葉は柔らかそうでした。



115荒菅沢の背後に岩壁 ↓

荒菅沢の雪渓渡り、皆さんはそのまま歩いて行きますが、小生はアイゼンを着けました。
背後の岩ぶすまは”フトンビシ(布団菱)”と呼ばれています。

フトンビシをアップ ↓




ツバメオモト ↓

荒菅沢の雪渓を渡り、対岸の灌木帯の中に入ります。
樹下にツバメオモトの花を見ました。



ショウジョウバカマ ↓

道には雪解け水がチョロチョロと流れています。山側斜面にショウジョウバカマが咲いています。



ツクバネソウ ↓




ズダヤクシュ ↓




カラマツソウ ↓

灌木帯が終わるころ、いよいよ岩稜帯歩きとなります。日に灼け出されて歩くことになります。
カラマツソウの花も咲き始めています。



ミヤマキスミレ ↓

この山では初めて見た花かもしれません。今まで気づかなかったのか?



カタクリ ↓

これは驚きました。まだカタクリの花を見るなんて・・・・・・
これもこの山で初めて見たかもしれません。



コケイラン ↓

草陰で小さく育ったコケイランを見つけました。こんなところでよくぞ・・・・と言った感じです。



エチゴキジムシロ ↓

この花の名前は小生の知らないものでした。この地の花に詳しい方に偶然出会い、その方から聞いた名前なんです。
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珍にして”稀”なる花 キバナノアツモリソウ

2017-06-28 09:44:10 | 草花
山友達の「花咲き案内人」さんから貴重な情報を頂き、キバナノアツモリソウを見てきました。

本当は先日、自分が入った別の山で花を見るはずでしたが、花には早くて、未だ蕾だったそうですが、その株すらも見つけることが出来ず、敗退してきたところでした。
その悔しさを晴らすために、案内頂いた山に出かけて、有り難いことにたくさん咲いている姿を見ることが出来ました。

群舞 ↓


つぼみ ↓


正面から ↓


横から ↓


背後から ↓




キバナノアツモリソウ(Cypripedium yatabeanum Makino)は大変稀な植物となっています。
ですからこういうものも園芸業者の盗掘対象になり、生育数はますます減少しているという話を聞きます。

葉は2枚あって互生ですが、節間が詰まって対生のように見えます。
葉の形状は広楕円形で先端は鋭形。茎は高さ10~30cm程で、短毛が生えています。
茎頂に径3cmほどで、黄色と茶色の縞模様の花を横向きに1輪つけます。
コメント (2)
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