ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

4/20日 藤原岳を孫田尾根から聖宝寺まで その6:展望丘の山頂から藤原山荘避難小屋に立ち寄り、聖宝寺道を下って行く。

2018-04-30 07:10:34 | 草花
GWの真っただ中となりました。4月の30日・月末ということで、このブログのカレンダーを見ると、15日と、16日の二日間だけが記事作成を出来ませんでした。
空きが出来たのが少し残念な気持ちもありますが、無理をして記事を作ることはしないことに決めていますので、これが当然の流れかもしれません。

今後も細々とやって行くつもりですので、気長にゆっくりとお付き合い願えれば亭主としても幸いに思います。

この記事では展望丘の山頂から下り、無人の藤原山荘避難小屋で休み時間を取り、それから後は本格的に下山し始め、聖宝寺コースをたどる道筋をレポートします。

十字路付近 ↓

展望丘から一旦下って、その底に十字路があり、そこから少しだけ登り返したところに藤原山荘があります。



アセビ ↓

十字路付近の山道沿いにアセビの木が何本かあります。



登り返して、藤原山荘 ↓

斜面を少しだけ登り返すと無人の藤原山荘(避難小屋)に着きます。
暑い日差しを避けて休みたかったので、久しぶりに小屋の中に入って見ました。中は結構こざっぱりとしていました。
小休止を入れた後は本格的な下りの道となります。



藤原岳展望丘 ↓

藤原岳の展望丘に別れを告げます。



下界を鳥瞰 ↓

九合目に下る途中から下を見られるところがありました。山裾の施設は太平洋セメントの工場で、下山してからは、あの敷地の向こう側の街道を歩くことになります。



ユリワサビ ↓

小さい花です。



シロバナネコノメソウ ↓

これも小さい花ですが、それが集まりますので、花らしく見えます。(右手前の花はユリワサビ)



九合目 ↓

九合目の案内板の先に養老の山並みが霞んで見えています。




ミヤマカタバミ ↓

孫田尾根で見た花が、こちら側でも出てきています。 それをよく見ようとして座り込んだら・・・・



ミノコバイモ ↓

本日初めてとなる、ミノコバイモの花を見つけてしまいました。孫田尾根では見るものすべて花が終わっていました。



トウゴクサバノオ ↓

そして、そして、その隣でトウゴクサバノオを見ました。


このあたりではトウゴクサバノオが密度濃く生育していました。



ヤマエンゴサク ↓

孫田尾根ではジロボウエンゴサクを見てきましたが、こちらではヤマエンゴサクが出てきています。



カタクリ ↓

カタクリの花も散発的に出現します。



八合目 ↓

八合目の分岐点に来ました。 もう少し先にちょっとした広場がありますが、そこにはいかずに、ここから聖宝寺道に分岐します。



カタクリ ↓

少し色褪せ始めたカタクリの花、この花が今回の見納めです。



六合目 ↓

六合目からの下りでは、途中から植林帯の中に入って行きます。



ウラシマソウ ↓

このあたりではウラシマソウの株をかなりたくさん見ました。



五合目 ↓

五合目は植林帯の中にあります。同じような景色は三合目まで続きます。



植林帯 ↓

これは三合目から二合目の間の道です。



ニリンソウ ↓

群生ではなく単発でニリンソウが出てきました。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花を訪ねて三善意 :「褒める」・「いたわる」・「励ます」  今となっては希少となってしまった花たちを訪問

2018-04-29 09:31:08 | 草花
野生ランと言えば、どんなものでも希少になってしまいました。

昭和30年代から始まった高度経済成長期に一気に広がった野生ランブームによって、野生のランは脚光を浴び、人々によってどんどん採取され、踏み荒らされ、ひどい時には盗掘されて、数を減らしてきました。
環境の悪化もそれに輪をかけて、全国どこでも個体数は激減していると思います。

そんな中でも細々と健気に生を保っている野生ランもあります。
今回はそんな野生ランたちと、その他にラン科の花ではありませんがヤマシャクヤクを訪ねて一日山の中を歩き回りました。
その成果をご覧ください。(個体保護のために場所などの詳細を明かすことができませんが、その点は申し訳なく思います。)

こういう花たちに原野で出会ったときは、ぜひ善意の第三者になって、「褒める・いたわる・励ます」の気持ちを送ってやって、そのことだけに留めておいて欲しいものです。

カヤラン ↓



カヤランは着生のランで、一日花です。樹の幹にぶら下がるような着き方をしています。



クマガイソウ ↓





クマガイソウは花がちょうど来ていました。



コアツモリソウ ↓



コアツモリソウは小さな植物で、花もとても小さいものですが、残念ながら花には少しだけ早かったようです。



キンセイラン ↓



キンセイランも花には早くて、やっと花の茎が立ち上がって来始めたところでした。



アオフタバラン ↓



アオフタバランもキンセイランと同じような時季に咲くのでしょうね。今やっと花の蕾が見えてきたという程度でした。 これも、とても小さいランで、踏みつけない様、足元に注意しています。



ヤマシャクヤク ↓



ヤマシャクヤクは今年はどういう訳か株数が減っていて、花をつけていたのはこの一つだけでした。
これも花びらが一枚取れていますね。


このほかにユウシュンランも探しましたが、ついに見つけることができませんでした。


エビネ ↓







エビネには何度か出会いました。未だ蕾のものから、花開いたものまで、色の濃いものや、薄いものと、いろいろありました。



キンラン ↓



キンランもある場所でたくさん出現しました。
”金さん”の次は”銀さん”ですね。 ギンランも目を皿のようにして探しましたが、今回は出会えませんでした。



ヨウラクラン ↓



日本のランの中では花が一番小さいとされているこのランは梅の木に着いていましたが、未だ蕾の状態ですね。



ムギラン ↓



ムギランも梅の木に着いていましたが、これも花の気配が遠かったですね。


コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4/20日 藤原岳を孫田尾根から聖宝寺まで その5:岩稜の急登を詰め、藤原岳展望丘に到着。

2018-04-29 07:13:22 | 草花
藤原岳の展望丘に到る、孫田尾根最後の部分は、岩屑のかなり急な傾斜です。身を隠すような大きな木がありませんので、眺望は良くなりますが、春霞のためにあまり遠くまでは届きません。
近くの海や海岸線まで見えてはいません。

日差しは強かったのですが、今回はゆっくり歩いていたお陰で、暑さをひどくは感じることなく、ノンビリ目に快適に登って行きます。

今回も植物名の同定に「その名前はどうかな?」というものが出てきますが、名前の確度については適当にお付き合いください。
どちらかというと山を歩いて、「山の景色」や「花」を見ていれば、それで気が済むようになってきています。老眼の進んでいることもあって、植物名の細かい詮索はもうどうでもよくなりかけています。

「どうでもいいじゃありませんか」というのは、彼のジョージ秋山のコミック「浮浪雲」内での主人公の素敵なセリフでしたね。
でん、でん、でん・・・・・・・

小生の場合は、年齢的な劣化現象なのですが、いい加減なものですね。(言い訳と、苦笑 ペコリ)

タチイヌノフグリか? ↓

これはたしか外来植物でしたね。



ミミナグサか? ↓

これも株が小さいので、思い悩みました。オランダミミナグサという選択肢もありますが、直感的にミミナグサと思いました。



メギ ↓

メギはもうちょっとで蕾が開くところです。



フクジュソウ ↓

福寿草はすでに青い果実の姿になっています。



岩屑の尾根 ↓

こんな道を登って行きます。危険はないのですが、やや歩きにくいと感じます。
しかし、ぐんぐん高度を稼ぐために爽快感は抜群です。



採掘箇所を見下ろす ↓

ついに採掘箇所の最上部を見下ろす位置にまで上がってきました。



採掘場の下部 ↓

石灰岩の採掘場の下の方も見ます。なおこの山は太平洋セメントが鉱業権を持っているそうで、もしかするとこの山の植物の生き死にもその会社の意のままなのかもしれません。
こんなに(酷い)掘削をしていてお山の先行きが心配です。



来し方 ↓


同じ画角をカシバードで確認 ↓

こうして眺めると、採掘場の上の稜線を歩いてきているのですね。



下部では ↓


カシバード ↓

桑名方面にまで視野を広げて眺めます。春霞のために海が見えて来ません。



展望丘山頂部 ↓

望遠で引き寄せると、山頂で憩う人達がすぐ近くに見えています。



振り返ると ↓


カシバードで山名確認 ↓

御在所岳の方面が背後に見えています。残念ながら春霞のためにこれが限度でした。



フクジュソウ ↓

もう福寿草の花は見られないと思っていましたが、一輪だけ残っていました。



展望丘に到着 ↓



展望丘に着きました。時刻は12時44分で、随分ゆっくりと歩いてきたものです。



御池岳方面 ↓

4月5日に歩いた御池岳と天狗岩方面は、良く見えていました。




藤原山荘方面 ↓

展望丘山頂は暑いので、すぐに藤原山荘(避難小屋)を目指して下ることにします。



ヒロハノアマナ ↓

山の斜面にヒロハノアマナが、日をたくさん浴びて精一杯花を拡げています。



ショウジョウバカマ ↓

ここで初めて、やや寸の詰まった、色鮮やかなショウジョウバカマを見ます。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4/20日 藤原岳を孫田尾根から聖宝寺まで その4:多志田山から治田峠への分岐を通り、岩稜急登に向かう。

2018-04-28 07:04:30 | 草花
東藤原の駅前から歩き始めて、6時間が経とうとしているのに、未だ孫田尾根を歩いています。
それだけ道が長いということの外に、草花が豊富なので、今回は拘りを入れて歩いている結果でもあります。

既に途中でちょこちょこと食事らしきものはとっていますが、まだ本格的な大休憩を入れてはいません。

気温が天気予報通りに上がって来ていて、上に着るものは一枚脱いで、半そでシャツだけで、頭は後頭部を日差しから守るように覆いをして歩いて行きます。
高度が上がってきていますので、爽やかさも感じています。

シロモジ ↓

この種類は区別が難しいのですが、これは葉の形からシロモジと判断できました。



カタクリ ↓

尾根上でぽつぽつと出てきます。群生はしていませんので、花を見る都度カメラを構える感じになります。
この花は小生が山歩きの中で花を楽しむ原点になったものですから。



ニシキゴロモ ↓

葉の模様が捨てがたいですね。



白いスミレ ↓

こんな色の白っぽいスミレも出てきました。



タチキランソウか? ↓

これはニシキゴロモか?、タチキランソウか?  タチキランソウの方だと考えましたが、さてどうだか?・・・ですね。



多志田山 ↓

標高965mの頂に着きましたが、眺望は得られず、藤原岳山頂までのただの通過点という感じです。



ミヤマカタバミ ↓

草丈が詰まって高山植物のような姿になっています。



山頂方面 ↓

ここに到り、やっと目指す山頂が見えて来ました。位置の関係で右の方が高く見えていますが、左側が藤原岳の展望丘山頂です。



カタクリ ↓



カタクリの花も日差しを受けて、この時間になると皆、花びらは反り返っています。



ミヤマカタバミ ↓

ミヤマカタバミもある程度のまとまりで出てきています。



採掘の最上部 ↓

あの辺りで標高が1000mを超えるくらいだと思いますが、未だ見上げる位置にあります。
耕して天に到る・・・とは山地の田畑のことでしたが、ここでは重機が我が物顔で動いています。



ダンコウバイ ↓

今まではシロモジが優勢でしたが、ダンコウバイの花も見ます。



カタクリ ↓

こういう姿の美しいものを見かけると、その都度地面に這いつくばって行きます。これでは時間が掛かるわけですね。



治田峠への分岐点 ↓

多志田山と展望丘の鞍部にこの分岐点はあります。これから最後の急登に差し掛かります。
標高差は約200mとなります。



カタクリ ↓

花の色にも濃淡やその他いろいろの要素があるようです。



バイケイソウ ↓

急登が始まった斜面にもバイケイソウが出てきました。猛毒があるということですので、鹿が食べないので、残るようです。



カタクリ ↓

この孫田尾根では見納めとなるカタクリです。



ジロボウエンゴサク ↓

淡い色の花ですね。



ニリンソウ ↓

小生はどういう訳かニリンソウにはあまりこだわりがありません。山に入るとどこででもよく見かける花と感じていて、それはタンポポを見るのと同じような感じ方となっています。



センチコガネ ↓

動物のやや乾燥しかけた糞が落ちていて、そこに甲虫が動いていました。カメラを構えると糞の下に隠れます。 木の枝で糞を返すと姿を現しましたが、死んだふりをしていました。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4/20日 藤原岳を孫田尾根から聖宝寺まで その3:丸山から”草木”を通り、多志田山に向かって歩く。

2018-04-27 07:05:59 | 草花
孫田尾根の長い道のりの心臓部たる部分に出てくる草花をレポートします。
タイトルにあるように、丸山の山頂であたりの草花を探してから、”草木”という峰までの間にも多彩な植生があり、それから先の多志田山に向かう道でも、目を楽しませてくれます。

タニギキョウ ↓

今回は登山口の墓地のところで身支度をしていた方に途中で追い抜かれました。
その方は、日本300名山をすでに回り終わたということで、足の達者な方でした。
その彼が丸山の山頂で、うずくまってカメラを構えていました。その先にあるのがこの花でした。
まだ朝が早くて、花が開き切ってはいません。




セツブンソウの実 ↓

セツブンソウは疾うに花が終わっていて、実をつけています。
ここで見られる花は皆済んでしまっていたので、丸山を後にします。



イチリンソウ ↓

イチリンソウが優美な姿を見せてくれました。小生的には今年の初見です。




フタバアオイ ↓

フタバアオイは葉を見るだけで、花はついていませんでした。



フデリンドウ ↓





フデリンドウも今年の初見です。嬉しがってカメラを向けまくりました。


ミツバツチグリ ↓

ミツバツチグリもかなり上に来ています。


ミミズも山歩き ↓

ミミズだって負けてはいません。今のところは小生の前を行っています。



イカリソウか?

この葉はイカリソウでしょうね。花がないのが残念です。


ヒトリシズカ ↓



この山ではヒトリだけではなく、沢山が賑やかに咲いていました。



ミノコバイモの実 ↓

ミノコバイモはもう既に実をつけています。



ミスミソウか?、はたまたスハマソウか? ↓

ミスミソウもスハマソウも同じものという学説もあるそうです。葉から判断する場合は、この葉ですと区別が付けにくいので、その学説は有り難いと思いました。



”草木”頂上 ↓

周りには木ばかりが目立つのに、”草木”という名前のピークに着きました。
眺望が無いので、休みを入れずに、これから多志田山に向かいます。



お待たせさせられたヤマシャクヤク ↓

この山行ではついに一度もヤマシャクヤクの花を見ませんでした。
こうなると、他の山に入って、リベンジを果たさないとなりません。



モミジガサか? ↓

これはヤブレガサではない方でしょうね。実はヤブレガサとモミジガサの区別の付けにくい種類もあるようです。


ミツバツツジ ↓



この時季はミツバツツジが大健闘してくれています。



ヤマザクラ ↓

このヤマザクラの花を見たすぐ後に、ブナの大木を見ます。山桜も随分上にあがって来るものですね。標高は900メートル近いのですから。


ブナの大木 ↓

ブナの木の幹に彫り込みを入れるのは感心しませんが、この異質な行為によって、稜線上のこのブナの大木の存在は記憶に残るようになっています。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする