ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

暑中お見舞い申し上げます。

2013-07-31 09:27:04 | 草花
暑中見舞いを申し上げます。

今夏は天候不順の気候となっていますが、暑くなる日は気温もぐんぐん上がり、昨日の名古屋は36℃超えして来ました。

各地で大雨被害が出ていますが、その点にもお見舞いいたします。
今年の梅雨明けは極端に早かったのでしたが、その梅雨が未だに時折顔を覗かせるような感じであり、ひとたび降るとなると大雨・豪雨となってしまいます。
こんな仕打ちが隠されていたのなら、じっくりと梅雨の期間を受け入れて、適度な雨量を穏やかに落として行って欲しかったですね。

気候とは違い、二十四節気の方は確実に進み、今は大暑の真っ最中ですね。
7月つごもりの今日は、あたりでクマゼミがガシガシ鳴いていてやかましいこと限りありません。

これから秋彼岸の頃まで、辛い季節がなおも続きますが、適度に食べ、運動して、良く寝るように努め、この苛烈な季節を是非、健やかに乗り切って行きたいものです。

拙庭にやっと今日からヒオウギが咲き始めました。 ↓

山の神様がさっそくお墓に備えたいと言うことです。 お盆が近付いて来ましたね。



ヤブレガサ ↓

暑さが続く中部地方です。やけのやんぱち、破れかぶれのヤブレガサです。
それでも一昨日の夜まで雨が降ってくれて、草木は生気を取り戻しています。



ドンゴロ ↓

生垣のカナメモチに沢山クマゼミの抜け殻(どんごろ)がついています。
羽化した蝉は、栃の木や柿の木、ヤマボウシの木について盛んに鳴いています。
特にヤマボウシは小生の普段居る場所に近くて、その大音量には閉口させられます。
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7/20日 鳳来寺山 馬の背コース その7:(最終)利修仙人護摩所を経て下山

2013-07-28 07:18:27 | 草花
鳳来寺山のレポートは今回で終了します。
この日は暑い一日でしたので、水を沢山担ぎ上げ、2リットルほど飲んで山を下りました。
恐らく飲みすぎなのでしょうが、この辺の”水加減”が未だにわからないで居ます。

TV番組などを見ていると、喉が渇いてから水分補給するのでは遅すぎる、こまめに水分補給していくことが大切と聞いていますが、山歩きの中でそれを実行すると水分摂取の過多になるような気がします。
汗を沢山掻くと身体の塩分も出て行ってしまいますので、食塩も別途持参しています。
塩を舐め舐め、水飲んで、汗びっしょり掻いて疲れ切って歩く・・・・・・これはどこか変ですね。

ここに話の種として極端な例を出してみます。
もう50年以上昔のことですが、小生が山登りを始めた未だ子供の頃は、スポーツをやっている間は水分の補給はしないほうがよいとされていました。
ですから、甲子園を目指して頑張っていた高校球児達も炎天下での練習中に水分補給することはありませんでした。
山歩きでも同じ事で、歩き始めには大汗を掻きますが、その時点での水分補給はしないで、そのまま歩き続け、身体から出た塩分が乾いて、首の辺りでざらざらしだして来る頃に、調子が出て来るものと思っていました。

これはちょっと極端な例かもしれませんが、ほかのスポーツでも概ねこんなところだったかもしれません。
昨今はマラソンの給水の重要性が言われ、マラソン以外の場面でもスポーツドリンクなるものが普及していますが、スポーツと水分補給のタイミングとその分量については、未だ沢山検討の余地があるように思いました。

最後の部分のレポートをします。
斜面の崩落箇所 ↓

この場所を通るのを楽しみにしていました。
というのは、今年の3/16日にこのコースを一度歩いていましたが、そのときにここに来るのに急斜面を下降して、大変怖い思いをしていたのです。
「こんな危険な道である筈がない」・・・・きっと別の道があるに違いない・・・・とずっと思って居たからです。
その通りに別の逃げ道でここまで下りて来ることが出来、この崩落箇所をちょっと歩けば簡単にクリアー出来ました。



大岩の軒下を通過 ↓

大岩の庇のようになったその下を急いで通り抜けます。



ホソバシャクナゲ ↓

この尾根では、ある標高付近で、ところどころでホソバシャクナゲの木を見ました。



イワガラミ ↓

花が相当草臥れてしまっていますが、イワガラミも見ました。



ヤマウルシ ↓

ヤマウルシが未だ青い実ですが、もう既に持っています。
葉では、一部に秋の見事な紅葉の片鱗が見えています。



岩稜 ↓

鳳来寺山は岩山ですから、こういう岩尾根がところどころで顔を出します。



マルバアオダモ ↓

今年はマルバアオダモの白い美しい花の塊りを沢山の場所で見て来ました。
花は既に終わり、季節はその実を充実させています。



利修仙人の護摩所 ↓

岩の切り出し跡のように天井はありませんが、どちらかと言えば”岩窟”という表現が近いかもしれません。
(ちょっと長くなりますが、以下に鳳来寺山と利修仙人の由緒)
昔、鳳来寺山には大きな桐の木があり、その高さは、150メートルに達していた。そこでこの山を桐生山と呼んでいた。

今から1300年前に利修仙人がやってきて、この山を開いた。利修仙人は、 山城の国(京都府)に生まれ百済の国(朝鮮)に渡って学問や仏教を修め、徳高い修験者として、広く知られていた。
利修仙人は、仙術を使って鳳凰に乗り、空を自由に駆け巡ることもできた。さらに3匹の鬼を自在に使っていた。仙人は、この山にあった霊木、七本杉の一本を切って、薬師如来を始め、幾つかの尊い像を彫刻した。これを岩上に祭ったのが鳳来寺の始まりである。

丁度そのころ、都において、文武天皇が重い病気にかかられたので、草砥鹿公宣郷を使者として、奥三河の山中にいた、利修仙人をお召しになった。
そこで、仙人は鳳凰に乗って、都に上り、祈祷によって天皇のご病気を治した。天皇は大変喜ばれ、この桐生山に寺を建立して、鳳来寺と命名し、仙人の志に報いられた。今からおよそ、1260年も前の大宝三年のことであった。それは、かの有名な高野山や比叡山などに山岳寺が開かれた時よりも前のことである。この鳳来寺は、日本で最も古い山岳寺といえる。
(以上ネット上の記述を引用)



岩に刻字 ↓

利修仙人像の背後の岩に刻字してありました。
近付いて読んでみようとしますが、もうかなり不鮮明になっていて、岩の割れ目によって字が欠落していたりして写真では表せませんでした。
たしか「利修仙人護摩〇〇・・・・」とあったように記憶しています。




天然記念物境界 ↓

鳳来寺山が国指定の天然記念物である旨の表示杭がこの尾根上で何本か打たれています。
別の面には文部省とありました。



下山地点 ↓

利修仙人の護摩所から山道を下って20分くらいして、下山地点に下りて来ました。



罠 ↓

これはイノシシ用の罠でしょうね。



広い道に降りる ↓

登山道を終わり、車が通れるくらいに広い道に下り立ちました。



ヤブマオ ↓

草薮にはヤブマオ・・・・・もう普通の草模様となりました。



お墓に戻る ↓

歩き始めに見た墓地のところに戻りました。



総歩行数 ↓

疲れ果てて、ここに戻りましたが、歩行数はたった14,600歩でしかありません。
体力の消耗は実感では3万歩超えのような気がしています。
「真夏の山歩きはそれほど激しく体力を消耗する」ということなのでしょうね。

※これでブログネタの画像が払底しましたので、しばらくの間は更新が止まりますが、悪しからず願います。
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7/20日 鳳来寺山 馬の背コース その6:鳳来寺山の一般的な山頂と、最高点の瑠璃山

2013-07-27 06:39:34 | 草花
鳳来寺山にはあたかも「山頂」が二つあるかのように思えます。

それは一般人が本堂脇から急な石段に取り付いて後、それから続く山道を登り、到達した場所が、小広くて、三角点が有り、看板標示などもしてありますので、この684.2メートル地点が山頂であり、最高地点だと勘違いすることから発するのだと思います。

ところが、実際の最高地点はそれよりももう少し先で、150メートルくらい北に「瑠璃山」表示のされた露岩が有りますが、そこの標高は695メートルで、ここが本当の意味の山頂(マウンテントップ)になるようです。

今回は迷い道を突破して、三角点の「山頂」、そして、最高地点の瑠璃山付近の景色などをレポートします。

支稜線を詰めて ↓

迷い道を脱却したようで、支稜線に出ると人の踏み跡が判明して来ました。それを詰めていくと上部に主稜線があるようで、それに近付いて来ました。




登山道 ↓

上部に見えていたのは、矢張り主稜線でした。ここには一般登山道が通っています。
この道を使い「山頂」を目指します。



イチヤクソウ ↓

「山頂」の至近距離で。イチヤクソウの株を見ました。ここのものは立派に花を着けたようです。近寄って眺めると、花は終った後のようでしたが、この花の面影はまだ残って居ます。




「山頂」 ↓

一般的に山頂とされている場所に着きました。三角点が有り、小広くて、安全ですので、ここを山頂とするのに都合が良かったようです。



「山頂」 ↓

立派な看板も出来ていて山頂らしい風格があります。



東海自然歩道 ↓

「山頂」から東海自然歩道を北進して、最高地点のある瑠璃山を目指します。
国策の道だけあって立派な木段がついています。



瑠璃山 ↓

この岩の上が最高地点となります。 リュックを置いてこの岩に取り付きます。



最高地点 ↓

一番上に来ました。695メートル地点です。



三ツ瀬明神山 ↓

夏特有の雲に遮られて遠くへの視界は不良です。
近場の明神山が何とか見えています。



宇連山と棚山 ↓

右から左に、宇連山と棚山が見えています。棚山については最高地点が不明瞭です。



北部に続く東海自然歩道 ↓

瑠璃山の北部を見ると東海自然歩道が岩稜を見せていますが、岩上の道は手すりがつけられていて安全に歩いていけます。



ガンピ ↓

瑠璃山の岩上でガンピを見ました。




マメヅタラン ↓

流石に露岩だけあって、瑠璃山の岩にはマメヅタランが着いていました。



下山開始地点 ↓

最高地点まで来たので、これから下山にかかります。今度は利修仙人がそこで祈祷を行ったとされる、岩屋を通るルートで下ります。
下山点が若干不明瞭ですが、前に通った道ですので、難なく見つけられました。



イワカガミ ↓

一番初めに目に付いたのは、花の終わったイワカガミの小群落でした。
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7/20日 鳳来寺山 馬の背コース その5:馬の背岩展望台から先で、道を失う

2013-07-26 08:05:57 | 草花
(ブログ更新がいつもの時間よりも遅れてしまいました。)
今回の記事では馬の背岩の展望台に着き、そこから山頂を目指す場面ですが、途中でコース取りにやや拘り、最初に思い描いたとおりに進もうとして、道を失ってしまいました。
そのまま強行突破しようとしましたが、岩の壁に遮られて、それを突破出来ずに回り込んだりしながら、また山道に出会うまでのレポートとなります。

イチヤクソウ ↓

イチヤクソウが出て来ましたが、この株は今年花を持たなかったようです。



馬の背岩展望台 ↓

やがて東屋風の建物の置かれた場所に出ます。これが馬の背岩の展望台のようです。


山上の宿坊 ↓

展望台からは北東面が見えていて、同じくらいの高さのところに山上の宿坊が見えています。



鳳来寺本堂 ↓

宿坊からもう少し歩くと、鳳来寺の本堂がありますが、その屋根も見えています。



鏡岩 ↓

本堂の左手の岩壁ですから、これは鏡岩でしょうね。




正面の岩壁 ↓

馬の背岩からほぼ真北方向、真正面という感じで大岩壁が見えています。
地図で確認すると、この最上部の向こう側に奥の院があるようです。



馬の背岩? ↓

展望台をあとにして歩きだします。程なく岩の稜線が出てきます。
これが馬の背岩でしょうか、ほかの山で出会う「馬の背岩」はもう少しだけ緊張感を強いられますが、ここの馬の背岩はほとんど怖さを感じずに通過できました。



ミヤマウズラ ↓

馬の背岩を通過してから、道は右の方に導いていきます。その道の行き着く先は参道の石段のようですので、それを嫌い、薄い踏み跡のある尾根をたどることにしました。
尾根上でミヤマウズラを見ました。



行き止まり ↓

尾根道を遮二無二登ったことは、結果的には失敗で、馬の背展望台から正面に見た大岩壁のその基部に出てしまったようで、これ以上は進めないような場面となりました。
そこで少し戻ってから、岩壁に沿って左に回りこむようにします。


乾いたイワヒバ ↓

岩の基部を、左に左にと回りこみながら、ウチョウランが咲いていないかと探していきますが、今回はついに見ることが出来ませんでした。
その代わりにイワヒバは沢山見ています。雨が少ないので葉が内側に丸く縮こまっています。



ノギラン ↓

ノギランの咲いたものも出て来ました。これでヤマユリが出てくれば言う事はありませんが、そう上手くはことが運びません。



イワタケ ↓

岩壁にイワタケも貼り付いています。ここでは見るだけに止めておきます。



サルノコシカケ? ↓

岩壁基部の回り込みが終わり、尾根歩きで高度を稼いで行きます。
これもサルノコシカケでしょうか、普段見るものとは一味違って、上面に泡を吹いたような突起が沢山出ています。



エンシュウハグマ ↓

ここでも秋にはエンシュウハグマの花が見られると判りました。


シライトソウ ↓

この山でシライトソウを見るとは意外なことでした。やはり一つの山でもいろいろなコースで登ることによって新たな体験が出来るものですね。
勉強になりました。


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7/20日 鳳来寺山 馬の背コース その4:石段を登り、仁王門から馬の背岩登山道に入る

2013-07-25 06:32:26 | 草花
愛知県道441号鳳来寺山公園線の1200メートル区間は狭い道でしたが、往時の門前町の面影を残して、床しい風情のうちに歩き終わり、これから鳳来寺の石段のぼりが始まります。
一説によりますと1425段あるとのことですが、小生が深夜に実際に数えて登ったときには、1200段有るか無いかだったように記憶しています。
この違いは何処からどこまでを数えるか、それからどの程度までを一段と見做すかによって生じることかもしれません。

殺生禁断 ↓

お寺さんの入口らしくこういう文言があります。



石段の始まり ↓

石段登りはここから始まると思います。小生の場合はここからカウントし始めたものです。
あたりは森閑としています。



タマアジサイ ↓

この参道沿いではほとんどのものが蕾でしたが、これだけは綻んでいました。



芭蕉の句碑 ↓

♪木がらしに岩吹きとがる杉間かな♪ という松尾芭蕉の句碑があります。
伝承によると芭蕉は鳳来寺山参拝を願い、この石段を登っていきましたが、途中で持病が悪化してこのあたりで引き返してしまったそうです。
これもネット上で知った話ですが、その持病とは”痔”であったとの説を読みました。
旅籠に戻り、布団に身を横たえて痛みを堪えていましたが、寒くてたまらない。
掛け布団の追加を所望したが、宿泊者が溢れていて布団が回ってこない、そこでお弟子が付近を駆け周り、やっと他所から拝み倒して上掛けを借りてきたときに次の句が出来たとも聞きました。
♪夜着ひとつ祈り出して旅寝かな♪(芭蕉)



ハエドクソウ ↓

地味な花が、それらしく咲いています。



仁王門 ↓

石段の上に覆いかぶさるように仁王門が出てきます。これは江戸時代の初期に建造されたもので、国の重要文化財に指定されています。



あ形 ↓

深夜、ここに来て、懐中電灯で照らして見たときにこの迫力ある形相に惚れぼれとしました。
子供ならば引き付けを起こしそうですね。


ん形 ↓

仁王(金剛力士)像は桧の寄木造り、江戸時代の作ですので、金剛力士像としては新しい部類でしょうか、こちらは新城市の指定文化財に留まっています。



馬の背ルート入口 ↓

ここに熊出没注意の看板もありました。山中で熊に遭遇するのは怖いですが、三河の山でも熊が出るようになり、その警告さえも一風物のように受け取り始めたのが怖いですね。
石段登りは未だ途中ですが、ここから左折して山道に入っていきます。



ナベワリ ↓

ここからは初めて歩く道ですので、どんなものが出てくるか楽しみです。
まずは、ナベワリが出て来ましたが、花の時期は5月始めですので、今はこんな姿です。



ヤマアジサイ ↓

ヤマアジサイのピンクの花が出ましたが、花の末期ですね。



イズセンリョウ ↓

まばらに実をつけたイズセンリョウを見ます。この木は海岸よりの地に生育すると思っていましたが、この山でも見られてやや意外に思いました。



カエル ↓

周りの色に溶け込んでしまったようなカエルが「ぴょこ」と動いて、それがために姿を見つけることが出来ました。
さて、何ガエルでしょうか。



ムラサキニガナ ↓

自分の中では秋に見る花と位置付けていましたが、この時季にもう花が来ています。



イノシシのお仕事跡 ↓

こういう風に掘り返して、ついには貴重なホウライジジユリなどが全滅させられたのでしょうね。



ヤブコウジ ↓

ヤブコウジにとっては好都合の環境のようですね。
この尾根筋ではときどきヤブコウジに花が来ているのを見かけました。




コメント (6)
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