ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

八月の最終記事です。

2022-08-31 04:57:10 | 草花
一昨日は、三日月が見えるということで、入日の時刻を目指して、いつも行く広い畑地に出掛けました。
しかし、空の模様はいつ雨粒が落ちてきても不思議はないという程に曇っていて、入日の日輪すら見ることが出来ずに、もちろん
三日月の入りも眺めることが叶わず、またも敗退してきました。ここのところ、空のことに関しては敗退続きです。

しかし、愚痴を言っても始まりませんので、田んぼを散策してから家路を目指しました。
28日の夜空 ↓

衛星を従えた木星が見えましたが、この画は肉眼ではなくて、カメラで一杯にズームして、それを取り込んだ後ソフトで拡大した
ものです。


同じ晩の土星 ↓

同じやり方で拡大した土星です。このやり方では土星の環を確認することはできませんでした。



そして29日の田んぼで・・・
カヤツリグサ ↓

地味な草が続いて出ます。



アオゲイトウ ↓




イネ ↓

田んぼではイネの花がぽつぽつと咲き出して、小生の場合はこの頃から花粉アレルギーが始まります。



”アゼナ” ↓

アゼナには日本古来のアゼナと、あとからよその国より入って来たアメリカアゼナがあるそうですが、見分けは難しいようです。



シオカラトンボの雄 ↓

このトンボが地面に貼りつくようにしていて、近づいても飛び出さないので、死んでいる個体かと思いましたが、よほど
近づいたところで無事に飛び立ちました。



クサネム ↓

花は閉じてしまっていますが、立派な実の莢が見えています。

田んぼ周遊を終えて家路を目指します。


キカラスウリ ↓

畑の縁の小藪にキカラスウリが咲いていました。中央の花の下には青い実が小さく付いています。


家に着き、庭の花を確認します。

ツルボの楽園 ↓

ツルボの株を一か所に寄せて、こまめに草引きをしてきたら、なんとかまとまって花を魅せてくれています。



エビスグサ ↓

エビスグサにも種の莢が出来ています。
花の後に、実が熟すにつれ莢は弓状になり、中には30粒ほどの種子が、一列に並びます。
下葉が枯れる9月下旬以降、全草を抜いて天日でよく乾燥した後、それを叩けば莢が割れて種子が簡単に採れます。
それを生薬名で決明子(けつめいし)というそうです。(こういう名前の歌のグループがありましたね。)

漢方の世界で、決明子は主に利水(水をめぐらせ排出する働き)、明目(目を明るくする)、通便の3つの働きがあります。
熱を冷ます働きがあるため、目の充血や頭痛、イライラなどを冷ますといわれています。
腸を潤して便通を優しく整える働きもあります。
老化に関係する「腎」をサポートしますので、ご年配のコロコロ便にも良いということです。
民間的には血圧を下げたりコレステロールに良いということから、生活習慣病の予防に使用されています。
以上漢方の効能をnetからコピペしましたが、小生は未体験につき、それをとても保証しきれません。
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8/23「ゆる山」さんとの冨士見山行の帰途、竜神の滝見に立ち寄る。 (下の段):最終記事

2022-08-30 04:54:46 | 草花
真夏の暑さが幾分トーンダウンしたように感じられます。中京地区ではこれから一週間ほど雨の降る日が続くようですので、それからあとの展開に期待しています。
多分また暑さが舞い戻って来ることでしょうが、こういうことを繰り返しながら秋が定着して行くことでしょうね。

「ゆる山」さんと歩いた泊りがけの山旅は、滝見のこの記事で最終となります。
山の中にいるときは所期の目的には届きませんでしたが、終わってみるといろいろなことを経験して、「満更でもない」どころか、「至福の山旅」であったと思えるようになりました。
その原因の一つは山で一夜を明かしたことですね。山の中に入れば文句のないところに、夜の静寂を味わい、明け方の清浄な大気を存分に吸い、思い切り山に浸り込めたことです。
もう一つの原因はチームワークが良かったことでした。お互いの波長がかみ合っていて、「君子の交わりは淡きこと水の如し」を地で行っているように感じました。(尤も小生は「君子」などでは無いのでありますが・・・・)
天気のことはともかくとして、山を満喫できた二日間でありました。
竜神の滝のレポートをして このシリーズを閉じます。
展望台から見た滝の上部 ↓

水が落ち始める部分です。


そして、滝の中央部 ↓

水が岩にあたって反射したりして、3方向から激突しています。


滝つぼ ↓

滝つぼの水の色は優雅な色をしています。


滝つぼ直下にも激流 ↓

滝つぼからの段差によって、直下の激流は泡立っています。


今度はもっと上の、滝の落下口にまで上ってみます。


「くの字」滝 ↓

桟道に沿って別の滝があります。(滝に沿って桟道が作られている・・・と言うのが正しい表現かもしれません)
この滝を「ゆる山」さんがズバリ、「くの字滝」と名付けていました。



滝の真上から滝をのぞき込む ↓

こうなると写真は縦位置で撮ることになります。


まさに滝の始まるその地点 ↓




滝の上流 ↓

滝の上流部は山間の渓流そのものです。



竜神神社 ↓

竜神様にお参りしてから帰途に就きます。



タマアジサイ ↓ ↓

花と・・・・


ツボミです。



キンミズヒキ ↓

「金水引」にて、縁起よくこの山旅の花も終わります。

このあと車で恵那駅まで送って戴き、「ゆる山」さんとお別れし、JRにて戻ります。
家には午後二時頃・・・・珍しく早い時間に戻れました。

この山旅の教訓1.クーラーボックスにものを詰めると重くなることを実感。(微笑)
     教訓2.お天気のことは人智ではどうにもならないこと(諦観で笑)
     教訓3.滝見は奥が深いこと。(納得で笑)
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8/23「ゆる山」さんとの冨士見山行の帰途、竜神の滝見に立ち寄る。 (上の段)

2022-08-29 04:38:17 | 草花
富士見台から下りて来て、平地に戻り、まだ時間が大分早かったので、もう一つ滝見をしようというお誘いを受けています。
これから向かう竜神の滝(りゅうじんのたき)は、岐阜県の名水50選の一つになっていて、岐阜県中津川市川上丸野にある
落差8~12mの滝であります。
木曽川水系の川上川にあり、岐阜県の裏木曽県立自然公園内の夕森公園にあります。
周辺に夕森キャンプ場があり、公園内にはバンガローなどが建っていました。
滝を回遊する遊歩道は非常によく整備されていて、危険を感じることなく滝見をすることが出来ます。

位置図 ↓

先ほどまでいた富士見台から直線距離で20キロほど離れているところにあります。



滝見周回路の入口 ↓

このそばに駐車場があり、到着すると早速「ゆる山」さんはタバコを吸って、あたりをのんびりと眺めています。


滝に向かって巡回路を歩き始めます。

”ホトトギス” ↓

やや薄暗がりの中に”ホトトギス”が一輪だけ咲いていました。



タラ ↓

少し開けた地にはタラノキがあって、花が咲いていました。



川をまたぐ、橋や桟橋 ↓

眼下に川を挟んで、見事な人造構築物が見えて来ました。



向こう岸へ ↓

川の水面のすぐ上まで下りて来て、橋で向こう岸に渡ります。この時に、初めて滝が見えます。



滝と調和した階段 ↓

轟音を立てて落下する豊富な水量の滝の眺めにマッチした人工の構築物・・・施工者はなかなかセンスがあります。



橋げたの基部の大石 ↓

大石の上にどうやって基礎を打ち込んで、橋げたを取り付けたのか? 考え込んでしまいました。

滝の全景 ↓

少し引いて眺めた滝の全景で、落下地点、滝の落ちる水全体、滝つぼ、その直下の激流を一望します。



桟橋上部の展望台 ↓

あそこに上って、少し高い位置で、斜め横から滝を見ることにします。



滝の核心部 ↓

展望台から撮ります。 滝により一層近づきました。日が差していない日でしたので、神寂びて見えます。
(ここで竜神様に、合掌・礼拝しました。)
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「ゆる山」さんと雲霧霞雨之介の、神坂・富士見台山行 その4:山を下る道で風穴に立ち寄る。

2022-08-28 04:07:47 | 草花
今年の夏は、朝晩ともきっちりと晴れ上がったことの無い、ややこしい日々が続きましたが、気温だけは高い日が相変わらず続いています。
この調子ですと、もう一か月くらいは我慢を強いられる日々が続きそうですね。
やかましく鳴いていたクマゼミの鳴き声がいつの間にか間遠になり、偶にツクツクボウシの声が聞こえるようになりました。
夜になると枕辺でコオロギの音色が聞こえて来て、秋の気配が密かに忍び寄ってはいます。
庭先で毎晩一夜花を咲かせ続けて呉れたユウスゲの花も最後の蕾と思しきものとなり、これで今年の花は終わりになりそうです。
7月19日の初花から始まり、合計で230輪を超える花を魅せてくれたことになります。
中秋の名月は来月の10日ですが、夕涼みがてら良い月を見られると良いですね。

23日午前05時06分:南木曽岳 ↓

先日田中陽希さんが三百名山か何かで、この山を歩いている番組を見たばかりでした。この山も眺めの良い山だったように記憶しています。



05:19分 日の出の方向 ↓

この場所での日の出タイムは05:05分頃の筈で、日輪はもう空に浮かんでいるはずですが、雲が邪魔して見えて来ません。

幸いなことに雨は降ってこないので、この山頂に1時間以上の長きにわたり、留まって、山岳眺望が得られないかと待ち続けましたが、それも叶えられませんでした。


已む無く近場の笹原を撮ります。 ↓ ↓

左端は神坂(みさか)山です。





恵那山は雲の中 ↓

「ゆる山」さんの背後にはでっかく恵那山があるのですが、雲に隠されて全容が見えることはありませんでした。

これ以上は天気の回復を望めないようですので、小屋まで戻り、朝食をとります。


「黄金の御殿」とお暇 ↓

立ち籠めるガスの中でお世話になった「黄金の御殿」たる神坂避難小屋にお暇します。(水洗トイレ使用協力金は百円でした。)

下りは荷が軽くなったこともあり、誠にあっけないものでした。

萬岳荘 ↓

いつかはお世話になることもあるかもしれない萬岳荘の建物をぐるっとひと回りして、車に戻ります。

このあと、車で山道を下っていきますが、岳麓近くの「風穴」に寄ります。 ↓


神坂の風穴 ↓  (この風穴に関する記述と養蚕業に関する記述は、現地の看板書きや、ネット記述のコピペです。)

  神坂の風穴は自然の地形を利用した蚕の卵(蚕種)の冷蔵貯蔵石室のことです。
  標高約1000~1400mの間の神坂峠西麓一帯に約30基の石室がありました。
  蚕種が全国に向けて出荷され、生産は全国一の規模と言われていました。
  この風穴の大きさは、横6.5m 奥行き5.7m 内部石垣高さ4.1mで、平成18年度  に石垣の修復を行いました。


風穴の構造

  冷たい地下水が湧き出す山の斜面上に4方を石垣で囲った風穴は、屋根や壁、
  入口が二重に作られ、冷気を保つための工夫がされていました。
  春から秋にかけては、一日の中でも気温の変化が少なく、石室内の温度は
  12℃以下に保たれていました。


風穴の利用 ↓

  神坂(三坂)風穴は、明治6年に神坂霧ヶ原の早川万蔵氏が三坂御料地(今の湯舟沢国有林)に、風穴のある事を突き止め、 
  御料地の借地に着手し、明治16年に万蔵氏の子の早川治郎八氏が御料局の許可を得て石室を創設し、試験的に蚕種を貯蔵 
  したのが始まりで、その後順次造営され、明治42年の統計調査では、神坂(三坂)の風穴は30基、所有者は21名と言われてい 
  ます。
  風穴の出現で、年間の飼育が1回から5回に伸び、養蚕、生糸産業は飛躍的に発展したとされています。
  風穴蚕種の貯蔵能力は最大で200万枚で、最盛期には全国の3分の1を占めていたと
  伝えられ、全国に神坂(三坂)の風穴が知れ渡りました。
  
  この風穴の利用年数は定かではないが、大正末期頃までのほぼ40数年続いたとされ、大正13年に中津町でアンモニア式冷蔵庫 
  が建設されると、以後、風穴は衰退の道をたどっていきました。


かつて養蚕業は日本の主要産業であった。 
養蚕業(ようさんぎょう)は、カイコ(蚕)を飼って、その繭から生糸(絹)を作る産業である。
養蚕業は蚕を飼うためクワ(桑)を栽培し、繭を生産する。繭を絹にするために製糸工場で繭から生糸へと加工され、生糸をさらに加工して絹織物などの繊維になる。

江戸時代には、民間において様々な養蚕技術書が出版された。
著名なものとしては、1803年(享和3年)に上垣守国が『養蚕秘録』を出版した。
この書は国内外で高く評価された。
シーボルトによって同書は持ち出されて『Yo-san-fi-rok』として翻訳されている。
また、1840年(天保11年)には中村善右衛門が当時の新技術である体温計を応用して『蚕当計』を考案し、『蚕当計秘訣』を発行した。
この技術は当時は勘などに頼っていた養蚕を、温度管理によって安定させる『温暖育』の普及によって改良することになった。

日露戦争における軍艦をはじめとする近代兵器は絹糸の輸出による外貨によって購入されたといっても過言ではない。
農家にとっても養蚕は、貴重な現金収入源であり、農家ではカイコガについては「お蚕様」と接頭辞を付けて呼称したほどである。
もうひとつの背景としては、同時期においてヨーロッパでカイコの伝染病(微粒子病)の流行により、養蚕業が壊滅したという事情もあった。
ヨーロッパにおける養蚕業の衰退によって、1900年頃には日本は中国を追い抜き世界一の生糸の輸出国になったのである。

その頃の養蚕業の隆昌と、ここの神坂の風穴による蚕種の貯蔵・出荷が見事に重なって来ます。


風穴の石組 ↓ ↓


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「ゆる山」さんと雲霧霞雨之介の、神坂・富士見台山行 その3:富士見台山頂に夕刻と翌早朝の二度登る

2022-08-27 04:30:25 | 草花
今回の山行の第一目的は、高いところから眺める星空観賞でした。
この神坂峠・富士見台の近くには「日本一綺麗な星空が眺められる」という謳い文句の「ヘブンスそのはら」の近くでありますし、
富士見台の山頂でしたら、その場所よりも100メートルほど標高の高い場所であります。
ここから眺める夜空ならきっと申し分ないに違いなと思ってこの地点を選んだのでした。
22日は夜空の天の川、そして翌日早朝にはISS(国際宇宙ステーション)の航行が4分半にわたって見られるはずですし、
その時刻の東から南の空にかけては細い月と金星・木星・土星と火星も見えるはずです。
そしてなんといっても南アルプスの峰々がばっちり見える筈で、そんなことを大いに期待して乗り込んできたのです。

(ところが、その全てにおいてアテが外れて、その点では後に心を残す結果になりましたが、それは次なる機会に期待です。)

22日14時36分 ↓

避難小屋の上部にもう一棟避難小屋がありますが、やや小さくて、トイレが付いていないのでその小屋は選びませんでした。
下の小屋の中で二人して雨のやむのを待っています。



上と同じ時間 ↓

目の前に小高い丘の笹原があり、最上部には避雷針が建っています。雨は降ったり止んだりを繰り返しています。



15時26分 ↓

雨具を持って、思い切って富士見台山頂まで行ってみることにしました。道のわきで、笹原の中でササユリの実を見ました。
(この付近でウメバチソウの葉も見ましたが、それは花が付いていなかったので写真に撮りませんでした。)



15時29分 ↓

すぐに雨が降って来て霧の中に入っていきます。



15時40分 山頂着 ↓



山頂に居たときは雨が止んでいたのですがガスが濃くて、視界が得られません。
そんな中で、粘っていましたが状況は好転することがありませんでしたので、小屋に戻ります。


17時35分 つかの間の青空 ↓

ほんの一瞬だけですが、こんな空になることもあるので、晴れ上がることを期待してしまいましたが、以後も変わることなく雨は断続的に降ったり止んだりしています。


タバコ吸いタイム ↓

「ゆる山」さんはタバコ吸いですが、密閉空間での喫煙はしないそうで、こういう解放空間では美味しそうに吸っています。

雨は夜通し降っているようです。

未だ明るさの残るうちに簡単に夕食を済ませ、(小生は持参した百匁ロウソクを灯してみました。結構長持ちしますね。)
午後9時半を就寝タイムにしました。

翌朝は「ゆる山」さんの腕時計が午前3時半に鳴って起こしてくれました。

雨は上がっているようですが、あたりは霧に包まれています。頑張って支度をして富士見台の山頂に向かいます。

山頂についた時間がISSの航行が見える時間ですが、こんな空模様ではもちろん見ることはできません。

23日早朝04時23分:山頂から見る中津川市街の明かり ↓



この辺で月の出る時間と方角や太陽の出る時間などを確認します。

(出典は「こよみのページ」より)



05時00分:黎明の東空 ↓

やはり月は見えませんでしたし、星はなおさらのことでした。 (一つアルクトィルスだけがチラリと見えたようです。)



南アルプス北部の山 ↓

遠くに南アルプス北部の山嶺がぼんやり見えていました。

下に確認用にカシミールの描画CGを載せます。 ↓
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