ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

6/22日 空木岳を池山尾根から その3:ウラジロヨウラク キバナノコマノツメ クリンユキフデ など

2015-06-30 07:20:43 | 草花
まだ亜高山帯を歩いています。この高さのところに特有の針葉樹林下に、それにふさわしい草花たちが次々に現れてきます。
日本の山は緯度による植生変化とともに、高度による植生の変化も加わり、山を登っていくと短時間にそのことが味わえて、興味が尽きません。

徐々に高度を上げては行きますが、亜高山帯歩きが未だ続いています。

密生した樹木 ↓

これは凄い、「どうすればこうなるのか?」・・・・針葉樹が太くなれずに、密度濃く立ち並んでいます。


ヤグルマソウ ↓

ヤグルマソウは大型の草で、茎頂に地味で白っぽい花を咲かせますが、これは未だ蕾です。


ヤグルマソウの葉 ↓

ヤグルマソウの名前の由来はこの矢車のような葉からきているということです。
でも、これは葉柄をもった茎葉が数個互生している姿なのです。


ウラジロヨウラク ↓

一つの花としては大粒のものが出てきました。優しい感じがしますね。


ミヤマハンノキ(蕾) ↓

こちらはミヤマハンノキの幼果実のようです。



何かの虫こぶ ↓

葉の先にて、まるで花のような感じで付いていますが、これは何かの虫こぶではないかと思いました。



オオバスノキ ↓

これはオオバスノキでしょうね。



”シャクナゲ” ↓

これは”シャクナゲ”ですが、何シャクナゲかはっきり分かりません。ハクサンシャクナゲなら葉裏に毛がありますが、このものは毛がありませんでした。しかし、恵那山にはケナシハクサンシャクナゲと言う種類もあるのです。



イチヨウラン ↓

ここでもイチヨウランに出会いました。今回は目当てにしてきたこの花に沢山の回数出会えましたので満足できました。


ワチガイソウ ↓

山肌がやや崩れ落ちた場所で、一度だけワチガイソウを見ました。


キバナノコマノツメ ↓

こちらはスミレなのに「キバナノコマノツメ」という奇妙な名前のスミレです。


コウモリソウ ↓

花を見ませんでしたが、独特な葉っぱで、その名前通りに蝙蝠の飛翔を連想できます。


ミヤマカラマツ ↓

こちらは咲き始めたばかりのミヤマカラマツです。



クリンユキフデ ↓

クリンユキフデにも久しぶりで出会いました。


ハリブキ ↓

こちらは葉に鋭いトゲを持つハリブキです。いま青い実を穂状につけていますが、秋にはこの実が真っ赤になります。



ミツバオウレン ↓

雪の遅くまで残っている場所と見えて、今でもミツバオウレンの花が咲いています。


ミツバオウレン(ややアップ) ↓

少し近づいてしっかりと見ておきます。
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6/22日 空木岳を池山尾根から その2:亜高山帯で見るいろいろな花たち

2015-06-29 07:23:49 | 草花
昨日、「気になる花がある・・・・」と書きましたが、それは亜高山帯で咲く、野生ランのイチヨウランのことでした。
いつもの年ですと、木曽御嶽の飛騨道を歩いてその花を楽しむところですが、昨年のあの噴火によって、せっかく御嶽に行っても頂上付近に近づけませんので、ほかのどこにしようかと迷っていました。

そんなあるときに空木岳の池山尾根コースが閃き、この道なら、イチヨウランに出会えそうだと見当をつけて、ここまでやってきた次第です。

昨日池山の山頂三角点に着き、これからは亜高山帯を歩いていくことになります。

ノリウツギ ↓

未だ蕾です。

ベニバナツクバネウツギ ↓

ツクバネウツギに紅花もあるのですね。

池山小屋 ↓

今回は近接撮影用のレンズを嵌めてきていますので、全景を撮るのに不便を来たしています。

”イチヤクソウ” ↓

イチヤクソウに何種類かありますが、この蕾をつけたものは、”何イチヤクソウ”でしょうか。

ズダヤクシュ ↓

亜高山帯のやや湿った陰地に生育する常連が出てきています。

セリバオウレン ↓

セリバオウレンは種の姿でお目見えしてきました。

針葉樹林 ↓

亜高山帯で特徴的な樹相が表れてきました。

ヤマトユキザサ ↓

やや緑色に近い花を見ます。

ゴゼンタチバナ ↓

ゴゼンタチバナが群生しています。

ゴゼンタチバナ ↓

一つの株に近づきます。

カニコウモリ ↓

葉の形が蟹の甲羅に似ている、と見なすそうです。

キソチドリ ↓

野性ランが出てきました。

コフタバラン ↓

これも野性ランですが小型です。双葉の間から花茎を伸ばします。

コフタバラン ↓

小さな花を沢山つけています。

イチヨウラン ↓

この姿を見たくてこの道を歩いてきました。この後も何度か花を見て行きます。

イチヨウラン ↓

画の真ん中にある葉がイチヨウランの葉です。名前通りに一つの株に一葉(いちよう)でした。

マイヅルソウ ↓

ゴゼンタチバナとこのマイヅルソウは亜高山帯の常連でしばしば群生します。

ユキザサ ↓

こちらは白い花をつけていますのでユキザサのほうでしょうね。

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6/22日 梅雨の合間に空木岳 その1:池山尾根から山頂まで往復 登山口から池山まで 

2015-06-28 07:15:54 | 草花
梅雨の合間に空木岳に行く心算でいました。
それと言うのもこの時季に咲く、”気になる花”があったからです。
空木岳は中央アルプスの中ほどに位置する山で、標高は2864mあり、過去に2度歩いたことがありますが、今回は違うルートで歩いてみることにしました。

その道は駒ヶ根市から入るもので、池山尾根ルートと呼ばれているものです。
たしか、NHKの登山案内番組で紹介されたコースでしたが、番組を見たときには興味をそそられましたが、今となってはそのどこの部分に興味が湧いたのかすらも覚えてはいないほどの物忘れ振りです。

しかし、興味を持ったことは事実でしたので、それの確認をするという意味もありました。

位置図 ↓

●部分です。

実行図 ↓

駐車地点から山頂まで、ほぼ同じ道を往復しました。

鳥瞰図 ↓

急峻な道と言うところはあまり無くて、地道にコツコツと歩く、今のNHK朝ドラの”まれちゃん”好みのコースだったかもしれません。

断面図 ↓

往復歩きますので、綺麗に左右対称形に近づきますね。歩行距離は21.5kmになり、小生は相当疲れました。



登山口 ↓

ここから山道に入っていきますが、登山届けを投入する函が無かったので、地べたに届出用紙をおいて、石を乗せておきました。(下山時にその届出用紙を回収しておきました。)



ダンコウバイ ↓

ダンコウバイの特徴的な葉を見ていきます。



コアジサイ ↓

始めの内はこういう花が見えます。



三本木地蔵 ↓

お参りしたあとは、一つの目印として抑えておきます。



林道の終点 ↓

車の走れる林道の終点ですが、いまは途中で道が崩れていて、ここにくるのは山道を使います。
小生はこの東屋で朝食を取りました。



ヨツバヒヨドリ ↓

これは未だ蕾ですね。



入口の看板 ↓

ここに登山届けを入れるポストがありました。



ギンリョウソウ ↓

この山行では随分ギンリョウソウと出合うことになりました。



朝日が差し込む ↓

朝日が差し込むようになり、辺りはすがすがしい気分が満ちてきます。



ギンラン ↓

笹の刈り込みの済んだ道を進むと、ギンランが迎えてくれます。今山行では野性ランにどれだけ出会えるのか楽しみです。



白樺 ↓

こんな空間も通りますが、そういえばブナ林には気付きませんでした。



オヤマボクチ ↓

オヤマボクチの大きな葉も見えています。



タニギキョウ ↓

タニギキョウは前夜の雨によってまだお目覚め前でした。



池山頂上 ↓

1774mの池山頂上に着きました。ここからは木の間が南北に開けていて、南アルプスと中央アルプスの眺めが得られるようですが、残念ながら、南アルプスはガスの中でした。



宝剣岳と木曽駒ヶ岳 ↓

僅かに宝剣岳と木曽駒ヶ岳だけが、瞬間的に見えた程度です。
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気になっていた地味な花 (下):ナンキンハゼ、ナツツバキ、アガパンサス、アオギリ、ホルトノキ

2015-06-27 07:12:04 | 草花
今は花の少な目の時季であり、草の花よりもむしろ、木の花が目立つようにも感じます。

その中で、気になっていた樹種の花があります。

それはこの付近の公園や道路に植えられているものですが、そういうものたちが今どんな姿をしているのか確かめながら家に戻ることにしました。

ナンキンハゼ ↓

手始めはこの木ですね。今、沢山雄花を咲かせていました。秋にこの実が枯れたころに採って来てローソクの炎にかざすとパチパチと爆ぜて、良く燃えます。
これが面白くて孫と遊ぶのですが、実を採りに行く時季が遅れると野鳥によって、食べられてしまうようです。
実は毒を含むとも聞きますが、これを食する野鳥は平気のようです。



シナサワグルミ ↓

近隣諸国との関係が微妙になって来る前は、こういったよその国から来た植物を見ると、一種の感懐を持ったものでしたが、最近はちょっと複雑な気持ちを持つようになりました。
植物には罪が無いはずなのですが・・・・・・



ナツツバキ ↓



同じ公園内のナツツバキにも咲く時季に差があって、こちらは遅咲きのほうです。
木の低いところでも咲いていたので、しっかりと見ることが出来ました。
とても趣のある良い姿なのですが、木の植えられた環境が悪くて、気の毒です。



アガパンサス ↓

駅前の広場にて、いつものように咲き始めていました。こういう広い場所で見るとなかなか良い景色になっています。



カリン ↓

我が家から一番近い距離にある公園に植えられているカリンです。公園の植栽のために強く剪定されてしまいますが、それでもきちんと花を咲かせて実をつけてくれる優等生です。



アオギリ ↓

同じ公園内にアオギリも何本か植えられていて、花を咲かせる木もあります。



ホルトノキ ↓

同じ公園のものです。狭い場所に沢山植えられています。じつは今回これの花を見たかったのですが、花は終わっていて、今は青い実の充実期に入っています。



ナス ↓


スイカ ↓

拙庭で作っているものですが、どちらも食べるときには”新しいだけが取り得”のものとなります。
お百姓の作品のようには上手く行きません。
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気になる花を訪ねて (上):サカキ、シャシャンボ、スミダノハナビ、ヒメシャラ、イチョウ

2015-06-26 07:12:34 | 草花
一週間ほど前に、ネットのお友達のところで、サカキの綺麗な花を見ました。
毎年のことなのですが、それが合図になり、小生も近くの神社にその花を見に出かけることになります。

神社の社殿の横にあるその木は、ひどく剪定されてしまい、樹形もすっかり変わっていて、花は全然着いていませんでした。
気落ちしてしまいましたが、気を取り直して、神社ならば榊の木はほかにも植えられているに違いないと考え、辺りを探して歩きますと確かに未だほかにも植えられていました。

サカキ ↓

この日は風の強い日で、向かい風で自転車を漕ぎ、相当苦労しました。サカキの花に向き合っても風で揺れて、もどかしく思いながらシャッターチャンスを待ちます。



サカキ ↓

花の時季には遅かったのですが、何とか花の付いている木を見つけては撮っていきます。



シャシャンボ ↓

神社の鳥居の脇で、花をびっしりつけた木を見つけました。
これはシャシャンボのようですね。実を食べられると聞きますので、チャンスを狙うことにします。



スモークツリー ↓

帰り道は園芸店の脇を通ります。道端にこんな花が咲いた木が植えられています。



カシワバアジサイ ↓

お寺さんに立ち寄り、境内の花を見させていただきます。



スミダノハナビ ↓

お寺の奥さんに「これはシチダンカですか?」と訪ねると、「スミダノハナビです。」と答えられてしまいました。
あとでお友達に「花の大きさが大分違う」と言うことを教えていただきました。
シチダンカはもっともっと小さい花だそうです。写真では比べられませんね。



俳句 ↓

これは辞世に近い句ですね。
「歳聞けば一つと立てた指涼し」・・・・・・無くなった先代ご住職の句のようですが、洒脱さを感じさせる名句だと思いました。



ヒメシャラ(蕾) ↓

ヒメシャラは上向きに咲くようですね。相当高木になりますので、山で花を見るのが難しいと思いました。



ホタルブクロ ↓

このお寺さんではご住職も奥様も花好きで、いろいろな花を楽しめます。



イチョウ ↓

市の登録樹木のようで大木化したイチョウがあり、垂れ下がった枝には実が沢山着いています。



ナデシコ ↓

この時季に咲くナデシコですので園芸ものですね。これを最後にお寺さんから退去します。
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