ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

8/27日 伊吹山笹又コース その3:ツリガネニンジン、カワラナデシコ、テンニンソウ、コオニユリ

2015-08-31 07:03:10 | 草花
8月の最後の日になりました。ここのところ、さすがの猛暑も遠のき、秋雨前線のお陰で、涼しく過ごせています。
何よりも朝の涼しさときたら、散々暑さにもてあそばれてきただけに、”宝物”のように思えます。

しかし、雨の日が続きますと、洗濯物が乾きにくいとか、それなりの不平も出てきてしまいます。

でも、今のところは、「天の配剤」などと言って、人の力では何とも出来ないうちが華でしょうね。
これが人為的に操ることができるようになると、紛争の火種になりかねないのではないでしょうか。


ドライブウェイを目指す ↓

樹林帯を抜けてから草の道をつづら折れに登っていましたが、一つの尾根に出たので、その尾根を使ってドライブウェイに直登するようにします。



キヌタソウ ↓

今度は日当たりの良い場所で咲いています。



はるか下に自車 ↓

眼下に自分の車を置いた場所が見えています。(白線内)



ドライブウェイに出た ↓

ドライブウェイに出ると、そこには年配の男性が歩いていました。聞くところによると、ドライブウェイの途中まで車に乗せてきてもらい、下ろされた場所から歩いてきているとのことでした。



ツリガネニンジン ↓

車道にはみ出さないように細心の注意をして、本来ご法度の車道歩きをすることにしました。
日当たりのよい道端に、早速ツリガネニンジンが出てきます。



カワラナデシコ ↓

こんな美花も出てきます。



クサボタン ↓

花の咲いたものが、やっと出てきました。



テンニンソウ ↓

花の咲いたテンニンソウもやっと出てきました。この山ではこのテンニンソウと、フジテンニンソウの二種類が生育しているそうです。



人だかり ↓

ちょっとした人だかりに近づきます。そこはドライブウェイと北尾根の合流点となります。
そこに居た彼らは、イヌワシに特化したバードウォッチャーたちです。




静馬ヶ原 ↓

目の前の大きな盛り上がりは、北尾根を歩くときの最初のピークで、これを静馬ヶ原と言うようです。



合流点の標高 ↓

ここの高さは、歩き始めから500m弱上がったことになります。山頂まで高さにして、あと250mほど残っています。



琵琶湖が見えた ↓

この場所から、この日初めて琵琶湖を見ます。今回はお天気に恵まれた雨男ですね。



ドライブウェイ ↓

北尾根の合流点から、山上の終点(スカイテラス駐車場というらしい)まで、2kmほど有ります。



サラシナショウマ ↓

サラシナショウマの、ボトルブラシのような花穂が見えました。



コオニユリ ↓

近づけないので、クルマユリとの区別がはっきりと分かりませんが、この山にそれの生育はないようですから、消去法ですが、コオニユリで良さそうです。



アカソ ↓

山側斜面にアカソが盛んに出てきます。



アケボノソウ ↓

今度は、咲いているアケボノソウに遭えましたが、花数は僅かです。



ヨツバヒヨドリ ↓

ヨツバヒヨドリももう終局ですね。今回は、この花に寄るアサギマダラを見ませんでした。



北尾根 ↓

距離が離れたので、北尾根コースがまとまってよく見えてきました。



アキノキリンソウ ↓

やっと、この花の、咲いた姿を見るようになって来ました。



山上の駐車場 ↓

ドライブウェイの終点に着きました。ここの標高は1245mほどのようですから、皆さんが等しく残りの130mほどの高度差を自分の足で稼ぐことになります。
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8/27日 伊吹山笹又コース その2:マネキグサ、ソバナ、シデシャジン、キリンソウ、”コゴメグサ”

2015-08-30 07:18:36 | 草花
今回の山行は、自分自身の、”山の体力測定”と”膝と腰の傷み具合を見極める”ために出かけてきたものです。
そのために荷物は極力少なくして、臨みました。

歩き始めは意識してスピードアップしていましたが、やがてそれが出来なくなって、平常のペースにダウンしました。
朝日が顔を出して、気温が上がり始めましたが、樹林下歩きでは、日光直射を受けない分だけ、助かっています。
天気が良いので、ブユやヒルに吸われる心配もないし、笹薮歩きがないのでダニの心配もありません。
気をつけるのは熱中症の心配だけです。

フッキソウ ↓


石灰岩 ↓

石灰岩の露岩が出てきて、昨晩の雨の後ですので、こんなところの地面は大変滑りやすくなっています。
事実、下り道で一度だけ、滑って尻餅をつきました。



樹林下の道 ↓

日陰の道を、汗を書いては居ますが、比較的涼しく歩いています。



フタリシズカ ↓


マネキグサ ↓

シソ科の花で、日本の固有種だそうです。花は小さくて1センチ半くらいでしょうか。
この花を招き猫の手のように見ることが出来ますか。それが名前の由来のようですが。



ミヤマイラクサか? ↓

もう少ししっかり見ておけば良かったと反省している草でした。



ソバナ ↓

光の量の乏しい中で咲いていました。



キヌタソウ ↓

上と同じような場所で見ましたが、明るい場所でも出てきました。



樹林を抜けた ↓

やっと樹林を抜け出しました、以後は木のない道を歩くことになります。



ダイコンソウ ↓

石灰岩の間で咲いていました。我が家のものよりも余程野趣が有ります。



シデシャジン ↓

久しぶりに見るシデシャジン。 個性的な姿ですね。



ウド ↓




笙ヶ岳と大垣方面 ↓

目を遠くに向けると、大垣方面の平野が見えていて、右側に笙ヶ岳が聳えています。




クルマバナ ↓


アキチョウジ ↓

秋の花が咲いてきています。



ガマズミか? ↓

これを見たときにはガマズミだと思い込んで写真に撮りましたが、ゴマギの可能性も有りましたね。



ドライブウェイが目の高さ ↓

汗を掻いたお陰で、高度差の500mあまりをクリアし、見上げていたドライブウェイが、今や目の高さになっています。



キリンソウ ↓


”コゴメグサ” ↓

この山には「イブキコゴメグサ」と言うこの地の特産種が有りますので、それかもしれません。



コウゾリナ ↓


ススキ ↓

この穂がほどけると秋葉深まったと言う感じが強くなります。
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8/27日 伊吹山笹又コース その1:歩行禁止のドライブウェイ、鹿による食害などのマイナス要因

2015-08-29 07:14:15 | 草花
伊吹山を笹又コースを使って歩いてきました。

wikiの記述によると、伊吹山ドライブウェイは、岐阜県の関ケ原町から滋賀県米原市大久保字野田山の伊吹山頂下(標高1260メートル)に至る、全長17 kmの一般自動車道事業による有料道路です。
1965年(昭和40年)7月に全線開業し、現在に至っています。

ここで問題が出てきます。
それは、このドライブウェイ上を歩行出来ないということです。
それによって、北尾根登山道と笹又登山道はドライブウェイと出合ったところが、袋小路の最終地点となり、ここから先、山頂に向かって進むことが出来ません。
そこを歩けば道路交通法の違反になるそうです。

この地の人に聞いたところでは、昔からあった山道をつぶして置いて、「ここは自動車道だから歩きの人は通るな」というのは横着すぎるということでした。

また道を独占したことによって、たかだか17kmを走るのに3090円という、高い通行料金の設定が可能になったということですね。

今回は自宅を前夜に出発して、山麓で車中泊しました。
夜間、車での走行中に鹿を3度、5匹を目にしました。山裾に来ると今度は邯鄲の鳴き声をあたり一面で聞くことが出来ました。

起床は午前4時半、朝食をとり、歩き始めたのは5時半頃でした。
伊吹山を藤原岳から遠望したカシバード図 ↓


位置図 ↓

画面の真ん中に有ります。

実行図 ↓

赤線を時計回りで歩きました。

断面図 ↓

往きは登り一方で、帰りは下り一方の分かりやすい行程でした。

朝一番の「障害物」? ↓

ドライブウェイが歩行禁止と言うことで、行動のはじめからプレッシャーが掛かってきました。



未だ日の出前 ↓

このあたりに車を止めて、車中泊しました。道には未だ朝日が届いていません。



害獣よけのフェンス ↓

ここを開けて、閉めて山に入って行きます。



ドライブウェイ ↓

目の前遠くにドライブウェイがかなりの高さで見えています。高度差は500メートルほどのようです。



オトコエシ ↓

今回オトコエシは沢山見ましたが、オミナエシは全く見かけませんでした。



キンミズヒキ ↓

山道といっても作業用の車が入っていける簡易舗装の農道です。道脇に草花が出てきます。



ウツボグサ ↓

未だ花が残っています。花の時季の長い草ですね。



夏枯草(カコソウ=ウツボグサの別名) ↓

別名通りの枯れ姿でした。



農道 ↓

こういう道を、しばらく歩いて行きます。



テンニンソウ ↓

草の中にテンニンソウが混じってきます。



ドライブウェイ ↓

やがて朝日が差してきて、山体とドライブウェイが、明るく輝いてきます。



アケボノソウ ↓

アケボノソウは花の蕾でしょうか、それとも花が終わった姿でしょうか。復路で確認したかったのですが、違う道を取ってしまい、確認できませんでした。



フェンスのうちそと ↓

山道がフェンスを境にして分かれましたので、小生は害獣側の道を選びました。しかし、草花との新しい出会いは有りませんでした。



アテ ↓

道が合流して、一本化されてからすぐに、杉の木の凄い湾曲が出てきました。あたりが一面にそうなっていましたので、これには驚きました。針葉樹の場合は湾曲の下側が「アテ」になったと思います。
「あて」とは:
斜面に生えている樹木を見ると、地面からいきなり鉛直方向に生えていない。
根もとのところでういったん斜面に直角に近く出たのち、空に向かって鉛直に伸びている。つまり根元は弧状をえがいているのである。
この弧状の部分の切り株の断面を見ると、斜面の下側よりの半分は年輪幅が広く、上側寄りの半分は年輪幅が狭い、つまり樹芯は上側のほうに片寄って、下側が多く成長しているのである。
この下側の広い年輪の部分の細胞は、ふつうに「あて」といわれる部分であるが、ここの細胞は硬くて強い。加工しにくいうえに、狂いやすい・・・・・・
と記述されています。(昭和最後の宮大工西岡常一の共著「法隆寺を支えた木」より抜粋)



ゴマギ ↓

山道のかなり急な斜面を登りはじめています。道脇に沢山赤い実をつけた木が出てきました。
これはどうやらゴマギのようです。



無残なテンニンソウ ↓

頭を切りそろえられたようなテンニンソウの群落が有ります。近づいて見れば、花ばかりでなく、茎に付く枝葉もなくなっています。
おそらく鹿による食害でしょうね。よく見れば頭は食いちぎられたようになっていました。
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ヒナノキンチャク(雛の巾着)の可憐な花を見てきました。

2015-08-28 07:19:34 | 草花
ヒナノキンチャクは、ヒメハギ科ヒメハギ属の一年草で、環境省のレッドデータでは、絶滅危惧ⅠB類(EN)とされている植物です。

この花が大変可憐な姿であり、そのことが記憶に残っていて、いつかは生の姿を見ておきたい、と願っていました。
そんなときに、名古屋在住のネットのお友達が、ご自身の記事の中で、この花を紹介されたので、是非に・・・と言う気持ちで花の在り処を訊ねたところ、快く教えて下さいました。
これは今から10年位前のことです。

早速その場所に行き、花に対面できました。
そのときの感動は相当深いものが有り、今でもそのときの記憶がよみがえってきます。

以来、隔年ですが、そこに出かけて花と対面するのが、小生の花行脚の予定行動の一つになっています。

ヒナノキンチャク ↓


















ヒナノキンチャクは、福島県以西、四国・九州の日当たりの良い原野や、崩壊地、石灰岩地に生えます。

草丈は10センチ内外で、花の長さは2ミリほどです。
果実は一方向に偏って付き、直径は3ミリほど。

名前は、この果実の様子が、巾着(布や革などで作った、口をひもで締める小さな袋。昔はこれに金銭・薬などを入れた)のように見えるとしたものです。

今年、この生育地では、個体数が少し増えたように思いました。
これまでは約1メートル四方の場所に、面として点在していたものが、その場所から飛び出して、横方向に線分のような広がりを見せていたようでした。
これは種をこぼして世代を繋いで行く、一年草の普通の姿なのでしょうね。
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8/20日 孫と行った雨の茶臼山 その5(最終記事):萩太郎山 ボタンヅル フシグロセンノウ

2015-08-27 07:14:14 | 草花
今回の茶臼山山行は、全行程が雨模様の空の下でした。
山の花も端境期で、多くはなくて、山岳景観にも恵まれず、上出来とは、とても言えるものでは有りませんでした。
しかし、孫との貴重な時間を過ごせたという点では、間違いなく”お宝”でありました。
昼食のカップラーメン、お菓子少々と飲料水を持ち、これだけで10時間を一緒に過ごせたのですから、こちらのほうは、魂のふれあい面での「費用対効果」は相当ポイントが高かったようです。

萩太郎山 ↓

ガスが切れて、向かいの萩太郎山が少しだけ見えました。
山頂部分でシバザクラを植えてあり、その季節には賑わいますし、冬には人工雪のスキーゲレンデのある山です。



シシウド ↓

この草を見ると、高原情緒が出てきますね。



バイケイソウ ↓





バイケイソウの終末期の花の姿を見つけました。やや暗さのある林下でしたので、花の咲くのが遅かったのでしょうね。



自由の広場 ↓

来るときに、始めに通った自由の広場に、戻ってきました。
ここの木のベンチに座って小休止します。ほんの少量持ってきたお菓子を食べ収めします。




ボタンヅル ↓

車に戻り、茶臼山高原道路を走って帰途につきます。
来るときに道沿いで見てきた、ボタンヅルを今度は車を止めて見て行きます。



クサギ ↓

クサギも良い花が有りましたので、こだわって撮ります。



清流 ↓

井山川の清流を見ます。釣りの年配男性が歩いていましたので、聞きますと、この川ではイワナがごくたまに釣れるそうです。
ご存知のようにイワナは低水温に棲む魚で、愛知県には高い山がないので、水温も低くはならず、イワナは棲まないと聞いていますが、この川は例外のようです。



フシグロセンノウ ↓

車道沿いで、フシグロセンノウの咲いている場所があります。車から降りて花に近づきますと、花にはやや遅いようで、少々傷が付いていました。



ヤブミョウガ ↓

帰り道で、豊田市郊外の王滝渓谷に寄って行きます。
こんな天気でしたので、渓谷沿いの樹陰に沢山のブユがいて、私たち二人連れに襲い掛かってきます。
ヤブミョウガを見つけて写真を撮る間も襲ってくるので、気が散りました。


※本日は、自分自身の”山の体力測定”と”膝の傷み具合を見極める”ために、山を試し歩きしてきます。
そのために頂いたコメントにレスをお返しするのが相当遅くなりますが、悪しからずお願いいたします。
コメント (4)
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