ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

9/26日 大川入山を訪ねる (下) 秋の花探しをしながら下山

2014-09-30 11:08:00 | 草花
来た道を戻るというのは自分の中では気の進まぬ山行形態でありますが、一人で山を歩くときには、勢いこういう形を採ることが多くなります。

今回も概ね、登山口から山頂をピストン(往復)すると言うことになり、復路ではことさらに、意味づけとして、「往路に見落とした花景色を拾い出そう・・・」という気持ちを強く持つようになります。

そんな戻り道のレポートをして(このシリーズは上・中・下の3つ)、結びになります。
カニコウモリ ↓

花が侘び姿で残っています。

ナナカマド ↓

実のつきが貧弱ですが、別名「赤実生り木」の特徴を表わしています。

ツルツゲ ↓

実のついたものを探して歩きましたが、ついに一度も見つけられませんでした。

コケ ↓

道沿いにきれいにこんもりと盛り上がっていました。

尾根道 ↓

明るい尾根道を心豊かに下ります。もう少しすればきれいに色づく場所のようです。

アキノキリンソウ ↓

時節柄この花には良く出会いました。

白樺の道 ↓

白樺の空間も時々出てきます。

再度ジンバイソウ ↓

再びジンバイソウの群生地にやってきました。ここで帰路唯一の休憩を取りました。

往路の合流点 ↓

ここは往路道迷いをして、大変な笹薮漕ぎをしてやっとたどり着いた場所であり、一般登山道との合流地点です。
つまり、これから先の一般登山道は初めて歩く道となります。

ホタルブクロ ↓

ここでも季節はずれのホタルブクロを一輪だけ見ました。

山裾にも明るい樹林 ↓

山の斜面を下りきったあたりも明るい樹林となっていました。

ベニテングタケ ↓

そんな林床で美しいキノコを見ました。これは毒キノコとしては有名なベニテングタケのようです。
毒性は強いようですが、旨味成分は豊富に含有されていて食べるととてもおいしいそうです。
しかしその後に毒が回り、大いに苦しむそうですが・・・・・・・・

モミジガサ ↓

周回遅れの花が残っています。

キツリフネ ↓

ここで一輪だけ見つけました。

タマアジサイ ↓

あたりにまばらに咲いていましたが、みな脱色されたような状態で、これだけ色が残っていました。

トリカブト ↓

水辺にトリカブト・・・・こういう状態ですとカワチブシという別名が似合いそうです。
この下を流れる水をおいしくいただきました。

アケボノソウ ↓

沢のそばならアケボノソウがありそうだと思い、探しました。 何本か見つけた中で、花を見たのはこの一つだけでした。

登山口 ↓

ここに降りてきました。登るときにこれを見つければ良かったのですが、探し出せませんでした。
次に来るときには間違いなさそうです。
これからスキー場のゲレンデ内を歩いていきます。

サワヒヨドリ ↓

ゲレンデ内の山に近い部分ではやや湿気があり、そんなところですのでサワヒヨドリがありました。

センブリ ↓

センブリにも今年初めて出会いました。

ゲレンデと三階峰 ↓

ゲレンデの向こうに三階峰(1464m)が見えています。

歩行数 ↓

7.5時間歩きましたので、時間当たり3200歩となります。よい運動になりました。
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9/26日 大川入山を訪ねる (中) 紅葉の時季ならさぞかし・・・・・・・・

2014-09-29 09:31:41 | 草花
スキーゲレンデの最上部に来てしまいましたが、ついに登山道には出会えませんでした。
そこから南アルプスの景観を楽しんだ後に、いよいよ山の中に入って行くわけですが、不確かではありますが道らしいものもあり、入り口の木の枝に赤いテープがくくりつけてもあります。

今回はこの道を使うことにしました。
尾根道に突っ込む ↓

その道は尾根を行く頼りない道で、始めのうちはさわやかな樹間の踏みあとでありました。

危険地帯 ↓

その尾根道はやがて大岩に当たり、そこから先は岩上となり、どうも難しそうです。そこで岩の根元を大きく迂回するように歩きましたが、これが急斜面のトラバースで獣道のような危なっかしいものでした。

登山道にやっと合流 ↓

それから後は小一時間、沢状になったすり鉢の壁みたいなところを笹を掻き分けながら直登します。大汗を掻いた後にやっと一般登山道と合することができました。
この登山道についてから昼食をとります。

ジンバイソウ ↓



この時季にまだ花が残っています。このルートではジンバイソウの群生を二箇所で見ました。

蛇峠山 ↓

国道153号の向こう(南東)側になりますが、蛇峠山(1664m)が見えています。

大川入山の山頂 ↓

これから行く山頂も見えてきました。(左側のコブ)

時々は針葉樹林 ↓

山の林相はいろいろ入れ替わり、こんな亜高山帯気分の出たところもあります。

オオカメノキ ↓

オオカメノキは赤い実をつけていて、中にはもう少し進んで実の色の黒くなったものもあります。

山頂部分の紅葉 ↓

山頂に近づくにつれて紅葉がかなり進んでいることがわかってきました。
この登山道沿いには広葉樹が多いゆえに、紅葉の時期にはさぞかし素晴らしい夢幻郷の気分が味わえるに違いありません。

マイヅルソウ ↓

マイヅルソウは赤い実をつけています。

ツルリンドウ ↓

いまどき花を見せてくれる貴重な存在です。

山頂まであと1km ↓

この前に「あと2km」看板がありましたが、それからあと、ここに来るまでずいぶん長く感じました。
前半部分の道探しで、かなり疲れてしまっているようです。

ミヤマシグレ ↓

ミヤマシグレの赤い実を見ました。ずいぶん小さな木です。

最後の詰め ↓

稜線上の登り・下りがかなり身体に堪えています。
あたりは大木が少なくなり、風の吹きさらし的な様相を呈してきています。
最後の部分は辛抱して黙々と近づいていきます。

ドウダン ↓

遠くから見て山頂部分が紅葉して見えたのはこういう木々の集合だったようです。

山頂 ↓

山頂到着は、車を置いて歩き始めてから4時間20分後のことでした。

飯田方面 ↓

山頂からの山の景観はさっぱり駄目で、近くの恵那山でさえも見えていません。
わずかに飯田方面の平地が見えているだけです。

自分だけの山頂 ↓

誰も居ない山頂で小休止を取ります。

二等三角点 ↓

三角点標石を写してから下山の途につきます。

紅葉 ↓

今の時点で一番派手な紅葉はドウダンツツジでした。

山頂から1km ↓

この場所に再び戻ってきました。天気はすっかり雲に閉ざされてしまっています。
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9/26日 大川入山を訪ねる(紅葉には未だ少し早かった)  (上)

2014-09-28 11:00:40 | 草花
この日の早朝に陣馬形山にて、中央アルプスの眺望を楽しみましたが、南アルプスの方面は雲に閉ざされてさっぱり見えませんでした。

これは天気の回復が遅い所為であり、時間が経てば、東方面の視界が良くなるのではないかと、諦めのつかない性分ゆえに、まだ未練たらたらで、とりあえず帰途につきながらも、帰りしなにどこか途中の山に立ち寄って、南アルプスの景観を得られないかと考えています。

車で走りながら、飯田の風越山か、大川入山、または愛知・長野県境の茶臼山の3つに狙いを絞っていましたが、風越山は雲の中でしたので通り過ぎ、次なる狙いは大川入山に絞りました。
大川入山は長野県下伊那郡にある標高1908mの山ですが、恵那山の南東約8kmのところにあります。
東方面のお天気もうまい具合に晴れてきたようです。

途中のガソリンスタンドで登山口の場所を確認して、あららぎ高原スキー場の下部駐車場に着きました。

行程地図(実行図) ↓

右(東)側から歩いて左の山頂に至り、そこから戻っています。

鳥瞰図 ↓

この道は紅葉の時期には素晴らしい眺めがあると聞きますが、今回は未だ早かったようです。

断面図 ↓

同じ道をピストンする感じですので、おおむね左右対称形になっています。
歩行距離は13kmくらいでした。

駐車場所 ↓

この場所に午前9時半に到着しました。

ゴルフ場 ↓

歩き始めに道を間違えて、ゴルフ場の横を歩いています。プレー中の人が道に出てきて、登山道はずっと離れたところにあると教えてくれました。

渡渉 ↓

で、そのまま引き返すのは癪なので、藪の中に突入し、遮二無二軌道修正に掛かります。そしてついに水の流れに出会いました。ここは靴を脱いで裸足で水を渡ります。

スキーゲレンデ ↓

再び藪漕ぎをしてスキーゲレンデの上に出ました。
上部で草刈り中の年配男性に登山道を聞きます。

オトコエシ ↓

ゲレンデ内は日当たりも良くて、適度に草刈りもされるために、それに適した草が生えているようです。

リンドウ ↓

これから後もリンドウにはたくさん出会いましたが、この株が一番色が残っていました。

北岳と間ノ岳 ↓

ゲレンデ内を歩きながら背後を見ると、南アルプスの北岳と間ノ岳が見えているではありませんか。
天気が回復してきたようです。(しかしこれから後はまた雲が出てきて、南アルプスの景観はこのときのものが最後となってしまいました。)

南アルプス北部の峰々 ↓

今回得られた南アルプスの景観は、北部の連嶺だけでした。

カシバードで描画 ↓


ヤマハハコ ↓

花にはやや遅くなっています。

ゲンノショウコ ↓

登山道の入り口を探し出せずにゲレンデ内をまっすぐ登っていきます。ゲンノショウコの小さな花を一輪見つけました。

ゲレンデ最上部 ↓

ついにゲレンデの最上部に来てしまいましたが、相変わらず明瞭な登山道が見当たりません。

南アルプスに雲が掛かり始める。 ↓

楽しみにしていた南アルプスの景観がだんだん怪しくなり始めました。この眺めともお別れになりそうですので、それを意識して写真を撮っておきます。

仙丈岳 ↓

南ア最北の3000m峰です。

白根三山 ↓

日本で第二・第三の高峰が見えています。

塩見岳 ↓

雲が掛かり始めています。

塩見岳と小河内岳 ↓


白根三山と塩見岳 ↓

山の連なりとしては槍と穂高を凌ぐ日本一の高さがあり、凄い眺めなのですね。
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9/26日 陣馬形山 伊那にある眺望絶佳の山

2014-09-27 20:20:20 | 草花
木曽御嶽噴火・・・・・というビッグニュースを聞きながら地味に記事を作っています。

陣馬形山という山頂からの眺望は優れているという話をいろいろ聞き及んでいましたが、そこへ行くまでの道がどうも難しそうであり、なかなか踏ん切りがつかないでいました。

しかし、この2-3日は天気がよさそうでしたので、昼になって急に思い立ち、その山に出かけることにしました。

場所は長野県上伊那郡中川村ですね。
ネットで道順を調べてみると、カーナビに登録されては居ない道を走るようで、これは苦労しそうです。
ネット上で見つけた経験談によると、目的地設定を「アンフォルメ中川村美術館」に設定して、そこまで行ってから、そこから先は案内看板が適所に配置されているとのことでした。

支度をして車で走り出したのは夜の7時半でした。
なるほど「アンフォルメ中川村美術館」までは、淡々と走っていくことができました。
それから先も迷うような場所には案内看板が示されていて、順調に走ることができました。

当初の予定では、山頂まで1時間半くらい手前のところに車を駐めて、そこを未明の内に歩き出して、山頂で日の出を迎える心積もりでしたが、夜道の走行で、駐車場所を見つけることができずに、山頂直下の行き止まり地点まで来てしまいました。

やむなくそこで仮眠をすることになりました。
翌日は午前五時起きして、すぐ目の前にある、山の頂に歩いていきます。

(コメントは投稿出来ません)

すぐ目の前にある山頂 ↓

車を駐めた場所のすぐ前に山の頂があります。これは拍子抜けですね。こんなに簡単に頂につけるのは、有難いような、迷惑なような複雑すぎる気持ちです。



山並みのお出迎え ↓

この朝は山頂から西の方角の眺望が優れていました。
中央アルプスの峰々が雲の上にデーンと姿を現してくれています。
振り返り、東の方角には南アルプスが見えるはずですが、このときはまったく見えていませんでした。



カシバードで山名選び ↓

中央アルプスの峰がすべて見えているわけではなくて、肝心の木曽駒ケ岳は伊那前岳の山体の陰に隠れてしまっているのです。
伊那盆地は未だ日が差してきていません。



南の部分 ↓

左から仙涯嶺、南駒ケ岳、赤椰(あかなぎ)岳、空木岳と並んで、ここからは正面という感じで聳えています。



北の部分 ↓

ここからはやや遠くなりますが、主峰部分が見えています。盟主たる木曽駒ケ岳は手前の伊那前岳に隠されてしまうのが残念ですね。
しかし、宝剣岳や千畳敷カール、その横の千畳敷山荘も見えています。



仙涯嶺 ↓

仙涯嶺(2734m)に望遠で寄ります。



南駒ケ岳、赤椰(あかなぎ)岳 ↓

南駒ケ岳は2841m、その右の赤椰(あかなぎ)岳は2798mです。どの峰も朝日を浴びて、赤く輝いていますが、稜線付近はすでに紅葉も来ているようです。



空木岳 ↓

空木岳は2864mですが、山頂からこちらに向かって下りてくる稜線上に避難小屋があり、小生は二度ほどここに泊まったことがあります。(一度は小屋番が居て有料でした)その避難小屋らしいものが見えているかもしれません。



伊那盆地に日が差してきた ↓

やがて伊那盆地にも日が差してきて、それとともに中央アルプスの峰々にも雲がせり上がってきました。



頂上から下る ↓

頂上でしばらく待っていましたが、南アルプスの景観はついに、まったくだめでした。
そうなるともう用はありませんので、来た道を戻ることになります。すぐそこに車を置いた場所があります。



アキノキリンソウ ↓

道の脇にアキノキリンソウを見ました。



マツムシソウ ↓

マツムシソウは笹の中で咲いていました。



ナナカマド ↓

キャンプ場の広場の脇にナナカマドが二本色づいていました。
赤い実がきれいですね。



車で戻る途中に立ち寄ったブナの大木 ↓

道端にこの木の案内があり、斜面を登っていくとこの木に出会いました。
近くにあった看板によると「丸尾のブナ」というそうで、推定樹齢は600年を超すようです。



ホタルブクロ ↓

ブナの木を傘にしたようにして咲いていました。



ツリフネソウ ↓

山中の道ではリスを見たり、小さな栗の実拾いをしたり、胡桃の実を拾ったりしながら下りていきます。
ツリフネソウは山麓の草薮の中で咲いていました。

遊び遊び下りてきましたが、時刻は未だ午前7時半です。
せっかく出かけてきても山道を全然歩いていないので、何か消化不良の感じがします。
そんなわけで帰りしなにもう一山上ることに決めました。
どこの山にしようかということは走りながら考えることにしました。
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9/23 蒲郡の竹島散策

2014-09-24 07:23:00 | 草花
昨日は外孫二人が朝から我が家にやって来ました。
幸い天気も良いことですので、家の中で過ごさずに外に出て歩いてこようということになりました。

で、目指した場所は海辺の蒲郡市の南海に浮かぶ竹島ということにしました。
途中でカップラーメンを買い、現地でお湯を沸かして食べることにしています。

道中、さしたる交通渋滞もなく、一時間足らずで海岸近くの駐車場に到着します。

竹島 ↓

竹島(たけしま)は、愛知県蒲郡市の三河湾に浮かぶ小島で、三河湾国定公園内にあります。
島の標高は22m、周囲約680m、面積約1.9ha。基盤は花崗岩質です。
岸とは約400m離れており、このコンクリート製の竹島橋によって、結ばれています。
このときは引き潮で、浅瀬では子供たちが水の中に入って遊んでいました。



橋の上から陸地を振り返る ↓


陸地の緑青の吹いた屋根は、旧「蒲郡ホテル」であり、「蒲郡ホテル」時代の昭和32年には昭和天皇・皇后も宿泊されたということです。
また、その翌年、昭和33年には小津安二郎の映画『彼岸花』のロケに使われたと聞きます。
現在は「蒲郡クラシックホテル」として営業していますが、経済産業省が認定する近代化産業遺産の一つとなっているようでもあります。




東方面 ↓

陸地の東方面は三谷(みや)温泉となっていて、その山の端には、弘法様の立像が遠くわずかに見えています。



竹島の八百富神社社叢 ↓

竹島は暖地性の植生であり、対岸(陸地)の植物相とは大きく異なるという特異的な環境であります。
このため、昭和5年に国の天然記念物に指定されました。昭和28年から行われた調査では、238種の高等植物が自生していることが判明しました。
この中にはサカキカズラ、カゴノキ、キノクニスゲらも含まれます。これらは植物分布上注目すべきものであるとのことです。




西南の方角 ↓

西側に目を転ずれば、西浦温泉方面が見え、湾曲して陸続きなのに、それはあたかも海の向こうの島のように見えます。



龍神岬 ↓

島の南端付近の砂浜で湯を沸かして、カップラーメンの昼食を済ませてから、帰路につきます。
ここに分岐点があり、八百富神社を目指す我々はやや急な階段を上っていくことになります。

竹島は全域が八百富神社(竹島弁天)の境内であります。竹島弁天は日本七弁天の一つとされています。
八百富神社は、市杵島姫命を祀る神社で、養和元年に藤原俊成が、竹生島より勧請し創立されたとされ、徳川家康も参詣し、4石8斗寄進したということです。



見納めの南側の景色 ↓

龍神岬では特に南側の景色が良くて、ここには写っていませんが、対岸の渥美半島まで良く見えていました。


この後、車に戻り、23号線の高架の上を走り、道の駅で今夜の食材を購入して、午後二時ころには帰宅しました。
道の駅では天幕で出店していた魚屋さんが、地のもので活きが良くて見るからにおいしそうな鮮魚を買い求めましたが、安くてよいものにありつけて、山の神様は大いに喜んでいたようです。
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