ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

5/27日 熊谷次郎直実と平敦盛:なんちゃって・・・・・じつはクマガイソウとコアツモリソウ

2017-05-27 21:18:36 | 草花
♪ 一の谷の 軍(いくさ)破れ  討たれし平家の 公達あわれ 暁寒き 須磨の嵐に 聞こえしはこれか  青葉の笛 ♪

寿永3年(1184年)2月の源氏と平家の一ノ谷の戦いについては皆さんの良く知るところですので、多くは記しませんが、ひとしお哀れさを催させるのが敦盛の最後ではないでしょうか。
平家物語の巻第九敦盛最期によると・・・・・

まだ数え年十七歳の敦盛が、海上を馬に乗って味方の船に向かう途中に、熊谷直実に呼びかけられて岸へと引き返し、直実によって首を掻き切られます。切ったほうの直実は、深い無常観に打たれて出家し、敦盛の菩提を弔うことに自分の半生を捧げた。

この後熊谷次郎直実は法然上人の門徒となり、蓮生(れんしょう / れんせい)となったそうです。

今回はその故事にあやかって、熊谷次郎直実と平敦盛に所縁の草、クマガイソウとコアツモリソウを見ようとして三河の山に入ってきました。

もちろんクマガイソウの方は花には充分に遅くて、いわば出家した蓮生坊の姿でしかありませんでした。
山道 ↓

前日の雨の後、明るい空の下から、筍を横目に見て、木立の下を歩く山道に入っていきます。



カタツムリ ↓

雨の後ですので、カタツムリにとっては「移動日」となっています。



フタリシズカ ↓

フタリシズカの花を今年初めて山の中で見たかもしれません。



カキノハグサ ↓

東三河の山地でよく見るこの草も、未だ花を見るには至りませんでした。



クマガイソウ(熊谷次郎直実→の花の後のですので→さしずめ蓮生坊?) ↓

どの株もみな花が終わってしぼんでいました。



ナベワリ ↓

ナベワリも花が終わり、若い実を垂れ下げています。



アオフタバラン ↓

この小さなランが花を咲かせるのは7月頃になるようです。



ガクウツギ ↓

湿ったところで見ました。



キンラン ↓



キンランは3ヵ所で見ました。



コアツモリソウ(平敦盛ほどには美少年ではありませんが・・・・・) ↓







コアツモリソウの花の時季にはちょうど間に合ったようで、良い姿を見られましたが、実に花が小さくて、人間の指先と比べて、それでもまだ小ぶりですね。



キンセイラン ↓


花芽 ↓

キンセイランも未だ一か月くらい早かったようです。花芽が上がったばかりのようです。



(付録)
セッコク ↓

我が家のセッコクです。この株は40輪ほど花がつくようです。
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5/23日 小堤西池(こづつみにしいけ)のカキツバタ群落を見てきました。

2017-05-25 06:53:57 | 草花
一昨日、刈谷市北部の井ヶ谷町にある「小堤西池のカキツバタ群落」を見てきました。
ここは国の天然記念物に指定されていて、カキツバタの自生地になっています。
毎年5月の中旬ころから花を咲かせ始めますので、今が頃合いと判断して、昼食後に山の神様と行って見ました。

日差しの強い日でしたので、小生は昔ながらの麦藁帽を被り、山の神様は日よけ傘を差して歩きました。
歩道 ↓

左手は田んぼ、右手は里山のその間に程よい道が通っています。昔は地道でしたが、今はアスファルト舗装になっています。



スイカズラ ↓

咲き始めは純白(銀色と見なし)で、花が進むと黄色(金色と見なす)味を帯びますので、別名「金銀花」とも呼ばれます。
花をちぎって、付け根を吸うと蜜の甘さが味わえます。


金色(黄色)になった姿です。



モチツツジ ↓

モチツツジは、ここではどちらかと言えば風采が上がりません。



近づいた ↓

小堤西池に近づきました。



花が見えてきた ↓

草の緑に交じって、カキツバタの花色の青紫が見えて来ました。



近づいて ↓




花に蜂 ↓

花の上で蜂がホバーリングをしています。



池の様子 ↓

今回はサギ類を見ることがありませんでした。



やや色の薄い種類 ↓

これはやや色が薄い種類です。これからあと場所を移動して池の向こう側を目指します。




甲羅干し ↓

ミシシッピアカミミガメはここに入り込んできた外来種ですが、どうも生態系を壊す種類のようで、歓迎はされていません。



密度の濃い群落 ↓

今回訪問した中では一番密度濃く咲いている個所です。



サワフタギ ↓

池の中の出島風の場所では外周にこの木が盛んに花をつけていました。



石のアート ↓



臨時設置された案内所の天幕の中に入って見ると、案内人が居て、いろいろ説明してくれます。
説明を聞きながら、机の上を見ると、こういうものが置いてありました。
平べったい石を洗い、そこに絵を描き、それを透明コーティングしてあるようです。
中々しゃれた試みに思えました。



帰路 ↓

一通り見終わりましたので帰路につきます。
道端ではチガヤの穂が風を受けています。



キショウブ ↓

田んぼの傍らに植えられたキショウブは、今では邪魔者扱いされて、草刈りに遭ってしまっています。



コメント (6)
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庭の草木など

2017-05-24 06:34:25 | 草花
連日30℃くらいの暑い日が続き、雨もしばらく降っていませんので、地面がからからに乾いてしまった、我が家の庭ですが、皮肉なことに雑草はどんどん増えてしまい、草引きが間に合いません。

大部分は山の神様が処理をしていますが、小生も自分が担当する山野草の周りくらいは、除草していきますが、要らない草たちに限ってはびこるものなんですね。

アスチルベ ↓

アワモリショウマとしてもらってきたものだそうですが、それに該当するのかどうか・・・・



セッコク ↓



今年も花を咲かせてきています。この一株で30輪くらいは花がつくようです。



デンドロビウム ↓

これはセッコクのいわばお友達ですね。園芸種を購入したものです。この時季ですので、白花が嬉しいです。



オルレア(ホワイト レース) ↓ 

この花の来歴は忘れましたが、種をこぼして、蔓延りつつあります。



ナルコユリ ↓

アマドコロからはだいぶ遅れて、花の蕾を垂らしてきました。



カリン ↓

先日、公園で見たカリンの実を出しましたが、これは我が家の実生で育ててきたカリンです。
今年初めて実をつけましたが、これから先が楽しみです。
コメント (4)
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5/18日 戸台側の南アルプス林道歩き(下段):クリンユキフデ、フタバアオイ、イカリソウ、フデリンドウ、クサボケなど 

2017-05-23 06:46:55 | 草花
林道を北沢峠に向かって歩いていますが、歩き始めは標高が1000メートル程度でしたが、このあたりになると1600メートルに近くなっています。
時々林道から山中に入ったりして花探しをしていきます。

ツバメオモト ↓

ツバメオモトは名前通りにオモトのような厚い艶のある葉を持っています。この株は花茎を立ち上げて先端に蕾をつけています。



フキ ↓

フキはどの株もみな、花を開いていました。(小さいものを3花ほど頂き、家に持ち帰りタラの芽とともに天婦羅にして食べました。)




猿面岩 ↓

こちらから見た時に、お猿さんが左を見ているように見えます。やや寂しげですね。



シャクナゲ ↓

今回は石楠花の花を見るに至っては居ません。



ミヤマウズラ ↓

ここのミヤマウズラは葉の斑が綺麗に出ています。



コフタバランか? ↓

ラン科の小さな葉を見つけました。二葉の間から花芽のようなものがわずかに見えています。



キブシ ↓

標高が1600メートル近いので、キブシの花がまだ残っています。このあたりを最後にして、林道を戻ることにします。



ムシトリスミレ ↓

来るときには通り過ぎてしまいましたが、下りの道では確認していきます。
ムシトリスミレも花にはまだ早いのですが、葉の間から小さな花芽が見えています。



フタバアオイ ↓

道端で花のたくさんついたフタバアオイを見ます。



チチブシロカネソウ ↓

フタバアオイの隣で、随分花付きの良いチチブシロカネソウも出て来ました。



クリンユキフデ ↓

名前の割には地味な花ですね。



ニワトコ ↓

林道わきで咲いています。この一度だけ見ました。



ウリハダカエデ ↓

ウリハダカエデは花が咲いていて、新葉はまさに伸長し始めています。



ミヤマザクラか? ↓

ミヤマザクラだと思いますが、まだ咲いていません。去年との比較でも、今年は花が遅れています。



帰りの林道 ↓

こんな道をせっせと下ります。



イカリソウ ↓

去年はたくさん見たイカリソウですが、今年はあまり花を見ていません。まだ早かったのかもしれません。




オヒョウ ↓

この花にはこれまでの林道歩きの中でも初めて気づきました。葉の形がイメージとは違いますが、どうやらオヒョウのようです。



フデリンドウ ↓

朝に山中を歩いた時には見えてこなかった花が、昼頃になると林床で日差しを浴びて開いてきています。



クリンソウ ↓

廃屋の傍らでクリンソウが残っています。花には少し早かったようです。
いずれ鹿に食われて消滅してしまうでしょうね。 この山域では鹿が増えすぎて、山野草を片っ端から食い荒らしています。



クサボケ ↓

山の斜面にクサボケの花を見つけました。



黒川 ↓

戸台大橋まで戻って来ました。下を流れるのは黒川で、この橋の400mほど上流で戸台川と合流しています。

戸台大橋を渡り終わり、車を置いた場所まで戻り、そこでお友達と別れて家路につきます。



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5/18日 戸台側の南アルプス林道歩き(上段):中央アルプスや甲斐駒ヶ岳の景観 ヒトリシズカ シロバナエンレイソウなど 

2017-05-22 07:24:59 | 草花
5月18日に南アルプスの戸台側の林道を歩きました。
当初は日程調整がつかず、「行けない」としていた、京都のお友達も、何とか都合をつけて、夜間走り通して、待ち合わせ場所の戸台大橋の上流にある駐車場所に、小生よりも先についていました。

挨拶もそこそこに支度にかかり、歩き始めたのは午前5時半少し前でした。
お天気は上々です。
鋸岳 ↓

朝、目を覚ました時には東の空に(逆光線で)鋸岳が見えていました。



仙流荘 ↓

下山後にここで入浴していく人も多いと聞いています。(今回は帰路に素通りしています。)



戸台大橋 ↓

今回同行したお友達は小生よりも先にこの橋の上流についていました。この橋を渡って、いよいよ林道歩きが始まります。




ズミ ↓

林道は相当大回りをしていますので、適当に短絡路を歩きます。そんな中でズミの花を見ます。



廃屋 ↓

山中の廃屋の背後から急斜面に取付きます。



仙丈岳 ↓

斜面の短絡を終わり、林道上に出ると、そこから仙丈ヶ岳の威容が目に入ってきます。




中央アルプス ↓

ほどなく中央アルプスのパノラマにも出会えます。今回は南半分(画面の左側)が良く見えません。



カシバードで山名確認 ↓




北半分 ↓

中央アルプスの北半分を見ます。



雪形(「島田娘」) ↓

カメラ望遠で雪形を探しましたが、良く見えませんでした。家でPCに取り込んでから確認すると、やはり雪形は見えていました。(地肌が黒く「島田髷」の娘さんが左を向いています。)
これを「島田娘」と呼んでいます。



オオヤマフスマ ↓

また、短絡路を取っています。地面にあまり風采の上がらない花が出て来ました。



センボンヤリ ↓

センボンヤリの春花を、この場所では初めて見ることが出来ました。



ヒトリシズカ ↓

山に取付いた時から、ヒトリシズカの花のあとの株を随分たくさん見てきましたが、高度が上がってきているので、やっと花に間に合ってきました。



甲斐駒ヶ岳 ↓

甲斐駒ヶ岳は、まだ逆光線の時間帯から見えて来ました。



林道上 ↓

林道上はこんな感じで、道の左側は断崖のようになっています。



ヤマブキ ↓

三河から信州の伊那戸台まで車で走る間も実にたくさんの場所でヤマブキの黄色い花を見てきました。
林道上でもちらほらと見かけます。



ハシリドコロ ↓

毒草と聞きますが、薬としても有用だそうですね。
花はまだ残っていました。



ワチガイソウ ↓

弱弱しく咲いた株を見ます。



ミヤマキケマン ↓

流石に深山のものは色鮮やかに感じます。



シロバナエンレイソウ ↓

今回出会った花は皆こちらのシロバナエンレイソウでした。



ヤマシャクヤク ↓

ヤマシャクヤクは未だ蕾で、花が見られずに残念です。



チチブシロカネソウ ↓

同行のお友達が出会いを強く希望していた花だけに、彼はその強い執念で探し出しました。
コメント (4)
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