クロ岩に着いて、岩裾を少しだけ攀じています。前日の記事ではサツキの花と岩茸を見ましたが、ここで岩に着生したマメヅタランの花を見ました。これも16日の記事で見たムギランと同じように岩の上を好んで生育します。
つい先日、NHKのTV番組で屋久島で縄文杉を超えるような大木を探すという番組を見たばかりでしたが、その中で太い屋久杉の樹上に昇り、梢の高いところに着生している植物を紹介してくれましたが、その中の一つにこのマメヅタランも入っていました。 マメヅタランやムギランは岩にも木にも着生するのです。
マメヅタラン ↓ ↓
花は黄色い小さな花で10mmほどだったように感じました。
三ツ瀬明神山 ↓
梅雨時に特有のくぐもった空ですが三ツ瀬明神山が見えています。あの山は登りごたえのある岩山で、
標高は1000mちょっとなのですが、愛知県内では貴重な高さです。
長い細い鉄の階段 ↓ ↓
岩稜上に何度も出て来る鉄製の階段ですが、もしもこれが無ければ東海自然歩道歩きは危険この上ないこと
でしたでしょう。日本の高度経済成長期のうちによくぞ作り込んでおいてくれたものです。
ササユリ ↓ ↓
今山行ではこの一度だけササユリの花を見ました。近年はイノシシによって掘られてしまい、
随分数が減ってしまいました。
岩稜にワイヤーの手摺 ↓
両脇が切れ落ちた個所ではこのような措置が取られていて大変ありがたいことです。
弓張山系 ↓
南の方角には春に歩いた弓張山系がありましたが、見えている部分はそれよりもだいぶ北になります。
瑠璃岩 ↓
前方に岩が見えますが、あの部分が鳳来寺山の最高地点695mの瑠璃岩(または瑠璃山)になります。
ガンピ ↓
道筋にガンピの花が出て来ました。
ソヨゴ ↓
同じく岩稜の道沿いでソヨゴの花も見かけました。
服を着ていて、移植ごてを持っていませんでしたか?
最近は人間によるササユリの盗掘・持ち帰りはだいぶ少なくなりました。
ここ10年くらいはイノシシによる食害がひどくて、かつてササユリの群舞が見られた棚山高原の付近ではササユリの花はすっかり影をひそめてしまいました。
今ではイノシシが入れないような険しい岩場のものだけが目に付く程度になっていますね。
イノシシにとっては百合の根は極上の御馳走みたいですね。
東三河の鳳来湖を囲むような岩山には切れ落ちた岩稜が多くありまして、そこに登山ルートがつけられていたりします。
ところが危険な場所には大概このように鉄梯子や、ワイヤーの手摺がつけられていて、普通に歩くことが出来ます。
もしもそういう措置が施されてなければ「危険この上なし」というような場所が多くあります。
三河でもクモラン、ヨウラクラン、マメヅタラン、ムギラン、セッコク、フウランというような着生のランもだんだん数が少なくなってきました。