ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

「大相撲名勝負物語」

2017-11-16 09:21:28 | 草花
先日、山の神様と、三河山間部にドライブに行った折、高原上に道の駅があり、そこで買い物をしたときのことです。

別棟に観光案内コーナーがあり、ついでに立ち寄ったところ、本棚があり、そこの本は「無料で持ち帰ってよい」・・・・というビラが貼ってありました。
古書の持ち帰り場所ということですね。

本棚を見ていくと「大相撲名勝負物語」(原 三郎著 株式会社光風書店昭和52年発行 )という本が目に留まり、中身を見ると羽黒山、東富士、照国、千代ノ山、鏡里、吉葉山、栃錦、朝潮、若ノ花、大内山・・・・という名前が目に入ってきました。
無人の施設ですので、断りも入れることなくその本を持ち帰りました。

家に帰ってその本のページを繰ると、そこには大東亜戦争が終結した時からの大相撲復興の歴史が書かれていて、早くも昭和20年11月5日に新番付が発表されて、それには伝説の横綱双葉山の名前も載っています。
羽黒山、安芸海、羽黒山、照国、東富士、前田山、名寄岩、三根山、千代ノ山など錚々たる力士の名前が挙がっています。
この時は東西対抗というスタイルで、取り組みの日数も10日しかありませんでした。
それは秋場所であり、優勝は羽黒山が10戦全勝で飾り、不滅の69連勝を樹立した双葉山はこの場所全休で、場所中に引退を声明しました。

そこから始まって昭和30年秋場所に鏡里が14勝1敗で優勝するまでの、ちょうど10年間の好勝負が星取表とともに記述されていました。

のちに我が国のプロレス界の第一人者となった力道山は昭和21年秋場所に新入幕し、昭和25年夏場所に関脇で8勝7敗の成績を最後にした後に、突然断髪廃業しています。(同年秋場所は全休となっています。)

この本の中で小生が注目したのは、末尾付近に書かれた「栃錦-大内山、戦後随一の死闘」というくだりでした。
栃錦ファンであった小生は、ラジオにかじりついてこの取り組みを実況放送で聞いていたので、この記述に注目しました。

この時の番付表に名前を連ねている力士は、この両者以外に千代ノ山、鏡里、吉葉山、三根山、松登、若ノ花(初代)、琴ヶ浜、鶴ヶ峰、朝潮、安念山・・・・などでした。

この場所14日目に優勝を決めていた栃錦は千秋楽の相手が大内山だったのです。
激しい相撲の挙句に栃錦が首投げという大技で勝利を収めたのですが、手に汗握って応援していたことを今でも鮮明に覚えています。

小生が相撲に興味を持ち始めたのは昭和28年ころからのことですから、双葉山の取り組みはリアルタイムでは経験していませんが、羽黒山や東富士、照国、千代ノ山あたりの取り組みはほんの幽かに覚えています。

上とは趣が全く変わってしまいますが、我家のランの現況を記します。

セッコク ↓

京都の山ちゃん東三河のこりんさんとで鳳来寺山を歩いた時に東照宮境内の一角で草藪に落ちていたものを拾ってきて栃の木に着けているものです。
着けた当座は株が弱っていて、今年は花を見せませんでしたが、来年は花をつけて来そうです。



カトレア ↓





これから寒くなります・・・・と天気予報で言っているのに花を開いてきました。




オンシジウム ↓

これも寒さに向かう時に咲き出しました。気の毒な気がします。





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11/09日 雨生山(うぶさん)(4の4=最終記事):晩秋を飾る草花を楽しみながら山を下る。

2017-11-15 07:06:15 | 草花
11月9日に、早起きして、萩太郎山に行き、そこで山岳景観を楽しんだ後、車で場所を移動して、新城市郊外の里山で、第二目的の花を楽しんだ山の旅は、この記事で最終となります。

天気に恵まれましたが、山岳眺望は霞のようなものに遮られて、極上というわけではありませんでしたが、満足度70%くらいに感じました。
また、雨生山で晩秋の日差しのもと、山野の草花を愛でることが出来たのも有り難いことでした。

景色や付近の花を存分に楽しんだ後、展望丘から山を下ることにしました。

リンドウ ↓

時刻は午前11時50分。 この時季の、この時間、この花は絶好調です。



センブリ ↓

センブリは花の盛りを過ぎた感じになりましたが、元気な姿を見せてくれます。



ウメバチソウ ↓

峠路に咲くこの花をアテにしてきましたが、今年の出来はあまりよくはないようで、花が小さいと感じました。



下山路 ↓

時刻は真昼:明るい空の下で、のんびりと下って行きます。



アケボノソウ ↓

途中で湿地に潜り込みますと、そこにはアケボノソウがありましたが、花はだいぶ前に済んでおり、種を作った姿になっています。



ドウダン ↓

湿地の流れの際にドウダンが生えていて、きれいに色づいています。




ウメバチソウ ↓

ウメバチソウを探して湿地内を歩きます。



ヤマラッキョウ ↓

日当たりの良い湿地ですと、ヤマラッキョウもそういう環境が大好きなようです。



ウメバチソウ ↓

ウメバチソウが5輪ほど固まって咲いていたので、近づいて手前の邪魔になる枯れ枝を退かそうとしたら、花に触れてしまい、花びらがハラリ、と落ちてしまいました。これも花の末期に入っていたのですね。



ヤマラッキョウ ↓

湿地内ではウメバチソウよりもヤマラッキョウの方が多く咲いています。



サワシロギク ↓

咲き始めの白色から、次第に色が深まり、花の終末期にはこのように赤い色に変わって行きます。



ウメバチソウ ↓

この花姿を見るのは、今年の最後になると思います。



センブリ ↓

山を下ってきて、小生的にはアテにしている最終の生育地になりました。



ドウダン ↓

山道を下り切り、今度は広い林道歩きになり、道端にきれいに紅葉したものが出て来ました。



リンドウ ↓



花の勢いのよいものが、林道沿いにどんどん出て来ます。


日陰気味で咲くものは、花の色が薄いですね。



林道の終点 ↓

林道の終点が見えて来ました。いつもならあそこに車を駐めますが、今回はもっと先に止めてありますので、もう少し歩きが残っています。



ニョロニョロ ↓

歩きのおまけにはこんな”ご褒美”?が残っていました。
小さなヤマカガシが道路を横断していきます。



吉祥山 ↓

来た時も仰角で見た山ですが、また同じ角度で見るようになっています。
車に戻って、家路を目指します。
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11/09日 雨生山(うぶさん)(4の3):愛知県と静岡県の県境稜線を、展望丘までのんびり歩いて行く。

2017-11-14 07:04:24 | 草花
遠くの山の眺望が、期待外れでしたので、花を楽しむことに切り替えて、県境稜線を東進することにします。
この日は夕方の少し前に、孫たちの迎えと、送りの時間的な約束事がありますので、その制約と折り合いをつけながら行動しています。

遠くの眺めは良くはありませんが、天気は快晴で、暑くも寒くもない、山歩きには最適な時期になっています。 おまけにあたりには秋の草花が咲きこぼれているのですから、こんな贅沢なことはありません。

県境稜線 ↓

背の低い灌木や笹が道の両側にある、適当に日差しの制限された明るい尾根が県境の道になっています。



木標 ↓

「木標」を辞書で引くと、お墓という意味も出て来ますが、ここは単に木につけた標識程度の意味なんでしょうね。



ヤマラッキョウ ↓

稜線上でもこの花が出て来ます。



センボンヤリ ↓

センボンヤリの秋花がほほけた姿になっています。



リュウノウギク ↓

この山ではリュウノウギクも点在しています。



サルトリイバラ ↓

ここでは稜線上で見ましたが、帰路で湿地の藪を訪れた時には、これの棘に泣かされました。



ズミ ↓

実を一粒口にして噛みつぶすと、心地よい酸味が口中に広がります。



雨生山 ↓

先ほど居た山頂を振り返ります。



坊ヶ峰 ↓

県境稜線の西の方を見ると坊ヶ峰が見えています。あの峰は446mで、豊橋市と浜松市の境にそびえます。



センブリ ↓

この山ではムラサキセンブリが優勢で、センブリの方が個体数は少ないようです。



背丈が低い ↓

道脇の松の木は背丈が低くて痩せています。別に木が若いという訳でもなくて、大きく育てないのです。



平尾山 ↓

振り返って西南方面を見ると豊橋市で一番高い平尾山(464m)も見えます。



カマツカ ↓

赤い実をつけたカマツカは、ここでは葉も紅葉させています。



展望丘 ↓

石の積まれた小ピークに着きました。便宜上ここを「展望丘」と勝手に命名しています。
ここからはちょっとした眺めがあるのです。



奥三河の山並み

鞍掛山・棚山・宇連山・三ツ瀬明神山・鳳来寺山(ほんの少し)・船着山などが見えています。



金山 ↓

山頂に反射板を置く金山はお隣に見えていますが、今回は時間の都合であそこまではいきません。



ヤマラッキョウ ↓

蛇紋岩のほとんど裸地でも元気いっぱいに咲いています。



定番の三重連 ↓

三角錐を三つ並べて撮りました。左手前は雨生山・中央は吉祥山・そして一番奥の右側は本宮山です。
この三つのどの峰からも、富士山が見えることになりました。



ナガバノコウヤボウキ ↓

これももう、綿毛がほほけてきています。
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11/09日 雨生山(うぶさん)(4の2):山見から花見に切り替える。

2017-11-13 07:08:13 | 草花
早朝の萩太郎山からの山岳眺望は、まだ残る空中湿度により、不満足なものでしたので、時間が経って、雨生山に来た頃なら、眺望も好転するのではないかと、そんなことを期待しながら歩いています。
高度が上がって来て、視界の妨げになる樹木もまばらになってきましたので、眺めの良いところが多くなっています。
鞍掛山から宇連山 ↓

萩太郎山からの時とは光線の位置が逆になり、今度は順光線で見えています。



三ツ瀬明神山 ↓

三ツ瀬明神山は斜め横からの光線になります。この山の右手に南アルプスが見えるはずですが、それが全く姿を見せません。萩太郎山の時よりも視界が悪くなってしまいました。
目論みが狂い、落胆しながら歩くことになります。
この時点で、山を観るために歩き始めた今回の雨生山訪問ですが、目的を変更して、花を見るために歩くことになりました。



ムラサキセンブリ ↓

時刻は午前10時50分:山の斜面に日が当たってきています、あたりは蛇紋岩地のそっけない地肌です。
そんな中で笹は貧相な姿で育っています。笹に交じって、或いは守られるようにしてなのか、ムラサキセンブリは咲いています。



中宇利方面 ↓

目をやや右(東)に転じて、中宇利方面を鳥瞰します。こちらも北側に山を背負い、穏やかな田園風景が広がります。



東名高速道路 ↓

目を左(西)に転じれば、東名宇利トンネルを西北側に抜け出た部分が見下ろせます。



ヤマラッキョウ ↓

若々しい花が出て来ました。



ムラサキセンブリ ↓

ムラサキセンブリは沢山出て来ますので、どれを撮ろうかと、撮影に迷います。



ヤマラッキョウ ↓




リンドウ ↓




ワレモコウ ↓

今回、色の良い花はこの一株だけでした。



ヤマラッキョウ ↓




山頂はあそこ ↓

大した高さの山ではありませんが、真っ直ぐ登ってみると、意外なことに登りでがあって、山頂まで結構本気で歩いて行きます。



ムラサキセンブリ ↓

センブリと比べるとムラサキセンブリはやや粗大感があります。花は終わりが近づいています。



ヤマラッキョウ ↓

ヤマラッキョウは今が盛りとなっていて、良い姿の花がたびたび現れます。



リンドウ ↓

この道ではリンドウの花もよく出て来ます。これも今が最盛期のようです。



城山 ↓

山頂にアンテナを2本立てた城山がちょっとだけ見えています。直線距離にすると14kmほどしかないのですが、だいぶ遠くに見えています。空は晴れているのに視界は良くないようです。


雨生山の山頂 ↓

山頂に着きました。ここを訪れる人が少なくなっていて、あたりは草むす感じが強まっています。
早速、富士山を見るべく、木の枝の隙間を探します。




富士山は見えない ↓

先日はこの画角に富士山が写り込んでいましたが、今日は全くダメのようです。単眼(の望遠)鏡で、しっかり確認しますが、今日は駄目でした。
空は晴れ上がっているのに、南アルプスもダメ、富士山もダメ、恵那山もダメとなっています。



浜名湖 ↓

山頂から笹をかき分けて南方を見下ろすと、浜名湖が見えます。
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11/09日 雨生山(うぶさん)(4の1):雨生山山頂へ真っ直ぐ登って行く。

2017-11-12 07:11:20 | 草花
萩太郎山からでは南アルプスの眺めが、シルエットになっていて、おまけに空中湿度が払拭されなくて、欲求不満になっていましたので、帰り道にやや回り込んで、雨生山に立ち寄ることにしました。

雨生山から富士山が見えるということを前回教えてもらっていましたので、今日はそれを身に沁みて実感するために、単眼(望遠)鏡を持ってきています。

いつもなら花を愛でながら歩いているところですが、今回は山岳景観を楽しむことに特化して乗り込んできました。
到着は午前10時少し過ぎていました。萩太郎山を下りてから、約2時間ほど経っています。

登山口はいつもとは違って、雨生山の山頂直下まで農道を歩いて行き、竹藪を分けるようにつけられているところから入って行きます。
ここから山頂目指してほとんど直登のような道になりますが、人が通ることが少ないために、笹が道を覆っていて、かなり歩きづらくなっています。

雨生山 ↓

車道脇に車を置いて、これからあの山裾まで歩いて行きます。



田園風景 ↓

車道から続く地道を歩いて行きます。
左に吉祥山、右奥に本宮山、そして手前には灌漑用の池の水面が見えています。



登山口 ↓

電力会社の点検用の道でしょうか、ここから竹藪を分ける道を使います。



鉄塔の基部 ↓

鉄塔のもとを回り込んでいきます。しばらくの間灌木の中を進みます。



サルトリイバラ ↓

道脇にサルトリイバラのたくさん実をつけた姿を見ます。



ヤブコウジ ↓

樹陰ではヤブコウジの実も見ます。



笹の道 ↓

笹が生い茂り、道が見えません。やむなく足で探って進みます。



ミヤマシキミ ↓

樹林が切れるあたりでこの実を見ました。



リンドウの蕾 ↓

樹林が切れて、蛇紋岩地特有の疎らに背丈の低い木の混じった、笹が入った草地になってきました。
こうなるとリンドウやセンブリの出番になります。



やや高度が上がった ↓

山頂目指して真っ直ぐ登って行くような道ですので、高度はどんどん上がって行きます。
平野部を見下ろすような感じになってきました。



まだまだ・・・↓

山腹にはまだ日差しが届いていませんのでリンドウはまだまだお目覚めしてくれません。




ムラサキセンブリ ↓

こちらは日陰でもきれいに開いています。



チェック ↓

自車を置いた場所は道沿いで、ズームして無事を確認しておきます。



ヤマラッキョウ ↓

最初に見たヤマラッキョウはやや古びた花でした。



吉祥山 ↓

吉祥山の山裾を東名高速道路が巻いていきます。



田園地帯 ↓

田園はすでに秋の苅田に代わっています。



カマツカ ↓

カマツカの赤い実が美味しそうで、念のために噛んでみますと、粒が出てきて、実の部分が無く、美味しくも何ともありません。



ムラサキセンブリ ↓

草陰のものを撮りました。



リンドウ ↓

やっと花が開いたものが出て来ました。これからはリンドウの姿を実にたくさん見ることになります。
今年はこの時季がリンドウの花の最盛期のようです。
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