ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

01/21日 葦毛(いもう)湿原と背後の稜線 その3(下段=最終記事):座談山から巻き道経由で葦毛湿原に戻り、下山。

2018-01-26 07:06:53 | 草花
座談山に着き、ここから富士山方面を見ますが、霞んでいて、とても眺めが届かないようです。
それでも、少し粘ろうと思い、持参の菓子や、スナック類をお腹に詰めて、時間を稼ぎます。

恐らく、20分位はそうしていたと思いますが、視界は向上してきませんでしたので、諦めて座談山を下って行きます。

座談山 ↓

座談山の山頂らしき場所は、ほんの少しだけ奥まった場所にあり、三角点の標石もないし、視界も良くありませんので、訪れる人はほとんどないようです。
こんなに寂れた”山頂”も珍しいですね。



座談山の富士山ビューポイント ↓

この鉄塔の足のあたりから、富士山や南アルプス方面が良く見えるはずなのです。



富士山の方角 ↓

富士山の方角を撮りますが、今回は富士山が見えませんでした。

見える時なら ↓

これは2013年の4月に同じ場所から撮った画ですが、それ以来、拙者、雲霧雨左衛門は、ここで富士山を見ていません。



浜名湖 ↓

近くの浜名湖方面でさえも、こんな見え方しかしてくれません。



石巻山 ↓

石巻山方面も、近年は手前の木が伸びてしまい、見える場所が限られてしまいました。



座談山を下る ↓

富士山のお出ましを待っていましたが、体が冷えてきたので、もう山を下ることにしました。
稜線上の道を下り始めますが、身体が冷えた所為なのでしょうか、傷めた前胸部が痛みだし、歩行さえも困難になりました。
この分だと、駐車場に着くのは夕方になるのかな、と危惧して、恐るおそる足を踏み出していきます。


カンアオイ ↓

被写体を見つけて、写真を撮ろうとして屈みこむと、痛みが走ります。
やむを得ず高い姿勢で、思い切りズームして写真を撮ります。
綺麗な模様の葉ですね。



今回の折り返し点 ↓

ここまではかなり急な下り道でしたが、これからしばらくは、山斜面の巻き道になります。
身体が温まると、痛みが和らぎ、なんとか歩運びできるようになり、ほっとしています。



巻き道歩き ↓

しばらくの間は、上下の凹凸の無い、こんな道を歩いて行きます。




イズセンリョウ(実) ↓


蕾 ↓

イズセンリョウは、花の蕾と実を、見ることができました。



アオキ ↓

アオキの実は、ここで初めて見つけました。



尾根に上がる木段 ↓

先ほどは、この階段の上をすり抜けましたが、今度は、階段の下をすり抜けていきます。



一息峠 ↓

ここまで来ると安心です。葦毛湿原までは、あと20分ほどで戻れます。




湿原目指す ↓

一息峠からは、今までの巻き道とは違って、下り勾配のある道となります。



バイケイソウ群落地 ↓



途中で、バイケイソウの群落地の脇を通りますが、バイケイソウは、その気配がまだありません。



ミヤマシキミ ↓

道に近いところで、たくさん赤い実のついている木がありました。これはどうやら、ミヤマシキミのようです。




木道の始まり ↓

木道が見えると、下り勾配が殆んど無くなった、ということになりますので、安心感が出てきました。


葦毛湿原内 ↓



湿原内のいたるところに、こういう回復作業の理由や、その結果報告、そして、湿原保護の注意書きが示されていました。



シラタマホシクサ ↓

この湿原の”名物”的な存在のシラタマホシクサも、少しずつ回復基調にあるようです。



木道交差点 ↓

湿原の中央部で、木道が交差しています。小生は湿原を出る方向を採ります。



ウメモドキ ↓



ここでもまた、小さな赤い玉が、たくさん生る木を見つけました。近づくと、ウメモドキのようです。



湿原前広場 ↓

湿原内の木道を下りると、そこは、来た時に通った広場です。



アセビ ↓

来るときに気づかなかった、アセビの木です。蕾をたくさんつけています。



駐車場着 ↓

導入路を帰って行きます。やがて駐車場が見えて来ました。



総歩行数 ↓

大した歩数ではないのですが、身体の痛みが出て、相当難儀をしてしまいました。

喩えとしては、横綱稀勢の里関には失礼なことかもしれませんが、怪我はきちんと直してから、”お仕事”をするものですね。
「お仕事しながら怪我を治す」・・・・なんて、とんでもない料簡間違いだ、とつくづく思い知らされました。
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01/21日 葦毛(いもう)湿原と背後の稜線 その2(中段):稜線に出て、アップダウンを繰り返し、TV中継所まで

2018-01-25 07:04:28 | 草花
マンサクを見てからは、急斜面の灌木のジャングル帯を攀じ登り、それからは小尾根を歩いていますが、この小尾根は、かつては薪炭材伐り出しの杣道のようでしたが、今は通る人もなくて、草生すところとなっていて、そこにサルトリイバラが茂っているという、大変歩きづらい道に変わってしまいました。
そんな所を苦労して通り抜けていきます。
ミヤマシキミ(実) ↓


(蕾) ↓

ミヤマシキミは前年の実をつけた株も、今年咲く花の蕾の株も、両方出て来ます。



コクラン(群生地) ↓

尾根上に、ちょっとしたコクランの群生地がありました。



ヒトツバ ↓

稜線近くになると、岩の上にヒトツバが出てくる場面が多くなります。



稜線に到達 ↓

やがて伐り出した木が固まっているところに出ました。これは虫害に遭った木を伐り、シートをかぶせて消毒していた名残ですね。
目指す稜線に着きました。これにて藪歩きは終わります。



稜線上の道 ↓

ここからは弓張山系の稜線歩きとなります。



展望岩より ↓

稜線歩きに移行してすぐに、展望の得られる岩場が出て来ます。
そこに立ち寄り、二川付近の街並みを見下ろします。



稜線歩き ↓

展望を楽しんだ後は稜線歩きに戻ります。両側の植物が風が遮ってくれて、暖かい山歩きになっています。



ヤブツバキの蕾 ↓

椿の花を探しながら歩いていますが、咲いたものがなかなか現れません。



コウヤボウキ ↓

コウヤボウキも時々現れます。



カマキリの卵鞘(しょう) ↓

カマキリの卵はこのあたりで固まってみることが出来ました。不思議なことにこれ以後は気づきませんでした。



これから歩く尾根道 ↓

稜線上で岩の露出した箇所に差し掛かり、そこから、これから行く方面を見渡します。



赤岩尾根 ↓

今歩いている稜線に並行するかのようにして、約3.5km先に赤岩尾根が見えます。



モチツツジの蕾 ↓

狂い咲きを終えたモチツツジが萎んでいます。



ヤブツバキ ↓

やっとヤブツバキの花に出会いました。ここの花は相当傷んでいます。



ジャノヒゲの実 ↓

ジャノヒゲの実は実に美しい瑠璃色をしています。まん丸に光り輝く姿は、宝石のようです。


イチゲキスミレの咲く峠 ↓

アマナとイチゲキスミレの花の時季ならここを訪れる人たちも多いのですが、今はすれ違う人も少ない寂しい峠路でした。ここに「風越峠」という名称の看板がつけられていました。


栗 ↓

小さな栗のイガを見つけました。稜線上では珍しいことでした。



クチナシの実 ↓

これもこの場所では、初めて見かけたクチナシの木でしたので、これが本当にそうなのかと半信半疑でしたが、この実を見つけて確信に変わりました。


サルトリイバラの実 ↓

このトゲのある蔓には今回も悩まされましたが、今は道の上を歩いていますので、実を観賞する気持ちも出てきました。随分実のつき方が良いですね。




279メートルの三角点 ↓

地図では、稜線上に三角点があることになっていましたが、ここに来て、それが現実であったことを再確認できました。



階段上のT字路 ↓

左手の下方から、葦毛湿原より来る道が、木段を通して合流してきます。



来し方を振り返る ↓

今まで歩いてきたところを、振り返ります。


石巻山 ↓

山頂部が、露出した岩で覆われる石巻山は、右手(北方)に見えています。



本宮山と石巻山 ↓

今日の天気では遠くまでを見渡せませんが、左に本宮山、右に石巻山が並んでいます。




TV中継所 ↓

TVの中継所に着きました。以前はカタクリの花が広い範囲で見られましたが、近年は人の踏み荒らしや、シカの食害なんでしょうか、随分数が減ってしまい、今はロープで立ち入り規制などをしながら、保護をしているようです。


オケラ ↓

そんなロープの保護区域内にオケラの枯れた株が立っていました。保護をするのは結構ですが、今度は栽培するようなことがされています。
伝聞ですが、シモバシラもここで”栽培”しているとか・・・・・・
いったい、”自然の植生”とはどうあるべきなんでしょう?


座談山方面 ↓

今回歩く最遠点である、座談山方面に向かいます。
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01/21日 葦毛(いもう)湿原と背後の稜線歩き その1(上段):久しぶりに来る葦毛湿原は、草紅葉も冬枯れの原だった。

2018-01-23 07:04:23 | 草花
一昨日にマンサクの花を見るために葦毛(いもう)湿原の背後の山を歩きましたが、マンサクの花については、昨日の記事で紹介しましたが、それ以外のレポ-トは、上・中・下と三つに分けて記事にします。

位置図 ↓



概念図 ↓


実行図 ↓

車を置いた場所から反時計回りで歩きました。



断面図 ↓


駐車場 ↓

朝、家を出たのが午前10時で、この駐車場に着いたのは1時間半後のことでした。
もうお昼前ということで、時間が遅かったので、駐車場もぼちぼち空き始めていました。



長尾池 ↓

駐車場の隣に灌漑用の池があり、そこには水鳥が来ています。
案内によると、オカヨシガモ・ヒドリガモ・オオバン・ホシハジロなどがいるようです。



導入路 ↓

駐車場から湿原の入り口まで、こういう道を10分ほど歩いて行きます。



きのこ ↓


湿原前の広場 ↓

湿原の入り口前の広場に来ました。



モニュメント ↓

入口にはこんなモニュメントが地味に立っています。
湿原には西側から入ることにしました。



湿原保全の作業 ↓

湿原に西側から入る道を歩いていますが、先ほどまでエンジンの爆音がしていたのは、この人たちの作業の音でした。
湿原を回復・保全する作業の方たちが、立ち木を伐り倒していたのですね。
湿原内で木が野放図に増えて成長すると、湿原に日が差し込まなくなるし、あたりを潤す表面水が木に吸われて枯渇するので、この邪魔な木をどかす作業をしていたのです。



木道 ↓

この木道から湿原歩きをしていきます。



湿原内 ↓

湿原内の草は冬枯れで、花の一つもない寒々とした景色が広がります。



保全作業の内訳 ↓

回復・保全作業の内訳・意味が説明されています。



湿原の真ん中付近 ↓

湿原の真ん中あたりに来ています。湿原には帰りにもう一度寄ることにして、この湿原を通り抜けていきます。



湿原から離れる ↓

湿原から離れて、山道に入って行きます。



山の斜面に取付く ↓

山の斜面に取付き、これからすぐに道がなくなります。
疎らな灌木のジャングル帯をゆっくりと歩いて高度を上げていきます。



ソヨゴ ↓

ソヨゴの実を見ますが、随分まばらな付き方ですね。



マンリョウ ↓

この山ではこれ以後、マンリョウの木を何度も見ます。



コクラン ↓

小規模の土石流があったようで、この株は流れた小石の上で干からびたような姿で居ました。
この株を持ち帰って、家で回復させたのちに(成功すれば、)またここに戻すことにします。



マンサク ↓

マンサクの花を見た後は、そこから急斜面を攀じるようにして登って行きます。


藪の中 ↓

ここでもまた、灌木のジャングルを通り抜けます。



ヤブコウジ ↓

ヤブコウジの小さい可愛らしい姿に元気を注入して貰っています。



豊橋の市街 ↓

そんな斜面でも、これが一種の小尾根であり、高度が上がると見晴らしの利く場面も出て来ます。
背後に豊橋の市街が見えたりします。



ネズミサシ ↓

付近に自衛隊の射撃練習場があり、「パン」・「パン」・・・と割合近くで音がします。
流れ弾は大丈夫かいな?・・・・なんて心配しながら歩いています。



赤岩尾根 ↓

向こうに弓張山地の主稜線から派生した赤岩尾根が見えます。 高度はもう、目指す稜線と同じくらいになっているようです。



ヒイラギ ↓

岩場で、身体を支えるために枝を掴もうとしたら、「チク」っとしました。ここでは葉の細かいヒイラギの木が自生しています。
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01/21日 「先んず 咲ぐ」 葦毛湿原の背後の山腹で、マンサクの花を見てきました。

2018-01-22 10:54:39 | 草花
昨(21)日、マンサクの花を見るために、葦毛湿原の背後の山中を歩いて来ました。

そのマンサクの咲く場所は、山腹の急斜面で、足場が崩れてだいぶ様変わりしていましたが、マンサクの花は咲きだしていました。
大分高いところで咲いていたので、望遠で一杯に引き寄せて撮りましたが、どれも、未だ近づき方が不十分の画となりました。

そのついでに、稜線歩きをして、富士見スポットである、座談山まで足を延ばしましたが、富士山はついに一度も姿を見せませんでした。

マンサク ↓











マンサクの言葉の由来は、ほかの花に先駆けて「先ず、咲く(先んず咲ぐ)」からともいわれるし、田んぼの畔にこの枝を挿して「豊年満作」を祈るからだとも聞きました。
そのどちらでも構いませんが、この花は確かに他に先駆けて咲くものなんですね。

この花を見た後は、急な斜面を真っ直ぐ登り、稜線に乗り上げて、そこから座談山まで細かいアップダウンを繰り返します。
途中で傷めている前胸部が痛みだし、這う這うの体で下山、やっとの思いで家に戻ってくることが出来ました。

まだ打撲傷から、全然癒えていなくて、山歩きは当分の間お預けとしておいた方がよさそうです。
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1/20日 大寒の今日 福寿草が全開しました。

2018-01-20 11:54:59 | 草花
ついに大寒の日がやって来ました。
今日はそれほど寒くはありませんが、近いうちに寒波が襲来するということですし、最近は小児のインフルエンザが流行の兆し有り・・・・・とのことですので、「大寒」は額面通りに受け取って、寒さに備えることに致しましょう。

拙庭では先日来フクジュソウが蕾を拡げ始めていて、完璧な花姿をいつ見せてくれるのか・・・ということを、毎日楽しみにしていました。

それが皮肉なことに大寒の本日、花を目いっぱい開いてくれたようです。

1/20日午前11時 ↓


1/20日午前11時半 ↓

これで、合格点でしょうね。昨年植え替えをして大事に育てては来ましたが、根を傷めていたようで、生育は必ずしも順調ではありませんでした。
今年は花の後の手当てをしっかりやって、来年以降の肥培に努めようと思います。



マンリョウ ↓



マンリョウは、未だ、実がまずいのでしょうね。野鳥が今のところ食べに来ていません。



センリョウ ↓

マンリョウと比べると、センリョウの実はおいしいようで、外にさらしておくと、必ず野鳥の餌食になります。
山の神様が、仏様にお供えするために、ビニールをかぶせてそれを防いでいます。



オモト ↓

オモトの実は、ナメクジが受粉させて結実する、ということをネットのお友達から聞いていますので、オモト周辺は、ナメクジの駆除を控えるようにしています。
その甲斐あってか、いく株かが実を見せてくれました。
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