ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

9/28日 南木曽(なぎそ)岳 その1:台風の来る前に ”急ぎ働き”?で歩いて来ました。 林道から山に入って行く

2018-09-30 08:56:24 | 草花
非常に強い台風24号は、9月30日の午前7時現在で、屋久島あたりにあって、北東に進んでいて、本日(日曜)中に本土に上陸して来る模様です。
この台風は暴風と大雨を伴っていますが、太平洋岸では高波・高潮にも警戒が必要です。
既に被害の出ているところもあって、最大限の警戒が必要なようです。どうか(お互いに)お気を付けてお過ごしください。


先日、富士見台に登った時に、素晴らしい景観に浴して、感激しましたが、中でも久しぶりに見えた北アルプスは嬉しい眺めでした。
その北アルプス穂高岳の前にで~んと聳えていたのは南木曽岳でした。その存在感が圧倒的でした。
そこで、この山のことをネット上でを調べてみると、木曽御嶽、木曽駒ヶ岳と並んで木曽の三岳の一つに数えられているそうです。 標高こそ1,679mと月並みですが、なかなか面白そうでしたので、台風の来る前に”急ぎ働き”で歩いて来ました。(鬼平犯科帳の”急ぎ働き”は血なまぐさいお仕事ですが、こちらは殺生を伴いません。)

富士見台から見た南木曽岳(9/23日撮影) ↓

北アルプスをバックに従えて、量感たっぷりのこの姿にほれ込みました。
このときは、背後に乗鞍岳、穂高岳、常念岳、鉢盛山が薄く見えていました。



位置図 ↓




行程の鳥瞰図 ↓



実行図 ↓

時計回りで歩きました。なお、この山の周回部分は一方通行になっていて西側から頂上を目指して登り、頂上からは東側のコースで下ることになっています。



断面図 ↓

図でも明らかなように、登山道の途中での上り下りは無くて、往路は山頂目指してまっしぐらに登り、復路では下山地点目指して一本調子で下って来ることになります。


駐車場の避難小屋 ↓

この場所に夜の11時前に着き、夜明けまでこの避難小屋の中でお世話になりりました。
板敷の床に、今回は緩衝材を持って来なかったので、少しだけ寝づらかったです。

翌朝、午前4時30分に起床しました
山で満足いく景観を得ようとすると、朝の早発ちが必要になります。


林道歩き ↓

歩き始めはまだ薄暗い午前5時20分でした。
あたりがやや明るくなって写真を撮り出したのは、05:45分のことです。



イタドリ ↓




アケボノソウ ↓

今年は初めて見たことになりました。



金時の・・・・・・↓

看板だけ撮って、池はあったかどうか・・・・・? 迂闊でした。



林道歩きの終点 ↓

ここで林道が終わります。



橋の向こうが登山道 ↓

橋の向こうに「登山道」と看板に書いてありますが、登山道はこの橋からとみるべきでしょうね。



山の中 ↓

いよいよ山道歩きが始まりました。



分岐点 ↓

この場所から、登りは左の道を採る一方通行になります。
従って右の道で、ここに下りて来ることになります。



アキノキリンソウ ↓

光が足りないので、元気な姿には撮れませんでした。



金時の洞窟 ↓

林道歩きでは”金時の産湯の池”とありましたが、今度は金時の”洞窟”です。
何故にか金時が出てきますね。



不思議な木段 ↓

倒木を利用した不思議な木段ができています。
聞くところによりますと、地元のボランティアの方が、登山道を整備していると言うことですが、大変ありがたいことです。



木段はどんどん出てきます。

木段を有り難く踏みしめていきます。 雨の翌日ですので、滑らないように注意して。



ミヤマシキミ ↓

花の少ない時季に、赤い色は目に鮮やかに飛び込んできます。



バイカオウレン ↓

バイカオウレンの葉を見つけました。この山でも咲くのですね。



喉の滝まで ↓

「喉の滝」とは変わった名称ですね。それがどんなものだか楽しみにして歩いています。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9/23日 神坂(みさか)山・富士見台 その6(最終記事):林道歩きで栃の実、栗拾いをして神坂神社の駐車場に戻る。

2018-09-29 07:08:58 | 草花
神坂山・富士見台のシリーズの最終記事となりました。
下山の道筋では山裾の林道を歩いて、出発地点の神坂(みさか)神社の駐車場まではもういくらも残ってはいませんが、林道は山道とは違い道幅が広くなり、空気の通りが良いし、日当たりも良くなりますので、草花にとっては好ましい環境なんでしょうね。
沢山の種類のものに出逢い、その一つ一つに”寄り道”しながらごくのんびりと道を歩いて行きます。

昼にも咲いていた ↓

マツヨイグサ 宵待ち草 月見草・・・・夜に咲く花がお昼の時間に咲いています。
昼咲き月見草なら別の種類の花ですね。



ここでもイタドリ ↓

この山行では山頂付近でも見たイタドリでしたが、やはりこのあたりの環境が一番しっくりくるようです。



キツリフネ ↓

今度の”ツリフネソウ”は黄色の、「キツリフネ」が出てきました。



モミジガサ ↓

東北地方では春先の若いものをシドケと呼んで、人気の高い山菜だと聞きます。



ミヤマタニソバ ↓

老眼では確認しづらい、実に細かい花が咲いています。



ん? 白っぽいツリフネソウ→エンシュウツリフネソウ ↓

赤紫ではなくて黄色でもない、ピンク色の薄い、むしろ白っぽいツリフネソウに出逢いました。
ネットで調べてみると、ツリフネソウは白と赤紫色が混じって咲いて見たり(源平咲き)、花の色にかなりの変化が出るようですね。

追記:この記事を出した後にこりんさんからコメント欄に「エンシュウツリフネ(ソウ)」ではないか、とサジェッションを頂きました。
そこでネット上でエンシュウツリフネソウのことを調べてみると・・・・・・・

引用:
よく見られるツリフネソウは葉の上に花をつけますが、本種は葉の下に隠れるように花をつけます。
同じような花のつけ方をするハガクレツリフネソウの変種とされています。
ハガクレツリフネソウよりも花が小さく、花弁の色も薄いようです。 
ツリフネソウ科の中でただ1種、絶滅危惧種に指定されています。(引用終了)

画のものは葉の下に隠れてはいませんが、それは個体差ということにしておきましょう。
こりんさんには御礼申し上げます。



アカバナの仲間 ↓

上のツリフネソウのすぐそばで、アカバナの仲間も見つけました。



クズ ↓

クズの花はこの山中では珍しいと思いました。


タマアジサイ ↓

花が未だ残っていました。



林道から山道に入る ↓

林道歩きが終わり、山道に入ります。神坂(みさか)神社はすぐそこになってきています。



セキヤノアキチョウジ ↓

やや陰地で、疎らに花をつけていました。



ノブキ ↓

これも地味な花ですね。葉っぱでその存在を知ることになりました。



ヤマボクチ ↓

朝同じ道を歩いて来たときは、薄暗い中でしたので、こういう草に気づきませんでした。


ヒキオコシ ↓

これも地味な存在ですね。



神坂神社の裏手・横手 ↓

神坂神社の裏手に着きました。栃の大木が何本か立っており、人が拾い残した実がいく粒か落ちていますので、そういうものを拾い集めていきます。
栃の実はあく抜きが面倒で難しいと聞きますが、その実を集めて持ち帰り、家で栃餅つくりに挑戦しようとしています。


御神木の日本(やまと)杉 ↓




トチの大木 ↓




神坂神社 ↓

神社の社殿を挟んで栃の大木と御神木の日本(やまと)杉が立っています。
神社の境内で、やや遅い昼食休憩を取ります。



ヤマジノホトトギス ↓

境内で栃の実拾いをしている中で、この花を見ました。



フシグロセンノウ ↓

同じ場所でフシグロセンノウも見ました。今年はもう見ることは無いと思っていましたが、奇跡的な一輪だったかもしれません。



駐車場に帰着 ↓

ここに戻ってきたのは午後一時過ぎでしたが、急いで下ってくれば正午近くの帰着も可能だったかもしれません。
途中で思いの外に草花が出てきたので、それに拘ったり、木の実拾いに時間を掛けたりして、相当気ままに過ごさせてもらいました。

それなのに、車での帰途では事故渋滞などに遭遇して、自宅に着いたのは日没時刻近くになってしまいました。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9/23日 神坂(みさか)山・富士見台 その5:萬岳荘に立ち寄り、来た道を戻り、ブナコースに入って行く。

2018-09-28 07:00:55 | 草花
富士見台山頂からの景色を満喫して、これから先は山を下る一方になります。
まず始めは笹原の稜線を歩いて、御坂(避難)小屋まで行き、そこからは萬岳荘を目指して、やや急な斜面をジグザグを切って下って行きます。

萬岳荘からは、朝歩いて来た山道を、ブナコースの分岐点まで下って行きます。
その分岐点からはブナの疎林を経由して、山仕事の車が通れる林道に出ます。
この記事ではそこまでのレポートをしていきます。

萬岳荘 ↓

萬岳荘はなかなか瀟洒な建物でした。立ち寄って管理の女性に話を聞いたところ、ここでは宿泊ができますが、食事は自炊に限るそうです。
この施設は阿智村の村営で、中津川や飯田方面からこの場所まで車で入って来られるのです。


そのへんの話を聞いた後、この建物を後にします。


水場 ↓

来た道を戻っています。萬岳荘のすぐわきのものを含めると、道沿いに水場が3ヶ所ありました。



カラマツコースとブナコースの分岐点 ↓

カラマツコースとブナコースの分岐点に来ました。
来るときにカラマツコースで登ってきましたので、復路はブナコースを採りました。



ここでもタマゴタケ ↓

ここでも綺麗に”咲いた?”タマゴタケを見つけました。



ブナ林 ↓

ブナは道沿いに出てきました。



掛け橋 ↓

崩落地では木橋が掛けられています。



部分的な紅葉 ↓

部分的な紅葉も見ますが、まだ時季が早いです。



針葉樹の植林帯 ↓

ここでは鹿の食害のために、樹をこんな方法で保護しています。



アザミの一種 ↓




林(車)道の終点 ↓

山を下ってきて、人の歩く道と、作業用の車両が入って来られる道の交点に来ました。



栃の実 ↓

そこには栃の実が落ちていましたが、大方は拾われた後でした。



ゲート ↓

ここで一般車を止めていますね。歩行者はゲートの両脇を回り込みます。



カツラ ↓

カツラの木の葉は未だ黄葉していないので、幹の部分を撮りました。
しかしこれは何本も叢生していますね。


カニコウモリ ↓




ツリフネソウ ↓

今年初めてのツリフネソウです。赤いものを見ましたので、黄色(キツリフネ)が出てこないかと、期待して行きます。



執着心 ↓

砂防ダムに流木が引っかかっています。
海からイルカ君が遡上して、ここで試練を受けているようです。執着心を発揮して無事クリアできるかどうか・・・


ゲンノショウコ ↓




キブシの実 ↓




オトコエシ ↓

花の終末期で、ちょっと寂しい姿でした。



ミズヒキ ↓




リョウブ ↓




ツリバナ ↓

久しぶりに見るツリバナですが、この風情に思わず惹きつけられました。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9/23日 神坂(みさか)山・富士見台 その4:富士見台の山頂にて山岳景観を楽しんだ後、萬岳荘に向けて下って行く。

2018-09-27 07:01:53 | 草花
富士見台の山頂に着き、360度の大展望を楽しみます。
所々に雲が湧いてはいますが、まだなかなかの視界が残っていて、大げさな表現をすると、富士山と加賀の白山が見えなかったかな・・・・と言いたくなるような出来栄えでした。

木曽御嶽 ↓





北アルプスの峰々と手前に南木曽岳 ↓

こちらの方面は霞が濃くなり、乗鞍岳はついに見えなくなり始めました。


穂高岳をズーム ↓




中央アルプスの北部 ↓

中央アルプスには斜光線が当たり、見やすくなっています。


中央アルプスの南部 ↓




八ヶ岳 ↓

この山塊も幽かに見える程度でした。



甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳 ↓

南アルプス方面は逆光線の位置にありました。



南アルプスの北部 ↓




白根三山と塩見岳 ↓




荒川・赤石・聖岳付近 ↓




聖岳以南 ↓




白根三山をズーム ↓




塩見岳を単独で ↓




荒川岳・赤石岳・聖岳をズーム ↓




中津川方面 ↓




山頂越しに恵那山 ↓




山頂の賑わい ↓

山頂を離れる時も、登ってくる方は続々と続きました。
これにて山頂から来た道を、今度は萬岳荘を目指して下って行きます。



自転車 ↓

頂上付近で、マウンテンバイクの方とすれ違いました。



イタドリ ↓

こんな高いところにイタドリが実をつけていました。



ノリウツギ ↓

萬岳荘の直前まで来ました。登山道わきのノリウツギは花がドライ化しています。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9/23日 神坂(みさか)山・富士見台 その3:神坂山の山頂から笹原の稜線を歩き、富士見台の山頂に着く。

2018-09-26 07:09:06 | 草花
神坂(みさか)山の山頂からの眺めは、必ずしも全方位ではありませんでしたが、それでも見えている山岳景観を楽しみます。

穂高岳 ↓

穂高連峰は、相当な霞の中に浮かんでいました。



乗鞍岳 ↓

乗鞍岳も穂高連峰と同じように、霞の中にぼんやりと浮かんでいます。



北アルプスと手前の南木曽岳 ↓

北アルプスの眺めとは対照的に、手前の南木曽岳は相当な質感で聳えています。



蛇峠山 ↓

雲海の向こうに浮かんでいるのはアンテナ群を持った蛇峠山です。



大川入山と恩田大川入山 ↓

蛇峠山の右側にこの山群があります。



岩に刻字 ↓

山頂の岩に刻まれた字ですが、これは判読不能でした。「岩田石?」



恵那山 ↓

神坂山の頂からは木が邪魔をして恵那山が見えませんでしたが、少し移動すると見えて来ます。

山頂を後にして、富士見台に向かうことにします。


笹道の起伏 ↓

この笹原の稜線を、一旦鞍部まで下ってから登りかえして、富士見台目指して歩いて行きます。



白根三山 ↓

稜線歩きをする中で、南アルプスの白根三山も見えています。



天空の領域 ↓

青空の中、天と地の際を歩いて行きます。



ササユリ(の種) ↓

ここはササユリの名所のようで、その名残りも出てきます。



ノギラン ↓

花は終わっていますが、こういうものも咲くのでしたか。



ホツツジ ↓

花がわずかに残っていました。



アキノキリンソウ ↓

アキノキリンソウは、稜線上でも未だ盛んに咲いています。



ヤマハハコ ↓

白日の下で眩しく咲いています。



行く手にロープ ↓

ササユリ保護のための措置なのでしょうが、これもやむを得ないことなのでしょうね。



遭難碑 ↓

落雷で遭難された方を慰霊する石碑ですね。



神坂(避難)小屋 ↓

無人の小屋ですが、ここで一晩泊まって見たくなるような建物でした。



乗鞍岳 ↓

乗鞍岳方面はこれから後、視界がどんどん悪くなっていきます。



頂上直前 ↓

富士見台の頂上直前にまで来ました。これなら山岳景観はまず良さそうです。



富士見台山頂 ↓

山頂には7~8人の人がいて、それから後も人が来て、ここが人気の場所だということが良く判りました。

次回の記事では富士見台の山頂からの景観をお送りします。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする