ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

10/25日 東三河の丘陵古墳群 旗頭山の秋景色

2014-10-31 06:29:12 | 草花
この日は朝の内に雨生山を歩き、時間が余ったので帰りの道で、こりんさんから情報をいただいていた場所にちょっと立ち寄って行くことにしました。

その場所とは旗頭山という標高100メートルに満たないところで、”山”というよりもむしろ丘陵といったほうがふさわしいようなところですが、ここも蛇紋岩地質のようで、そういう植生があるとのことでした。

そして、特筆するべきことは、この山の尾根に分布する積石(つみいし)塚と土石混合墳からなる群集墳は、豊川流域後期古墳の中でも際立った特色を示しているということです。
積石塚は全国的にみても山口県、広島県、香川県など瀬戸内海地域と長野県、山梨県に分布するだけであり、一説では朝鮮半島や中国遼寧省に出現した墓制と関係のある特殊な古墳群ともいわれるものだそうです。
特に旗頭山尾根上には積石塚が集中し、県下では殆ど唯一の積石塚群の残存地域らしいのです。
他に例をみることの少ないこの古墳群のうち、残存状態良好な24基を愛知県の文化財に指定することによって保存と活用を図っているところのようであります。

そこに行くと、墳墓群のその場所はお寺の裏手の、分譲墓地の一角の上にありました。
墓地の一番奥に駐車場がありますのでそこに車を置いて、お墓の横の道を登っていきました。

山容 ↓

カシミールで描画しました。

歩行図 ↓

赤い線分を左から右にピストンしました。

断面図 ↓

カシミールによる描画です。

駐車地点 ↓

お墓の駐車場所に置かせて頂きました。
墓地の上部に古墳群があります。

保護柵 ↓

古墳群の丘に入るのに、この金網フェンスの中に入ります。この措置は、おそらく鹿や猪の食害除けではないかと思いました。

ツリガネニンジン ↓

丘陵地は一帯にチガヤのような丈の低い草に覆われて居ます。
一番初めに目に入ってきたのはツリガネニンジンでした。

ヤマハッカ ↓

ヤマハッカも複数の場所で群生していました。

ヤマラッキョウ ↓

ここのヤマラッキョウは皆花を開いていました。

アキノキリンソウ ↓

アキノキリンソウも終盤ながら、未だ咲き残っています。

サワヒヨドリ ↓

サワヒヨドリも元気いっぱいで群生していました。もしかしたらフジバカマではないかと期待しましたが、やはり在来のサワヒヨドリでした。

ムラサキセンブリ ↓

雨生山ほど濃い生育ではありませんが、ムラサキセンブリも咲いています。

カマツカ ↓

カマツカは実を赤くし始めています。

遠望 ↓

新城の平野部の向こうには三河の山並みが見えています。

ツルボ ↓

ツルボの枯れた穂が立っています。秋も深まりましたね。

ヤマラッキョウ ↓

ヤマラッキョウの派手な群生がありました。

ムラサキセンブリ ↓

ここでもまたムラサキセンブリを見ます。

古墳の丘 ↓

背丈の低い草が茫々とした丘の上に古墳群は点在しています。

本宮山 ↓

雨生山のときよりも本宮山に近づいていて、山の姿も趣を変えて聳えています。

墳墓 ↓

墳墓はどれも草に埋もれた感じでした。

シモツケ ↓

シモツケは咲き残りの花が細々と残っていました。

ムラサキセンブリ ↓

本日の見収めのムラサキセンブリでした。

ヤナギノギク ↓

ここにも蛇紋岩地に稀産するヤナギノギクが出てきました。

ツリガネニンジン ↓

比較的色の深い花姿でツリガネニンジンが再登場してくれました。

ワレモコウ ↓

秋といえばワレモコウですね。やはりこの草を見ておかないと・・・・

ヤマハッカ ↓

ずいぶん元気な生育状態です。

丘を下る ↓

古墳の眠る丘陵地帯を緩やかに下っていきます。

渋柿 ↓

途中で柿の木を見つけました。熟柿でやわらかくなったものを食べてみるとかなり美味です。
渋くて硬い実を記念にいただき、家に持ち帰り、吊るし柿にしています。

ソーラー基地 ↓

山麓の緩傾斜の空地は格好の場所なのでしょうね。ソーラーパネルが並んでいました。

本日の総歩行数 ↓

雨生山と旗頭山の両方合わせてこれだけの数字でした。


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10/25日 東三河の里山で見る秋の終わりの花たち(下):山頂経由下山するまで

2014-10-30 06:52:36 | 草花
雨生山は標高が313mしかない低山ですが、折角のその山頂は低木に覆われていて、見晴らしがあまりよくありません。
その代わり、山頂の約450mくらい東側に見晴らしの良い小ピークがあります。
仮にそのピークを”展望丘”と名づけておきましょう。

ムラサキセンブリとリンドウ、ヤマラッキョウのたくさん咲く斜面をほぼまっすぐよじ登ってくると、その”展望丘”に着きます。

秋日和の今回は抜群の眺望があるのではないかと期待していましたが、遠くはやや霞んでいて目を凝らしてやっと南アルプスの連嶺が見えてくる程度でした。
こりんさんが持参した双眼鏡で覗いてみると、3000m峰は雪をいただいていました。

至近距離で見る雨生山 ↓

”展望丘”から西の雨生山山頂を見ます。

タムラソウ ↓

北側の斜面に咲いているのを山ちゃんが見つけました。こんな場所で咲いていたのははじめてみました。

平野部を見下ろす ↓

”展望丘”から平野部を見下ろすお二方です。

浜名湖 ↓

”展望丘”の稜線は県境でもあります。南側に浜名湖が見えます。

ミシマサイコ ↓

薬草として採取されてしまい、今は希少種となったミシマサイコを見つけました。

ミカワマツムシソウ ↓

花探しのためにある区間だけ稜線をピストンしています。稜線脇でミカワマツムシソウを見て行きます。

ウメバチソウ ↓

ウメバチソウの咲く場所も何箇所かあります。

装飾花の付いたミカワマツムシソウ ↓

こちらでは珍しく縁に装飾花をつけたミカワマツムシソウが出てきました。

カキラン ↓

意外なことに結構な乾燥地でカキランの枯れた茎を見ます。どうやらこの夏に花を咲かせた個体のようです。

”展望丘” ↓

”展望丘”に再び戻ってくると、そこで夫婦が休んでいました。奥さんのほうはかなり疲れているらしくて、道に腰を下ろしていて、道を空けるのも大儀そうでした。

本宮山方面 ↓

ここから本宮山方面の抜群の眺めを”賞味”します。

ナガバノコウヤボウキ ↓

朝方はコウヤボウキでしたが、こんどはナガバノコウヤボウキに出会います。
残念ながらピンボケさせてしまいました。

山頂から浜名湖 ↓

雨生山の山頂から眺めるほうが、浜名湖の眺めは広く見られるようです。山頂からはその方角にのみ展望が開けます。

山頂ケルン ↓

ここの山頂に石積みが置かれているのは毎度のことでしたね。

西三河方面 ↓

山頂からまっすぐ下る道を選び、下りていきます。この道からの眺めも相当なものです。
眼下に東名高速道路が見え、豊川市を経由してそれから後は、岡崎方面を含む西三河に入っていきます。

空を舞うアサギマダラ ↓

見晴らしの良い斜面でちょっとした昼食タイムを取りました。
ふと空を見上げるとアサギマダラが飛翔していてどんどん高度を上げていました。

アキノノゲシ ↓

里に下りてあぜ道歩きをする中で、この花を見ました。

茶の木 ↓

さすがに茶の出所ですね、生垣に茶の木が使われています。

ユウスゲ ↓

再び蛇紋岩の露出した斜面の登りに取り付きました。ここではユウスゲの咲いた茎がところどころで立っています。

ソヨゴ ↓

矮小化したソヨゴの木に、実が残っています。

アキノキリンソウ ↓

アキノキリンソウも相当小型化しています。

シュロソウ ↓

山の沢沿いの日陰地にはシュロソウも残骸の姿で見られました。

ネズミサシ ↓

ネズミサシは実をたくさんつけています。

シモツケ ↓

シモツケの咲き残りがわずかにありました。

リンドウ ↓

朝はつぼみでしたが、日の射した今は良い姿を見せてくれます。

歩行数 ↓

約5時間ほどでしたが、花探しの楽しい時間が終わりました。程よい疲れに包まれています。
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10/25日 東三河の里山で見る秋の終わりの花たち(中)

2014-10-29 07:19:56 | 草花
歩き始めは朝の八時過ぎで、場所によっては山蔭で日の差さない場所があり、そういう場所では、花のつぼみしか見られない状態ですが、日が高くなるにしたがって、花に日が当たり、花開き始めるものも出てきます。

山歩きは朝の早出に限るとは言われていますが、こと野草の探勝に関しては、日が当たらないと開かない花もあるわけですから、そうとばかりは言えない部分もあります。

リンドウなどはその最たるものかもしれません。

今回はどんどん出てくる花たちを、重複を恐れずにどんどん出してみます。

オケラ ↓

三河では白く咲く花が主体ですが、このようにピンクに咲く花を見つけると都度、反応してしまいます。

ミカワマツムシソウ ↓

いつもとは違う道を歩いていますので、ミカワマツムシソウの出現頻度が低めになっています。

ヤマラッキョウ ↓

時季が未だ少し早かったかな?・・・と思いながら、このつぼみを眺めています。

ヒヨドリバナ ↓

ヒヨドリバナにアサギマダラがよく吸蜜しに来ますが、今回はその姿をここでは見られませんでした。

ヤマハッカ ↓

横に寝そべるように咲いていますが、野山ではこういうのもアリではないでしょうか。

ゲンノショウコ ↓

ゲンノショウコも出てきて挨拶してくれます。

リンドウ ↓

この個体は、今までにすでに一度花を開いている個体ですね。日が当たれば華麗な姿を見せてくれそうです。

キキョウ ↓

リンドウのつぼみかと思って通り過ぎましたが、山ちゃんとこりんさんが、見つけて、キキョウであることを教えてくれました。花の末期のもののようです。

ホザキミミカキグサ ↓

小さな水の流れ沿いに咲いていました。(小生も含めて)時々人が歩くので踏まれてしまい、だんだん数が少なくなってしまいました。

リンドウ ↓

ついに花を拡げた株に出会えました。日を浴びた美しい姿ですね。

ミヤマウズラ ↓

今年は未だ花をつけられなかったようです。来年には花を見られるのか楽しみです。

センブリ ↓

時々出てくるセンブリには、その都度こだわっていきます。

秋日和 ↓

空はもったいないほどに晴れています。

ヤマラッキョウ ↓

藪を漕いで、日当たりの良い湿地に分け入って来ました。この湿地ではヤマラッキョウの開花したものを見つけることができました。

ソヨゴ ↓

湿地を出て登山道に戻ると、日当たりの良い場所で実をつけたソヨゴに出会います。

ムラサキセンブリ ↓

ムラサキセンブリはどんどん出てきて、京都からこれを見に来た山ちゃんもその出現頻度にあきれているほどです。

奥三河の山々 ↓

小高い場所に来て見晴らしが得られると、奥三河の山々が見えてきます。

リンドウ ↓

リンドウは最早じゃんじゃん出てくるといった感じになりました。

ムラサキセンブリ ↓

ムラサキセンブリも写真を撮るのにどれにしようか迷ってしまいます。

ヤマラッキョウ ↓

ヤマラッキョウも”選り撮り見撮り?”となっています。

ツルリンドウ ↓

今回、初めてツルリンドウに出会いました。

コガンピ ↓

コガンピは花がとっくに終わっていて、今は実をつけた姿でお目見えです。

ヤマラッキョウ ↓

こちら半分は開花して、あちら半分はつぼみですが、今日中に全開するでしょう。

ツルボ ↓

ツルボの種の姿ですね。

センブリ ↓

花付きの良いセンブリを見つけました。

ムラサキセンブリのやや白い花 ↓

ムラサキセンブリの紫味の薄い花を見つけました。
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10/25日 東三河の里山で見る秋の終わりの花たち(上)

2014-10-28 07:28:15 | 草花
京都の山友達である山ちゃん(=山大好きの山ちゃんを運営)がムラサキセンブリを見るためにこちらに来るということでしたので、

地元在住のこりんさん(=こりんのとざんにっしを運営)に連絡して、三人で秋の里山を歩くことになりました。

こりんさんは用事があるので、午前中だけのお付き合いとなりました。

幸いなことに10月25日は絶好の秋日和が三人の悪巧みを後押ししてくれました。
そのときの模様を上・中・下と三回に分けてレポートします。

まずはこの山の姿 ↓

カシバードで描画しました。赤い線分を、時計回りで歩きました。

実際に歩いた軌跡 ↓

駐車場所から時計回りで歩きました。

断面図 ↓

低山で、短距離ですので、適当に遊んでいきます。

登山口 ↓

ここに車を置いて、登山届を出すこと無しに歩き始めてしまいました。

エンシュウハグマ ↓

登山道に入るとすぐにエンシュウハグマが出てきましたが、花の終焉間近で、見苦しい部分も見えてしまいます。

コウヤボウキ ↓

後ほどナガバノコウヤボウキも出てきます。

ヤブコウジ ↓

ヤブコウジの粒がきれいになってきています。

センブリ ↓

センブリはちょうど花の見ごろのようで、今山行中ちらほらと姿を見かけます。

オケラ ↓

当てにしていたオケラの花に早くも出会えました。

サワシロギク ↓

こちらにはシブカワシロギクも咲くようですが、厳密な区別点が良くわかりませんので、皆サワシロギクとしておきます。咲き始めは白色ですが、花の末期近くになると赤味掛かってきます。

ムラサキセンブリ ↓

この山ではセンブリよりもムラサキセンブリの数のほうが多くなっています。
このムラサキセンブリはセンブリよりも花も草全体も大きく育ちます。

ツリガネニンジン ↓


リンドウ ↓

朝のうちはまだ日が届かずに花を開いては居ません。

ワレモコウ ↓

こういう花なら長持ちしますね。

ヤナギノギク ↓

高知県とこの地に隔離分布するヤナギノギクです。
蛇紋岩地に稀産の絶滅危惧種のようです。

アキノキリンソウ ↓

道に横から花が突き出ていました。

ヤマハッカ ↓

こういう姿はいかにも秋らしい草ではないでしょうか。

シラヤマギク ↓

未だ頭が目覚めていないのか、写真の出来が良くありません。

ウメバチソウ ↓

折角のウメバチソウも不出来な写真になってしまいました。

前を行くお二人 ↓

五十代、六十代、七十代(小生)が三重連で進んでいきます。

リュウノウギク ↓

この山ではあまり多くは見ません。

桜の園 ↓

山肌にたくさんの種類・本数の桜の木が植樹されている中を通り抜けて行きます。
今咲いている種類もあります。

ササユリの莢 ↓

ササユリは種の莢を重たげにつけています。

ミカワマツムシソウ ↓

蛇紋岩地に特産のミカワマツムシソウが出てきました。
ここのものは草が全体に小さく、花も小ぶりで、縁の装飾花の欠けたものが多いのです。

オミナエシ ↓

花の終わったオミナエシも立ち枯れ状態で見られます。
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10/24日 今の季節に家の付近で見る草木の様子 (下):あぜ道歩き

2014-10-27 06:34:22 | 草花
水のない水田ではほとんどの場所で稲刈りは済んでいますが、まだ済んでいない田もわずかに残っています。
こいうに差は個体差なのか、植え付けの時期による差なのか、その辺のところが良くわかりません。

この辺りの風習としては、秋のとりいれが済んでから、お祭りがあるものだと思っていましたが、わずかではあっても、稲田が残っているうちに秋祭りは済んでしまっています。

そんな水田や休耕田、あるいは大豆畑などの続く広々としたところをずっと歩いていきます。

オニノゲシ ↓

ここでも春の花が、季節はずれに咲いた痕が残されています。

チカラシバ ↓

久しぶりにチカラシバを付近で見ることができました。

アメリカミズキンバイ ↓

この種類は水のなくなった水田の縁でたくさん見ましたが、すべて盛りを過ぎていて、花を目いっぱい拡げては居ませんでした。

カラシナ ↓

川のふちの斜面で春にたくさん見る花ですが、ここでは水田の縁で早くも咲いていました。
葉を噛んでみましたが、その辛いことは並大抵ではありません。 これはセイヨウカラシナのほうかもしれません。

ホシアサガオ ↓

田畑のあぜ道でこのような草を見かけますが、住宅地周辺では全く見かけません。
これはどういうことなのでしょうか。もう、そういう場所にしか生き延びる余地がなくなっているということなのでしょうか。

ホソバヒメミソハギ ↓

不思議な姿のこの草の名前を探しあぐねていましたが、ネット上でやっと探し当てることができました。アメリカ大陸原産の1年生帰化植物だそうです。

コナギ ↓

一ヶ月くらい前のことですが、この花を別の場所で、探していましたが、草はあれども花が見つからず、今年花を見ることはないだろうとあきらめていましたが、何気なく歩いた水路で偶然のように見ることができました。

キンエノコロ ↓

キンエノコロはやや逆光線気味のときにその特徴が良く見えてきますね。

セイタカアワダチソウ ↓

かつて大繁殖したこの植物も、今ではずいぶんおとなしくなりました。

カラスウリ ↓

今回はカメラに望遠レンズをつけずに出てきましたので、遠い被写体は判りづらくなってしまいました。

キヅタ ↓

たしか竹やぶの縁で見たと思いますが、こんな時期に咲いてくる花もあるのですね。

茶の木 ↓

道路沿いで、民家の生垣のように植えられていました。


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