ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

京都市北部の伏条台杉と滴る緑を訪ねて(中):台杉が続々と・・ タニギキョウ モミジチャルメルソウなど  

2016-05-20 06:31:55 | 草花
ここで伏条台杉(略して台杉)という言葉についてネットから拾った説明をしておきます。
この言葉をすでに知って見える方には目障りかもしれませんが、その点はお許し下さい。

伏条台杉について:
     伏条台杉とは横に伸ばした枝が雪の重みで垂れ下がって地面に着き、
    根を出した枝が幹となり新しい株として成長して繁殖していく。
    枝を頻繁に切って利用したことから基部の部分だけが肥大化して、
     やぐら(台)のようになったことから「伏条台杉」と呼ばれている。

    鎌倉・南北朝時代には、1本の木から多くの材木が取れるように、
     このような台杉仕立てが盛んに行われたようだ。

    安土・桃山時代には、挿し木が可能になり1本植えが盛んになり、
    台杉仕立ての巨大杉がそのままで残されたとか。

    明治時代には地域の人々に盛んに利用されるようになったが、
    伏条台杉は大きくなり過ぎたことから伐採されずに残ったようだ。
とありました。

登山道を登り、稜線に到達すると、大きな杉の古木が樹間に点在してきます。台杉が現れて来始めました。

根元の焼け焦げたもの ↓

いきなり現れたのは根元の焼け焦げた台杉でした。おそらく落雷か何かによって、発火し、それが燃え広がったのでしょうね。 長い距離にわたって、稜線上を直線的にこんな光景が広がっていました。



一つの頂 ↓

一つの頂上に着きました。しかし、ここでの見晴らしは得られませんでした。



伏条台杉 ↓

異種の木が台杉に取付いて、不思議な光景となっています。



通り抜け ↓

根元に大きな穴が開き、人間が腰を曲げて通り抜け出来ます。



ウッ マンボウッ!! ↓

見方によっては魚のマンボウのように見えませんか。



杉板の伐り出した痕か? ↓

これなどは根元の幹を平らにそぎ落として、何らかの材として利用したのでしょうか。

コメント欄に山ちゃん様から以下のように説明頂きましたので追記させていただきます。
追記:
杉板の切り取った跡のようなのは、「ばん取り跡」と云って、かつて「ばん師」と呼ばれる人が木を切り倒さずに立ち木のまま自分で運べる大きさの「ばん」(板)を大きな手ノコ(大鋸 おが)で切り取った切株跡の事です。


モミジチャルメルソウ ↓

地味な草ですが、絶滅危惧Ⅱ類(VU)ということで、環境省のレッドデータに記載されています。
自生地もわずかで、福井、滋賀、京都くらいしかないようです。



ヤマボウシ ↓

これは咲き始めたばかりのようで、花(総包片)の白さがまだ出てきていません。



ミズタビラコ ↓

ムラサキ科キュウリグサ属ということで、同じ属のタチカメバソウと似通った葉の形をしています。


エンレイソウ ↓

今山行中で一度だけ見ました。
コメント (6)
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