ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

3/17日 二川駅から宇利峠まで その9(最終):宇利峠から一般道を歩いてJR新城駅まで

2014-03-30 13:17:16 | 草花
うっかりしていて、今日の記事は更新したものとばかりに思い込んでいて、そうではないことに気づいたのはお昼ご飯を食べた後のことでした。
そこで、急ぎ記事更新を致します。

この道のりは今回山行のフィナーレ部分であり、宇利峠から一般道路を歩いて、JR新城駅まで行くつもりでした。
この間の所要時間は2時間半と見込んでいて、山は下りたものの、もう一つ仕事が残っている感じです。

宇利峠到着の時間が16時45分でしたから、JR新城駅着は19時を過ぎることでしょう。
このアルバイトは今日の山行のフィナーレを飾るに相応しい、ハードな道のりになりそうです。

宇利峠の国道301号と出会う ↓

下山地点から林道を歩くと、ほんのすぐそこに宇利峠が控えています。
車道の向こうは、雨生山の三ケ日側の登山口になっています。




国道301号上の峠路 ↓

宇利峠から国道301号を歩き始めます。 ここが301号線上の峠路となります。



キブシ ↓

道の外側にキブシの花を見つけました。光量の少ない中、画は手ブレしたようです。



タンキリマメ ↓

久しぶりで、タンキリマメの実を見ました。どこか人の顔に似ていませんか。



東に走る稜線 ↓

目線を上げると、これまで歩いてきた続きの稜線が見えています。稜線はこれから先、北東方面に延びて行きます。



東名高速を潜る ↓

301号線はやがて東名高速道路とクロスしてそれを潜っていきます。



ヒメオドリコソウ ↓

峠からの坂を下りきったあたりで畑の端で、ヒメオドリコソウを見ました。我が家周辺で見ることが少なかったので、これをしゃがみこんで撮ります。
このとき小生の左側を通った車が、走り抜けてから、前方で止まったことに気付きました。
その車は路側で止まったままですから、携帯電話の通話中なのだろうということで、あまり気に留めることはありませんでした。



日没と残照 ↓

ところが小生がその車を通り抜けるその少し前に、女性が車から降りて、小生に話しかけて来ましたので、彼女が以前山行をご一緒したことのある"きなこ様"だと判明した次第です。
「乗らないか?」という有り難いお誘いを頂き、汗臭いオッサンは車中の人となって仕舞えました。
(この時点で、自分の中で"きなこ様"は女神様に昇格しましたね。)
女神様は携帯電話で、何やら話をしていて、それはとても素敵なたくらみでした。
「ぶちょうほう捕捉作戦」と言うものを内緒で計画していたようで、捕捉後は駅前で歓談の時間を持とう・・・と言うものでした。
車で移動するので時間に余裕が出来、そんな嬉しい時間が持ててしまうのです。
あたりは入り日の時間になっていて、夕映えが満ち足りた気持ちを暖かく包んでくれます。



女神様 ↓

駅前の喫茶店に着き、車から出るときに女神様を撮らせていただきました。
これから後、地元の山のお友達である"こりん様"と女神様、そして小生と3人での楽しい語らいの時間を持てました。
女神様はしばらくはテニスに集中するとのことですが、たまにはぶちょうほうとも遊んでやってくださいね。
アウトドアライフ名人の"こりん様"とは、4ヶ月ぶりで4月に山行をご一緒することになっています。

これにて本シリーズのレポートを終了いたします。
亀スピードにお付き合いいただきましてありがとうございます。
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3/17日 弓張山地を二川駅から宇利峠まで その8:平尾山から宇利峠側の登下山口までの稜線歩き

2014-03-29 06:51:17 | 草花
国土地理院が、国内で87座の山の標高を、4月1日から変更すると発表したことが、先日のTVで報じられていました。
変更の幅は1mくらいですが、高さが増えるのもあれば、低くなる山も出てきました。
興味を持ったのは南アルプス白根三山の一つ間ノ岳で、これまで3189mで、北アルプスの奥穂高岳よりも1m低い山でしたが、今度1m増えたことによって、3190mで、奥穂高岳(変更なし)と並んで、日本第三位タイの高峰となることです。

国土地理院側の説明では「測量精度が高度化したこともあるが、東日本大震災も含めた100年間の地殻変動も影響している」ということです。

TVニュースの中では、山の売店でみやげ物として売る品物の中に山の標高を書き込んであるものもあり、「これでは売り辛い」とこぼしているところもありましたね。

一度定着したものが変更になると、立場によって悲喜交々の事態になるものですね。

今回のシリーズレポートは、明日が最後のものとなります。
平尾山の山頂 ↓

464メートル、豊橋市の最高地点に着きました。ここでの山岳眺望は回りの木に遮られてゼロでした。
もしもここに高さ10メートルの展望台を設けるならば、西は鈴鹿の山から北に恵那山・中央アルプス・南アルプス・富士山まで見えてしまうのです。
自然破壊といわれればそれまでの話になりますが、山岳景観も一つの財産ですので、そういったものが有って欲しくも思いましたね。



新東名高速道路 ↓

展望の得られなかった平尾山の頂上を辞してすぐに、東方面に展望の開けた場所がありました。
三ケ日の町と新東名高速道路が見えています。



雨生山・金山・富幕山方面 ↓

そして、この稜線の先に続く山並みも霞んだ空に邪魔されながらも何とか見えます。



シキミ ↓

周りの木々に冷たい北風からの攻撃を防御してもらって、シキミは蕾を大きく膨らませていました。
好環境ですと流石に早いですね。




吉祥山と本宮山 ↓

西の方角には手前に吉祥山が見えています。背後の本宮山は、そう遠くないのに、殆ど見えないに等しい見え方です。



ドングリ ↓


道にドングリが未だ落ちています。
リスや鹿が居たらこういうものはきっと食べつくしているのではないでしょうか。



奥に神楽岩 ↓

以前来たときには、ここに書いてある神楽岩の上に行って見ましたが、今回は現在地の確認に役立てる程度で通り過ぎます。折角行っても、展望が得られないからです。



未だ出てくる通せんぼ ↓

倒木に行く手を遮られ、回り込んだり、潜ったり、跨いで越えたりしながらやって来ましたが、ようやくここらあたりで通せんぼ遊びも終わりとなります。




凄い急斜面を下る ↓

凄い急斜面が出て来ました。道脇にロープ付きで、それにつかまったり、木に助けられたりしながら、慎重に下って行きます。そして、この距離が結構長いのです。
大きな山ではこんな乱暴な道の作り方はしませんが、山が小さいので気短に道つくりをしてしまうのでしょうね。



宇利峠側の登下山口 ↓
 
尾根道に並行して林道が作られていますが、林業用の専用道路ですから一般車は入ってこられません。
その林道との交点に着きました。これにて本日の山中行進は終わりですね。
後は一般道を新城駅まで、約2時間半ほど歩くことになります。
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3/17日 弓張山地を二川駅から宇利峠まで その7:本坂峠、坊ヶ峰、樅の疎林を見て中山峠まで

2014-03-28 07:25:02 | 草花
雨が上がり、ここ一日ですが、俄かに春が本番入りした感じが強まって来ました。
花粉の飛散量もやっと峠を越えつつあるようで、酷い花粉アレルギーの小生も少しだけ緊張感を解いています。

いまレポートしている山行では、花粉の吸入避けに、マスクを二枚携行し、食事のとき以外は常時マスクをつけていましたが、呼吸の困難を感じることはなかったものの、不自由感がずっと付きまとっていました。
杉の花粉が終わった後には桧花粉が控えていて、小生の場合はGWを過ぎるまでは常に警戒体制で居ますが、もう一ヶ月とちょっとの辛抱と言うところまで来ました。

このレポートでは本坂峠を通過してから坊ヶ峰の急斜面を登って名前の由来の寺の小さな建物で参拝し、いくつかの峰を越えて中山峠に到るまでの道中を報告します。
本坂峠 ↓

道のアップダウンはこれまでも、これから先もずっと続いていきますが、今回の行程の中ではこの峠から先の登りが一番の長丁場となります。そうはいっても垂直の高さをたかだか120メートル弱引き上げる程度なのです。



坊ヶ峰の急登 ↓

峠から坊ヶ峰までの急斜面が始まっています。この所要時間は15分弱なのですが、斜面のきつさは半端では有りません。
道の両脇に、こじんまりした大岩(変な表現ですが)が出てきて、これを夫婦岩と呼んでいます。
こちら(道の右側)は旦那さんの岩だったような気がしました。



坊ヶ峰の寺 ↓

斜面のてっぺんにまた建造物が出てきますが、今度は無住職のお寺さんです。ご本尊は正(聖でなく)観世音菩薩とありました。しかし、この建物の中では見当たりませんでしたね。
背後に鍵の掛かる小さな建造物がありましたから、きっとそちらに安置されているのではないでしょうか。




猪の掘った痕 ↓

一旦斜面を長く下ります。その後また登り返すわけですが、道の両脇が大変な荒れ模様です。
猪の仕業にしても、何を狙っているのか未だにわからないところです。



平尾山望見 ↓

平尾山は標高464mで、豊橋市内では一番の標高だそうです。それが行く手に見えてきました。
あそこまで行けば、あとは惰性ででも歩くのみです。



ミヤマシキミ ↓

ミヤマシキミはこの時季ですから何処で見てもみな蕾の姿ばかりでしたが、この株では蕾が赤い色になっています。こういうものは花が咲いたときにも赤み掛かったものとなります。



モミの大木 ↓

道の両脇にこのコースでは珍しくモミの大木が疎らに聳えた空間が出てきます。
小生は20本近くあったと見ましたが、看板表示では数本とありました。
ところで、近頃の”数本”は”2~3本”を言うそうですね。そんな小さい数なら、「2本有る」または「3本有る」と、ハッキリその数を言ったほうが良いと思いませんか。



カンアオイ ↓

ここでもカンアオイが出て来ました。葦毛湿原の上部で見たカンアオイと比べると、やや小振りで、葉の紋様がくっきりしていました。




中山峠 ↓

ここまで来ますと、豊橋市最高峰の平尾山までは指呼の間と言うことになります。



板根 ↓

やや光量の少ない場所で、樫類の木に良く見る板根がありました。
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3/17日 弓張山地を二川駅から宇利峠まで その6:大知波峠から富士見岩を経て頭浅間(神)社まで

2014-03-27 09:32:05 | 草花

うっかりしてこの記事を未完成のままアップしてしまいました。
小生の記事つくりの手順はまず、当該分の写真を貼り付けて、その後から、テキスト(記事文)を記入することにしているのですが、まだテキストが入っていないのに、間違って記事投稿ボタンを押してしまったようです。
大分ボケが入ってきたようで、そのことを忘れていて、今になって始めてそのことに気付いた次第です。

まだ写真だけのこの記事に早々とコメントを寄せてくださった多摩NTの住人様には先ず御礼を、そしてお詫び申し上げます。

この記事では道中の半分あたりを歩いて行くことになります。途中富士見岩で昼食を摂りながら、その場に居合わせたお方と歓談の時間もありました。

ビナンカズラ ↓

道の脇で実の干からびたビナンカズラ(=サネカズラ)を見ました。あの美しい赤い実も干からびて褐変しています。この姿では試食する気にはなりません。



これもマンリョウ? ↓

マンリョウは実を垂れ提げて付ける・・・・・と聞いてきていますが、ものごとには例外が付きものですね。上向きに実をつけたマンリョウが出て来ました。




大知波(おおちば)峠 ↓

道の左右が俄かに開けた場所に出ると、ここを大知波(おおちば)峠といいます。
この峠ではすぐ隣に山を背中にして一大寺院跡地があります。江戸時代よりずっと前に、海の見える日当たりの良いこの場所に大伽藍が建ち並んでいたそうです。
いまでも斜面の下側で、陶器の破片が見つかります。




ヤブコウジ ↓

大知波峠では休みを入れずに、また山の登り道に取り付きます。もう20回近く山の登下降を繰り返してきたような気がします。登りきった岩の多い道筋で、ヤブコウジが群生しています。




大木と岩でもたれあい? ↓

これは大きな木と岩でもたれあっている奇妙な光景に出会いました。
岩が転がってくるような斜面ではなくて、このあたりの一番高い場所ですから、もともとは岩があった場所に、後から木が生え、それが幹周りを太くするにつれて、岩と干渉するようになり、邪魔な岩を迫り上げて行ったのでしょうか。



富士見岩 ↓

富士見岩に到着。この辺りが全行程の中間点と見ていました。ここで岩を北風を遮る屏風にして、日あたりで昼食を摂ることにします。この画でしゃがんでいる男性と話をしているうちにすっかり時間が経っていました。
今回はここからの富士山の眺めはありませんでした。



ヤブラン ↓

稜線上では時々ヤブランの実の付いた株を見かけてきましたが、写真に撮ったのはこの一枚だけでした。



通せんぼ ↓

葦毛湿原付近では倒木が道にふさがる場面はありませんでしたが、人の往来の少なくなるこれ以降はこんな場所が頻繁に現れて、(疲れの蓄積もあって)随分厄介な思いをしました。



頭浅間社 ↓

稜線上に小さな建造物があります。これでも一応「神社」で、境内の参道はニョキニョキと木の根が露出しています。



浜名湖・富士山方面 ↓

神社の横手に稜線の縦走路が付いていて、すぐそばに木の刈り払われた好展望地があります。
ここからも富士山は見えることが有りませんでした。
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3/17日 弓張山地を二川駅から宇利峠まで その5:多米峠を経て石巻山への分岐まで

2014-03-26 06:42:52 | 草花
この山行で余りにも花が少なかったので、昨日は一日レポートを止めて、付近で見た花でひと記事を作りました。
花の少ない山行でしたが、あれから9日経ちますので、今日なら花も大分進んできているのではないでしょうか。
各地から、セツブンソウやフクジュソウ、セリバオウレン、キクザキイチゲ類開花の便りが届いてきています。
何よりもソメイヨシノの開花前線が北上し始めたようですから、これからは一転して花巡りが忙しくなりそうです。

今回の記事では稜線を北上して、相変わらず花のない道を進みますが、途中で多米峠を通過、今度はイヌツゲの大木の立ち並ぶ道を通り、石巻山への分岐点まで進んで行きます。

ムベ ↓

この山地が海岸に近い暖地性の気候のところでありますので、ムベ(常緑のアケビ)をよく目にします。



中尾根の分岐点 ↓

雨宿り岩からここに来るまでにイヌツゲの大木に何本か出会っていますがそれは後にも密度濃く茂る場所がありますのでそちらの方で案内します。
道は静岡県側に中尾根道を派生させて居ます。



道端に猪の掘った痕 ↓

これ以降ところどころで猪が土を掘り返した痕が出てくるようになります。
人の通りが少ない山道に入ってきたということなのでしょうね。




イズセンリョウ ↓

イズセンリョウが出てきていますがまだ枝のつぼみは随分小さいですね。



アオキ ↓

ここは暖地性の植物の場所なのでしょうね、アオキが道の両脇に随分でて来始めました。
これは蕾を持った姿ですね。



アオキ ↓

今度は実ばかり沢山つけた木の有る、群落が出て来ました。すれ違った年配者が、真っ赤な実をつけた枝を手折り、手に持って歩いて来ました。



多米峠 ↓

多米峠に着きました。 ここでは樹木の茂った隙間から浜名湖・富士山が見えるのですが、本日は近くの浜名湖さえも随分霞んでしまっています。



イヌツゲの群落 ↓

稜線上でイヌツゲの大木を何度か見てきましたが、このあたりで群生の密度が一番濃くなっていたかと思いました。大木化したイヌツゲは枝がにょきにょきして、自分が異空間に居るような感じがします。



石巻分岐 ↓

何度もアップダウンを繰り返しながら、道はやがて左に石巻山へ分ける道を派生させます。



石巻山 ↓

長い道のりで、アップダウンを何度も何度も繰り返して、相当疲れを拾ってきています。
どちらかと言うと一生懸命歩いている状態ですね。
そんなときにふと目線を左奥にやると、石巻山の岩峰が見えていました。
手前の木が邪魔していますが、眺望を遮るもののない場所を探してみる気持ちも無くなってきています。
コメント (2)
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