ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

10/21日 神坂峠-恵那山山頂-広河原-神坂峠 その6:「もみじ山」 「色とりどり」 「錦繍」 「もみじの錦」 紅葉と黄葉の中を夢見心地で歩く。

2018-10-31 07:03:44 | 草花
小生の好きな童話で、孫たちにも読んで聞かせた一冊の本がありました。
それは「花さき山」(斉藤隆介作・滝平二郎絵 岩崎書店刊)という本で、YouTubeにも何本も物語が登録されているほど有名な童話のようですが、今回の山行で出逢った秋山の美しさは感動的でした。
その形容詞をいろいろ考えて、タイトルに貼り付けて見ましたがなかなかしっくりきませんでした。

真っ先に「花さき山」から題を引いて「もみじ山」かと感じましたが、全山紅葉というわけではなくて、現地では大変抑制の利いた染まり具合でした。
いろいろな形容を考えましたが、どれが適当な表現だか難しいところです。
疲れた身体ではありましたが、とにかく夢見心地で歩いていたことは間違いないことです。

そんなところのレポートをほぼ「沈黙のうちに・・・・」やらせていただきます。
落葉松林 ↓


カエデ系 ↓


白樺 ↓


紅葉+黄葉 ↓ 














ヤマアジサイ ↓


ドウダンツツジ ↓


下り切ったところ ↓

流れは本谷川で、→阿智川→天竜川となり磐田市と浜松市の境で太平洋に流れ込みます。

丸木橋 ↓

その丸木橋を渡ります。このあたりを「広河原」というようです。

登山口 ↓

広河原の登山口に着。ここからは一般の人とは反対側に歩いて行きます。
目指すは約6km先にある神坂峠ですが、途中で回り道して、朝一番に登ったパノラマ台に、再度登ることにしています。高度差は約450mほどあります。



こんな道 ↓

アスファルト舗装の道を登って行きます。かつては車両の通行もしていたようですが、近年は通行止めにしています。



イタドリ ↓


紅一”本”? ↓


山肌の黄葉 ↓




河原に倒木 ↓



ミズナラの黄葉 ↓



山肌の黄葉 ↓




車道歩きの始めのところで、朝に山道ですれ違った人とまた出会いました。
彼は時計回りで歩き、小生は反時計回りで歩いているので、朝にすれ違ったときに「帰り道でまたお会いすることになりますね」と、お互いに言い合っていた人でした。
再会した時に道端に腰を下ろして、いろいろ楽しく話し合い、またどこかでの再会を楽しみにして、お別れしました。
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10/21日 神坂峠-恵那山山頂-広河原-神坂峠 その5:広河原までの下りの尾根道でも、未だ山岳景観を楽しめる。

2018-10-30 07:10:44 | 草花
恵那山の山頂から、広河原まで、標高差950メートル近くを一気に下って行きますが、その道は尾根道であり、樹木が途切れたところでは、山岳景観を楽しめます。
林相は亜高山帯に特有の針葉樹林から、高度が下がるにつれて、広葉樹林に移って行きます。
山懐では、紅葉・黄葉した木も残っていて、ゴージャスな眺めがあり、これも秋山歩きの楽しみとなっています。

針葉樹林帯 ↓

これは亜高山帯に特有の林相ですね。



アキノキリンソウ ↓

花の季節の最後まで気を吐いていたこの草ですが、季節が進み、花の黄色が失せています。



山肌の黄葉 ↓

となりの山肌は、沈んだ黄金色に染まっています。


日が正面から差すと輝きも格別です。



白樺林 ↓



白樺は葉を落としてしまっていますが、枝と幹の纏まりも美しいものがあります。



中央アルプス ↓

中央アルプスの山塊は一日中良く見えていました。手前に先日歩いた神坂山を配します。

中ア北部 ↓

一番左の山名は”右”草岳ではなくて→「麦」草岳です。間違いをお詫びします。
中ア南部 ↓




ヘブンスそのはらの施設か? ↓

眼下に見えるのはヘブンスそのはらの施設でしょうか。夜空の星を見るのに絶好の位置ということですが。



ナナカマド ↓

こういう木の実も台風の風に相当苛められたのでしょうね。



まだ富士山が・・・↓

富士山はほんの少しだけですが、まだ見えています。



南アルプスの北部 ↓

南アの北部の峰々も良い光線の中で見えていますが、靄に邪魔されてきています。



距離標識 ↓

300~500メートルごとに、この標識があり、現在位置の確認に役立っています。



南木曽(なぎそ)岳 ↓

九月に歩いた南木曽岳が木の枝の向こうに見えています。



富士見台 ↓

先日、ガスの中を歩いた富士見台は、この日、姿をさらけ出してくれました。



落葉松の黄葉 ↓




カエデ類の紅葉 ↓

葉の色付きについても、樹種が違うと変わるものですね。



ヨツバヒヨドリ ↓

今時に咲いている花がありました。これはヨツバヒヨドリでした。


笹原の道 ↓

こういう道は朝ならば露に濡れたことでしょうが、午後ともなればそういう心配もありません。



針葉樹林帯の下部 ↓

針葉樹林帯の下部に来ているようで、これからは広葉樹林帯に移行して行きます。



シラビソ ↓

シラビソの樹幹には球果をつけています。じつはオオシラビソとの相違点をわきまえていないので、これがオオシラビソの可能性もあります。



ナナカマド ↓

少しだけ、実のつき方が多く残っているナナカマドを見ます。
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10/21日 神坂峠-恵那山山頂-広河原-神坂峠 その4:人で賑わう恵那山の”山頂”に到着。帰りは広河原に向かって下ることにする。

2018-10-29 07:00:37 | 草花
この日の人出は、半端ではありませんでした。
普段なら静かな山行を楽しめるこの山ですが、久しぶりの快晴とあって、たくさんの人たちがこの山に来ていて、「引きも切らず・・・」という状態でした。

いつもなら避難小屋の背後にある大岩の上に乗って山岳景観を楽しむところですが、既に、そこには男女が陣取っていて、思うような場所取りができません。
”山頂”に着いてもそこにはたくさんの人が休憩していて、賑やか過ぎて、今回ばかりは居心地のすこぶる悪い場所となっていました。
避難小屋背後の大岩の上 ↓

いつもならこの先の場所は絶好のビューポイントなのですが、この日ばかりは先着の他の人たちにその恩恵を譲ってしまいました。



富士山 ↓

仕方ないので、富士山だけを撮って、その場所から離れます。富士山はこの見え方が最大視野になるようです。



避難小屋 ↓

普段は物寂しいような、この小屋界隈もご覧の通りです。



バイオトイレ ↓

この立派な建物を通り過ぎて”山頂”に向かいます。(一等三角点の設置された”山頂”よりも高い場所があるのです。)



マイヅルソウ ↓

途中でマイヅルソウの実を見ます。



平坦地 ↓

”山頂”手前の平坦地でも、水はけが悪くて、泥濘があります。



雪の痕 ↓

雪の痕は、このあたりが一番顕著でした。



五乃宮 ↓


六乃宮 ↓

それぞれにお参りして行きます。



恵那神社本社 ↓



”山頂”の傍らには恵那神社の本社があり、原始の昔は、ここが正規の宮だったようですが、後年になって、参詣に便利の良い山麓に正殿が移されたようです。
傍らの石像は、イザナミノミコトでしょうか?



恵那山の”山頂” ↓





”山頂”には一等三角点が設置されており、小生がここに初めて来た、40年ほど前にはたしか、観測用の櫓が残っていたように記憶していますが、今は画のような展望台ができてはいますが、そこに乗っても眺望は得られません。



広河原方面を目指す ↓

賑やかな山頂から逃げるようにして、帰りの道への第一歩を踏み出します。早速、針葉樹林帯の岩ゴロの下り道となりました。



山肌の黄葉 ↓

眺望の開ける場所に来ると、向かいの山肌の黄葉が見えます。鈍い色合いは、落葉松のものでしょうか。



眺望の良い場所にて。 ↓
尾根上に、視界の開けた場所がありました。

富士山 ↓


南アルプスの北部 ↓

鋸岳から右に、甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳と連なります。

白峰三山 ↓


塩見岳 ↓


中間部の重鎮たち ↓

左の山塊は荒川岳、その右は赤石岳、そして、さらに右に聖岳と、いずれも3000mを超える峰々が連なります。

その南部 ↓

富士山の見え方は、相当制限されてきています。

八ヶ岳 ↓

目を凝らせば、八ヶ岳が未だ何とか見えます。

木曽御嶽 ↓

木曽御嶽はナント! 噴煙を上げ始めています。結構気まぐれな山ですね。
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10/21日 神坂峠-恵那山山頂-広河原-神坂峠 その3:二乃宮、三乃宮、四乃宮巡り。四乃宮の小祠の背後にも絶景があった。

2018-10-28 07:05:52 | 草花
これまでは稜線を歩いて高度を上げて来ましたが、最後の急登を詰めると前宮道との合流点に着き、そこは恵那山の広い山頂の北西側の一角に出ます。

今、地図で確認すると、北西から南東にかけて距離にすると、1100メートルほどの、標高が2160m以上の台地状になっていて、この部分を頂稜と言っても差し支えはないかと思われます。

この記事ではその頂稜上を歩く中で、お宮(小祠ですが)巡りをし、四乃宮に到るまでをレポートします。
ゴゼンタチバナ ↓

急登の最中、道端に赤い実が出てきて、心の安らぎになっています。



前宮道と合流 ↓

この場所は明治時代にウォルター・ウェストンも通ったところだと思います。



頂稜の道 ↓

今度は、太陽に向かう方向に歩きます。



航空機事故の痕 ↓

以前この場所で航空機が墜落して、死者も出ました。あたりの木はなぎ倒されて、まだ原状回復していません。



雪の名残 ↓



ここではすでに降雪があったようです。




二乃宮 ↓

神社(の小祠)に一つずつお参りをしていきます。



頂稜の道 ↓




伊吹山 ↓




鈴鹿山脈 ↓

ここから伊吹や御在所を見たのは、初めてのような気がします。



雪の痕 ↓




三乃宮 ↓

以前この祠前で、郷土史家が江戸時代の茶碗欠けを拾い集めているのに遭遇しました。
小生の感覚では、この場所が恵那山の最高地点ではないかと思っています。



四乃宮 ↓

三乃宮とほとんど同じ高さくらいのところに四乃宮があります。
この背後にも絶景がありますので、そちらに向かいます。



八ヶ岳 ↓

八ヶ岳は薄くぼんやりと見えています。



中央アルプス ↓

この山塊は一日中、良く見えていました。



飯田の街と背後に南アルプス ↓


甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳 ↓


白峰三山 ↓


塩見岳 ↓


重鎮たちと富士山 ↓


富士山をズーム ↓


富士と上河内 ↓


光(てかり又はてがり)岳 ↓

どの峰も午前10時を過ぎた今では、うすい靄に邪魔されて、見え方が霞みがちです。
ソフトで目いっぱい補正しまくっていますので、ご承知ください。
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10/21日 神坂峠-恵那山山頂-広河原-神坂峠 その2:木曽御嶽・乗鞍岳・穂高岳・大天井岳・常念岳・中央アルプス・富士山も見えた。

2018-10-27 07:08:43 | 草花
恵那山には黒井沢ルート、前宮ルート、神坂峠ルート、広河原ルートと4つの登山道がつけられていますが、一番新しいルートは広河原ルートで、このルートは最短時間で山頂に立てるということでした。

小生は初めのうちは、いつも黒井沢ルートばかりを使っていましたが、近年では各ルートにそれぞれお付き合いするようになってきました。

今回は神坂峠ルートを使っていますが、この道で晴れたことがなかったのでした。
それが今回ばかりは好天に恵まれ、有頂天になって稜線上を歩くことになりました。

記事の中では同じ山が何度も出てきたりしますが、これは気持ちの高揚がそれだけ強かったということで、どうかお許しください。
同じ山でも時間と場所が変わればまた、違った姿になっているかもしれませんから・・・。

シャクナゲ ↓

山頂部ではケナシハクサンシャクナゲが育っているのですが、これがそれに該当するかどうか未確認です。



フクオウニガナ ↓

先に10/15日の拙記事中でフクオウニガナとフクオウソウの違いについて、良く判らないながらも記述してきましたが、この草では毛がありませんでした。
・・・と言うことで、フクオウニガナとさせていただきます。



木曽御嶽 ↓

この日のうちに、午後からは噴煙(おそらく水蒸気)が立ち昇り始めました。



乗鞍岳 ↓

乗鞍岳はこれから後、どんどん霞んできました。



穂高岳 ↓

穂高岳が一番初めに、見えなくなり出しました。



北アルプスの他の峰 ↓

穂高岳の右側に並んだ山並みですが、これも早くから見えなくなりました。



中央アルプス ↓

今回、一番長い時間にわたり、見え続けていた山並みでした。



大判山 ↓

大判山に着いたのは午前7時15分でしたが、この時間からすでに遠くの山は霞み始めています。
小生を追い抜いた若者のパーティーが休みを入れていて、彼らは地元の大学生であり、ワンゲル部員だということでした。山岳展望の話をしてから、彼らと別れ、歩き出します。



これから歩く稜線 ↓

尾根筋を忠実に伝っていきます。



シラタマノキ ↓

ある場所で一か所、シラタマノキが固まって生育しているところがありました。



古い道標 ↓

この手の道標は、今から40年ほど前からあるものだと思います。長持ちするものですね。



黄葉の中の稜線 ↓

色付いた山の稜線を進んでいきます。



木曽御嶽 ↓

木曽御嶽の雄姿が右に見えています。幸せな稜線歩きとなっています。



乗鞍岳 ↓


穂高岳 ↓

乗鞍岳も穂高岳も相当霞んでしまい、目を凝らして見つける、というレベルになっています。



ヤマハハコ ↓

ヤマハハコも、花がだいぶおとなしくなってきています。



紅葉 ↓

行く手に見た華々しい紅葉です。



ドウダンツツジ ↓

道の脇に小規模に、ドウダンツツジの紅葉も出てきます。



崩落地 ↓

覗き込むと、下に切れ落ちた場所もありました。



中央アルプス ↓

今回の一番の”孝行息子”はあの山塊で、一日中良く見えていました。



南木曽(なぎそ)岳 ↓

これも先日歩いた山ですが、惚れ惚れとするような、質量感ですね。



富士山が見えた!! ↓

朝食を取り直して、再び歩き出しますと、左手に富士山が見えて来ました。時刻は午前9時5分のことでした。
この場所で早くも富士山を見ることができるとは思っていなかっただけに、「嬉しビックリ」でした。



頂稜に乗り上げる最後の急登 ↓

あたりが亜高山帯の針葉樹林になると、これが最後の急登になり、高度差100mを頑張ることになります。
岩がごろごろしていて、やや歩きにくい道を攀じるように登ります。
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