Xフュージョン・レベル
いや、もう、出てこないのではないか、なんて思ってしまって居ましたよ(笑)。
きんきらきんになって登場です!
http://www.pinkbike.com/news/X-Fusion-Revel-hlr-First-Look.html
http://instagram.com/p/eH9t_LRdlg/
■スペック
●対応ホイール 27.5、29er
●トラベル 140-160㎜(27.5)、120-140㎜(29er)
●インナーチューブ 32㎜ スーパースリックコーティング 20㎜スルーアクスル
●アウターチューブ アルミ
●スプリング デュアルスプリングエア
●ダンパー HLRダンパー(ハイ&ローコンプレッション、リバウンド)
●重量 4.5LB(2.04キロ)
シングルクラウンの倒立フォークとしては、MTB界では随分久しぶりの新作です。ジャーマンAも出してきましたけど。あっちは日本人に取ってはいささか手が届きにくいので、こちらの方がより身近かと。
インナーチューブが32㎜ですが、これは倒立式には正立式の意味と異なります。クラウンがクランプする部分の径が、前後剛性により大きな影響をもたらすからです。倒立式には左右を繋ぐブレースがありませんが、ここに各社の前後剛性とねじれ剛性に対するスタンスの違いが出ます。基本的にMTBはねじれ剛性重視の傾向があり、そのため正立式がDH~XCまで主流です。しかし自転車以外のサスペンションを見てみると……、高級品は倒立式がメジャーです。前後剛性を重視しているという訳です。
これは一見とても不思議な現象に見えます。しかしそこは自転車の成り立ちが影響しているのでしょう。まず自転車は基本的にリジッド構造で進歩してきました。もちろんあまりに逃げがないと乗り手へのダメージのみならず、バイク自体への疲労の蓄積も寿命を早めることになります。ゆえに必ずしなりが設定されています。そう、自転車は前後もねじれもそこそこあるのは当たり前という前提で作られているのです。そしてホイールはテンション構造です。なので他の乗り物のサスペンションが動きを阻害されないようにカッチリと作ってあるのとは反対に、ある程度ルーズに(剛性として)作られています。
さらに人が操るが故に、出来るだけ軽くということも影響します。今、MTBフロントサスペンションは、左右でダンパー、スプリングと役割を特化させているのが一般的です。この構造だと、左右の動きが完全に同期することはありません。そしてストロークするインナーチューブを繋ぐのはエンドのアクスルのみです。倒立式はスルーアクスルしかほぼないですから、これを前提としましょう。しかしこれで完全に左右を固定できるか? という疑問に対して、多くのサスペンションメーカーが「否」という結論に至っているのです。故に正立式、故に左右を繋ぐブレースが採用されているのです。軽さをもっと無視できれば、不要なのかもしれませんが。
しかしこのトラベル領域だと、フォックスやロックショックスがより軽量なモデルをリリースしています。重量と性能は直結しませんが、重要な要素でもあります。これがMTBにおいてあまり倒立式が無い理由でしょう。
しかしXフュージョンはここに敢えて飛び込んできました。より剛性が必要なはずのDHフォークではなく、トレイル&エンデューロ用にです。これはトラベルや重量だけでなく、前後剛性もライダーの選択肢としてあるべきだと考えているからと私はにらんでいます。
……あと単純に格好いいですからね(笑)。
もっとも過去にあったシングルクラウン倒立の代表格、シバーSCは2400グラムくらい、ドラドSCが2800グラムくらいだったはずなので、かなり頑張っている軽さです。
作りとして独自なので、Xフュージョンとしても特別な製品なのでしょう。その製品が27.5と29erに対応というのは、同社の26インチに対する考えを物語っている感じもします。
心躍るフロントサスですが、どうなるんでしょうね? 個人的には期待で一杯です!!!
いや、もう、出てこないのではないか、なんて思ってしまって居ましたよ(笑)。
きんきらきんになって登場です!
http://www.pinkbike.com/news/X-Fusion-Revel-hlr-First-Look.html
http://instagram.com/p/eH9t_LRdlg/
■スペック
●対応ホイール 27.5、29er
●トラベル 140-160㎜(27.5)、120-140㎜(29er)
●インナーチューブ 32㎜ スーパースリックコーティング 20㎜スルーアクスル
●アウターチューブ アルミ
●スプリング デュアルスプリングエア
●ダンパー HLRダンパー(ハイ&ローコンプレッション、リバウンド)
●重量 4.5LB(2.04キロ)
シングルクラウンの倒立フォークとしては、MTB界では随分久しぶりの新作です。ジャーマンAも出してきましたけど。あっちは日本人に取ってはいささか手が届きにくいので、こちらの方がより身近かと。
インナーチューブが32㎜ですが、これは倒立式には正立式の意味と異なります。クラウンがクランプする部分の径が、前後剛性により大きな影響をもたらすからです。倒立式には左右を繋ぐブレースがありませんが、ここに各社の前後剛性とねじれ剛性に対するスタンスの違いが出ます。基本的にMTBはねじれ剛性重視の傾向があり、そのため正立式がDH~XCまで主流です。しかし自転車以外のサスペンションを見てみると……、高級品は倒立式がメジャーです。前後剛性を重視しているという訳です。
これは一見とても不思議な現象に見えます。しかしそこは自転車の成り立ちが影響しているのでしょう。まず自転車は基本的にリジッド構造で進歩してきました。もちろんあまりに逃げがないと乗り手へのダメージのみならず、バイク自体への疲労の蓄積も寿命を早めることになります。ゆえに必ずしなりが設定されています。そう、自転車は前後もねじれもそこそこあるのは当たり前という前提で作られているのです。そしてホイールはテンション構造です。なので他の乗り物のサスペンションが動きを阻害されないようにカッチリと作ってあるのとは反対に、ある程度ルーズに(剛性として)作られています。
さらに人が操るが故に、出来るだけ軽くということも影響します。今、MTBフロントサスペンションは、左右でダンパー、スプリングと役割を特化させているのが一般的です。この構造だと、左右の動きが完全に同期することはありません。そしてストロークするインナーチューブを繋ぐのはエンドのアクスルのみです。倒立式はスルーアクスルしかほぼないですから、これを前提としましょう。しかしこれで完全に左右を固定できるか? という疑問に対して、多くのサスペンションメーカーが「否」という結論に至っているのです。故に正立式、故に左右を繋ぐブレースが採用されているのです。軽さをもっと無視できれば、不要なのかもしれませんが。
しかしこのトラベル領域だと、フォックスやロックショックスがより軽量なモデルをリリースしています。重量と性能は直結しませんが、重要な要素でもあります。これがMTBにおいてあまり倒立式が無い理由でしょう。
しかしXフュージョンはここに敢えて飛び込んできました。より剛性が必要なはずのDHフォークではなく、トレイル&エンデューロ用にです。これはトラベルや重量だけでなく、前後剛性もライダーの選択肢としてあるべきだと考えているからと私はにらんでいます。
……あと単純に格好いいですからね(笑)。
もっとも過去にあったシングルクラウン倒立の代表格、シバーSCは2400グラムくらい、ドラドSCが2800グラムくらいだったはずなので、かなり頑張っている軽さです。
作りとして独自なので、Xフュージョンとしても特別な製品なのでしょう。その製品が27.5と29erに対応というのは、同社の26インチに対する考えを物語っている感じもします。
心躍るフロントサスですが、どうなるんでしょうね? 個人的には期待で一杯です!!!