BIKEBIND自転車日記ブログ2

BIKEBINDの自転車日記ブログの移転先。過去が消えるのも忍びないので…。

フロイド・ランディス

2009-05-31 22:05:00 | ノンジャンル


色々評価はあると思いますが、トップクラスの選手であることは間違いありません。

フロイド・ランディス

ツール・ド・フランスでイエロージャージを着ながら、ドーピングで失った男。彼のバイクです。

人は何かを失うことは往々にしてありますが、これほど大きなものを失った人間も珍しいでしょう。

見た目はいかにもアメリカ人と言った人間です。しかしとても繊細な人らしいです。出自がアーミッシュという古風な(ではなく意識的に拒絶しているのですが)集団から出てきたこともその一因でしょう。

彼は股関節を人工股関節に置き換えています。これは日本でも障害者と認定されるほど重度な病気となります。

無実を訴えた彼は結局戦い続けたまま2年の出場停止期間を終えました。

もう既にいい年の彼が何処までやれるか? 誰も分かりません。ASOが彼のツール参戦に肯定的なハズもありません。ドーピングで捕まり、謹慎期間が明けて出てきた選手もそんなにいい成績を残していません。

それでも再スタートを切りました。

スーパーランディスの奇跡の走りに魅せられた人間としては、彼の行く末が気になって仕方がないです。

ちなみに、なんてことはない彼のバイクですがおそらく股関節対策でつけたスピードプレイのペダルが印象的です。今自転車選手の足回りのトラブルを軽減する手段として、自費で購入するプロチームがいるほど注目されているペダルです。

使用感を聞いてみたいですね(笑)。

グレン・オブリー

2009-05-31 20:38:00 | 自転車










グレン・オブリー

昔のロード乗りには懐かしいでしょう。

10年以上前アワーレコードにロード選手が競って挑んだ時がありました。

後にタイトルホルダーとなる、クリス・ボードマン、ミゲール・インデュライン、フランチェスコ・モゼール、トニー・ロミンゲルなどなど……。

過去に遡れば、それこそエディ・メルクスやジャック・アンクティルなど超ド級の選手が名を連ねます。

それはアワーレコードが頂点の挑戦であることの証明でもあります。それほどの選手でなければ達成することは困難だったからです。

そんな中、オブリーだけは違いました。ただの違うではありません。異端中の異端でした。

廃材を集めて作られ、洗濯機のパーツをも用い、今までありえなかったポジションで記録更新。ウオーミングアップにはMTBを用いたり、ヨガで精神統一を図ったり……。

ヨーロッパ人でありながら従来のスタイルを全て覆し、そして勝利をもぎ取った男です。ほとんどの人間が多額のスポンサーが付き、スペシャルバイクを用意していたのに対して、セミプロという立場で挑んだ数少ない選手です。

彼の発明した斬新なポジションは既に引退していたモゼールをも、メルクスの記録を更新させるほどでした。

しかしUCIという組織はとことん腐っています。オブリーが記録を打ち立てた後、それはダメだと記録を参考記録にしてしまいます。オブリースタイルを取り消し、その後彼が新たに開発したスーパーマンスタイルという新ポジションでも。

ルールがあるのは当然です。しかし新しい試みで突破した後に後出しで、しかも2回も取り消しました。

それでもオブリーは一部の自転車ファンの記録に、希有な存在として今も残っています。3年ほど前には自国で映画にもなったほどです。

グレッグ・レモンは自転車における革新者、サイクリングイノベーターと呼ばれましたが、オブリーもまたイノベーターと呼ばれるのにふさわしい人間でしょう。


サンタのチョッパー

2009-05-31 20:30:00 | 自転車


サンタクルーズの人間が作ったのかどうかわからないんです。

でもV10でタンデム作ったり、タンデムが何故か2人のポジションが逆だったり……。

なんていうんでしょう? 遊び心というかガキのまんま大人になった人間が、持っている権力、財力を無駄に使って作る本当に無駄の塊。シビレマス……。

このバイクはコンビニ用です。

もし山で見かけたり、峠で見つけたら……、絶句するしかないですね。そのライダーの圧倒的な実力に。

カーピエル・ディスコボランテ

2009-05-31 19:41:00 | 自転車




このカーピエルというブランドも異端児というか、鬼子なんですなあ。

現在リンクサスペンションで主流の上下リンク形式もコルティナと同じく、非常に早く取り入れていましたし。フォーズのようにロングストロークにもいち早く取り組んでいたんですが、日本では大手の問屋が入れなかったのも関連してか、認知度はイマイチでした。

のちに聞くところ、どうも社長がろくでなしで何か逃げたとか聞きました。ねえ? 困りましたな……。

でもなんだか再チャレンジが許されたらしく、昨年からちらほらと見かけています。

昔のマルゾッキがエクストリームライドの為だけに製作したスーパーモンスターT(300ミリ!)に適合するフレームも造っていたはずです。確かトラベルは300ミリほど。こちらもモンスターでした。現在のDHバイクのスペックが200ミリ前後に落ち着いたのもこういう試行錯誤があったからなんですね。

このディスコボランテというバイクも、基本的に昔からの継承です。

キーポイントの一つにエルカのサスペンションですね。以前紹介しましたが、モーターサイクルからの参入組です。かなりの高精度、高性能ユニットらしいです。

日本でもカヤバとショーワが正規に販売してくれませんかね? フロントもリヤも。あ、国産に限らずオーリンズとかもちゃんと自社ブランドで来ないですかね?

待っていますヨー。