絶望しました……。
別にキャノンデールに対してではありません。書き終えかけの文が2回も消えてしまったのです……。
これでこの文を書くのは3回目になります。
もう書かなくてもいいような……。ブログなので自由なんですけどね(苦笑)。
気を取り直して!
キャノンデール・スーパーシックスハイモッド
の新型です。150グラム軽量化をし、900グラム(560ミリ)になりました。超ではありませんが、十分な軽量化です。その為にアウターストッパーもカーボン、ヘッドチューブのベアリング受けもカーボンになりました。
その一方で剛性の強化を進めました。フロントフォークとBB周りです。特にフロントフォークのエンド部はカーボンの積層方法を変えて強化したようです。そしてBBと前三角。全てを作り替えてきました。従来は各パーツを接着していたのですが、今回は前三角を一体で成形、チェーンステーは非対称ながらも一体成形しています。結果生まれたのがビートボックスのようです。
BB周りのボリュームはとんでもないことになっています。これは金属フレームではどうしても実現出来なかったものです。BBシャフトを長くしても、BBブラケットを拡げてもどうしても解決しなかった問題です。唯一カーボンだけがBB周辺の質量を増やすという行為が可能なのです。前後左右上下にBB周辺質量を増やすことにより踏力を逃がさないようになるらしいのです。
そしてキャノンデールは下にも質量を増やし始めました。ビートボックスと名付けられたBBは、剛性もかなり上がっているでしょう。
スチールフレームののり味を知っている人はBBが揺れるという感覚を味わったことがあると思います。アルミ、カーボンフレームはその揺れを追放し、ダイレクトな踏み味を実現しました。揺れが無くても振動吸収が出来るようになったからです。
揺れは結局害悪だと捉えられているようです。もちろんレースに置いてです。他の走り方では他の答えがあるでしょう。また素材に置いても。
全てアジアメイドに移行するキャノンデール。そこに一抹の寂しさを感じるのは私だけでは無いでしょう。ドレルなにやってんの!? と思う人も少なくないと思います。しかしシステムシックスの時代からカーボンフォークはすでに中国製でした。この流れは変えられないですね。
それより評価する点があります。
キャノンデールがマイナーチェンジを怠らないということです。カーボンは非常に手が掛かります。特に型台はメーカーの悩みの種です。トレックなどはOCLVカーボンの内部は変えても型は長く使い続けていました。それによりコストを削減していたのです。
しかしキャノンデールは性能のためなら1年や2年で型を変えることも珍しくありません。企業としては効率が良くないのでしょうが、そこには自転車と真摯に向き合っている姿があります。
他の新作も楽しみです。