2011 スラム・ピンドームカセットスプロケット

http://www.bikeradar.com/news/article/sram-unveil-trick-pindome-cassette-for-x0-family-26573

これがスラムの10速モデルに対応する新作カセットスプロケットです。

ロードコンポのレッドはオープングライドでパワードームテクノロジー、XXはXグライドでXドームテクノロジーを用いてシマノやカンパニョーロに匹敵する変速性能を実現しました。

それまではアルミスパイダーのパワーグライドスプロケットで、性能はシマノに遠く及ばないような物だったのを考えると隔世の感があります。

そして今回、普及価格帯に新技術投入のスプロケットが出てきました。曰く、

ピンドームカセットスプロケット

横から見て下さい。本当にピンで支えています。この構造により、シマノ・XTRより11グラム軽量な235グラムという重量を達成しました。素材はおそらくスチール。ローギヤ1枚だけアルミ製ですね。

歯数は11～32Tと11～36Tとなっていて、あまり選択肢はありません。ですがパワードームやXドームなどとは異なり、歯をピンで接続していくので時間や手間、コストなどは大幅にカット出来るでしょう。歯は廉価モデルならプレスでもいいわけですから。

いいですね！　意欲的で。

2011 カンパニョーロ・ケンタウル＆ベローチェ

ケンタウル

期待されていた方、済みません。ケンタウルはフルモデルチェンジですが、10速で続行になります。情報は中国などから断片的に出ていましたが、やっとメーカーからのデータが出てきました。

一部にカーボンを使っていますが、どちらかというとアルミ路線になった感じです。ここら辺は上位グレードのアテネとつじつまを合わせた感じでしょう。注目すべきはクランクとブレーキです。前情報通り、構造を新バージョンに変えてきました。










ベローチェ

こちらの10速のままモデルチェンジです。

なんだか、良い感じがします。

現物を見てしまえば安っぽく見えてしまうかもしれませんが、金属のヌメっとした感じが往年のカンパを彷彿とさせます。












クランク説明図

そして最大の目玉であろう、ウルトラトルククランク改め、パワートルククランクです。

BBシャフトは右クランクに付きます。そしてクリップで固定するのも同じです。ちょっと変則的なのはベアリングは従来通り既に右クランクに入っていますが、左側は別体式に成っています。これは左クランクからBBシャフトが出ていないためですが、少し変則的になっているので、私はまだ固定方法を断言できません。外側からのボルト留めだけではちょっと心配です。

左BBカップにはベアリングが入っているように見えます。とするとその間に挟む青いリングは、ガタを取るシステムを担うのかもしれません。ウエーブワッシャーでありませんように……。

Qファクターは145.5ミリと変わらないようです。



ブレーキキャリパー　応力図

そしてDロックスケルトンを採用してきたブレーキを肉抜き無しに戻してきました。Dロックは制動力が落ちたと聞いていましたので、軽さよりも確実性を取ったのでしょう。

http://www.cyclinside.com/Technews/Biciclette/Componenti/Campagnolo-2011-Power-Torque-per-i-gruppi-10-speed.html