その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

週末旅行 ボローニャ 2日目雑記

2011-07-03 21:56:30 | 旅行 イギリス外

2日目

何もしない一日。
朝、ご飯食べて、スカイプで娘の英語サポート。少し外出して、ボローニャ大学の解剖し津なるところに行ったら日曜は休みだった。近くの考古学博物館に行く。帰りノバスであやうくスリにあう。

 



お昼は駅前のカフェでマルガリータ。昼寝して、オペラへ。


ボローニャ歌劇場はopera年間5本バレエ3本しかやってない。お金がない感じ。地元のおばさん、おばあさんが多く、開演前はうるさいぐらいおしゃべりに花が咲いている。

 

 

歌手ががらっと変わる。今日の方がAチーム。チェネントラは昨日よりスリムにはなったが、おばさんで声が昨日より乾いたキンキンシタ声で私は明らかに昨日のが好み。王子は逆で今日の方が潤いのある柔らかいテノールで素晴らしい。従者は昨日は東洋人だったが今日は見るからにラテン系。どっちもレベル高い。お父さんも違うが今日の勝ち。相変わらず演出は意図不明で、かなり最悪。

 

今まで見たチェルネントラはどれもお姉さん役が存在感があって良かったのだが、今回は若いのはいいが、歌はいまいちで存在感は今一つ。だが、うち一人は演技でかなりいい味を出していた。とっても美人なのだが、意地悪なお姉さんを表情豊かに作っていたし、あの下着姿は正直見とれてしまった。真っ白な肌で、ふくよかだが、腹に全く贅肉がついてない。ネットで検索してもあんまり出てこないので、これからの若手なのだろう。



出待ちをしたがそのお姉さんは現れず。チェルネントラ役はやっぱりおばさんだった。楽員は結構みんな自転車とかに乗ってくる。

帰りは道端のレストランでサラダとチーズをパスタで包んだものを食べた。旨い。
 


帰り道を散歩。夕陽に照らされるイタリアは、夕日と赤レンガがマッチして、本当に美しい。
 

 


博物館 4
昼 15
夜 25
オペラ 85
バス 10
ビール 3
ホテル 107
飛行機 66

翌日、朝一番の飛行機で、ロンドンに帰る。5:30飛行場行きのバスに乗るが、飛行場思いのほか混んでいて、7:10の飛行機に乗れるかあせった。


10 giugno 2011 - 21 giugno 2011
LA CENERENTOLA
Gioachino Rossini
Melodramma giocoso in due atti Libretto di Jacopo Ferretti

Interpreti

Don Ramiro

Michael Spyres (10,14,16,19,21 giugno)


Enea Scala (12,15,18 giugno)


Dandini
Simone Alberghini (10,14,16,19,21 giugno)
Eugene Chan (12,15,18 giugno)

Don Magnifico
Paolo Bordogna (10,14,16,19,21 giugno)
Marco Filippo Romano (12,15,18 giugno)

Clorinda
Zuzana Marková

Tisbe
Giuseppina Bridelli

Alidoro
Lorenzo Regazzo (10,14,16,18,19 giugno)
Luca Tittoto (12,15,21 giugno)

Angelina, detta Cenerentola
Laura Polverelli (10,14,16,19 giugno)
Chiara Amarù (12,15,18, 21 giugno)


Direttore
Michele Mariotti

Regia
Daniele Abbado

Regista collaboratore
Boris Stetka

Scene
Gianni Carluccio

Costumi
Giada Palloni

Luci
Guido Levi

Luci riprese da
Alessandro Carletti

Movimenti coreografici
Alessandra Sini

Assistente alle scene
Sebastiana di Gesu

Maestro del Coro
Lorenzo Fratini


Orchestra e Coro del Teatro Comunale di Bologna
Tecnici del Teatro Comunale di Bologna

Allestimento Fondazione Petruzzelli di Bari in coproduzione con I Teatri di Reggio Emilia e in collaborazione con Opéra de Nice


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週末 ボローニャ旅行 1日目雑記

2011-07-03 21:56:24 | 旅行 イギリス外

ボローニャ歌劇場でオペラ見たさに、ボローニャへ。食の街と言うのも楽しみの一つ。

想像以上に大きな町。立派な都会。フィレンチェとかヴェネティアが歴史で食べている印象があるのに対してボローニャは現在と過去がうまく調和しいていて、今の活気を感じる町だ。若い人も多い。歴史的建物やオレンジ色の壁や屋根の色彩はこれぞイタリア。イタリアのイメージが一番ぴったりとはまる町だ。

最初に入ったのはフェアのテント食堂。赤ワインを頼んだら、赤ワインの炭酸ジュースのようなものが一瓶出てきて驚いた。ラザニアと生ハムのセッとを食べる。美味しかったがハムはバルセロナの方が旨い。

町のへそのxxx広場に向かって歩き始める。人や車、自転車が多く行き交い、ちょっと町の活気に負けそうな感じ。ヴェローナのようなまったりの雰囲気を想像していたので全然外れた。のんびりするつもりだったのに、結構疲れる。

 

疲れるのは暑いせいもある。思い出したが夏のイタリアは暑いのだ。暑いと歩いているだけで疲れるということを忘れていた。夏のイタリアは避けるべし。


斜塔の長い方に492段の階段を上る。煉瓦色の屋根が一面に広がる様は壮観。でもこの手の風景はむしろ見慣れた感じ。いかんな、感受性がだんだん鈍くなってきたのか。
 

 

 

 


夜のイベントを探していたが録なのがない。歩いていてら歌劇場の近くまで来たので、寄ってみたら当日券が25ユーロだったので買ってしまった。同じような席が90ユーロしたのにどういう訳か?

オペラまで1時間半ほどあったので、近くの国立美術館に足を運ぶ。近代以前の主にボローニャ出身の画家の作品を展示。落ち着いていてよかった。ラファエロが2枚あった。

 

ボローニャ歌劇場 チェネントラ

  

といきなり幕が上がるなり、がっかり。このシンデレラは何だ?!ちびでデブで。これからの3時間どうすりゃいいんだ!とおもってしまったのだが、私の早とちりだった。歌声にびっくり。滑らかで、優しく、しっとりしたソプラノは聴いていてうっとりするもので、素晴らしい声だった。最初から最後まで彼女の声に魅せられた舞台だった。

他の歌手陣もレベルが高かった。スーパーではないが、一様に高いレベルで嬉しい。

オケもいい。指揮は若い人だったが、ピッチのコントロールが良く、楽しい音楽で盛り上げた。文句ない。

 

現代風の演出が不明。グレーの地下室のような設定は何のか?途中でやたらと服を脱いで下着姿になったりするし、全く面白味がない。(もっともお姉さん役の長身の女性はすごいポロポーションだったが)

ボローニャ歌劇場のお客さんは、おばあさんが多い。開場が15分前。休憩が21分。あまりオペラ以外の楽しみがない。ホールは白を基調にした落ち着いた色合いと装飾は好み。ロイヤルオペラと比べてもずいぶん小さい。

 

 

オペラハウス ☆☆☆☆
公演 ☆☆☆☆

(夕食)
オペラハウス近くのビストロ
 


10 giugno 2011 - 21 giugno 2011
LA CENERENTOLA
Gioachino Rossini
Melodramma giocoso in due atti Libretto di Jacopo Ferretti

Interpreti

Don Ramiro

Michael Spyres (10,14,16,19,21 giugno)


Enea Scala (12,15,18 giugno)


Dandini
Simone Alberghini (10,14,16,19,21 giugno)
Eugene Chan (12,15,18 giugno)

Don Magnifico
Paolo Bordogna (10,14,16,19,21 giugno)
Marco Filippo Romano (12,15,18 giugno)

Clorinda
Zuzana Marková

Tisbe
Giuseppina Bridelli

Alidoro
Lorenzo Regazzo (10,14,16,18,19 giugno)
Luca Tittoto (12,15,21 giugno)

Angelina, detta Cenerentola
Laura Polverelli (10,14,16,19 giugno)
Chiara Amarù (12,15,18, 21 giugno)


Direttore
Michele Mariotti

Regia
Daniele Abbado

Regista collaboratore
Boris Stetka

Scene
Gianni Carluccio

Costumi
Giada Palloni

Luci
Guido Levi

Luci riprese da
Alessandro Carletti

Movimenti coreografici
Alessandra Sini

Assistente alle scene
Sebastiana di Gesu

Maestro del Coro
Lorenzo Fratini


Orchestra e Coro del Teatro Comunale di Bologna
Tecnici del Teatro Comunale di Bologna

Allestimento Fondazione Petruzzelli di Bari in coproduzione con I Teatri di Reggio Emilia e in collaborazione con Opéra de Nice


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ROH/ 蝶々夫人(プッチーニ)

2011-07-03 18:08:06 | オペラ、バレエ (in 欧州)
 ロイヤルオペラにプッチーニのオペラ「蝶々夫人」を見に行った。アメリカ男に手玉にとられる一途だが賢いとは思えない日本人女性を描いたこのオペラは、個人的には、トスカと並んで好きでないストーリー。だが、イギリスに来てから一度も見てないし、先月見たトスカが思いの外良かったので、もしかしたらと思い行ってみた。

 が、正直、二匹目のドジョウはいなかった。

 一番良かったのはプッチーニの美しい音楽。今日の指揮者Andris Nelsonsはラトビア出身の若手指揮者。馴染のない人だが、おおらかでロマンティックな音楽を引きだしていてとても良かった。何度聞いてもこのオペラの音楽は、耳障り良く美しい。オーケストラも熱演だった。

 演出もまずます。和式を再現した舞台設定で、歌舞伎的な派手な色彩の使い方などはうまいなあと思った。ただディテールではいろいろ気になることも多い。蝶々さんの屋敷の花壇はどう見ても和風じゃないし、擦り足の歩き方は結構しっかりしてたのだが、小走りになると駄目とか、最後の蝶々さんの自刃シーンが切腹だったのも、(女性の切腹はありえんだろう)と興ざめだった。

 しかしこの日、最もいまいちだったのは、歌手陣。どの歌手も声量が小さいのか、存在感が完全にオーケストラに負けていた。開演前に、「蝶々さんは、出ますが体調不調です」とのアナウンスがあったが、その通りやっぱりKristine Opolaisは本調子では無いようだった。声も余り出てないし、一本調子。第3幕の一番の盛り上げどこも単調なパフォーマンスで悪いが眠くなってしまった。主人のピンカートンは最低な役柄だが、演じたJames Valentiは歌も演技も単調で面白くない。まともだったのは、スズキのHelene SchneidermanとシャープレスのAnthony Michaels-Mooreぐらいかなあ。

 それにしても、このストーリーだけはやっぱり何回見ても気にくわない。「蝶々夫人がかわいそうで泣ける」とか言うのは、西洋人が上から目線で言うのだろう。このオペラを見て、やっぱり貧乏は悪、国は強くあらねばならないと真剣に思ってしまう。貧乏で弱い国だから蝶々さんのような悲劇ができてしまうのである。このオペラを見てこんなことを思う自分はおかしいのだろうか?


 





Madama Butterfly
Saturday, July 02 7:00 PM

Credits
Composer Giacomo Puccini
Directors Moshe Leiser and Patrice Caurier
Set Designer Christian Fenouillat
Costume designs Agostino Cavalca
Lighting design Christophe Forey

Performers
Conductor Andris Nelsons
Cio-Cio-San Kristine Opolais
Pinkerton James Valenti
Sharpless Anthony Michaels-Moore
Suzuki Helene Schneiderman
Goro Robin Leggate
Bonze Jeremy White
Yamadori ZhengZhong Zhou§
Imperial Commissioner Daniel Grice§
Kate Pinkerton Rachael Lloyd
コメント (2)
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ロイヤル・オペラハウス/ ピーター・グライムズ(Peter Grimes)

2011-07-03 18:04:39 | オペラ、バレエ (in 欧州)
 一週間の仕事疲れの集積もあって、体調が絶不調。ほとんど寝てしまった。これほどダメだったのは「ルル」以来。

 プロダクションは斜めの線を基軸にして、空間の見せ方、舞台背景の海など、とてもスタイリッシュだった。色の使い方も美しく良かった。

 歌手はヒロインがキンキン声で私には辛かった。ピーター役は演技の存在感はあったものの、歌は特筆するほどではない。音楽ははじめて聴いたが、変化があって興味深い音楽。

 それにしても、話が暗すぎる。もう一度みたいとはあまり思わない。

 

 

Peter Grimes
Friday, July 01 7:30 PM

Credits
Composer Benjamin Britten
Original Director Willy Decker
Revival Director François de Carpentries
Designs John Macfarlane
Lighting design David Finn
Choreography Athol Farmer

Performers
Conductor Andrew Davis
Peter Grimes Ben Heppner
Ellen Orford Amanda Roocroft
Captain Balstrode Jonathan Summers
Swallow Matthew Best
Mrs Sedley Jane Henschel
Auntie Catherine Wyn-Rogers
Ned Keene Roderick Williams
Hobson Stephen Richardson
Rector Martyn Hill
Bob Boles Alan Oke
First Niece Rebecca Bottone
Second Niece Dnna Devin§

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