道草、より道、まち歩き。

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停止するロードヒーティング

2008年01月21日 23時35分46秒 | ヒトとクルマ
札幌市はスパイクタイヤの規制から整備をしてきたロードヒーティングを次々に停止している。
これはロードヒーティングを継続した場合の年間光熱費や修繕費、約15年で寿命となるため莫大な再整備費がかかるからということだ。約15年で試算した場合ロードヒーティングを停止させると、約5億円の経費削減が見込めるという。これは札幌市の雪対策計画によると「電気代が運転のために毎年10億円を要する」とあるので、年間の削減額と思っていいと思う。
また、改修事業をするとピーク時には年間40億円の費用が必要になるので、財政難の札幌市にとってはロードヒーティングに頼った雪対策は既に見直されているということで、もう運転を停止しているところは凍結防止剤などの散布、除雪の回数を増やしたりしているということだ。
またロードヒーティングは万全かと思っていたが、ある気象条件下では雪が融けないとの注意が掲載されていた。それは…、
気温が氷点下7℃以下の時。1時間に3cm以上の降雪の時。風速が5m/秒以上の場合。
ここ最近の札幌は昼間でも氷点下5℃以下の日もたまにあったが、そんな日に週末の様なドカ雪が来るとロードヒーティングも役に立たないのだ。札幌は一冬に何度か1日に30センチ以上も降る日があって、そんな日は歩道のロードヒーティングもすぐに雪が融けずシャーベット状になって酷く歩きづらい時がたまにある。

そういえばスタッドレスタイヤ化に伴って道路の方も色々改良や工夫が考えられた。もう15年以上にもなるが、舗装道路に細かい溝を掘ったり、ゴムを埋め込んだりとスリップ防止の対策を考えて試行錯誤していたようだ。しかし今現在実際の道路で実用化しているところを見たことが無い。私の家の周辺はほとんど平地なので余計お目にかかれないのか、雪で埋まって見ることができないのか、結局役に立たなかったのか、除雪がやりにくかったのか、建設費が高過ぎたのか、その全部なのかどうかは分からない。しかしほとんどの物は一度に5センチも積雪があれば、どれも役に立たないことは一冬終えるまでもなく分かることなので、それ以降、道路側の対策としてはロードヒーティングに一本化されたのかもしれない。

景気も良かった時期に作ったものなので、維持管理費などあまり考えていなかったのだろう。
それは道路にもハコものの公共事業全般にも言えることだけれど。

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3 コメント

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場所にも依りますが、停止させても問題のない箇所は (えぞっ子)
2008-01-23 22:20:22
場所にも依りますが、停止させても問題のない箇所は
実際にありますね。私自身は納得しています。(^^)
                             
ただし、その代わりに交差点の至るところに砂利箱を
設置して欲しいです。停止線の付近は、ツルンツルン
になって発進は勿論、停止することもままなりません。
返信する
こんばんは~^^ (masu)
2008-01-25 22:37:37
こんばんは~^^
札幌市くらいの人口でこれだけの降雪がある都市は世界にも例がないとか聞いた事があります。
仏作って魂入れず。なんて頭をよぎりましたw
返信する
えぞっ子さんこんにちは。 (BEM)
2008-01-28 00:56:50
えぞっ子さんこんにちは。
欧州の滑り止めの砂は札幌のよりずっと粒が大きくて、春になると回収・洗浄してまた使うようです。こんなことまでこちらとは一歩進んでいるようです。
車もさることながら、歩行者がもっと歩きやすくなるように、定期的に砂まきをするとか、もっと注意を払ってほしいですね。

masuさんこんにちは。
統計からいくと札幌は世界一のようです。
たくさん作った仏(ロードヒーティング)も魂(電気)を入れないと、何の役にもたちませんが、莫大な赤字をかかえる札幌市にはもう魂が残っているどころか、借りている状態ですから仕方のない事ですね。そう考えると、仏(公共事業)様は全国の問題ですね~。
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