ツール・ド・北海道、第4ステージは倶知安町〜洞爺湖町〜札幌市の真駒内公園までの219km。
スポーツ推進員でボランティア募集をしていたので、自転車好きなら行くっきゃない。あまり考えずに手を上げたのだけれど、詳細が送られて来て規制整理員だというのでジワジワと不安が増してきた。
場所は良く通る所だし、T字路交差点でそれほど難しくはない場所なのだが、住宅街からコースになっている道の他には迂回路はない。
交通規制が掛かってから選手団が終わるまで15分から20分。それまで出てくる車はないだろうか? それもこの場所には私一人。100mもない所に警察官も規制しているのだけれど、声が届く距離ではないし…。
しかし立ってみると準備から規制予告パトカーが車での50分の間に、通行する車はたった1台。これは隊列が通る15分くらい車も来ないだろうとたかを括っていた。
その間通行する歩行者7〜8人から「いつ頃来るの?」と聞かれたりして、余裕だったのに規制予告パトカーが猛スピードで通過した直後、ご老人の乗った自動車が現れた。
なぜこのタイミング?! 慌てて赤旗を出して停まって貰った。ツールド北海道の事を全く知らないと見えるこのご老人、なぜ停められたのか不満そうで、必死に説明するもジワジワ前に出て来て、交差点ギリギリまで来てしまいこっちはもう焦りまくりだ。
聞くと直ぐそこに行くとか。いつも通る場所で10分、15分を待つのは耐えられないんだろう。隊列が長く伸びて、集団がバラけた間を見計らって、遠くの警察官に出て良いか大声で確認し、どうにか右折してもらった。その数分後、なんとまた一台。なんでだよ〜。
こちらはちょっと説明すると高齢の女性が降りて、車はUターンして帰って行った。
とても選手団を見る余裕もなく、あっという間にトップ集団はゴールに向かって走り去って行った。
ようやく隊列も後半になり、車も来なくなったのでコソッとパチリ。規制解除まで結局20分以上かかっただろうか。
トップ集団から20分離されると、リタイヤということになり後尾を走る収容車に乗せられるとのことだが、200キロを超える距離を走って、そのくらいしか離されない人達って本当にスゴイ。トップ集団は本当にアッという間に走り去って行ったが、一体どんな脚力なんだろう。
帽子は支給されて、貰って帰って来たけれど、帽子も家に何個あるんだろう。普段こんなの被られないし〜。
ボランティアは車で収容され、土木センターに集まって来るのだけれど、皆が戻って来るまで市の担当と二人になってしまったので、色んな話をしていたが、他の場所でも大きなお菓子の有名店から出て来るお客さんの車を予想してなかったとか、石山の方も住宅街から出て来る住民の方を規制するのは大変らしいとか。
他に札幌マラソンなど交通規制がかかるイベントの際には、コース付近の住民からは結構苦情が来るという。イベント自体をなんでそんな事するんだ? という批判もあったりして、なかなか全員が理解・協力してくれている訳ではないようだ。
まあそれにしても各イベントで事故があったという事は聞かないので、どうにか説明して分かって貰っているのだろう。
でなかったら自転車競技の最中に車が突っ込んだりしたら大ニュースものだ。
私が居たところのご老人も最初はなんだかんだと言っていたが、自転車とキャラバン隊が猛スピードで通行する迫力になんだか苦笑いをしていた。随分回覧などでも周知努力はしているはずなのだが、なかなか浸透していないのかもしれない。