バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

ローリー『カメジロー』をリリース!!

2008-06-20 | ローリー/The Waltz

バイユーゲイトでは「この島国最高のミュージシャン」のコピーで知られる、『ローリークック』の久しぶりのCDがいよいよ発売されます!
オキナワ、コザの街でリズム&ブルースバンド『ザ・ワルツ』を率いて早や20ウン年。ミスター・コザ、ローリーの久しぶりのCDはシングル盤。アナログ7インチ、ドーナツ盤じゃないところがなんとも惜しい!のですがそのヘンはミュージシャンの手が届かないオトナの事情ということで御理解下さい。
2008年6月21日(土)発売のシングルのタイトルは『カメジロー』!

Photo_3   『カメジロー』??という方の為に以下に少々拙い説明を…

伝説の男、不屈の男と歌われるカメジローこと瀬長亀次郎氏はその歌詞のとおりまさに伝説的な存在で、米軍占領下の沖縄で軍の圧制に対する抵抗運動を行った不屈の闘士として知られ「カメさん」の愛称で県民に親しまれた元那覇市長で元衆院議員。
那覇市長時代には市民が自主的な納税によって「カメさん」を助けようとし、当選前の納税率が77%だったのに対し当選後は86%にものぼり、最高で97%にもなったという「伝説」も残っている。結局占領軍により被選挙権を剥奪され市長在任期間は一年足らずと短かったが、那覇市政をめぐる米軍との攻防は、瀬長亀次郎に対する沖縄県民の絶大な支持を呼んだ。

返還前の沖縄で占領軍による投獄や追放、弾圧にも屈することなく、沖縄の未来の為に戦った亀次郎氏は政治家というよりも沖縄の人々にとってはフォークヒーロー(民衆の英雄)的な存在であります。
そんな瀬長亀次郎をローリーはこれまでもアイドルと公言し『週末はA&Wで』の中では、ベイブ・ルース、カシアス・クレイ、ジョン・F・ケネディ、サム・クックとならんで瀬長亀次郎の名を叫んできた。最近でも自身のブログの中で”自分にとってオーティスやジョンと同じく自分の心をつかんだひとり”と語っているようにいつか真正面から取り上げる日がやってくるであろう存在であったようだ。そして歌われ始めた『カメジロー』。4月にバイユーで歌われた時も強烈な印象を残したロックンロールナンバーが久しぶりのリリース楽曲として選ばれたのでした。

~我が心のふるさと憧れのアメリカ♪~というフレーズが耳に残る『週末はA&Wで』の中に歌い込まれる『瀬長亀次郎』という、時にはアンビバレントとさえとられそうなリアルなオキナワを誰はばかることなく歌うローリー。そして一筋縄ではいかない、音楽マニアのココロをくすぐるのレヴェルを越えたアレンジや音作りを見せることも多いローリーであるが今回の『カメジロー』はそのままズバリのタイトル通りの正面突破。言葉がまっすぐに届くストレートなナンバーとなっています。確信犯的ギターリフによりにドライヴする、ポップでソウルフルなロックンロール!新鮮でさえあります。おそらく全てに必然性があるのだと思う。
政治家を題材にした楽曲ということで政治的なイメージを持たれる方もいるかもしれないけれどカメさんはきっとそんなのとは違うのだ。「オーティスやジョンと一緒」といきなり言われてもピンとこないかもしれないけれど、ローリーのカメジローさんに対する、そんな五月蝿い諸々をを超越した「歌いたい」気持ちがきっと伝わるはずと信じています。
沖縄県内のみならず広く、多くの方に聴かれることを願っています。

カップリングナンバーはファンや沖縄の25歳以上?の方々にはお馴染みの『ウートートー』が新録音で収録されています。かつて18年近く前にNHK沖縄『新しい沖縄の歌』でながされていた子どもたちをテーマにした楽曲の再録音は、瀬長亀次郎氏が守ろうとし作り上げてきたオキナワを次の世代に繋いでいきたいという思いにより選ばれました。

ローリークック「カメジロー」
収録曲    1. カメジロー  2. ウートートー
税込1000円。LOVELAND RECORDS LLR 0001 

発売日前日には店頭に並ぶものらしい?のでバイユーでも本日より販売を開始いたします。どうかよろしく!

以上、自らが制作に関わった作品をささやかに?紹介、お薦めさせていただきました!

★明日は沖縄にてレコ発ライヴがあります。

<CD発売記念ライブ>
2008年6月21日(土) 那覇市・TOP NOTE
開場19:00 開演20:00 チャージ3000円
問合せ098-869-9077 (TOP NOTE)


沖縄の方、滞在中の方は是非!!


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