バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

時にスワンピー!『Buddy&Jim』の汎アメリカ南部的ロックアルバム

2013-05-29 | 音楽

気がつけば未紹介盤がいろいろ有ります。

Buddyjim

昨年12月にリリース。整体師Yマスギさんに聴かせていただき、年が明けてから購入したのがこれ。『Buddy&Jim/Buddy Miller and Jim Lauderdale』。
ふたりとも強いて言えばカントリーロックのシンガーソングライターというカテゴリーに入るのだろうか?バディ・ミラーは一昨年リリースした『Majestic Silver Strings』(マーク・リボーやビル・フリーゼル、グレッグ・リーズとギター4本を中心に作り上げた大名盤!これはオキナワのローリークックさんに教えて頂きました。)をきっかけに聴くようになったのですが、なかなか多作なカントリー、ルーツロック界の大物。ジム・ロンダーデイルはブルーグラス畑のビッグネイム(僕は知らない方でした)。
でもこれが、カテゴリー分けなんて意味ないぜ!な広く『汎アメリカ南部的』なルーツミュージックを展開しているのです。カントリー、ブルーグラス、そして何よりふたりのコーラスワークに滲む様々な音楽の香り。このミクスチャー感覚って、正しいロックミュージックの姿だなぁと思う。ペダルスティールやフィドル、バンジョー、マンドリンそしてギターこれらの楽器のフレーズにも単に白人音楽、カントリーと分類できない豊潤さが感じられる。そして、当然なのかもしれないけど…漂うブルースの香り。なるほどなぁ~。

ガツンと派手な作品ではないけれど、時にスワンプロックにさえ聴こえる良質なルーツロックアルバムです。