久しぶりにボクシング、興味のない方は失礼します。。。
WBAやWBCという統括団体の節操のなさ故に混迷の度を深める世界フライ級。日本の世界チャンピオン坂田健史選手をKOしたWBAチャンピオン、タイのデンカオセーン選手に挑むのは当然1位指名挑戦者のカメダコウキ。のはずが資格があるとは到底思えないカメダダイキが挑戦決定。危険な選手から?ビジネスとして旨味のない選手から逃げた、コウキ?
WBCチャンピオン内藤大助選手は着実に防衛をこなすものの日本人やアジアのランキング下位の選手と連続して戦い、1位選手との対戦がなく、少しづつ批判の声も高まってきた。もちろんそれも問題だけれど、もっと問題なのは内藤選手は元気に試合を重ねているというのにWBCは世界フライ級に暫定(臨時の)チャンピオンを置く決定戦を開催し、内藤選手と既に4度戦っているタイの名選手ポンサックレック選手が暫定(臨時?)チャンピオンとなったこと。よってWBCフライ級には正王者内藤と暫定王者ポンサックレックの2人のチャンピオンが存在するというのが現在の状況なのだ。
臨時チャンピオンとはチャンピオンが怪我等で試合が出来ない時に仕方なく置くもののはずなのに何故???
まぁそれはWBCはそれぞれの試合から団体によるタイトル承認料が入るし、興行側はタイトルマッチを名乗れるしいうことなし!なのだろうけど…。なんとも腹立たしく納得し難い。
100歩譲ってこの状況を、1位と防衛戦をしない内藤選手側にも非が有るとして認めたとしても次戦は内藤vsポンサックレックの正vs臨時王者戦であるべきなはず。
しかし既に5度目の対戦…新鮮味がない???
そう全ては興行の都合、テレビの都合なのだ。真っ当にやっていきたかったであろう内藤陣営のこれまでのマッチメイクの(あえて言うと)迷走は、圧倒的な商品価値を持つ「カメダコウキとの対戦」という可能性を常に意識せざるを得なかったためであることは間違いない。たとえ陣営が「もういい!」と思ってもテレビ局やスポンサーはそうは思わない。結果、終始幻のカメコウキ戦を意識しながらマッチメイクしなければならないというジレンマに陥っていたことは想像に難くない。そのあげくの臨時チャンピオン・ポンサックレック選手誕生であり、彼との5度目の対戦が不可避という現実…。
そこに入ってきた一報。ポンサックレック選手の次戦は暫定王座防衛戦(正式王者がいるというのにまずコレが変だ??)。そして相手は日本の升田選手。彼は苦労人で30歳にして世界ランクを射止め、一度はWBA王者デンカオセーン選手への挑戦が決まっていたもののカメダ陣営の契約関連に絡んだ横槍で挑戦が中止になったという選手。なのだが、彼はつい先日ランキング下位の山中選手と戦って敗れている。升田選手のことは心情的にとても応援したいのですが…果たして前戦で格下の選手に敗れたボクサーに臨時とはいえ世界タイトル挑戦が許されて良いのでしょうか??
そしてこれにより内藤vsポンサックレック戦は消滅。。。そしてダイキ挑戦によりデンカオセーンvsカメダコウキ戦も消滅。
自分はなんとなく
…一度はないものと思われていた
『内藤vsカメダコウキ』があるのではないかという予感がしている。。
確かに(日本の)だれもが満足するカードだろうし、正直自分も興味が有る。
でも世界フライ級は日本とタイだけのものじゃぁない。やるならノンタイトル戦のほうが潔いのでは?…個人的には内藤選手に南米やアメリカの強豪と戦って欲しい。そうたとえ敗れても彼を称える声が沸き上がるような、ボクシンングの正しき世界タイトルマッチを見せて欲しい。そしてもちろん勝利が見たい。それでこそ内藤大助というボクサーが日本ボクシング界に残す功績がより素晴しいものになるのではないだろうか?
でもカメダコウキ戦の予感がする。思えばカメダダイキ戦の時だって本当ならコウキと戦うはずだったのだ。。。でももう内藤選手にはカメダ関係と関わってほしくないとも思う。しかし観たいという気持ちも少しはある。
うーんこれってボクシング的じゃぁないよなぁ。。。