南無煩悩大菩薩

今日是好日也

確率論的リテラシーのすすめ

2018-12-19 | 古今北東西南の切抜
(picture/source)

冷静に考えると、宝くじを1枚買って1億円当たる確率よりも、宝くじを買った後で当選発表までに死ぬ確率の方が高いそうです。

ちょっとした知識があれば、トンデモ情報の類いはウソだと分かります。

理屈が分かっていれば見抜けるようになるわけです。その理屈が分かるくらいのリテラシーは、やっぱり必要になります

僕はいつも思うんです。人間は、どうしても知識のないことに対しては、完全に受け入れるか、完全に拒絶するか、どちらかになってしまいがちだ、と。

知識があれば、そのレベルに応じて理解しようとしたり、疑問を持ったりすることができる。けれど、知識がないと、たとえそれが自分の病気の治療方法であっても「さっき先生がおっしゃったのでお任せします」となってしまうんじゃないでしょうか。

「がんです」と言われたら誰だって慌てますよね。みんな、変に楽観的になったり、変に悲観的になったり。だからこそ、その前に知識を持っておかなあかんのと違うかな、とお話しするようにしています。

今、「がんです」と宣告されたら、みなさんまずはネットで調べますよね。けれどネットの情報はどうしても玉石混交です。中にはほとんど治らないがんでも、たまには治る人がいたりする。

実際には誤診だったというケースもありますよね。

例えば、膵がんと自己免疫性膵炎はCT検査で見るとすごく似ています。もやもやした塊が映って。ただ、それが自己免疫性膵炎という診断が確立されるまでは、おそらくすべての人が膵がんだと診断されていたと思うんです。そういうケースでも「がんが治った」と言っていたりする。そういった情報にすがるのはとても危険です。

(切抜/「あなたが怪しげな医療情報に惑わされないために」より)

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