南無煩悩大菩薩

今日是好日也

雲梯

2020-05-15 | 世界の写窓から
(gif/source)

スタンフォード大学で生態系について教えるマーシャル・バークは、この

「異常さを理解するには尋常の考えは役に立たない」、

と言わんばかりに、次のパラドクスを指摘した。「COVID-19のおかげで中国の大気汚染が緩和されましたが、それによって、この感染症で命を失った人のおそらく20倍の数の命が救われたのです。COVID-19の大流行が有益だと言っているのではありません。私たちの経済システムがどれほど健康を害しているか考えた方がよいということです。コロナウイルスがあってもなくても同じです」

このウイルスは、平時では考えられないような厳しい外出禁止措置を引き起したが、そのおかげで、社会的`な隔たりの間にある壁'がしばし`打ち破られた'ように見えた。

卒然として、ウォールストリートの銀行家と中国の労働者が同じ恐怖に慄いたはずだ。

しかしすぐに、やはり金がものを言うようになった。一方で、庭付きの邸宅にこもって、足のつま先をプールの水につけながらテレワークをしている人がいる。他方、介護士、清掃作業員、スーパーのレジ係、運送業の配達員など、日常の細々したことに携わる普段は目立たない人が、裕福な人たちの避けたリスクを背負うようになったがために初めて社会の表面に出てくる。

テレワークする人でも、子供たちの騒ぐ声が響く狭いマンションに閉じ込もっている人がいるし、閉じこもる家があれば、と思っているホームレスだっている。

(引用/参照
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