南無煩悩大菩薩

今日是好日也

水の音と酒の味

2019-01-08 | 酔唄抄。
/仙厓義梵)

古池や芭蕉飛び込む水の音

池あらは飛て芭蕉に聞かせたい

古池や何やらぽんと飛び込んだ

芭蕉の「古池や蛙飛び込む水の音」の句意を仙厓禅師は禅的に捉えてこんな三句をよんでいる。

「水の音」をどのように聞き取るかは、悟りの境地如何にかかわるという。「酒の味」をどのように利きとるかと似ているような気がしないでもない。

「門松は冥土の旅の一里づか、馬かごもなくとまりやもなし」と詠んだ一休禅師を想ったりする、もう正月も緒七日が過ぎたのである。

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