南無煩悩大菩薩

今日是好日也

言葉はひとり歩きをする

2016-06-05 | 世界の写窓から
(板垣君遭難之図 / 歌川 豊宣 画)

「おらを殺したち、自由が死ぬるかねや」

と土佐弁で板垣は言ったといわれる。

それが翌朝の新聞には、「板垣死すとも自由は死せず」という漢語調の見出しで報道され、自由民権運動は燎原の火の如く、全国に広がったという。

土佐弁ではきっとこうはいかなかった。

言葉による意訳や形容はオリジナルに対する暴力ではあるが、きらめけば鋭く瑞々しい旅をするものでもある。
コメント (2)
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