南無煩悩大菩薩

今日是好日也

落穂ひろい

2021-01-23 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

(picture/source)

末は野となれ山となれ

Stayin' Alive In The Wall

炭は火となり灰となり

喰えば肉となり糞となり

末は穂となれ米となれ

(source)

Stayin' Alive In The Wall (Pink Floyd + Bee Gees Mashup) by Wax Audio

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝になく鶏

2021-01-13 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

(picture/source)

眼横鼻縦。

確かな仏法とはいっても実は眼は横に並び鼻は縦にくっついている、というような当たり前のことであった。

毎朝太陽は東からのぼり、毎晩月は西にしずむ。

雲がはれ上がると山並みがあらわれ、雨が通りすぎるとあたりの山々は低い姿をあらわす。

4年に一回は閏年に逢い、鶏は早朝になくものである。

その他に何か特別な仏の教えがあるものではない。 -「永平元禅師語録」より

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

それにつけても向かい風

2021-01-12 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

(photo/source)

どうでっか?このごろ。

へぇ、もうじき春やゆうのにわしまだ秋虫の心持ですわ。

なんでっか?それ。

へえ、いうなれば、儲けまつむし 身はきりぎりす その日ぐらしで なくばかり。

 

Bob Seger & The Silver Bullet Band - Against The Wind (Lyric Video)

 

人の一生は、重荷を負うて遠き道をゆくがごとし、急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なし。心に望み起こらば、困窮したる時を思い出すべし。堪忍は無事長久の基。いかりは敵と思え。勝つことばかり知りて負ける事を知らざれば、害その身に至る。おのれを責めて人を責めるな。及ばざるは過ぎたるよりまされり。ー徳川家康 遺訓

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

soupir

2021-01-09 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

(gif/source)

雲のかかるは月のため

風の散らすは花のため

雲と風とのありてこそ

月と花とは尊けれ

ー熊沢蕃山

Dhafer Youssef - Soupir Eternel

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実地力

2021-01-04 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

/仙厓禅師)

賢しげな男が、文字を知らない男にこういった。

「世の中を上手く渡る秘訣はそれほど難しいものではない。ただただ「堪忍」という二字を固く守ってさえいればよいのだよ」

文盲の男はしばらく考えていたが、

「そうですか。しかしですな、‘かんにん’ とは二字ではなく四字じゃありませんか」と、そしてか・ん・に・んと指を折って数えながら「たしかに四字ですわ」と言う。

「君は実に頭の悪い男だね。堪忍とは堪え忍ぶ(たえしのぶ)という二字なのだよ」

「あんさんこそ間違ってます、‘たえしのぶ’なら五字になります。わしはなんといわれても四字にしかおもえませんから、四字で‘かんにん’してあげましょう」

「君のような愚か者は相手にならない、昔から馬鹿と阿呆につける薬はないというが、全くその通りだ」

と賢しげな方は怒って大声を上げたが、文盲の方はいたって冷静に、

「なんとでもいいなされ。わしはどんなにバカにされてもだいじょうぶです。なにせかんにんの四字の秘訣を教えて貰ったのでなぁ」

 

気に入らぬ風もあろうに柳かな

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

力を持ちたいなら。

2020-12-11 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

(gif/source)

心に、我慢あるときは愛嬌を失う、我慢なきときは愛嬌そなわる。

心に、欲なきときは義を思う、欲あるときは義をおもわず。

心を、飾るときは偽りをおもう、飾りなきときは偽りなし。

心に、傲りあるときは人を恨む、傲りなきときは人を敬う。

心に、私あるときは人を疑う、私なきときは疑いなし。

心に、誤りあるときは人を怒る、誤りなきときは恐るることなし。

心に、邪見あるときは人を損なう、直なるときは疑わず。

心に、怒りあるときは言葉はげし、怒りなきときは言葉やわらかなり。

心に、貪りあるときは人に諂う、貪りなきときは諂いなし。

心に、愁なきときは悔やみなし、愁あるときは悔やみ多し。

心に、自慢あるときは人の善を知らず、自慢なきときは人の善を知る。

心に、迷いあるときは人を咎める、迷いなきときは咎めることなし。

心、ここにあらざれば、視れども見えず聴けども聞こえず、よくよく心するべし。

-修養禅話より

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

過ぎたるは及ばざるがごとし

2020-11-30 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

(picture/source)

仁、情 に過ぎれば 弱くなる

義、律 に過ぎれば 固くなる

体、面 に過ぎれば 諂いとなる

智、略 に過ぎれば 虚となる

信、望 に過ぎれば 損となる

 

誰も観よ 満つればやがて欠く月の いざよいの空や 人の世の中

 

Nothing Else Matters (Metallica) : MOZART HEROES (Official Video)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨の降る日は天気が悪い

2020-11-23 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

(photo/JAPON ~ JAPONAIS / Charles-Henri Favrod & Yoichi Midorikawa)

『ある日、沢庵和尚は千代田城に赴いた折、名うての荒武者、伊達政宗に会った。

政宗が「雨の降る日は天気が悪うござるが、どうしたものでござるな」

沢庵和尚はジッと政宗をみた、政宗は瑞巌寺の和尚に参じて禅も出来た武士である。

「左様、雨の降る日は天気が悪うござるな」

と、同じようなことを沢庵も繰り返した」。

 

ある日鷹狩の帰りに一天俄かに掻き曇り、雨は篠を突くようにザアザア降ってきた。政宗も家来も濡れ鼠のように、眼もあてられない。すると今まで野良かせぎをしていたらしい百姓が、「雨の降る日にゃ天気が悪い・・・」と大声で唄って行った。

その時、政宗は百姓の声を聞いて「ははぁ、ここだな」と、初めて沢庵禅師の言葉の意味が分かった。その時の彼の心持は家来どもが雨に濡れて困っている様子を見て気の毒に思う憐みの情以外の何物でも無かった。

つまり我を捨てたのである。我を捨ててこそ会得が可能なのである。・・・』

ー引用/谷至道「禪の極致を洒脱に説いた澤庵和尚」より

分かり切っていることが並び立っているということは、分かり切っているというその己の心持に疑いを問うという禅味のことではあるまいか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

轟き届け

2020-10-19 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

(picture/original unknown)

轟き届け

制服のスカートの裾を鋏で切った次の日の朝みたいな気持ちをずっと 目に見えるところに埋めている 時間が経ったら消えるもの 時間が経っても消えないもの そんなものたちよりずっと 手の中にある心に惹かれている

轟き届け

自分の幅と誰かの幅 自殺志願者のガンジャ臭さに負けないようにしようね 生きている僕らが何より強い 鉛臭いミラーボール 血生臭いショーツ 匂い立つ未来はちょっとだけ欲を唆ってくる

轟き届け

肌と肌が触れ合う距離でも分かち合えない何かを 顔も知らない私と君で解り合う 往生際の悪い僕らの籠城 譲ったりなんかしない 育ったりなんかしない

轟き届け 轟き届け

叶う前の夢の尊さを測ろうとする大人に 轟き届け そのまま吹っ飛べ バ〜カ

切抜/「響き届け」より

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

隗より始めよ

2020-10-17 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

(quote/Bertrand Russell )

賢者を招きたければ、まず凡庸な自分を重く用いよ。

Leonard Cohen - Happens to the Heart (Official Video)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木は、木を滅する火の燃料となる。

2020-09-23 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

(gif/source)


葉っぱは虫に喰われ、虫は葉っぱを喰う。

葉っぱが虫に喰われ、虫が葉っぱを喰う――これまではこうより外に見えなかった事が、

葉っぱが虫に喰われ、虫が葉っぱを喰っているにもかかわらず、

 

虫は葉っぱに養われ、葉っぱは虫を養っている

 

――そうその時にはしかと見えたのであります。
喰う喰われるといういたましい現実が、そのままの姿で養い養われるという現実とくっついているというのは、そもそもこれは何とした事なのでありましょう。

この間中から、もやもやしていた、これでいいのだ、これで結構調和しているのだというような、しかしつきつめると何でそうなのだかわからなかった事が、ここで答えを得たのであります。

虫と葉っぱは明らかに、かく答えたのであります。

不安のままで平安――

そうなのか、そうだったのか。

蝶が飛んでいる、葉っぱが飛んでいる、暮れるまで山科の村々を私は歩きまわっていました。

この世このまま大調和

ー河井寛次郎「蝶が飛ぶ 葉っぱが飛ぶ」より

Alan Parsons Project - "Old and Wise" - Lyrics on screen

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その心や

2020-08-26 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

(sculpture/by Thomas Houseago)

戦死やあわれ 兵隊の死ぬるやあわれ 遠い他国で ひょんと死ぬるや だまって だれもいないところで ひょんと死ぬるや ふるさとの風や こいびとの眼や ひょんと消ゆるや 国のため 大君のため 死んでしまうや

その心や

白い箱にて 故国をながめる 音もなく なんにもなく 帰ってはきましたけれど 故国のよそよそしさや 自分の事務や女のみだしなみが大切で

骨は骨 骨を愛する人もなし 骨は骨として 勲章をもらい 高く崇められ ほまれは高し なれど骨は聞きたかった 絶大な愛情のひびきをききたかった

がらがらどんどんと事務と常識が流れ 故国は発展にいそがしかった 女は化粧にいそがしかった

ああ 戦死やあわれ 兵隊の死ぬるや あわれ こらえきれないさびしさや 国のため 大君のため 死んでしまうや

その心や

-竹内浩三「骨のうたう」

Adagio by Quantz with three Pardessus viols

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四猿

2020-08-10 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

(photo/source)

見ざる聞かざる云わざるの三ざるよりもかまわざるこそ勝さるなりけれ。

-詠み人知らず

三猿の「悪を見るな、悪を聞くな、悪を言うな」という説に沿えば、「悪に構うな」である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人格(人柄)形成は一生かけて追及するものである。

2020-07-18 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。
(picture/source)
 
刺激への反応は瞬時に起きるのではない。その合間に私たちはどう対応するかを選択でき、対応の仕方には自身の成長と自由が投影される。
 
-ヴィクトール・フランクル
 
Agnes Obel - Under Giant Trees (Official Audio)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ろ。

2020-04-30 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。
(picture/source)

水が深ければ、服を脱ぎ泳いで渡る。

浅ければ、裾をまくり歩いて渡る。

櫓は浅瀬では役に立ちません、竿は挿そうとしても深みでは届きません。

時折々に従い、無理してことをやる必要はないのです。

求めても得られぬものは、青空や雨や花咲くころ。求めなくても来るものは生病老死。

それは道理。道理と言うものには従うしかありません。

G minor Bach/ピアノタイル2【オルゴール】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする