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咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

北海道発「大地のファンファーレ」・・・

2012-02-28 22:52:25 | レビュー
 「お前は騎手を辞めても生きていけるが、馬は勝てなきゃ肉になるしかない」

 25日(土)、待ちに待っていた北海道発のNHKドラマ「大地のファンファーレ」が、BSプレミアムで前篇・後編が一気に放送された。

 カシャン・・・ばんえい競馬(通称“ばんば”)のゲートが開く。ド、ド、ド、ドォーと重い鉄ソリを曳きながら、一斉に直線200メートルのコースへと競走馬がゲートをでて行く。
 高さ1メートルの第1障害を越えて、目指すは高さ1.6メートルの最難関の第2障害。その障害を越えるために息を整えるばん馬、タイミングをはかる騎手たち。

 「それー・・」と、騎手の掛け声よく、息を弾ませながらこの障害の頂上を目指す1トンを超えるばん馬たち

 頂上手前で動きを止めたばん馬・・・新人騎手の北村俊平も万事休す。またしても、勝利に見放されてしまった。デビュー以来、未だ1勝クラスの落ちこぼれの“新米”騎手である。

 一方、もう一人の新人騎手の森山優斗は、着実に勝ち星を積み重ねており、今日も新人騎手勝利インタビューを受けている。「星印(新人騎手のハンデ)」の取れる50勝を目指すと・・・豪語。
 広報担当の新人スタッフが、うっかりインタビュー中の場所にもう一人の新人騎手の北村を連れてきた。新人としてついでにインタビューされるが、今日も勝てなかった北村は、クサッてしまう・・・

 「ばん馬が競走馬になるための『能力試験』は、馬にとっては生き残りを賭けた厳しい関門だ。しかし俊平はここでも騎乗したトヨノコトブキを合格させることができず、名物馬主・穂積トヨの怒りを買ってしまう」と、あらすじに掲載されている。

 馬主に厳しく叱られたことで、クサッていると調教師の武井繁治が飲み屋のある“北の屋台”に連れて行く。すると、そこでトップジョッキーの倉橋祐二に会って、叱咤激励の意味を込めたキツイ言葉を受ける。

 周囲の人たちの励ましを受けながら、北村騎手はあの名物馬主・穂積にトヨノコトブキの「能力試験」を受けるために今一度の騎乗を頼み込む・・・。何とか許しを受けて、能力試験に臨んだ。そしてトヨノコトブキは、無事に競走馬としての第一歩を踏み出すことができるようになった。

 この2度目の能力試験でも、馬のアップや騎手のアップ、懸命に応援する馬主やスタッフ、能力試験を見ているファン・・・。作られたドラマであり、結果はおおよそ分かっているけど、このドラマに入り込んでいる当方たち、思わず手に力が入って、懸命に応援しているから不思議である。そして能力試験に見事に合格すると、心の中で拍手している自分がいた。

 素晴らしいくらい、うまく出来上がっているドラマである。

 このドラマの後編では、騎手としての実力も徐々についてきた北村。一方、森山騎手は50勝を超えたことで、ハンデの「星印」がとれた結果、今度は思うように勝てなくなって悩む姿。

 サラブレッドの競馬の世界でも、「黒三角▲、三角△、星☆」の各印がとれるにつれて思うように勝てなくなる騎手が多い。しかしこの壁を突き破らないと次のステップには上がれない厳しさがあるが、正にそれなのだな・・・と、思わせられた。

 物語も終盤へ近づくと、現役トップの名騎手・倉橋の悩みが暴露される。その悩みに関わっていく主人公・北村騎手は、馬主の穂積を口説き落として「イレーネ記念」(2歳馬の重賞・チャンピオンレース)にトヨノコトブキで出走する・・・。

 トヨノコトブキは繊細な部分があり、出遅れるとよくないのでスタートに一番気を付けなくてはならない・・・とのこと。好スタートをきった

 最後の難関の第2障害も懸命にクリアし、倉橋騎手と北村騎手のマッチレース、勝ったのはどちら・・・。このドラマではレースの模様も数回放送されるが、なぜか懸命に応援しているから前段にも記載したが、とても不思議な気分である。

 また、冬場の早朝の調教の模様がとても美しい映像として撮られており、これらのシーンを見るだけでもとても価値のあるドラマである。また騎手を演じている3人の役者さんたちもあの難しい大きな“ばん馬”をうまく誘導し、二つの障害のあるコースでも無難に操っているから・・・凄いなと思わせられる。

 これは帯広競馬場のすべてのスタッフが、全面的なバックアップをして製作されたものだから、各シーンの隅々にまでそれが出ていた。それにも増して、主役の「ばん馬たち」が懸命に走る姿、懸命に調教する姿が画面一杯にとてもうまく表現されており、思っていた以上の出来栄えであった。

 ただ、主人公の北村俊平役の高良健吾さんのちょっとぶっきらぼうで、生意気なところはピーンとこなかったが・・・勝負の世界であればくじけないで、少々生意気なくらいがいいから仕方ないか。

 当方たちが、訪れたところが画面一杯に映し出されており、とても懐かしく思いながら観ていた。(咲・夫)

[追 記]~ストーリー~
 帯広・ばんえい競馬の落ちこぼれ新人騎手・北村俊平。
 今日も着外に沈み、デビューから勝利数はわずか1勝。ばん馬が競走馬になるための「能力試験」は、馬にとっては生き残りを賭けた厳しい関門だ。
 しかし俊平はここでも騎乗したトヨノコトブキを合格させることができず、名物馬主・穂積トヨの怒りを買ってしまう。
 騎手として生きることを諦めかけた俊平だが、「お前は騎手を辞めても生きていけるが、馬は勝てなきゃ肉になるしかない」という現役トップの名騎手・倉橋裕二の叱咤や、就職につまずきながらもこのばんえい競馬で懸命に頑張ろうとする広報担当の新人・吉野早紀に勇気付けられ、逃げずにここで騎手として生きていく決意をかためていく。
(出典:NHK公式HP 抜粋)


(ばんば・・・模擬レース)

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前が開かなかった・・・ガルボ

2012-02-28 21:33:00 | スポーツ
 26日(日)、阪神競馬場で開催された「阪急杯」は、大魔神こと元投手・佐々木主浩氏所有の「マジンプロスパー」が1分22秒0の好タイムで重賞を初勝利・・・。

 騎乗した浜中俊騎手は、この日5レースで6番人気のショウナンカンムリ、6レースで11番人気のレーザーインパクトでそれぞれ勝利するなど絶好調。そして、メインの「阪急杯」では、4番人気のマジンプロスパーに騎乗し、好スタートを決めて好位の3、4番手から追走し、4コーナーから直線に向くと早くも先頭に躍りでて・・・そのまま押し切る強い内容であった。

 ついでに福永祐一騎手、岩田康誠騎手を抑えて、関西リーディングのトップ(21勝で東西2位)のオマケ付となっていた・・・東西リーディングは、25勝の蛯名正義騎手

 当方は、この日WIN5にも各2頭の32点で挑戦していた。中山9レースで逃げ切った9番スーサングレートを的中、阪神10レース最後の直線の叩き合いを制した16番ブルロックを的中、中山10レースで高橋親子のラストランとなった3番ニシオドリームを的中・・・これはひょっとして、と期待感一杯になってきた。

 阪神11レースの阪急杯では、2番スプリングサンダー、4番ガルボを狙っていた。このレースも的中間違いないだろうと思いつつ観戦していた。内枠のスプリングサンダーが後方から追走し3コーナーあたりでうまく外に出して、4コーナーでは大外から先団へ押し上げてきた・・・いいぞ、いいぞ。

 当方、イチオシのガルボは、中団の少し前から内の方を追走している。それでも、3コーナーから内を徐々に押し上げるが、4コーナーから直線を向くところで前が詰まり、鞍上が手綱を引き締めて立ち上がるような素振り・・・ああ、これはまずいな。

 直線の坂下からラストスパートをかけるも一端ブレーキをかけたことで、ガルボの反応が悪く前がうまく開いたのに割ってでることができなかった。
 3走前の阪神Cの時と同じように前が詰まって、結局馬群を割ることができなかった内容と全く同じようなレースになってしまった・・・あー、あー。

 内回りの直線の短いこのコース、3、4コーナーから直線に向くところでゴチャつくことを懸念して観ていたら、それにまんまとハマってしまったのが当方イチオシのガルボとは・・・まったくツキがない。同じ轍を二度も踏んでしまっていた・・・鞍上も替わっていたが。

 4コーナーから直線に向いて、先頭に躍りでたマジンプロスパーが後続を引き離しにかかる。大外から、満を持したようにスプリングサンダーが突っ込んでくるが、同じような脚いろになっている・・・頑張れ、アタマを獲れ。

 と、応援するも結局、1馬身2分の1差でアタマが取れない、WIN5もここまでであった・・・涙。

 一方、ガルボの方は坂を上がったところから前に懸命に詰めるも、掲示板確保が一杯、一杯であった。

 本当に残念なレースであった・・・あの不利がなかったらと悔やまれるもこれが競馬である。(夫)

[追 記]~レース後のコメント~
1着 マジンプロスパー 浜中俊騎手
 「今日は『出たなりで』という指示で、流れに乗ってレースができました。いいポジションが取れましたし、折り合ってスムーズなレースができました。前にいた馬が早めに止まって、抜け出すタイミングが早いかなと思いましたが、よく辛抱してくれました。
以前に乗ったときよりも馬がしっかりしていますし、成長を感じます。順調ならもっと活躍してくれると思います」

中尾秀正調教師のコメント
 「一度使ってよくなっていましたね。以前、タイレコードで走った馬で、パンパンの良馬場のほうがいいぐらいですが、今の緩い馬場で走れたのは力のある証拠でしょう。体質が弱く、ここまで回り道をしていましたが、これで高松宮記念が楽しみになりました」

2着 スプリングサンダー 四位洋文騎手
 「今日は落ち着いていましたし、得意の1400mでとらえられると思ったのですが……。この馬は他の馬が動いたときに一緒に動くのがベストなのですが、今日は自分から動いたぶん少し甘くなったのかもしれません。それでも自分から動いての2着ですし、賞金も加算できましたので、ヴィクトリアマイルにいい形で駒を進めたいですね」

3着 サンカルロ 吉田豊騎手
 「引っかからず、いい感じで行けていましたが、やはり外枠から道中も外を回らされたぶん最後の伸びがもうひとつでした。体も多少余裕がありましたし、次はよくなると思います」

4着 オセアニアボス 藤岡佑介騎手
 「開幕週の馬場を考えて中団から行きたかったのですが、行き脚がつきませんでした。直線は150mぐらいしか追えませんでした。ただ、状態はよかったですね」

5着 ガルボ 石橋脩騎手
 「前走からの距離短縮でスタートダッシュがつかず、内に入ってしまい、この馬の持ち味である早め早めの競馬ができませんでした。最後はよく来ているのですが……」


(ある日の阪神競馬場の昼食・・・)

参考資料:競馬エイト、サンスポ、大スポ、JRA-VAN NEXT他

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