愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

ゼミ募集始まる

2023年05月23日 | 募集
今週ゼミの説明会が行われ、ゼミ募集が始まりました。本日うちのゼミが説明会に参加し、3年生ゼミ長がゼミの概要を説明してくれました。「学生が自らテーマに沿った研究を主体的に行います。ゼミだけでも本気で取り組んでみませんか?青木ゼミでの活動は必ず皆さんの役に立つと確信しています!」という言葉で説明を結んでいました。これはうちのゼミだけではなく、どこの大学でもゼミを履修するにあたって、心にとめておいて欲しい心構えです。

講義によっては、必修科目だから仕方なく受講するというものがあります。面白くないし、自分のためになっているかどうか不明である。したがって、モチベーションが維持できないとこちらに話しかけてくる学生がたくさんいます。私が学生の頃もそのようなことはありました。

ただ、ゼミや卒論はきちんと取り組んで欲しい。なぜならば、調査研究は学生が主体的に考え行うべきものだからです。主体的に取り組む事柄は、過程も結果も自らがコントロール可能であるため、たいてい面白く、モチベーションが高まります。もし面白くないテーマならば、変えてしまえばよいのです。

ゼミによってはテーマが教員から与えられる場合があります。学部学生にテーマ選択をやらせてもうまくいかないので、教員がある程度指示すべきという考えには教育的配慮が込められていると理解しています。学生がテーマを一から考え抜くのは難度が高いことを理解しています。しかし、うちのゼミでは、学生に一から案出してもらいます。なぜならば、教員が指示をしてしまうと、学生が自ら考え抜く訓練にならないからです。

テーマをこちらから与えてしまうと、「先生から与えられたテーマだから」と捉え、学生自らが、なぜこのテーマを研究するのか、このテーマに特定の理論を当てはめる理由は何か、このテーマを進めるにあたって必要な調査はどうすべきかなどを深く考えないで、調査研究を進めてしまいがちだからです。そして、主体的に動かず、細かな進め方について教員に指示をいちいち仰ぎがちになります。

自らで考え抜く力を養いたいと思う学生に応募して欲しい。そのため、このゼミでは、週に1度、演習の時間に出席さえしていれば単位が取れるということはありません。毎回ゼミ生は自分たちが調査・分析した事柄をプレゼンテーションしなければなりません。それに対して、教員や他のゼミ生が改善を促すべくコメントします。そのコメントを受けて、次週までに修正を図らなければなりません。これをずっと繰り返します。一度決めたテーマを1年間ずっと追究してもらいます。徹底して考え抜いてもらいます。

調査・分析においては、たくさんの文献を読まなければなりません。1冊か2冊の指定された本を読んで、その内容をまとめて報告して終わりということはありません。テーマに関係する専門書や論文を多数自ら検索して読んでもらいます。さらに、データベース等で新聞や雑誌の記事も多数検索してもらい、社会の動きと理論とのつながりも捉えてもらいます。週に1度の演習の時間以外に、自発的にこれらを行うことになります。文献調査がある程度終わったら、テーマによって、ヒヤリング調査、アンケート調査、フィールド・リサーチなどを行うことになります。教員が作業を細かく指示して強制することはありません。あくまで学生が自発的に工夫して調査と検討を繰り返します。

キャンパスを訪ねてくるゼミの卒業生は必ず「ゼミでは後輩にきちんと勉強させるように仕向けてください。じゃないとつまらない学生生活になります」と私に要請します。最近の卒業生だけでなく、卒業して10年以上経つ卒業生もそのフレーズを異口同音に述べます。卒業生たちは、卒業後社会人として活躍する中でゼミの活動に意義を感じているようです。

うちのゼミでは、卒業してからキャンパスを訪ね、後輩たちに向かって「きちんと勉強しておかないとつまらない学生生活を送ることになるよ。自分はまあまあ充実していたと思う」と語ることができる人を求めています。

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