人のセックスを笑うな

ＤＶＤを借りてきて見ました。ゆったりした日曜の午後を過ごすのに、我ながらベストチョイスなこの作品。
松山ケンイチ、永作博美主演。監督は井口奈己。山崎ナオコーラ原作。
「人のセックスを笑うな」

美大生とリトグラフ講師の２０歳離れた二人のひと冬の恋の話。
う～んうっとり。こういう世界大好きだ。
男を振り回すファムファタールものは好きじゃないのに、この永作さんが演じるユリ先生には好感が持てる。
若々しくてメチャメチャ可愛い。奔放で小悪魔的。そのくせ大人の女性の渋さや余裕も併せ持っていてとにかく魅力的なのだ。こんなキュートな先生なら若い男の子がコロっと参ってしまうのはうなづける。松山くん演じるみるめ君も本当に瑞々しくいじらしく、年上の女性と恋に落ちて抑制がきかない思いを本当によく表現してる。若いとき、好きな人のことで頭がいっぱい、とう経験をした人ならみんな共感できると思う。

この監督の「犬猫」という作品がとても素敵だったのでこの映画にも期待してましたが、やっぱり才能あるよなあ。
人物や日常の描き方が丹念でリアル。
出会ってから恋に落ちるまでの経過をじっくりじっくり描いているので、見ている側が登場人物の気持ちに寄り添っていきやすい。そしてとっても自然。わざとらしい表現、シーンは一切なし。アドリブにしか思えない場面がいくつもあって、その演出方法には感心してしまった。多分役者さんたちの演技を尊重し、信用しているのだと思う。
また、登場人物のアップがあまり出てこず、かなり引きの画が多いのも特徴。構図がしっかりしていて、役者さんが美しい田舎の風景に溶け込んでいた。それに主人公がカメラにずっと背中を向けてたり、あるシーンではずっと人物は端に捉えていて壁や風景を中心に据えている画も見られたり、日常のひとコマを見ているような既視感があるのも面白い。ひとつひとつのシーンに明確なこだわりがあり、監督の計算があるのかなと思いました。

最初から上手くいくはずのない恋愛。でも悲しさはなく、ただせつなさで胸がキュンキュンするのみ。
インモラルな関係のはずなのに、不埒な感じはなく応援したくなるような微笑ましさがあるのは女性監督ならではの感性なのかなあ。どこか清潔感があってチャーミングなのだ。
ユリ先生のような女性は到底現在のみるめ君が太刀打ちできる相手ではない。趣味嗜好のエピソードにそれは現れている。辛いカレーもワサビも食べられないみるめ君には煙草やコーヒーを愛するユリ先生より、煙草もお酒もダメ、コーヒーよりココアが好きな蒼井優ちゃん演じるえんちゃんのような女性が似合うのだろう。どんなに好きでも、どうにもならないことってあるのだ。若いから傷つけてもいいということにはならないけれど、こういう経験は青年から大人の男へシフトする通過儀礼みたいなものだと思う。ああ若いっていいなあ。しみじみ感動。

今日のごはん

昨日の暖かさとはうって変わって今日は真冬日。今月に入って真冬日はまだほんの３、４日とか。例年と比べ考えられないほど暖かい１月だと思います。
夜に幼なじみと２人だけの新年会。ホテル最上階の和食の店で懐石料理と洒落込みました。なんでそんな贅沢ができるかというと暮れの忘年会のビンゴの賞品で、ここのお食事券が当たったから(^_^)vコース料理は見た目も美しく、季節感たっぷり。サザエの松前漬け、柚子味噌大根、ほっけの唐揚げ甘酢あんかけ、ふきのとうの雑炊等々どれも手が込んでいて美味しかったです。ビールに珍しいインドワインなどお酒もすすみ、話も盛り上がり楽しい時間を過ごしました。
帰りの地下鉄で大イビキをかいて爆睡している男性がいました。どこの駅まで行ったやら…。

ＣUT買った

なんでしょう今日の嵐は。この季節に雨はないでしょ。風も強いし。道路のあちこちで壊れたビニール傘の残骸をいくつも見ました。雪がすっかり溶けてぐっちゃぐちゃ。安物のブーツから水が入ってきて気持ち悪かったです。こんな日は長靴がいいんでしょうねきっと。

今日取引先の営業の人から「ｍｕｒａさん暮れに会ったときよりかなり痩せましたね～」だと。はあ!?だーかーら正月太りだと言っておろうが。それとも何か。自分ではよくわかんないけど顔だけやつれて見えて、身体にだけ肉と脂肪がついたのだろうか。そのほうが最悪なんですけど。

昨日「ＣＵＴ」を手に入れました。
写真がいいですよね～。人間性が滲み出るようなユニークな表情をよくとらえています。
私見ですがＣＵＴの表紙になるのって、結構ハードル高いと思うんですよ。メジャーな雑誌の表紙よりよっぽど。
バックナンバー見てもわかるとおり人物ばかりがなるわけじゃないし。意外に日本人少ないし。旬の人じゃないとダメだし。かつサブカルにも受けがいい人じゃないと。
そんな雑誌の表紙に１年たたないで２回も取り上げられているんですぜ？名誉なことだと思うなあ。しかも特集が「２００９年は彼らだ！」だもの。その号の表紙と巻頭インタビューってことは、２００９年一番の注目株ってことでしょ？なんでだ（笑）この雑誌に登場している方々だけでも相当なメンツなのになにゆえこの中で破格の扱い。記事のイントロダクションでも「全国区に彗星のように現れ、マルチな才能と一度見たら忘れられないキャラクターでここ数年、破竹の快進撃を続けてきた大泉洋。これ以上派手に活躍できるものなのか・・（以下略）」と大々的に持ち上げている。そうなのかなあ。どっちかというと２００８年なんかは前半の華々しさに比べ後半は道内での活動が多く全国への露出も少なめで失速したようなイメージが個人的にはしたんですが、編集長はそうは考えていないらしい。
昨年夏のジャンボリーには東京のお仕事関係者をずいぶんご招待したと言っていたけど、この古河さんというライターも見に行かれたらしい（笑）業界内にたくさんファンを作るという意味でジャンボリーに関係者を招待したのは正解だったんじゃないかと思う。だって次号の３月号でもＮＡＣＳを取り上げてくれるっていうんですから。オイシイなあ。いいポジションを確保してますよ大泉さんは。
今月号はその他にも吉井さん、オダジョー×キム・ギドク、加瀬亮、裏表紙に最近よく見る俳優田中哲司と好きな人、気になる人が目白押しで私にとっては夢のコラボ。これにあと西島秀俊、小栗旬、佐々木蔵サマがいたら完璧コンプでございました（有り得ないけど）。

今夜の「歌のおにいさん」。戸次・片瀬コンビの怪演には笑わされました。イキイキと演じてる。シゲちゃんの真骨頂だね。片瀬さんは「暴れん坊ママ」のときもキャラの立ったママ役だったし、コメディエンヌぶりが板についております。

春、来たれり！

早めに仕事を終わらせてなるべく急いで帰宅したかったのですが、午後から外出などしたためＨＢＣの「ナックスの春、来たれり！」放送時間に間に合わず。
一応録画はしていたもののやっぱりオンタイムで見たいじゃないすか。会社で後片付けとかしながらなんとかワンセグで見ましたけど（ダメ会社員）やっぱ見づらいし。
しかし春、来たれり！などと言ったとたんに今日は１月にしては異例の暖かさ。夜になってもグチャグチャ雪が溶けております。

内容的にはまあまあ面白かったですね。
ＮＡＣＳ全員に個別にインタビュー～Ｎ４３°のメイキング・舞台裏～チーム・ナックスの軌跡～フィルムツアーの舞台裏・各地での様子～下荒井兄弟のパンフ撮影＆告知ｅｔｃ盛りたくさん。
ただ意地悪な見方すると、今回番組を製作するにあたって新たに収録したのって各自へのインタビューだけじゃない？過去の映像は事務所のお蔵出しでしょうし、Ｎ４３°関係のものは多分全部ＤＶＤになったときに収められる映像ですよね。ま、それでも撮影の様子などを映像で見るのは初めてなので興味深かったし、みんなすごく楽しそうに監督しているのが良かったですね。どの現場も笑いが一杯であたたかそうな。それこそがＮＡＣＳの魅力ですねえ。
しかししかし。まだこのショートフィルムを未見の方にはどうなの？ネタばれなところがたくさんあったようですが・・いいのかな？
面白かったのはツアーの合間に大阪のお好み焼き屋さんで５人揃って食事しながら雑談してるシーンね。まんまハナタレ部屋だもね。オフであろうとなかろうとこの５人はいつも仲良しで面白いことばかり喋ってる。
インタビューの中で大泉さんが「もうこの年になったら他の仕事なんてできないし、なんとかこの世界で行き残っていかなきゃいけない。そんなとき、自分ひとりじゃなく他に４人も仲間がいてくれるのが心強い。僕はずーっとＮＡＣＳをやめるつもりはありませんね」みたいなこと（細かいとこ違ってるかも）をキッパリと言ってくれたのがファンとして嬉しかったです。
公演の告知などでこれからＮＡＣＳさんたちはテレビ雑誌などメディアに色々と出まくるようです。いよいよチームが本格始動といったところでしょうか。今からお芝居が待ち遠しくて仕方ないです。はー楽しみ。
それにしてもローカルの平日とはいえゴールデンタイムに１時間もらって特集番組を放送できるナックスさんたちとオフィスＣＵＥの神通力。やっぱスゴイです。

大寒

タイトルにふさわしく一日中雪ばかり降ってました。降りも降ったり今日だけで何cm積もったんでしょう。ちょっと暖かめでベタ雪なんですけどね。

うちの近所の本屋にはまだ「Ｃｕｔ」は入荷してなかったので、代わりにＮＡＣＳさんが表紙のｐｏｒｏｃｏを買いました。たいてい旬の女優さんか俳優さんがピンで登場するので５人て珍しい。フレンチの人気店円山の「ＭＡＲＵ：ＮＩ」の前に一例に並んだ５人。みんなカジュアルな格好が可愛い。やっぱ音尾さん痩せすぎ…スバセカ見ても思ったけど。
円山だったら職場の近くなのにな～こんな撮影してたとは。
中のインタビューは近況、Ｎ43゜、下荒井兄弟について。意外に真面目でオーソドックスな内容でした。
ｐｏｒｏｃｏは私も大好きでほぼ毎月目を通してます。女性向けのタウン情報誌ですが、写真が綺麗で情報が充実してて全国誌的なクオリティだと思う。今月号も札幌の好きな店1,000人アンケートという楽しい企画。しかーし沢山のお店が掲載されているにもかかわらず、行ったことあるのほんの数店だけ。私ってもう消費の中心の世代じゃないのな(^_^;)