マジョルカピンク

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日本怪奇伝説

2009-01-14 00:49:12 | 
自分でも悪趣味だと思うのですが、子供の頃から不思議な話、怖い話などに目がありません。
オーパーツ、心霊現象、廃墟、未解決の事件、都市伝説etc・・。不謹慎なのは百も承知なのですがなんかそういうのに、どうしようもなく惹かれちゃうんですよね。
ヘタレなので自分でそういうスポットとか廃墟探訪とかする度胸は微塵もないので、写真集やら数々のトンデモ本などを読んで満足しています。
先日も不思議ナックルズ恐怖コレクション「日本”怪奇”伝説」という本を夢中で読みました。
近年に起こった怪事件、実録怪奇譚、怪奇伝説の真相、血塗られた狂気の事件ほか5章にわたって解説・検証している本で、実際に事件の起きた現場に行って取材もしてきており、大変興味深い読み物でした。兵庫県の一家八人全滅事件とか大阪熊取の7人連続怪死事件など、昔は新聞や週刊誌を賑わしたのかもしれませんが私自身は全然知らない事件もあり今回あらためて知って愕然としたり。しかしこういうのはですね。結局読み進めていくと本当に怖いのは死霊や祟り等ではなく、生きている人間のほうが余程怖いな、という結論に達してしまうことが多いんですよね。たとえば怪談好きには超有名な『生き人形』の話などは、些細な怪異に尾ひれがついて大袈裟な怪談話に化けてしまったような気がしますし、今回の読み物ではむしろ生き人形の生みの親ともいえる前野博(故人)という方の人形作家としての芸術性の高さ、異才ぶりを知ることができて収穫でした。アングラ芸術という観点から人形の写真を見ると、妖艶ではあっても決して不気味ではなく、素晴らしい作品を生み出していたのにとんでもない方面で名を売ることになってしまったんだなあ・・と同情すら感じてしまいました。興味本位と噂だけで「生き人形の真説?カンベンしてよ」と忌み嫌ってきたことを申し訳なく思ったくらいです。
逆に今回初めて知って、こんな怖くて不気味で不可解な話は聞いたことがない、と驚愕したのが「山の牧場に纏わる怪異」という章。写真がたくさんあるので現存する建物・場所のようですけど・・一体なんなのこの話。人為的なヤバさと超常現象がミックスされた悪夢のような怖さです。これは今のところ私が知りえた怪談の中でトップクラスです。
このように世にも不気味な写真や読み物が満載の本なのですが、章ごとに「髪の毛から醤油が作れるのか!?」という物資が不足していた第二次大戦中に流布していた噂を実験して検証するというくだらなくも爆笑のコーナーもあり、笑わせてもいただきました。

今日も「キミハブレイク」で衝撃映像50連発とかいって、出所も(多分「本当にあった呪いのビデオ」とかの恐怖DVDのシリーズが元ネタと思われる)真偽の程も不明な怪しげなビデオがたくさん放映されてましたね。不気味なものが多くて怖ろしいながらもそれなりにゾクゾクした感じを楽しませてもらいましたが、ぶっちゃけなんでそんな場面でカメラを回してるの?とか不自然な映像も多いように思われました。が・・ま、こういうものをヤラセとかそうでないとか追求するのは無粋なような気がしますのでやめときましょう。作りものにしてはやけにリアルなものもありましたしね。個人的に最も怖かったのはテリーさんも言ってた沖縄の万座毛(だと思うんだけど)から人が飛び込むその瞬間の映像。嫌なものを見てしまったなと後味悪かったです。それとTKOやグラドルの人たちがレポートしてた幽霊が出るビルって有名な廃墟ビルなんですよね。お仕事とはいえよく入れるなあ・・とその肝のすわりっぷりに感心。