マジョルカピンク

水曜どうでしょう。大泉洋。大谷翔平。大好き

清須会議

2013-11-10 18:25:03 | 映画
三谷さんて基本的に舞台人だと私は思うのです。
三谷さんの脚本の舞台って本当にどれもこれも素晴らしい。特に登場人物がたくさん登場する会話劇というか群像劇を描かせると右に出る人はいないと思います。
で、映像作品となるとこれが微妙というか実はあまり得意じゃない作品もあったりして。
私が凄く好きなのは映画だと「ラヂオの時間」「マジック・アワー」「ステキな金縛り」
ドラマだと「王様のレストラン」「新撰組!」が大好きでしたし、昔単発でやったNHKのスペシャルドラマ、渡辺謙さんと小林聡美さんが夫婦で田舎の民宿を立て直す話。あれも死ぬほど笑わせてもらいました。
で、今回のこの新作映画。
大泉洋ちゃんとてもが主役級の役で出ております。
しかも大型時代劇。舞台は戦国。役は秀吉。
その他はオールスターキャストで三谷作品の常連さんが多い。
大泉さんは大学時代三谷さんの「ショー・マスト・ゴー・オン」をテレビかビデオで見て演劇にハマるきっかけになったほどの三谷フリーク。
大泉さんにとっても2人のファンである私にとっても非常に重要な作品なわけで、制作発表のときから心待ちにしておりました。
昨日はブランチのど派手な宣伝を見てから劇場へ。そしてさらに今日2回目を見てきました。

凄く良かったです。
物凄く物凄く良かったです。
上映中、作品自体の素晴らしさと大泉洋ちゃんの神がかり的な熱演に何度も感嘆させられ胸が熱くなりました。
とにかく書きたいことが山ほどあって、「あまちゃん」もそうなんだけどやっぱりそういう作品て傑作なんですよ、語りたいことがたくさんあるというのは。
今はまだ見終わって間もないのでこれから少しづつ小出して色々書いていこうと思うのですが、とにかくとりあえず今声を大にして言いたいのは「三谷幸喜さん本当にありがとうう!!」ということ。

大泉さんはファンの私からしてみると才能豊かで素晴らしいタレントさんなんですが、その器用さと天賦の才能に加え本人自身がやたらと面白い人物であるため、逆に役者さんとしては扱いにくい素材なのではないかと心配しておりました。
天性の言葉の才能が有るのでそれが最大に生かされているのが「水曜どうでしょう」なのですがあれはバラエティ番組。フリートークが抜群に面白いので何のバラエティにゲスト出演しても盛り上がるしそれなりに面白いんだけど、東京キー局では今ひとつ大泉さんの本当の良さは生かし切れていないと思う。でも代表作が「水曜どうでしょう」では役者としては寂しい。
大泉さんはお芝居ももちろん上手なのですが、本人のキャラを買われてコミカルな役をあてがわれることが多い。でも脚本通りコメディを演じてもそんなに面白くなかったりするんだよね。逆に「ハケンの品格」の派遣に厳しいやり手の社員や「探偵はBARにいる」のハードボイルドな役とか、曲のある人物のほうがヤマリ役だったりします。
で、さすが三谷さんはその辺を見抜いているんだねー。あまりやりすぎるとクドかったりウザくなったりする大泉さんの独特演技が今回の秀吉像とうまくマッチして、人たらし的な狡猾で腹黒いところがあるのに憎めない愛すべき秀吉になってるんだよねー。三谷さんは相当大泉さんの役者としての素質を研究していたと思われ。たぶん水曜どうでしょうの藤村さんと並ぶくらい、大泉さんの使い方を心得た方だと思いました。そしてそれが稀代のヒットメイカーだというのも幸運だったと思う。どんなにいい役者さんでも良い作品と出会わなけれ花開かず終わってしまう。その意味において、本当に大泉さんは恵まれた。
役者続いていて良かったね!本当に感涙ものです。

作品そのものについてもまた後日感想を書きたいと思いますが、ちょっとエラソーですけど三谷監督腕を上げたな、と。今年最高の邦画じゃないですか?たぶん年度終わりには様々な賞に絡んでくるでしょう。大泉さん、助演男優賞とか夢じゃないかもよ。マジで。


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