昔 昔 昔の話です。 まだ道路は砂利道 自家用車も無く 日本人が義理や人情を尊重した頃の話です。
新婚の二人は 正月に 「初入り」と称して 親の親戚にあいさつ回りに行くのが習慣でした。
それなりのお年賀の品を買いそろえ 花婿は一張羅の背広 花嫁は それなりの和服でした。
迎える 親戚は この夫婦の為に お膳を構え 待ち受けます。 一通りの挨拶をし 訪ねた先の 婿殿の伯父さん 伯母さん イトコ達から 立ち振る舞いや 言葉遣いまで それとなく見られます。 帰りには この新婚さん 「お年玉が」 いただけるのです。 勿論中身は 現金です。
そういえば あの時以来 私もお年玉頂いていません。
それは嫁の 親戚も回りますから 何日も かかるのです。 夫婦の生活も短い 新婚さん 意志の疎通もままならず 年初めの 喧嘩にもなるのです。
婿殿は お屠蘇を振舞われ 千鳥足 先の思いやられる 夫婦のスタートでした。
今時は ＜出来ちゃった婚＞ とか言われ 婿殿も一台 嫁も一台 自動車を乗り回し こんな習慣も 遠くなりました。
結婚式 初入りと親戚中に認知してもらうのですから 一寸やそっとの不満があっても 離婚など 出来ませんでした。
お正月から テレビの駅伝を ちらちら見ながら 家事をしていますが お天気もいいし 穏やかな 天気を眺めつつ 着物でも着て 帯締めて どこか出かけたいような 気もしますが 昔からの婿殿 隣町の 温泉に出かけました。
ゆっくりした 私の正月です。
なにかとドタンバタンの年末年始で、
ご挨拶が遅れました。
いつもほつこりするお話し、うふふのお話し、
楽しみにしています。
我が家のような新興住宅地では、
我が家より先に住み始め、私より一回り年上の
お隣さんにお年始に行ったら、
ご迷惑だったようで、それとなく断られました。
シンセキ中回ったりはタイヘンですが、
こんなのも寂しいものです。
今年もよろしくお願いします。
いつもとんぼさんの 豊富な着物の知識に 感心して 色々教えていただいています。
色々お忙しいようですが どうぞお体大切に。