台風10号は各地、特に九州に甚大な被害をもたらしながら、ノロノロと、勿体つけながら進んでいます。
明日の午後には熱帯低気圧に変わるそうですが、これからも雨の被害が続き、油断がならないそうです。
今回は詳しい予想のおかげで、新幹線も飛行機も事前に運行中止。交通の混乱は最小限に抑えられている様子。
台風の規模や進行が予想できる事は、心構えが出来て良い事なのですが、
雨の音を聞きながら息をひそめ、ジッと被害の様子をテレビで見ているのは
無力感が募り、落ち着きません。
自然の脅威はますます巨大化し、いったいどうなっていくのでしょう。
この不穏な天気と嫌な気分がいつまで続くのか、酷暑の方がまし…なんて思ってしまいます。
これ以上の被害が出ない事を祈ります。
🌂 🌂 🌂
お芝居の事を書こうと思いましたが、気分が乗らず、ごく最近読んで、記憶に残った本の事を少し。
年上の友人からハガキを頂き、その中で紹介されていた本。
市の図書館に無かったので、近隣の市から取り寄せて貰った。
すぐに返却してしまったので詳しくは書けないのですが、
教師と子供たちの温かな交流がいつまでも心に残る本だった。
国内のハンセン病療養所では最大規模の熊本県・菊池恵楓園内に設置されていた小中学校の分校で、病気の小学生たちと9年間過ごしたある女教師の回想。
退職後10年経ち、この本を書いた。(1997年初版)
作者の藤本フサコさんは夫を亡くしたため、生活のため教師の仕事に戻った。
紹介されたのがハンセン病療養所にあった小学校。
まず、驚いたのが、ハンセン病療養所に子供がいた事!
病気の子供もいれば、諸事情で療養所で暮さなければならなかった子供達がいた。
療養所と言う特殊な制約のある中でも、この本を読む限り、この療養所の子供たちは手厚く大事に育てられていた。
教師は校舎に入る時は白衣を着て、出る時は必ず消毒をする規則があった。また、子供たちは自由に外に出る事は出来ないという不自由な環境。
多い時で小学校には4,5人の子供達がいた。
社会から隔離された特殊な環境の中であっても
幸せであれ、楽しくあれ、という藤本さんの熱意が伝わる。
教室の日々の記録なのだが、子供を見る目の優しさと純真な子供達との交流で、読後も温かい気持ちが残り、読者も幸せな気持ちになる。
教育って、一人一人の個性にじっくり向き合う事から始まるのだなと改めて思った。
最後に成長した子供達に会う場面があるが、あの子がこんなに成長してと、読者としても嬉しかった。
良い本を教えて頂いて感謝です。
遠藤周作の本はブログ仲間のtonaさん紹介の本。
狐狸庵先生大活躍。笑って笑って、ジメジメを吹き飛ばした。
さくらももこ「憧れのまほうつかい」は先日清里の「えほんミュージアム」で展示していた、ル・カインと言う絵本作家の関係者を、さくらももこがイギリスまで訪ねて行った話。
さくらももこは高校2年の時「おどる12人のおひめさま」と言う絵本に出会い、美しい世界に夢中になった。
いずれは弟子になりたいと思っていたが、頭を冷やし漫画家への道を選んだ。でもいつか会えるチャンスがあるかもしれないと望みは捨てずにいたが、
ル・カインは47歳で亡くなってしまった!!
さくらももこのエッセイはベストセラーになった「もものかんづめ」以外は読んでいなかったが、たくさん本を出しているのですね。
彼女の好奇心のおもむくままに、憧れの作家の関係者に会いに行くとか、
宝石が好きになって、宝石商と一緒に採掘現場まで行ってしまうとか、(ほかの本)
自由に動き、興味を深堀りしてしまう姿勢がいいなぁと思った。
「ちびまるこちゃん」以外の彼女の世界が魅力的。
若くして亡くなったのが残念です。
浴衣からこんな上下を作りました。
娘が着ると言うのであげたら、首回りがパカパカゆるい。
直すのに時間がかかってしまいましたが、着てくれるのは嬉しい♬
大森の銭湯に行った時、娘が湯上りにこの上下を着始めたら、そばにいたおばあちゃんの目が急に輝きだした。
「浴衣から作ったの?いいわね~~。私もこんな浴衣持っているのよ」
と大喜びしていた。良い事をした気分♬