気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

空白に落ちた男 & ムサシ

2010-08-03 12:08:31 | 芝居

 お芝居の記事を書くのは久しぶりです。

今年に入ってからの歌舞伎協奏曲、そして薔薇とサムライへの熱中!!

中国雲南省のダンス「シャングリラ」と、良いものを沢山見て感動の連続でした。

で、しばし休憩・・・・・・でも厳選して、少し見てます。

 

8月1日 「空白に落ちた男」 パルコ劇場 

        出演・首藤康之、安藤洋子、藤田善宏、藤田桃子、小野寺修二

 

 

     2009年、ベニサンピットで成功したダンスの再演。台詞はない。

     バレエ好きの友人が、首藤康之のバレエはオーラが違うと言っていたので、

     楽しみにしていた。

 

     結果から言うと、予想と違っていた。

     首藤康之の見せ場がたくさんあるのだろうなと期待していたが、

     パントマイムとダンスの中間のような場面が多かった。

     激しいダンス場面を期待していた私には少し物足りない気がした。

     何と感想を書いたらいいのだろう。

     今までダンスは結構見る機会が多かったが、そのどれもが、

     体の奥のリズムが呼び起こされ、劇場を出た瞬間、

     自分も踊れるような錯覚に陥りウキウキした気分になったものだ。

     「この空白に落ちた男」は違う。

     不条理な場面の積み重ねだ。

     例えばカードをしている4人の男女、一人の男がイスから転げ落ちる。

     アッという間にほかの3人が男の体にイスとテーブルを積み上げ、

     そしてアッという間にもとのカードの場面に戻る。

     これが何回も繰り返される。

     一糸乱れぬ4人の動き、素晴らしい!

     最初から最後まで次は何が起こるのかと息を詰めて見てしまった。

     そして80分があっという間に終わってしまった。

     なんだか不思議空間に迷い込んだ気分。

     けれども残念ながらいつものダンスを見たあとのウキウキした気分にはなれなかった。

     何か物足りない感じだった。

     

     首藤康之がダボダボシャツとダボダボズボンをはいていて、

     鍛えられた筋肉の動きがわからなかったのが残念! 

     ストーリー好きな娘は途中で寝てしまった。

     面白かったのにね、もったいない!!

     ・・・・と思う一方、人によって好き嫌いがはっきりした演目だけに

    それも仕方ないと思った。

              

     

早く終わったので、お子様達で込み合っている渋谷を脱出・・・銀座へ。

なぜか三越本店に。

 

中央吹き抜けにドーンとある吉祥天女像。5、6階分の高さがある。

娘は初めて見たそうだ。

エーッ!!そうなの?そういえば連れて来たことなかったわね。

こんな高級店で、お買い物しないしね。

私は子どもの時、この天女像が完成した時も見に来た。

当時はけばけばしい極彩色で全くありがたみがなかったけど、いつの間にか落ち着いた色になり、

年月を感じさせるようになった。まあ私も年とったということね。

 

テレビで話題の屋上ビアホールで夕食。

                 

普通のバイキング料理だけど、全て、温かく、できたて、ホッカホカ。

次々お料理内容が変り、種類はとても多い。

私達は早めに行ったからよかったけど、予約しないと入れないようだ。

盛り付けが美しくないわね~              

適度な風があり、気持ちいい。次第に暮れていく屋外でのビールはおいしい

夜は込み合う。歌のコンサートもあって気分を盛り上げる。

浴衣姿がとても多く、家族連れや、女性同士、カップルも多い。

帰りは銀座4丁目まで歩いた。 ミキモトの前はハスの花。

さすがにラッシーママさんや、だんだんさんのブログに登場したハスのほうが綺麗。

でもビルの谷間のハスもかわいい。

帯は半幅。いろいろ省き2枚しか着ていないので結構涼しかった。

 

5月23日に行った「ムサシ」  書きそびれてしまったのでここにメモ。

作・井上ひさし 演出・蜷川幸雄 

出演・藤原竜也、勝地涼、鈴木杏、白石加代子、吉田鋼太郎、六平直政

 

遅くなりましたがつかこうへいさんの死、お悔やみ申し上げます。

思えば、中年になって芝居狂いになったのは つかさんのお芝居を見たのがきっかけでした。

それは阿部寛主演の「熱海殺人事件」

そして、SMAPの稲垣吾郎主演の「広島に原爆を落とす日」、これは初めてお芝居を見て涙を流しました。(演出は いのうえひでのり)

次々いろいろな作品を思い出します。最後に見たのは石原さとみの「幕末純情伝」

どれもが役者さんの肉体と精神をギリギリに追い詰め、

可能性を引き出したお芝居でした。緊張感が見るものに伝わるものでした。

つかさんのお芝居は残るでしょうが、つかさんの演出で見られないのが残念です。

今まで沢山のお芝居を見せていただいてありがとうございました

 

 

 

コメント (8)
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