目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

凍ったトラバース道、奥日光・高山

2019-02-24 | 山行~尾瀬・栃木・茨城

高山 1667.7m 栃木県

2019年2月17日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:45竜頭の滝上駐車場9:07--高山登山口9:14--10:10休憩10:20--11:10高山山頂(昼食)11:40--12:10アイゼン装着12:35頃--12:45熊窪分岐--スノーシュー装着--13:38幕張峠--14:00石楠花橋--14:15駐車場

スノーシューで歩けるお気楽山行と思って計画した割には、ちっともそんな山行にはならなかった。Webで見つけた2,3年前の山行記録どおり、山頂への急登あり、凍結したスリル満点のトラバース道あり、むき出しの舗装路ありで、気の抜けない(?)バラエティに富む山行になった。

自宅は5:30に出発。もともとの計画が5:20出発予定だったので、やはり10分遅れだった。東北道に入ると、意外なほど空いていて、拍子抜けするくらいだった。それだけ最近はスキーをする人が減っているということなのだろう。

佐野SAで朝食をとり、順調に進んで日光宇都宮道路に入る。怖ろしいほど交通量はない。清滝ICを出てすぐのところにあるファミマで本日の昼飯を買出しして、一路、竜頭の滝を目指した。

 
左:竜頭滝上駐車場 右:駐車場から至近距離にある高山登山口。でっかい指導標がある

8:45竜頭の滝上の駐車場に到着した。すでに何台か停まっていて、お隣さんはザックを出して準備中だ。てっきり同じ高山かと思ったのだが、結局高山では誰ひとり会わなかった。

9:07駐車場を後にする。まず下山路に使う山の家の道が出てくる。それをパスして、高山登山口と大きく標示されたところから登山開始となる。 

 
左:増えすぎた鹿が入れないように柵が設けられている 右:全体に雪は少なかった

雪はそれほどなく坪足で十分。さくさく上って行くと、すぐに鹿フェンスが出てきてウワサに違わず鹿害が深刻なのがわかる。

日影の道を進んでいたものの、高山まで1.5Kmの標示のところで、山の神は着込み過ぎたのか暑いから1枚脱ぐわといって足を止めた。

 
左:ここで山の神レイヤー調整 右:陽だまりでティータイム

そこからほどなくして、ティータイム休憩にした(10:10)。なかなかの上りで汗ばんだのと、乾燥しているせいかやたらと喉が渇く。もってきたテルモスのお茶とチョコレートで元気をつける。

このあと、登山者がまったくいなかったこともあってか動物や野鳥を幾度となく目撃した。まずは進行方向向かって左手から現れ、登山道を矢のようなスピードで横切っていったテン(おそらく)。山の神にほらっと声をかけたときには、すでに姿は見えなくなっていた。しばらく進むと、枝から枝へと飛び回る野鳥たちに気づいた。かなりの個体数で、近くにも止まっていた。最初シジュウカラかと思ったが、胸にネクタイがなく、ヒガラのようだった。ヒガラの宴会場をしばらく上り続けていると、急登が目に入った。

 
左:高山の最後の急登。新雪が積もれば、雪崩が起きそう 右:誰もいなかった高山山頂

左に巻いている道もあるが、そちらには踏み後がない。踏み後のある直登コースのすぐ上方にピンクテープを発見した。間違いない。斜度はスキー場の上級者コースくらいの30度以上はありそうだ。雪は比較的締まっているが、積雪量は多く、ときどきズボッと踏み抜くこともある。キッついなあとぼやきながらも、11:10標高1667.7メートルの無人の高山山頂に着いた。

山頂では樹間から写真を撮ってみたが、あがりはやはり今イチだった(下2点)。芽が吹いて葉が出たら、まったく展望なしの山頂なのだ。

 
左:山頂から男体山を望む 右:山頂から白く輝く中禅寺湖を望む

さて、お昼にしようかと山の神に声をかけると、ここは風が冷たいから、もっと下に行こうとのたまう。でも下山路も等高線が詰まっているので、ここで食べたほうが無難じゃないかと話し、腰を落ち着けることになった。 

 
左:下り始めると凍結してつるつるの怖ろしい所も 右:アイゼン装着に悪戦苦闘する山の神

山の神のいうとおり、じっとしていると身にしみる風の冷たさだ。そんなこともあり、サクッと昼食を済ませ、11:40に下山を開始した。歩き出すと、凍結していて慎重に歩かなければならない箇所が多く、山の神が業を煮やしてアイゼンを着けようといいだした。あともう少し耐えれば、熊窪分岐に出てアイゼンは不要になるのだが、、、

安全第一。着ければ安心ということもあり足を止めた。私が8本歯のアイゼンを装着し終え、山の神を見やると、マニュアルを広げ、まだ片足も着けることができずに6本歯アイゼンと格闘していた。どれどれと私もそのマニュアルを見るが、パッと見ではよくわからない。8本歯も6本歯も同じだろうと、こうつけるのだと説明してみたものの、6本歯はちょっと違っていた。結果ここで25分くらいはいただろうか。でもアイゼンを着けたのは正解で、この安心感は絶大だった。

 
左:平坦地に出てアイゼンをはずす 右:雪深くなってスノーシューを装着

先ほどまで神経をすり減らしながら、慎重に下ったのが馬鹿らしくなるほど、アイゼンは楽チン。サクサク下って12:45に熊窪分岐。もうアイゼンははずしてもだいじょうぶそうだけど、もっと下まで行ってからにするか。そういいつつふと視線を前方の木に移すと、何か目の前を横切って飛んでいくものに気づいた。先ほどたくさんいたヒガラではなく、今度はのど元のオレンジ色が鮮やかなウソだった。次から次へとウソが何羽も現れては飛んでいった。

まもなく平坦地に出て、アイゼンをはずしてザックに仕舞う。スノーシューは今回は使わないで済むかと思っていたら、ズボッと何度も足を深みにとられる。いよいよスノーシューの出番だ。


まっすぐの雪道をスノーシューで進む

履きなれたスノーシューを機敏に装着し歩き始めたけれど、あっという間に幕張峠に到着し、その先もスノーシューと思っていたのに幕張峠からの車道はなぜか除雪されていて路面がむき出しになっていた。まさかこんな道を歩くことになるとは思わなかった。スノーシューをはずして、単調な道(左下写真)を消化していく。

やがて石楠花橋に到着。何人かの登山者の姿を見つけ、もうその辺が駐車場なのだと実感する。

 
左:幕張峠。除雪してあって鼻白む 右:石楠花橋に到着。ここを右折して川沿いに進めば竜頭の滝

竜頭の滝へとつながる川沿いを下り、14:15駐車場へ戻った。帰りは、この駐車場からほど近い三本松茶屋に足をのばし、甘酒を飲もうということになった。 1杯350円の温かい甘酒で山の神とほっこりする。

帰路は首都高で少し渋滞にあったものの、さほど長いものではなく18:15頃には無事帰宅。その後静岡おでんを供する店へ山の神と繰り出したのだった。


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