目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

オマキ平から三頭山

2015-10-25 | 山行~奥多摩・奥武蔵

向山 標高1077.8m 小焼山(笹畑ノ峰) 1322m 神楽入ノ峰 1447m 三頭山東峰 1528m 山梨県

2015年10月18日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:20頃オマキ平ハイキングコース駐車場8:45--9:50向山(オマキ平)山頂10:00--10:43鶴峠三頭山分岐--小焼山(笹畑ノ峰)--11:18神楽入ノ峰直下11:27--12:08三頭山東峰(昼食)12:55--14:00分岐14:04--15:20駐車場

オマキ平ってどこだ?と皆さんお思いでしょう。山の神と私も行くまではまったく知らなかった。もともと計画では、山のふるさと村から三頭山に登るつもりだったのだけれど、そこへ行くには奥多摩周遊道路を通らなければならない。ご存知のとおり夜間閉鎖している道で、8:00くらいにはゲートオープンと思っていたのだが、実際は9:00だった。係りの人が2人いて、ていよく追い返されてしまった。この日は音楽祭の催しがあって、音楽祭に行くといえば、通してくれたようだ。まだ8:00を回ったばかりで、小一時間も待つのは嫌だなと、以前検討したことのある余沢の登山口へ向かった。

8:20頃駐車場とトイレらしき(実際トイレだった)建物を見つけ、もしかしてここが登山口? 整備して駐車場をつくったのか、これはラッキーかもと、車を停めた。「オマキ平ハイキングコース入口」と書かれた標柱が建てられている。八王子ナンバーの車が1台停まっていて、ここが登山口という確信を深め、昭文社の山地図「2013年版奥多摩」を見た。ところがそんな地名はいっさい出ていない。もしかして、もっと先なのかと疑問が湧き、車に戻って移動する。すぐに原始村が出てきて、明らかに行きすぎだとわかる。やはりさっきの場所だと取って返した。

 
左:余沢の分岐を少し上がったところにある駐車場とトイレ 右:向山(オマキ平)・三頭山登山口

時間を遡ろう。家を出たのは5:35。順調に走って吉野街道沿いのセブンイレブンに入り、朝食用の熱いコーヒーや昼食用のおにぎりなどを買出しをした。7:10頃トンネルを抜けて、奥多摩湖畔の走り屋さんたちが集う駐車場に到着。新聞を読みながら、今日は4時間半くらいの行程だと、山の神とのんびりとパンをかじっていた。そののち奥多摩周遊道路に向かい、上記のスッタモンダが起きたのだ。

さて駐車場を後にしたのは、8:45になっていた。目の前にある未舗装の林道を上がっていくと、小広くなった場所に蛇口を取り払われた水道の跡があり、その先にちょっと古びた指導標があった。「向山(オマキ平)~三頭山」と刻まれている。そうか、オマキ平=向山なのか。

 
左:杉林と雑木林を交互に抜けていく 右:向山山頂

薄暗い杉林主体の登山道を上がっていく。やがて雑木林と交互に歩き、杉とはおさらばすることになる。そのうち下のほうから重低音のやかましい音が響いてきた。山のふるさと村の音楽祭が始まったようだった。

そろそろ向山のはずだと上のほうを透かし見ながら歩いていると、展望台らしきものがちらちらと樹間から見えた。しかし山頂へと通じる登山道はテープで塞がれている。行ってはいけないのだろうけど、そろそろ休憩したいなと、テープのないところから、山の神と向山の頂に向かうことにした。

 
左:向山山頂の朽ちた展望台 右:白沢集落への分岐

9:50向山山頂。展望台は朽ちかけていて、階段の下のほうの踏み板がはずされていた。いったいいつ造られたのだろう。

10:00向山を後にし歩き始めると、どんぐりが目につくようになる(冒頭写真)。場所によっては、アンビリーバボーな量で、ざっくざっくとどんぐりを踏みしだきながら、登ることになった。どんぐりが不作でクマが里に下りてきた、なんてニュースを聞いていたのに、この界隈では正反対で大豊作のようだ。

 
左:登っていくほどに紅葉に 右:入小沢ノ峰へと巻く道と三頭山への道の分岐。赤い葉が道を彩っていた

鶴峠への分岐に出る。直後バスで鶴峠から入った人たちと次々に会うことになった。鶴峠からの道は以前歩いたが、なかなか趣のある道でお勧めのコースだ。

ここから昭文社の「2013年版奥多摩」地図にだいぶ惑わされた。2008年版にはルートが正しく記載されているのに、なぜこうなったのか、明らかに間違っている。山の神が2013年版のほうを見て、この分岐からすぐに右手の尾根をたどるはずといい出し、上がっていくとヤブ。ヤブの中のピークに出ると、先行していた老夫婦が休憩していて、そこは小焼山(笹ノ峰)だった。狭いその場所を通り越し、踏み跡の怪しい斜面を下っていくと、真っ当な登山道に出る。しばらく進むと入小沢ノ峰へと巻いていく道と、三頭山に直登する道の二股に突き当たる。

  
左:地味なピーク、神楽入ノ峰 右2点:三頭山東峰

尾根をガシガシ上って、そろそろ休憩にしようと、ブナの木の下を山の神と陣取っていると、にぎやかに長蛇の列をなして団体が登ってくる。視覚障害者の団体だった。障害をもった方々を引率して山に登るご苦労には頭が自然と下がる。

休憩後、しばらく歩いて神楽入ノ峰に到着。地図を見て、三頭山までだいぶ手前なのがわかってがっくり来る。ここからが長丁場だった。それでも歩き続ければいつかは山頂に到達するもので、12:08登山者でごった返す三頭山東峰にたどり着いた。

 
左:三頭山山頂の傍らで見つけたオヤマリンドウ 右:山頂付近はきれいな紅葉

山頂の一角を山の神と占め、レジャーシートを広げて昼食にした。インスタント味噌汁用のお湯を沸かしているとき、ふと視線を動かすと、オヤマリンドウが咲いていた。リンドウの花は秋を感じさせてくれる。

12:55下山開始し、来た道をたどる。これがまたすこぶる長く感じた。山頂の喧騒とは好対照に、こちらに下ろうとする人がまったくおらず静寂が辺りを支配していたせいもあるだろう。しかし向山まで下ってくると、音楽祭の重低音がまた聞こえてきた。朝通った薄暗がりの杉林を足早に進み、15:20駐車場に着いた。今日は軽いハイキングのつもりで奥多摩に来たのに、とんだお疲れ山行になってしまった。でも、気持ちのいい明るい雑木林やその紅葉を堪能できたのは非常にラッキーだった。帰りは、市街地の渋滞などで余計に1時間かかり、18:30の帰宅となった。

参考:
都民の森駐車場から三頭山
http://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/c58256889bb803429b9c86835043f436
鶴峠から三頭山
http://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/173b65a919863e39f112917c135a7b42
ヌカザス尾根からヌカザス山(三頭山までは行かず)
http://blog.goo.ne.jp/aim1122/m/201206/1


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