目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

入笠山となんちゃって釜無山

2015-10-21 | 山行~八ヶ岳とその周辺

入笠山 標高 1955.1m (釜無山 2117m)

2004年9月12日(日) 晴れのちくもり 

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:15マナスル山荘前駐車場8:30--8:52入笠山山頂9:05--9:24マナスル山荘前駐車場--車移動--大河原湿原駐車場9:30--11:43なんちゃって釜無山11:50--12:00広場(昼食)12:30--13:30大河原湿原駐車場

5:05山の神と車に乗り込んでイグニッションキーを回すと、プスプスいっている。久々のエンジン始動で、バッテリーが上がり気味だった。祈るように走り出すと、なんとか止まらず車は滑り出した。近所のコンビニで朝食と昼食の2食分を買出しし、中央道に上がった。いつものように談合坂SAまで行って朝食をとり、一路今日の第一目標地点である入笠山を目指した。

 
左:マナスル山荘前駐車場 右:入笠山山頂

諏訪南ICで中央道を降りて、富士見パノラマ方面へ車を走らせ、8:15マナスル山荘前の駐車場に到着した。すでに何台か車は停まっていた。山の神とおもむろに身支度をして、8:30駐車場を後にする。歩き始めて20分ほどであっけなく入笠山山頂に到達する。簡単に登れる山だから登山者よりも観光客のほうが多い。手ぶらで山頂からの眺望に見入っている家族連れやグループもいる。


入笠山からの眺望:雲海の向こうに八ヶ岳

雲が多く、その分視界は閉ざされていたが、逆に雲海という絶景を見ることができた。

 
2点とも:大河原湿原入口

しばらく山頂からの眺望を楽しんでから入笠山を下り、駐車場に戻る。当然ながら入笠山だけでは物足りず、大河原湿原に車で移動し、当初より計画していた釜無山を目指すことにした。湿原の駐車場に車を置いて、いざ出発だ。

 
左:釜無山とうっすらと読める指導標 右:勝手に釜無山山頂と思い込んだ朽ちた指導標

スタートは、釜無山登山口とでかでかと出ていて(冒頭写真)、順調だった。こんな立派な登山口の指導標があるのだから、きちんと整備された登山道だと安心してしまったのだが、それはその後あっさりと裏切られることになる。そもそも私がきちんと事前に調べてなかったのが致命傷なのだが、それにしても登山口だけ立派な標示をするのはどうなのか。

登山口から進むと、すぐにヤブこぎになった。どんどんヤブは深くなり、やがて背丈くらいになった。これって道が違うんじゃないかと後戻りする。だいぶ戻ると、ある商品の宣伝幟を立てている業者の人がいたので、てっきりジモティと思って釜無山への道を尋ねてみた。しかしまったく要領を得ない。行きつ戻りつしているうちに、登山道を発見した。ちょっと下草を刈り込んでいるところに出て、急登にとり付く。まもなく分岐に出て、はてさてどっちだと思い悩むと、かろうじて釜無山の文字を判読できる指導標を見つけた。そして再びヤブこぎ。ヤブ嫌いの山の神がしだいに不機嫌になってきた。

しばらく進むと、見晴らしのいい場所に出るが、すぐにまたヤブ。そしてついに釜無山山頂かと思われる地点(右上の写真)に出た。この横棒のところに山頂標示がついていたんじゃないかと、かなりいい加減な希望的な予測をする。

 
左:笹原の広場で昼食 右:強引に下って林道に出る

ヤブ漕ぎにうんざりしていた山の神も着いたねと私に同調する。しかし、それは大ハズレだった。これで今日の山登り(というかヤブ漕ぎ) は終わりだという安堵感から、勝手に山頂と決めつけてしまっていただけだった。家に帰って調べてみたら、山頂はもっとずっと先だったことが判明する。

そうとは知らずにこんな荒れた場所ではなく、先ほど通過した広場で昼食にしようと、元来た道を戻ることにした。開放感に包まれながら、12:00山の神と笹原の広場で昼食にした。誰も来ないし、誰にも会わない静かな山だった。だから登山道は整備されないのだろうけど。すっかり曇り空になってしまった12:30頃下山開始。最後は道でもなんでもない斜面を強引に下り、林道に出た。しばらく林道を歩いて大河原峠には13:30に戻った。やれやれ疲れたと山の神と車に乗り込む。帰途は渋滞にはまったものの、大したことはなく16:30には我が家に到着した。

後日談がある。山の神に釜無山は、あそこが山頂ではなかったと告げると、そう、でもいいんじゃない、ヤブ漕ぎいっぱいしたんだから。山の神は再び釜無山を目指すことはないだろう。

参考:冬の入笠山http://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/09f0ffe46fa3e799f69e5954cbea1029


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