目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

竹内洋岳の友人が挑む「K2」の頂~ナショジオ2012年4月号

2012-04-21 | マガジン

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『NATIONAL GEOGRAPHIC』2012年4月号で、K2の記事(「非情の山に魅せられた一人の女性が今、命をかけて登頂に挑む」P92-P121)がある。表紙にはまったく入っていないから、書店でたまたま見かけても、気づかないだろうけど……。扱いが悪いのは、タイタニックのせいか。でも、K2の記事は30ページものボリュームがあるのだ。

さて主要登場人物は、前の号の次号予告を見て、もしやと思ったのだが、やはりそうだった。竹内洋岳氏のお仲間であるガリンダ(記事中ではゲルリンデの表記)とラルフ。ガリンダはこのK2の登頂に2011年8月23日に成功し、女性で史上初めて8000メートル以上の高峰14座すべてを無酸素で完登した。

K2は標高8611メートルで、世界第2の高峰だ。意外にもK2の登山者は、エベレストと比較すると、その数は少なく10分の1にも満たない。そのうち1/4は死亡事故を起こしている(2010年)という恐ろしい山だ。登山者の少なさは、世界第2というのが多少影響しているのだろうけど、じつはきわめて難易度が高い山なのだ。

ガリンダの今回の挑戦は、中国側からの長いアプローチを経て、コースとして最も難度の高い北壁を登るというものだ。記事中の写真は、しびれるほどの高度感を写し取っている。見ているこちら側までも息があがりそうな斜面を登っている写真もある。ご主人のラルフの苦渋の判断など感動の登頂ルポを皆さんもどうぞご一読のほどを。

ところで、竹内氏の14座プロジェクトは、いよいよあと1座ダウラギリを残すのみとなっている。今その最後のサミットを目指している真っ最中だ。その様子は、竹内洋岳氏の公式ブログで日々更新されている。わくわくどきどきのキャンプ前進、ときにはおちゃらけ息抜き記事もあって、彼らの行動を追っていくのは楽しい。日本人初の偉業は目前に迫っている。

そういえば、3/21(水)BS朝日で放送された「8000m峰・完全登頂“あとひとつ”竹内洋岳サミットプッシュ」は皆みているのかな。塩野米松氏と対話形式で、竹内氏は自らの登山スタイルを語っていたが、本(『初代竹内洋岳に聞く』)の内容とかぶっていてデジャヴュのようだった。番組中では、先輩の14座サミッターとして、ガリンダも登場し、竹内氏について語っていた。ダウラギリの登頂に成功すれば、また新たに番組をつくるんだろう。どんな番組になるのか、今からちょっと期待。

参考 
竹内洋岳「14PROJECT」
http://weblog.hochi.co.jp/takeuchi/
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイトhttp://www.nationalgeographic.co.jp/
階段でいえば、踊り場にいる~竹内洋岳講演会http://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20121111

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2012年 04月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
日経ナショナルジオグラフィック社

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